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Yamareco

記録ID: 7171845
全員に公開
沢登り
白山

沢登りから白山ピークへ(大白水谷)

2024年08月24日(土) [日帰り]
 - 拍手
alpine3B その他1人
体力度
5
1泊以上が適当
GPS
11:49
距離
18.0km
登り
1,729m
下り
1,731m
歩くペース
標準
0.91.0
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
9:41
休憩
2:01
合計
11:42
5:47
1
スタート地点
5:48
5:50
39
6:29
21
6:50
7:27
302
12:38
13:19
1
13:20
28
13:48
14:05
21
14:26
4
14:30
14:51
11
15:20
15:21
37
15:58
15:59
2
16:01
16:02
87
天候 くもり〜はれ
過去天気図(気象庁) 2024年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
平瀬道登山口の駐車場、すごくでかい
コース状況/
危険箇所等
大白水谷:転法輪谷を分けてから大滝までの間が一番険しいと感じた。大滝は直登するのがポピュラーのようだが、ノーロープで右岸ルンゼから巻くことはできた。
上流は少しヌメっているがそれを差し引いてもフリクションが超良好なのでラバー一択だろう。

平瀬道:上部の眺めはよいが、大倉山以外にこれといった地形的特徴もなくダラダラと続くので下部ではかなりダレた。
その他周辺情報 R156まで出て、道の駅飛騨白山併設?の「しらみずの湯」が近い
天気予報はイマイチだが、朝の平瀬道登山口は青空が広がっていた
2024年08月24日 05:45撮影 by  HERO11 Black, GoPro
8/24 5:45
天気予報はイマイチだが、朝の平瀬道登山口は青空が広がっていた
徒歩1分の橋から入渓
2024年08月24日 05:50撮影 by  802SO, Sony
8/24 5:50
徒歩1分の橋から入渓
前の日に雨が降っていたのか?岸からシャワーが出ているところがいくらかあった
2024年08月24日 06:04撮影 by  HERO11 Black, GoPro
8/24 6:04
前の日に雨が降っていたのか?岸からシャワーが出ているところがいくらかあった
水はめちゃ綺麗だが、どこか白みがかっている
伊藤新道のソレに近い
2024年08月24日 06:12撮影 by  HERO11 Black, GoPro
8/24 6:12
水はめちゃ綺麗だが、どこか白みがかっている
伊藤新道のソレに近い
ここから白山の2700mまで上がっていくとは思えぬ平らで開けた開放的な河原を進む
2024年08月24日 06:24撮影 by  HERO11 Black, GoPro
8/24 6:24
ここから白山の2700mまで上がっていくとは思えぬ平らで開けた開放的な河原を進む
転宝輪谷との二俣を左に取る
2024年08月24日 06:35撮影 by  HERO11 Black, GoPro
8/24 6:35
転宝輪谷との二俣を左に取る
すると一転、ぐんぐん傾斜を増していく
2024年08月24日 06:43撮影 by  HERO11 Black, GoPro
8/24 6:43
すると一転、ぐんぐん傾斜を増していく
岩間滝を登る同行者
2024年08月24日 06:49撮影 by  HERO11 Black, GoPro
8/24 6:49
岩間滝を登る同行者
両岸迫ってきて奥にも連瀑帯があるのが見える
2024年08月24日 06:55撮影 by  HERO11 Black, GoPro
8/24 6:55
両岸迫ってきて奥にも連瀑帯があるのが見える
谷を塞ぐ第一の滝
2024年08月24日 06:56撮影 by  HERO11 Black, GoPro
8/24 6:56
谷を塞ぐ第一の滝
同行者撮影、何やら凄そうなところを登っている
(ように見えるだけでこの左岸側はホールド多くイージー)
同行者撮影、何やら凄そうなところを登っている
