北横岳・三ッ岳・雨池山：縞枯林帯を望む

2024年08月18日(日) [日帰り]

• GPS: 05:16
• 距離: 7.0km
• 登り: 379m
• 下り: 381m

コースタイム

日帰り

• 山行: 3:42
• 休憩: 1:35
• 合計: 5:17

9:00 北八ヶ岳ロープウェイ山頂駅
9:09 坪庭
9:43 9:53 三ツ岳分岐
9:58 北横岳ヒュッテ
10:12 北横岳（南峰）
10:15 10:30 北横岳
10:34 10:35 北横岳（南峰）
10:44 10:45 北横岳ヒュッテ
10:51 10:52 三ツ岳分岐
11:21 11:32 三ツ岳３峰
11:35 11:48 三ツ岳２峰
11:56 12:17 三ツ岳１峰
13:18 13:20 雨池山
13:38 13:41 雨池峠
13:45 14:02 縞枯山荘
14:16 北八ヶ岳ロープウェイ山頂駅
14:17 展望台「スカイアイ2237」

天候

曇ときどき晴

アクセス

利用交通機関：

自家用車 ケーブルカー（ロープウェイ／リフト）

北八ヶ岳ロープウェイで坪庭駅（山頂駅）へ。山麓駅には600台の無料駐車場があります。

𝄞 北八ヶ岳ロープウエイ： https://www.kitayatu.jp/

コース状況／危険箇所等

危険な箇所はなかったです。

写真

8/18 8:48

山麓駅を08:40に出発し，10分かからずに坪庭駅（山頂駅）へ到着。

8/18 9:00

支度してさっそくハイキングスタート！

8/18 9:06

まずは「坪庭自然園」へ。国定公園第一種特別保護地域に指定されているそうです。

8/18 9:08

坪庭は森林樹林帯より下にハイマツ帯が広がるという植生の高低逆転現象の起きている台地だそうです。

8/18 9:57

北横岳ヒュッテへ到着〜。

8/18 9:59

シラビソ林の中を進みます。

8/18 10:00

きれいなコケがたくさん。

8/18 10:11

北横岳（南峰）へ到着〜。

8/18 10:13

より標高のある北峰へ。

8/18 10:16

北横岳（北峰）へ到着〜。

8/18 10:17

北横岳（北峰）から眺める雲に隠れた蓼科山。

8/18 10:21

北横岳（北峰）から縞枯山方面。

8/18 10:53

北横岳を満喫したので，三ッ岳へ。

8/18 11:21

振り返って北横岳。

8/18 11:33

三ッ岳（�景�）が見えてきました。

8/18 11:42

三ッ岳（�景�）へ到着〜。

8/18 11:59

三ッ岳（�曲�）へ到着〜。

8/18 12:49

続いて雨池山へ。

8/18 13:13

雨池山へ到着〜。

8/18 13:24

ゴールのロープウェイ坪庭駅（山頂駅） が見えてきました。

8/18 13:40

8/18 13:45

かわいらしい縞枯山荘。ももジュースとりんごジュースを頂きました。

8/18 14:14

縞枯林帯のある縞枯山。

8/18 14:16

無事に戻ってきました。

8/18 14:17

展望台「スカイアイ2237」からの眺め。

8/18 14:42

【おまけ】山麓駅で食べた，こけももソフトクリーム。

撮影機器：

COOLPIX W300 ニコン

装備

個人装備

Tシャツ ズボン 靴下 防寒着 雨具 靴 ザック 昼ご飯 行動食 飲料 地図（地形図） コンパス ヘッドランプ 筆記用具 常備薬 日焼け止め 保険証 携帯 時計 タオル カメラ

感想

たっちゃん

きょうは小学4年生の女の子を含めたハイキング。そんな彼女を連れて，樹木が縞々に枯れる現象，縞枯現象を見たくて北八ヶ岳へ出かけました。

ただ，この日は晴れ予報だったのに実際には曇り空。縞枯現象をじっくり望めたのは，縞枯山荘のテラスで喫茶のジュースを飲んで休憩したときばかりに（笑）。

とはいえ，雨池山を登る際には青々とした林の中を歩いたかと思えば急に枯死した林の中になったりという変化があり，縞枯れ現象を体感できました。

私が小学生のときの林間学校で八ヶ岳を訪れた際に「なんでしましまに木が枯れてるんだろう」と思ったのですが，今回はその謎を改めてじっくりと観察でき，興味深く楽しいハイキングになりました。


◆縞枯現象における樹木枯死の推移と枯死機構（東京大学大学院 農学生命科学研究科 森林植物学研究室のページ〔 https://www.fb.fr.a.u-tokyo.ac.jp/theme/inagaki.html 〕より引用）

北八ヶ岳の山には「縞枯れ」と呼ばれる現象がみられます。これは，等高線方向に帯状に樹木が集団枯死する現象で，遠景では立枯れた樹木の幹が白い縞のように見えます。この現象は，北八ヶ岳のほかに北は八甲田山系，南は大峰山系など，日本の中部山岳に所々見られます。それらに共通して，シラベやアオモリトドマツが優占する森林です。

この縞枯林帯では，立枯れ部分の斜面上方の生きた樹木が順に枯死することで，「縞」は時間の経過とともに斜面上方に移動します。一方で，立枯れ部分の林床では，新たな稚樹が成長するため樹林部も斜面上方に広がります。このように，縞枯現象は森林の更新様式の一つであり，森林が衰退する現象ではありません。

集団で樹木が枯死するという原因として，斜面を吹き抜ける風向が一定した卓越風の存在が考えられます。樹木が揺れることで，枝葉や根が損傷すること，強制蒸散による乾燥，周りの樹木が枯死して日射が強くなることなど，様々なストレスが複合して枯死に至ると考えられています。

◆縞枯山の写真に見る縞枯現象の80年間の軌跡
　DOI https://doi.org/10.11353/sesj.26.1