寸又峡から朝日岳 gさん大歓迎! 出迎えたのは?
- GPS
- 08:25
- 距離
- 13.4km
- 登り
- 1,790m
- 下り
- 1,775m
コースタイム
- 山行
- 7:24
- 休憩
- 0:54
- 合計
- 8:18
天候 | 晴れ: 木曜日まで雨、前日金曜日も晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
急坂で狭いところがあるので、慎重に歩くところもある。 gps誤差:登り「がっちぼつ」から上の尾根の西の値は過り測定。 下りの尾根伝いの値が正解です。 |
その他周辺情報 | 町営の露天風呂¥400。シャンプー、石鹸など持参。 |
写真
感想
今朝、雨の音を聞いて布団から飛び出した。
この夏は終わった。すくなくとも、この引き続く雨の毎日で終わらされたと思う。今日の日曜日は、曇か雨の予想、土曜日は全国的に晴れとの予想であれば、土曜日に1日で行ける近場を選択することになる。
ちょっと気になっていた朝日岳から大無間山への地図上の点線ルート。
朝日岳は、前にいっているので、これだけでは、食指が動かないが、点線ルートとなれば、話が違う。出来るだけ、行ってみようと、朝3時に起きた。浜松から新東名を使い、川根経由で寸又峡に入った。5時半過ぎだった。寸又峡町営の駐車場は、町の入口にドンと広くあるが、早朝では、ガラ空きだった。早速、したくして6時に出発した。足には、ちゃんと、膝までのスパッツを付けてある。吊り橋である猿並橋を渡って川の対岸から登山道は始まる。一旦林道にでて、再び、山道に入った。尾根道は、狭いところや、ジグザグの道がある。ジグザグのところは、急傾斜で片側が切れているところが多いので要注意だ。傾斜面はロープの補助がある。特に、がっちぼつというところまでが急傾斜が多い、山頂手前の栗山沢の頭の手前も急傾斜だ。
登山道に入って、すぐ、地面で動くものを見た。1匹の蛭が、ダンスをしていた。これが、最初だ。通過してみると、地面は金曜日の晴れもあって、湿ってはいるが、濡れた状態ではない。その後、ほかには見なかった。この時期、寸又峡の3つの山は、いずれも蛭がいることでは有名だ。
安心して歩いていた。ふと足元を見ると、右足の靴紐に1匹の蛭が這っていて中に入ろうとしていた。急いで手袋のまま、つまんで放り投げた。
歩くにつれ、段々気になってきた。時々、足元を見た。
来た!
右足と左足のスパッツの上を這っている。両側からの攻撃だ。
これも、手袋ごしにつまんで放り投げた。
4匹目だ。
それ以後は、5分、否、1分、随分違う間隔だが、それほどしょっちゅう、両足の回りを見ながらあるいた。お陰で、全く見なかった。
やれやれであった。
山頂まで4時間ほどかかった。ゆっくり過ぎたかもしれない。
10時過ぎ、誰もいない山頂で、少し早い昼食だ。記念写真を撮った後、すこし、大無間山への点線ルート側へ進んでみた。
初期の計画では、点線ルートへ進入して大無間山とはいかないまでも半分位いくつもりだった。ちょっと、朝日岳山頂までをゆっくりしすぎた結果、山頂前で気が変わりつつあった。
残り時間を考えると、もう、点線ルートを奥まで行くつもりは消えていた。
単なる、朝日岳登山になっていた。
それでも、残り火はある。点線ルート側へすすんだ。
30分でも1時間でも時間はある。
山頂から200mほどは尾根にそって、雑山を樹木の間を右に左に縫った。そのうち、赤テープが見えた。相変わらず道はしっかりしない。
テープがある以上、進入する登山者がいるのだ。
そのうち、急に下りのところになった。ここで、道がよいか、
前方が見えたら、あるいは、もう少し、時間が余っていたら、更に進んだことだろう。さっさと諦めた。
帰り、登ってきたとは逆に滑って転ぶ可能性のあり、慎重に降りた。
点線ルートを諦めた分、時間に余裕があった。
往路にしなかった、茸の写真を取りまくった。
食用と有毒の区別を知っていたなら、沢山の収穫を楽しめたであろう。
収穫の楽しみが身に着いている。
春には、たらの芽やワラビ、こごみ、秋は、茸や栗などだ。
gが小学生だったころは、よく、茸取に出掛けた。
そこでは、決まり切った茸しかとらなかった、
田舎では、「あかぼ」といったさくらしめじ、「あみこ」といったあみ茸、「このはかぶり」といった多分、「むらさきしめじ」、「ほうきもだし」といった白のほうき茸などだ。圧巻は、「いのはな」といった。直径20cm以上もある黒茶色のラッパのようで、肌に三角のイボイボがある、正式名称がこう茸という。天日で干して、ご飯に炊き込むと松茸など目じゃないという香りがした。収穫した茸は、竹篭にいれて、檜の葉などを間にしてその上にまた茸を重ねた。枝葉が茸同士の接触を阻んで、傷がつかないのだ。全部、じいさんに教わった。
そして、今、小学生だったgが爺さんになっている。
ときどき、相変わらずスパッツを見たが蛭は来なかった。
安心してみると、いろいろ馬鹿な考えを巡らしながらの歩行となった。
「おや、ヒル公!お前、こんなところで油売ってるな」
「旦那、あぶらなんて売ってませんよ、商売ですよ。」
「何、売っているんだ」
「売っているじゃなくて、いただいているんですよ。通行税というところですかね」
「いくらだ。一文か」
「そうじゃないですよ。旦那のその赤いところを、二、三滴でいいんでさあ」