(ように見えるだけでこの左岸側はホールド多くイージー)
同行者も上がってくる
2024年08月24日 06:58撮影 by  HERO11 Black, GoPro
8/24 6:58
同行者も上がってくる
実はちゃんとした沢登りは初らしいが難なくクリアしてくる長野のゴリラ
2024年08月24日 07:00撮影 by  HERO11 Black, GoPro
8/24 7:00
実はちゃんとした沢登りは初らしいが難なくクリアしてくる長野のゴリラ
第二の滝は20m急の大滝
2024年08月24日 07:02撮影 by  HERO11 Black, GoPro
8/24 7:02
第二の滝は20m急の大滝
2024年08月24日 06:57撮影 by  802SO, Sony
8/24 6:57
一段上がったところから眺める
なかなかの迫力
2024年08月24日 07:04撮影 by  HERO11 Black, GoPro
8/24 7:04
一段上がったところから眺める
なかなかの迫力
さてこの滝は左手水際を登るのが定石らしいが、ノーロープで直登は少し怖いので巻きの可能性を探る。右岸ルンゼを上がってみる
2024年08月24日 07:07撮影 by  HERO11 Black, GoPro
8/24 7:07
さてこの滝は左手水際を登るのが定石らしいが、ノーロープで直登は少し怖いので巻きの可能性を探る。右岸ルンゼを上がってみる
入って少しのところが立っているが、その少し上で右側の岩が切れるのでそこから上流に向けてトラバースへ入ってみる
入って少しのところが立っているが、その少し上で右側の岩が切れるのでそこから上流に向けてトラバースへ入ってみる
植物につかまりながらトラバース中……
2024年08月24日 07:26撮影 by  HERO11 Black, GoPro
8/24 7:26
植物につかまりながらトラバース中……
ドンピシャで落口!会心の巻きであった。
2024年08月24日 07:31撮影 by  HERO11 Black, GoPro
8/24 7:31
ドンピシャで落口!会心の巻きであった。
谷が大きく曲がって次の滝
2024年08月24日 07:36撮影 by  HERO11 Black, GoPro
8/24 7:36
谷が大きく曲がって次の滝
左岸側に立派な巻き道がついていた(さすが人気の谷……)
2024年08月24日 07:40撮影 by  HERO11 Black, GoPro
8/24 7:40
左岸側に立派な巻き道がついていた(さすが人気の谷……)
2024年08月24日 07:47撮影 by  HERO11 Black, GoPro
8/24 7:47
転宝輪谷を分けてから、少し水がぬるくなった気がする
2024年08月24日 07:52撮影 by  HERO11 Black, GoPro
8/24 7:52
転宝輪谷を分けてから、少し水がぬるくなった気がする
歩いてのぼれるナメ
2024年08月24日 07:53撮影 by  HERO11 Black, GoPro
8/24 7:53
歩いてのぼれるナメ
茶色の谷になってきた
2024年08月24日 07:55撮影 by  HERO11 Black, GoPro
8/24 7:55
茶色の谷になってきた
手強いとされている小滝
2024年08月24日 07:59撮影 by  HERO11 Black, GoPro
8/24 7:59
手強いとされている小滝
今日は同行者氏もいることだし、無難に巻く
2024年08月24日 07:59撮影 by  HERO11 Black, GoPro
8/24 7:59
今日は同行者氏もいることだし、無難に巻く
奥の滝もまとめて巻いてしまうことに
2024年08月24日 08:01撮影 by  HERO11 Black, GoPro
8/24 8:01
奥の滝もまとめて巻いてしまうことに
こりゃ無理だな
2024年08月24日 08:05撮影 by  HERO11 Black, GoPro
8/24 8:05
こりゃ無理だな
ゴーロの奥に滝か?
2024年08月24日 08:15撮影 by  HERO11 Black, GoPro
8/24 8:15
ゴーロの奥に滝か?
