【針ノ木サーキット】遭難救助要請の半歩手前
- GPS
- 34:02
- 距離
- 21.7km
- 登り
- 2,484m
- 下り
- 2,487m
コースタイム
- 山行
- 6:04
- 休憩
- 2:07
- 合計
- 8:11
- 山行
- 6:51
- 休憩
- 2:08
- 合計
- 8:59
天候 | 8/10はガス多め。 8/11は絶好の「山の日」日和。 両日とも日中は暑かった~ |
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過去天気図(気象庁) | 2024年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
15台ほどの空き。 21時過ぎでも5.6台は空きがありました。 扇沢駅周辺駐車場は、朝の早い時間に有料含めて満車になった模様。 8/11、下山後16時ころの帰り道、2キロほど先まで路肩駐車の車列が続いていました。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
柏原新道は整備が行き届いた危険箇所もない歩きやすい登山道でした。 登山口に熊遭遇による被害状況掲示看板がありました。 種池山荘から新越山荘までは、アップダウンが足腰に応えましたが、危険箇所はありませんでした。 新越山荘から鳴沢岳・赤沢岳までは徐々に岩場を含んだ稜線ルートらしい登山道となりました。 赤沢岳山頂までくると、ようやく黒四ダム湖が姿を見せてくれます。 赤沢岳から先、スバリ岳、そして針ノ木岳山頂までは、いよいよサーキットの核心部、ダム湖を見下ろしながらの、岩場伝いの緊張感ハンパなしゾーンに突入です。 登りの高低差はそれぞれ2・300mほどですが、足場が悪く、緊張感も相まって数字以上に足に応えます。 針ノ木岳から針ノ木小屋までの下りも急登ザレザレで、こちらも下りとはいえ気が抜けない状況でした。 そして、予定変更して針ノ木雪渓を扇沢に下ることになったのですが、こちらは前日の8/10から全ての雪渓歩行ルートが閉鎖となり、よって全て秋道・高巻き道・斜面のトラバース道、時々沢の渡渉となりました。 去年の開山祭では、このルートを雪渓歩行で爽快に駆け下ったものですが、それとは全く真逆で気の抜けない状況でした。 |
その他周辺情報 | 扇沢へ向かう場合の最終コンビニは、大町市街地を過ぎてしばらく行ったところにあるファミマになります。 柏原新道登山口駐車場にもトイレが2台あります。汲み取り式の仮設トイレですが、例えるならイベント会場に設置してあるトイレ程度の、比較的きれいで臭いが少ない状態のトイレでした。 扇沢に下山の場合は、大町温泉郷の薬師の湯が便利です。 |
写真
感想
お仲間さん3人と、4人パーティで本日宿泊の新越山荘目指して柏原新道から入山しました。
お天気まずまずで、種池山荘のピザ祭りも楽しみ、静かで快適な山小屋泊を楽しめました。
2日目の予定は、この日の天気が朝からサイコーだったので、途中の鳴沢岳までお仲間さんと同行して、そこから先は単独行で針ノ木・蓮華を越えて船窪のテント場を目指しました。
結果からいうと、針ノ木小屋から針ノ木雪渓を下り扇沢に下山することにしました。
下山の判断に至った要因としては3つありました。
一つ目に、これまでの歩行ペースと針ノ木小屋到着時刻を考えた時の船窪テン場到着時間が午後5時近くなってしまいそうだった事。
二つ目に、針ノ木岳山頂直前でルートを外れて目の前の岩場をやみくもに直登してしまい、なんとかルートに復帰できた事。
三つ目に、針ノ木岳山頂から針ノ木小屋に向かおうとしたところ、何と、何故か西側の黒部ダム湖方面に下ってしまった事。これはもう、もうちょっとで行動不能の遭難救助要請案件になるところの半歩手前の状況でした。人の歩いた跡があったのを登山道と思い込み、通常なら絶対踏み込まない岩場に自ら迷い込んでしまいました。幸いロッククライミング状態で山頂まで戻れました。
考えられる原因としては、高所で快晴という状況からくる熱中症のなりかけだった事と、日頃のトレーニング不足による疲労だったと思います。
そして、この下山という判断が正しかったといえる出来事が針ノ木小屋からの下山時に起きてしまいました。
滑落事故を起こしてしまいました。
雪渓秋道をなんとか通過して、あと20分ほどで大沢小屋というところで、ちょっとしたクサリ場でバランスを崩してしまい、下部の沢めがけて5mほどの急傾斜面を前転でゴロゴロしてしまいました。
テン泊装備と疲労が原因だと思いますが、また、テン泊装備がクッションとなり、そして、斜面も草地ということもあり、擦り傷だけの軽症で済み、登山道に復帰する時も草が手掛かりとなりました。
無理を押して予定通り船窪テン場まで山行を続けていたら、あるいは擦り傷だけでは済まされない、命に関わる事態となっていたかもしれないと思うと、ホントに下山の判断をして良かったなと思いました。
下山して5日経ちましたが、先々週の不帰嶮縦走のことも考えると、未だドキドキが止みません。
今後の山行計画を立てるに当たり、再考するには充分過ぎる経験となりました。
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