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Yamareco

記録ID: 7126480
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
塩見・赤石・聖

仙塩尾根(北沢峠→仙丈ヶ岳→両俣小屋→三峰岳→塩見岳→三伏峠小屋→鳥倉)

2024年08月10日(土) ~ 2024年08月12日(月)
 - 拍手
体力度
9
2~3泊以上が適当
GPS
19:50
距離
36.6km
登り
3,384m
下り
3,681m
歩くペース
速い
0.70.8
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
6:52
休憩
0:36
合計
7:28
距離 12.1km 登り 1,255m 下り 1,282m
6:57
22
7:57
7:58
43
8:41
8:43
34
9:17
9:18
29
9:47
9:49
31
10:20
10:30
82
11:52
12:01
12
12:13
12:14
7
12:21
12:22
36
12:58
13:00
32
13:32
13:39
17
13:56
29
14:25
2日目
山行
10:14
休憩
1:01
合計
11:15
距離 21.0km 登り 2,114m 下り 1,589m
4:59
40
5:39
5:41
134
7:55
8:03
25
8:28
19
8:47
32
9:19
9:21
29
9:50
9:51
25
10:16
10:19
45
11:04
11:13
5
11:40
11:45
11
11:56
11:57
34
12:31
12:32
34
13:06
13:09
2
13:11
13:29
42
14:11
14:13
70
15:23
15:28
33
16:01
7
3日目
山行
1:07
休憩
0:02
合計
1:09
距離 3.4km 登り 15m 下り 811m
天候 1日目:晴れのち曇り
2日目:晴れ
3日目:晴れ(朝のみ)
過去天気図(気象庁) 2024年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
バス
【行き】
竹橋→戸台口仙流荘(戸台パーク):毎日あるぺん号
戸台パーク→北沢峠:南アルプス林道バス/1370円

※朝5時過ぎに戸台口仙流荘に着いた時点で、南アルプス林道バスの行列は400人以上は並んでいた。全11台に分乗し、自分は最後の11台目(5:45発)に乗ることができた。

【帰り】
鳥倉登山口→伊那大島駅:伊那バス/2520円
伊那大島駅→駒ヶ根駅:JR飯田線/420円
駒ヶ根→新宿:高速バス/4600円

帰り寄り道(駒ヶ根駅⇔菅の台):片道380円

※伊那大島駅から乗車した電車は岡谷行きだったため、駒ヶ根ではなく岡谷で入浴・昼食・新宿行きバスor電車という手もあった。
コース状況/
危険箇所等
【概況】
登山道全般:なだらかな樹林帯中心だが、開けた稜線歩きや急勾配も時々現れる。
危険箇所も少ないが、樹林帯は湿って滑りやすく感じることが多かった。
距離・標高差とも数字はそこまで大きくないが、かなり長い道のりに感じた。

道中の宿泊施設:こもれび山荘、仙丈小屋、両俣小屋、熊の平小屋、塩見小屋、三伏峠小屋

テント可:両俣小屋、熊の平小屋、三伏峠小屋

水場:北沢峠、両俣小屋、熊の平小屋、三伏峠小屋など。

【区間ごとの特徴】
北沢峠→小仙丈ヶ岳→仙丈ヶ岳:急登だが樹林帯を抜けると気持ちいい。登山者が多い点も安心材料。

仙丈ヶ岳→野呂川越:大仙丈ヶ岳までは足を伸ばす人が多いようだが、これより先は一気に登山者が減る。大仙丈ヶ岳からの下りが急なザレ場で、山梨県側の斜面は風が無く暑いなど、楽ではなくなる。樹林帯に入ると湿って滑りやすくなった印象。
伊那荒倉岳や横川岳は樹林帯の中の小ピークという印象しかない。

野呂川越⇔両俣小屋:尾根から外れて300mほど山梨県側に急勾配を降りると川沿いの小屋に着く。

野呂川越→三峰岳:しばらく樹林帯だが、崩れた急斜面を越えるとハイマツ帯の尾根になる。鎖の岩場があり、やや進路が見えにくい。間ノ岳を左手に尾根を登り切ると静岡・山梨・長野の県境となり、まもなく三峰岳山頂へ着く。

三峰岳→熊の平小屋:岩場を下ると広いハイマツの高原となり、農鳥岳や塩見岳を目の前に気持ちよく歩ける。

熊の平小屋→北荒川岳:樹林帯、時々開けた尾根歩き。長野県側は風が吹いて気持ちいいが、静岡県側は風が無く、日差しがある場合は暑い。
コースから少し外れた尾根上に安倍荒倉岳、新蛇抜岳の山頂があるが、印象は薄い。
急勾配を抜けると北荒川岳山頂となり、一気に視界が開ける。

北荒川岳→北俣岳分岐:目の前に塩見岳の大きな山体が近づく。尾根上または静岡県側に少し下がった道を進む。ここも静岡県側は無風で暑い。長野県側の斜面は崩落していて、転んだら危ない。
北俣岳分岐への最後の登りはザレ場の急斜面で、浮石も多く油断ならない。

