三ノ沢岳、宝剣岳
- GPS
- 16:00
- 距離
- 12.9km
- 登り
- 1,486m
- 下り
- 1,498m
コースタイム
過去天気図(気象庁) | 2015年09月の天気図 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
半年前に痛めた腰がいまだ完治せず夏山を棒に振ってしまった。
ネットで見知るあちらこちらの山小屋の紅葉便りに居ても立っても居られず、ロープウェイを使えば腰にも優しいだろうと宝剣岳に行ってきた。
早朝(深夜?)3時半に自宅を出発。途中SAで技間ほど仮眠を取り、7時すぎに駒ヶ根の臨時駐車場到着。
一週間前のシルバーウィーク中はしらび平駅までのバス待ち2時間、ロープウェイ待ち2時間だったそうだが、この日は待ち時間なく乗り継げた。
下山後、駒ヶ根菅の台にある「山の店」を訪問。
営業時間が定まっていないが、前日に電話を入れ訪問を伝えると「来るまでは店あけておくよ」とありがたいお言葉。
店主は知る人ぞ知る往年の名クライマー「井上進」さんである。
一見で入るにはちょっと勇気がいる店だが、ここの「五平餅」は絶品である。
嬉しいことに井上さんが著した私家版本をいただけた。
数年前のクライミング中のパートナーの死亡事故の顛末については、思わぬ方向に事件として発展しその渦中にあった井上さんの心労に同情を禁じ得ない。
井上さんは甲斐駒赤石沢のダイヤモンドフランケA、B壁に「赤蜘蛛ルート」を開拓した「赤蜘蛛同人」のリーダーである。
「赤蜘蛛同人」を設立したとき井上さんは「私たちは赤石沢の岩壁完登を目的として結びつくのであるから、この目的を達成した時点で解散しよう。もし又別の目標が生まれたのなら、それは又その時考えることにして、とにかくこの同人は存続させる為に結成するのではなく、目的完遂の為に結成したい」と熱弁をふるった。
そして「俺たちは一本のザイルを登り降りする赤石沢の蜘蛛だ!」
こうして5匹の「赤蜘蛛同人」は結成された。
35年前「長い壁・遠い頂」を読んで感銘した。
都会ではなく信州伊那谷在にこんなすごいクライマーがいたなんて!
その後ダイヤモンドフランケA、B「赤蜘蛛ルート」、奥壁「左ルンゼ」と30ピッチのロングルートを今は亡き岳友と1ビバークで登り切った。
そして甲斐駒は私にとって日本一好きな山となった。
私にとって井上さんは憧憬の人である。
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