「ばかゆうな!。ダメに決まってるだろ。そんなこと止めて他のことをやりな」
「旦那、そんなこと言ったって、やめられねーんでさ!。親父、そのまた親父、ずっと前から、代々、この仕事は決まってるんでさ」
「わりがあわねい商売だな。こんなにやせ細って!」
「もう二週間もいただいてないで」
「そうか、かわいそうだな」
「そう思うなら、一滴いいですか」
「馬鹿ゆうなよ。それは別だ。いっぺいある茸はどうだ!」
「旦那、あれは、ダメですよ。間違うとイチコロですからね。臭いでわかるんですよ」
「そうか、この茸はどうだい」
「旦那、取引しましょう。一本教える度にお礼に一滴」
「どうせ、数滴で腹いっぱい、わたしら、ぽろりと落ちるんですよ」
・・・
頭の中で落語もどきを駆け巡らせながら、いくらでもある茸にカメラを向けたり、ヒル公に想いを馳せたり、坂を下りながら、なかなか忙しかった。
駐車場に戻った。
身支度を解く。ザックを下ろし、スパッツを外したが蛭はいなかった。
4匹で終わったようだ。
靴下を脱いだ。
左足のズボンの下を手で払った。ダニなどのためのいつもの動作だ。
ぽろり、1匹が落ちた。やせ細っている。スパッツの中に進入は出来たが、
ズボンに遮られて閉じ込められたかわいそうな奴だ。
5匹で終わった。
着替えとタオルの入ったバッグをもって、町営の風呂にいった。
入口で400円を払った。自動券売器で、500円でチャリンとお釣りが出てきた。衣服を脱いで、洗い場に座った。シャンプー他は無かった。
4人ほどが入っていた。
あらい桶に湯を満たし、湯をかける。
右の脚の外側にチョコレートがべったり付いていた。
なんで、足にチョコレートが?
血の塊だった。
湯を掛けると、少し新たな血が流れた。
皮膚の表面が5mm直径くらいの円形に赤くなっていた。
忍者だ。巧妙に忍び込んだ奴がいる。
巧者とはこういう奴を言うのだろう。
ズボンの内側にどうして入ったのか、考えられのは、半ズボンにするためにジッパで繋いだジッパの隙間。
他の5匹は、功を奏すことなく終わったが、6匹目は成功だった。
チョコレートの塊から察して、満腹したであろう。
とすれば、あとは落ちるのだが、ズボンの内側である。
家に帰って、ズボンを裏返して見た。
脚の辺りに血が付いていた。
そして、ずっと下に塊があった。血が固まったのか、蛭なのか区別がつかない哀れな姿だ。
はたして、6匹目は成功だったのだろうか。
「あわれやな うまざけすすり ほろよいの ひるのむさきは 闇夜とならむ」
ヒル公哀歌であった。
露天風呂では、掛川からバイクで来られた50代半ばの方と話をした。
仕事とは別に趣味を持っているのは元気のもとだ。
単身赴任しているとも言っていた。
ヒル以外には誰とも合わない朝日岳登山となった。
大無間山への点線ルートは不明のままになったが、まあいいか。
適当なgさんでもある。(g)
gakukohさん、こんにちは!
寸又三山はこの時期ヒルが多いので避けていますが、
ヒルがいるのを覚悟で行かれちゃいましたか
一匹だけ侵入を許しちゃったようですが
その程度で済んでよかったですね
daishohさん
前にも沢口山で他の人がまっかに出血しているのを見ましたが、私は、今回初めて、痛くもなく痒くもなく、全く気付かずに終わりました。ダニみたいにウィルスの存在は言われてないので、気持ち悪いだけです。
今来週には、亀淵の話を出します。(g)
いましたか!!!
寸又峡は、かつて観光で行ったことはありますが、
その奥は、ヤツらの歓迎を受けると聞いていたので未踏です。
鈴鹿や深南部は、ヤツらとの遭遇は避けられませんね。
でも、行くときは行かなきゃいけません。
ということで、私も何度か献血してますよ
totok様
何度もですか。私は初めてです。出血まで至らずに来ましたが、今度の敵は忍者みたに気付かずにしのびこんだようです。痛くもないし、痒くもないし、いつのまにか経験してました。ほとんど、見えないのでいやなもんです。
今週か来週には亀渕の山の話を送ります。(g)
gakukohさんほど登山経験が豊富でも ヒルに血を吸われたのは初めてだったんですね? ほんとはヒルも山ガールを狙っていたかも知れないけど 他に誰もこないので仕方がなかったのかな?(残念ながら?私にも寄り付きませんよ)山の中のひとりの時間、楽しいお話しがたくさん浮かんできますね。きのこってほんとにたくさんの種類があって 夜中に集会していそう・・・
ところで NKさんやNNさんは お元気でしょうか?
sachi1114さま。おたよりありがとうございます。スパッツにヒルがついたのはありますが、吸われたのは初めてです。2日後くらいに少し痒いだけで、気持ちわるいですが、恐れるほどではないですね。「やい!ヒル公。何だっておめえ、いかつい男なんかに付いたんだ。おめえは、ホモか?」なんて、
ヒル公もやはり、女性に付きたいですよね。
NKさんもNNさんも元気ですが、NKさんの事情で山はお休みになっています。復帰は難しいかもしれません。gは、すこし寂しいですが、もともと単独ですから。皆で行った方が、経費面でも助かるのですけど・・・。暫くぶりのお便り嬉しく拝見しました。(g)
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