羅臼岳_大きなヒグマに遭遇しました。その瞬間…。
- GPS
- 07:22
- 距離
- 13.4km
- 登り
- 1,457m
- 下り
- 1,459m
コースタイム
- 山行
- 6:49
- 休憩
- 0:55
- 合計
- 7:44
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
※ホテル「地の涯」の駐車場に間違えて停めない様にご注意ください。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
前半、大沢までは比較的程よい傾斜で歩きやすいですが低い木がコース上に張り出している箇所が沢山あります。 意識していても私たちは何度も頭をぶつけてしまいました。 低木にはご注意ください。 |
その他周辺情報 | 登山者駐車場の奥に無料の温泉「三段の滝湯」があります。 着替える場所などはなく混浴ですが、素晴らしいお湯なので水着の持参をお勧めします。 |
写真
感想
知床半島の最高峰羅臼岳に登ってきましたので、その様子をご紹介します。
◼︎準備
YAMAPのコースレートによると一泊相当となっており羅臼平に野営場があります。っが、やはりヒグマが怖いので私たちは日帰りにてピストンを選択。
◼︎前日
前日は岩尾別温泉登山者用駐車場にて前泊。
夜9時ごろに到着しましたが全部で8台程度の駐車枠に対して残り二台分しか残っていませんでした。
ちなみにトイレは設置されていますが最低限の設備なので丁寧に利用しましょう。
◼︎朝
当日は朝3時半に起床。
食事と準備をした後、4時50分に行動開始。
前半は仙人坂あたりまで程良い上りが延々と続きます。
◼︎ヒグマとの遭遇
極楽平と仙人坂の間でヒグマに遭遇しました。
先行者がいたので安心していたのですが、何かの気配を感じて、ふとコースの右側を見ると、わずか3mのところにヒグマを発見。
最初は大きな岩かと思ったのですが、よく見ると動き、その瞬間ヒグマだと認識しました。
本当に大きく感じ、例えるなら牛を一回り大きくしたようなサイズ感でした。
後ろにいた妻にもヒグマがいることを伝え、2人でヒグマから目を離さず後ずさりしながら山頂方向に進み、距離をとっているとそのヒグマは登山道にノソノソと出てきたのです。
あーマズイな、、
と思った矢先、私たちを一瞥してコースの反対側に消えてきました。
念のため2人ともベアスプレーは携帯しておりましたが、あまりの巨体に心臓が止まるかと思うほどびっくりしました。
※下山後たまたま地元駐在所の警察官の方とお話ししたところ、この付近に大型の雄熊が時々出没しているそうです。
「あー、あそこね」と言う感じでした。
◼︎大沢から山頂まで
樹林帯を超えると、大沢という急峻な岩場が続きます。それほど難しくないですが、足を踏み外ずせば怪我をするような場所なので、集中力を絶やさず注意して進みました。
その後は緩やかになり、羅臼平(野営場)に到着します。
野営場から山頂まではおよそ1時間、最初はハイマツの間を縫って進みますが、後半は急峻な岩場です。ここでも集中力をもって三点支持で山頂を目指しました。
◼︎山頂
山頂はそれほど広くなく、足場が少なめの岩場でした。
但し見晴らしは最高でオホーツク海側がよく見え、知床半島は硫黄岳まで見えました。
羅臼側は雲海となって海は見えませんでしたが、遠方に北方領土(国後島もしくは択捉島?)の山が頭だけ雲の中から突き出していて、それはそれで感動的な景色を楽しむことができました。
◼︎下山
山頂は強風のため10分ほどで下山を開始。
羅臼平の野営場で軽食を口にした後、本格的に下山を開始しました。
再び樹林帯に入ってからは、ヒグマの存在に注意をしながら、熊鈴を意図的に鳴らしてたり、見通しが悪いところは時折ホイッスルを吹くなどして、なるべく存在をアピールするように下山を進めました。
ところが「650m岩峰」というビュースポットで、再び熊のうなり声のような音が茂み奥から2回聞こえました。
幸い遭遇する事はなく、そのまま下山を進め12時半頃木村小屋へ無事下山を完了。
◼︎感想
今回北海道に来て、三座目。
羅臼岳は知床の大自然が好きな私にとっては特別な山。天候に恵まれたなかで山頂に立つことができたのは本当に感慨深い経験でした。
累積高度と距離がそこそこあり、天候も変わりやすいと聞いていたので、山頂に登り、無事下山できて本当に良かったなと感じています。
またヒグマについては多い山だと理解していて、心の準備はできていたつもりでしたが、いざ近距離で遭遇してしまうと、やはり冷静な気持ちを保つのはなかなか難しいものだなと後から気づかされました。
それでも登る価値は高い山だと思いますので、もし機会がありましたらしっかりと準備をした上で挑戦してみてはいかがでしょうか。
以上羅臼岳のご紹介でした。
もし参考になりましたら拍手やコメント等を残していただけると幸いです。
山登りは事前の準備と登山届け、そして万一の保険にも入って安全に楽しんでいきましょう。
お二人が登山中私も知床連山硫黄山で幕営して下山中でした。いい天気でしたね。お互い同年代ですので体調、意欲、ともに無理しないで楽しみましょうね!!!
道東のかた、しかも知床を縦走されているご経験をおもちの方からのコメントを頂けてとても嬉しいです。
私たちの場合、本州も含めて初めての熊との遭遇でしたのでとてもびっくりしてしまいました。
硫黄山はいつか行ってみたいと思いますがいまの私のスキルでは難しいと思いますので、にゃんにゃんさんの山行記録を楽しく拝見させていただきます!
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