大したやつではなかった。
2024年08月24日 08:16撮影 by  HERO11 Black, GoPro
8/24 8:16
大したやつではなかった。
やっぱり開放感が大峰や比良とは違うのよね
2024年08月24日 08:17撮影 by  HERO11 Black, GoPro
8/24 8:17
やっぱり開放感が大峰や比良とは違うのよね
ん〜最高
2024年08月24日 08:24撮影 by  HERO11 Black, GoPro
8/24 8:24
ん〜最高
2条小滝は歩いて上がれる
2024年08月24日 08:26撮影 by  HERO11 Black, GoPro
8/24 8:26
2条小滝は歩いて上がれる
しゃがんで水面に近づくとすごいゴルジュのように見える(実際は身長より低い)
2024年08月24日 08:30撮影 by  HERO11 Black, GoPro
8/24 8:30
しゃがんで水面に近づくとすごいゴルジュのように見える(実際は身長より低い)
2024年08月24日 08:30撮影 by  HERO11 Black, GoPro
1
8/24 8:30
シャワータイム
2024年08月24日 08:32撮影 by  HERO11 Black, GoPro
8/24 8:32
シャワータイム
下部が2条の滝
2024年08月24日 08:37撮影 by  802SO, Sony
8/24 8:37
下部が2条の滝
左側を直登、フリクションもホールドも多いが最後で少しだけ左手に逃げる必要があった
2024年08月24日 08:45撮影 by  HERO11 Black, GoPro
8/24 8:45
左側を直登、フリクションもホールドも多いが最後で少しだけ左手に逃げる必要があった
メッコタンとは少し雰囲気が違うような、似ているところもあるような……
2024年08月24日 08:54撮影 by  HERO11 Black, GoPro
8/24 8:54
メッコタンとは少し雰囲気が違うような、似ているところもあるような……
2024年08月24日 08:59撮影 by  802SO, Sony
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8/24 8:59
2024年08月24日 09:00撮影 by  HERO11 Black, GoPro
8/24 9:00
1820mの二俣に到着
え?当然白山まで行きますよ?右手へ。
2024年08月24日 09:17撮影 by  HERO11 Black, GoPro
8/24 9:17
1820mの二俣に到着
え?当然白山まで行きますよ?右手へ。
溝を登る同行者
2024年08月24日 09:21撮影 by  HERO11 Black, GoPro
8/24 9:21
溝を登る同行者
ここの釜で汗流しダイブ
気持ちいいけどさっきより大分水が冷たい??
2024年08月24日 09:31撮影 by  HERO11 Black, GoPro
8/24 9:31
ここの釜で汗流しダイブ
気持ちいいけどさっきより大分水が冷たい??
2024年08月24日 09:38撮影 by  HERO11 Black, GoPro
8/24 9:38
どんどん登っていく
2024年08月24日 10:07撮影 by  HERO11 Black, GoPro
8/24 10:07
どんどん登っていく
二俣から先はしばらくゴーロ登りとなる
2024年08月24日 10:11撮影 by  HERO11 Black, GoPro
8/24 10:11
二俣から先はしばらくゴーロ登りとなる
振り返ったときの景色が高山の谷って感じだ〜!!
奥の方は三方崩とか奥三方とかそのへんかな
2024年08月24日 10:12撮影 by  HERO11 Black, GoPro
8/24 10:12
振り返ったときの景色が高山の谷って感じだ〜!!