北俣岳分岐→塩見岳東峰:ここまで来ればもう一息だが、両側が急斜面の痩せ尾根がある。

塩見岳東峰→塩見岳西峰:かなり近い。

塩見岳西峰→天狗岩:山のグレーディングDとされる。ザレ気味の岩場をトラバース気味に下る。ペンキと鎖を見失わずに確実に進みたい。

天狗岩→塩見小屋:ややザレ気味の坂をくねくね下る。

塩見小屋→三伏峠小屋:樹林帯、時々ハイマツ帯の尾根。途中に本谷山や三伏山があり、視界が開ける。

三伏峠小屋→鳥倉登山口:樹林帯の湿った道。金属製の階段に置き換わる場所もあるが、朽ちかかった木道など歩きにくい箇所も散見される。転倒しないよう注意したい。

【利用したテント場】
両俣小屋:幕営料1000円、水場あり。野呂川沿いにあり、釣り人の利用もある模様。このときは自分含めて10張程度。自由な雰囲気で穴場感がある。
三伏峠小屋:幕営料2000円、水場は片道15分。仙塩尾根は歩いている人が少なかったが、こちらは鳥倉往復や南アルプス南部からの縦走という方の利用もあるからか混雑していた。前日・当日とも100張前後だった模様。
その他周辺情報 【利用施設】
入浴:早太郎温泉こまくさの湯/700円
昼食:明治亭中央アルプス登山口店(ソースカツ丼)

駒ヶ根から新宿への高速バスに乗る計画としていたため、駒ヶ根駅から菅の台へ行きました。

※鳥倉登山口近くには利用できる施設無し
登山口のある大鹿村の鹿塩温泉は日帰り入浴不可。
伊那大島駅のある松川町は日帰り温泉施設が駅から遠く、直通バスも無し。
予約できる山小屋
北沢峠 こもれび山荘
2024年08月10日 05:10撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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2024年08月10日 05:11撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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2024年08月10日 06:34撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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2024年08月10日 06:43撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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2024年08月10日 06:49撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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2024年08月12日 15:06撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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装備

個人装備
長袖シャツ タイツ ズボン 靴下 グローブ 化繊インサレーション 雨具 ゲイター 日よけ帽子 着替え ザック 昼ご飯 行動食 飲料 固形燃料 コンロ コッヘル ライター ヘッドランプ 予備電池 日焼け止め 保険証 携帯 時計 サングラス セームタオル ストック テント テントマット シェラフ シュラフカバー ウォーターバッグ ボトル
備考 ザック重量はベースウェイト7.4kg/最大時12.5kg程度
化繊インサレーションと雨具は使わなかった。

感想

訪問ハードルが高いように見える塩見岳。

最短距離を往復するだけでも楽ではなさそうだし、せっかくなら縦走にしてしまおうと仙塩尾根に挑戦することにしました。

バスの時刻表や宿泊地の設定を考えた結果、北沢峠から仙丈ヶ岳へ登り、塩見岳を経て鳥倉登山口へ下りるコースです。

宿泊を全てテントとした場合に利用できるのは両俣小屋・熊の平小屋・三伏峠小屋の三箇所なのですが、自分の体力レベルとバスの時刻表から考えて両俣小屋と三伏峠小屋は確定です。
問題は熊の平小屋でもう一泊するかどうかで、早朝の両俣小屋から歩いて午前の早い段階で到着してしまう…一方で三伏峠小屋も遠く、それなら小屋泊で塩見小屋のお世話になった方が行程上の時間はちょうどいいが、踏み切れない。
2日目がややハードではありますが、両俣小屋と三伏峠小屋のみでテント泊とする計画にしました。

それにしても体力的にはかなりハードでした。
寝不足なのかなんなのか、1日目から調子が思わしくなく休憩が多くなりました。
しっかり寝て迎えた2日目も不調ではないものの、北荒川岳から塩見岳への登りはペースも上がらず、塩見岳山頂からの下りは下りで三伏峠小屋への遠さに悶絶するのでした。

コースタイムもやや厳しく、普段の自身のペースをもとに十分達成できる時間設定をしたつもりだったのですが、休憩が多くなってしまい、1日目は+30分、2日目は+50分という結果でした。
数字だけで比較すると、先月歩いた飯豊連峰より距離も標高差も小さいはずなのに、体感上は格段に辛かったです。
こんなことで果たして荒川三山や赤石、聖、光なんか歩けるのだろうか…。


それでも三峰岳から見つめる塩見岳と三国平の景色や、富士山と農鳥岳は格別だったし、何といっても一番の喜びは塩見岳付近から三伏峠へ降りる途中に見える仙丈ヶ岳、甲斐駒ヶ岳、北岳、間ノ岳、農鳥岳が勢揃いした様子を眺められたことです。

三伏峠以北が南アルプス北部という定義に照らすなら塩見岳は北部に属するのですが、地図では「塩見・赤石・聖」という括りだし、いまいちピンと来ていなかったのですが、南アルプス北部の錚々たる山々が目の前に並んだ時、ようやく塩見岳を南アルプス北部の山と認識することができました。


アクセスはよくないし、数字以上に険しいし、大部分は樹林帯で展望も無いし、はっきり言って修行だと思いましたが、仙塩尾根の達成感は大きいです。

ぜひとも三伏峠以南も繋げてみたいと思います。

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