奥の方は三方崩とか奥三方とかそのへんかな
青空に向けて谷底を登る
2024年08月24日 10:30撮影 by  HERO11 Black, GoPro
8/24 10:30
青空に向けて谷底を登る
岩屑の詰まった荒々しい景色だが、通過は容易
2024年08月24日 10:38撮影 by  HERO11 Black, GoPro
8/24 10:38
岩屑の詰まった荒々しい景色だが、通過は容易
ほぼ枯れている
滝っぽい形をしたモノはこれが最後だった
2024年08月24日 10:54撮影 by  HERO11 Black, GoPro
8/24 10:54
ほぼ枯れている
滝っぽい形をしたモノはこれが最後だった
2024年08月24日 11:03撮影 by  HERO11 Black, GoPro
8/24 11:03
この詰めはテンション上がる
2024年08月24日 11:09撮影 by  HERO11 Black, GoPro
8/24 11:09
この詰めはテンション上がる
多分標高2230m、水もまだ流れていて開けた平らな場所ということですごく気持ちの良い場所であった。大休止。
2024年08月24日 11:15撮影 by  HERO11 Black, GoPro
8/24 11:15
多分標高2230m、水もまだ流れていて開けた平らな場所ということですごく気持ちの良い場所であった。大休止。
少し道を間違え藪こぎ
2024年08月24日 11:50撮影 by  HERO11 Black, GoPro
8/24 11:50
少し道を間違え藪こぎ
復帰すると水は枯れていた
2024年08月24日 11:51撮影 by  HERO11 Black, GoPro
8/24 11:51
復帰すると水は枯れていた
1回目の沢登りで拝む景色としては間違いなく最上級
2024年08月24日 11:59撮影 by  HERO11 Black, GoPro
8/24 11:59
1回目の沢登りで拝む景色としては間違いなく最上級
さて、そろそろ室堂は近いはずだがまだかな……
2024年08月24日 12:02撮影 by  HERO11 Black, GoPro
8/24 12:02
さて、そろそろ室堂は近いはずだがまだかな……
ともう終わった気でいたら登山道まで、超濃密なハイマツ藪こぎをする羽目になったのであった。
2024年08月24日 12:31撮影 by  HERO11 Black, GoPro
8/24 12:31
ともう終わった気でいたら登山道まで、超濃密なハイマツ藪こぎをする羽目になったのであった。
1年ぶりの室堂
2024年08月24日 12:42撮影 by  HERO11 Black, GoPro
8/24 12:42
1年ぶりの室堂
ガスはかかったり晴れたり
2024年08月24日 13:08撮影 by  802SO, Sony
8/24 13:08
ガスはかかったり晴れたり
沢装備を解いて御前峰へ。
今年も来れたぜ白山!
2024年08月24日 13:55撮影 by  HERO11 Black, GoPro
1
8/24 13:55
沢装備を解いて御前峰へ。
今年も来れたぜ白山!
剣が峰となんとか池
ガスに浮かんでいるのもまたいい
2024年08月24日 13:55撮影 by  HERO11 Black, GoPro
8/24 13:55
剣が峰となんとか池
ガスに浮かんでいるのもまたいい
白山エリアの大ファンなのでTシャツを購入してしまった
これを着て写真を撮るというのも今回の目的の一つであった

同行者:めっちゃおのぼりさんみたいですよ。
1
白山エリアの大ファンなのでTシャツを購入してしまった
これを着て写真を撮るというのも今回の目的の一つであった

同行者:めっちゃおのぼりさんみたいですよ。
室堂を出発する少し前あたりが一番晴れていた
さて、それでは平瀬道で帰りましょう
2024年08月24日 14:45撮影 by  802SO, Sony
8/24 14:45
室堂を出発する少し前あたりが一番晴れていた
さて、それでは平瀬道で帰りましょう
あの谷を進んでいたわけで、意外と平瀬道通行者からは丸見えだったらしい
2024年08月24日 15:06撮影 by  802SO, Sony
8/24 15:06
あの谷を進んでいたわけで、意外と平瀬道通行者からは丸見えだったらしい
こいつらの
2024年08月24日 15:06撮影 by  802SO, Sony
8/24 15:06
こいつらの
名前は
2024年08月24日 15:07撮影 by  802SO, Sony
8/24 15:07
名前は
なんだろう
2024年08月24日 15:24撮影 by  802SO, Sony
8/24 15:24
なんだろう
あれが大白水ダムか!
2024年08月24日 15:14撮影 by  802SO, Sony
8/24 15:14
あれが大白水ダムか!
小ザレ斜面
2024年08月24日 15:17撮影 by  802SO, Sony
8/24 15:17
小ザレ斜面
大倉山避難小屋は改装工事中だった
白山の噴石対策?とか書いてあった気がするが、こんなとこまで飛んでくるのか……?
2024年08月24日 15:46撮影 by  802SO, Sony
8/24 15:46
大倉山避難小屋は改装工事中だった
白山の噴石対策?とか書いてあった気がするが、こんなとこまで飛んでくるのか……?
近づいてきてはいるのだが……
2024年08月24日 16:04撮影 by  802SO, Sony
8/24 16:04
近づいてきてはいるのだが……
大白水ダムが見えなくなってからは地形的特徴も乏しいダラダラした下りが延々続くので、自分も同行者も半分寝ていた
2024年08月24日 17:07撮影 by  802SO, Sony
8/24 17:07
大白水ダムが見えなくなってからは地形的特徴も乏しいダラダラした下りが延々続くので、自分も同行者も半分寝ていた
行きはスルーしたここから下山
さすがに日帰りで1200mから2700mまで沢登りして帰ってくるのはなかなかハードであった。
2024年08月24日 17:31撮影 by  802SO, Sony
8/24 17:31
行きはスルーしたここから下山
さすがに日帰りで1200mから2700mまで沢登りして帰ってくるのはなかなかハードであった。
以下、同行者が撮ってくれた自分
以下、同行者が撮ってくれた自分

感想

度々登場する長野県民の同行者氏は、寒さと低酸素にめっぽう強く、場所柄雪山経験値もぐんぐん積んであっという間に山スキーヤーになり、そうかと思えば尺イワナを追い求めるアングラーだったりと全般的にゴリラなのだが、沢登りだけはちゃんとやったことがないらしい。そこで今回は白山・大白水谷から沢登りの世界にもご招待することにした。
夜明けの平瀬道登山口で合流。二人とも睡眠時間2時間以下なのだが、晴れた山(沢)が目の前に開けていては寝てなどおられずすぐさま入渓。転法輪谷出合までは水の冷たさに喘ぎつつ、青空の下開放的な河原を歩く。最初はこれホンマに最終的に山頂まで上がるんかいな、という緩さの河原だが転法輪谷出合を迎えて様相は一転、急激に傾斜を上げて白山に切り込んでいく。ゴーロの岩間滝をこなしつつ上がると一層険しくなった中に連瀑帯がかかる。ゴーロの岩間滝で少し不安を表していた長野県民氏であったが、最初の8m滝の登りは難なくこなして一安心。次に現れる20m級大滝は左手水際を直登されていることが多いが、確かにこれはロープなしでは少しためらわれる、ということで巻きの可能性を探る。右岸のルンゼに入り、少し壁が立っているところを越えるとトラバースできそうな土被りの斜面が上流側に続いており、植物につかまりながら進むとほぼ滝の落ち口ドンピシャへたどり着いた。長野県民氏もどうにかルンゼの壁とトラバースをこなしクリア、これにて本日の最大の懸念は解消された。
その先で大きく向きを変えて西へ向かう谷にはその後も断続的に滝がかかるが、いずれも巻きは容易だった。下部2条の滝は巻くなら左岸だろうが草付きで少しいやらしいので長野県民氏にも直登してきてもらう。いくらフリクションが良いといっても初沢登りでこの直登をこなせるのはまあ、ゴリラでないとなせない技ですね(?)。
9時ごろに大倉山へつながる沢筋を分ける二俣につくが、当然白山のピークを目指して本谷へ。二俣以降は一瞬雑然とした谷になった後、ゴーロ帯が延々と続く谷になる。幸いもう大きな滝場はなく、少しヌメってきた中をひたすら登り続ける。上空はガスったり青空が広がったりで安定はしないが、事前の予想より天気は悪くなさそうで励みになる。振り返れば奥三方とかそのへんをバックにここまで登ってきた谷も見えるようになってくるのも良い。
2230mの踊り場のような快適空間で一休みして、いよいよ水も涸れた中を室堂に向けて最後のひとのぼり。もう平瀬道を行く登山者も見えている。しかしなかなか近づかず、しびれを切らして沢筋を離れ平瀬道へ向かうと(たぶんここまで遡行した人も皆この辺でもうええやとなるのか、一筋のトレースがあった)そこは濃密なハイマツ帯、最後に思わぬ格闘を強いられつつも12時頃登山道へ飛び出した。およそ6時間の濃密な沢登りだった。
室堂で一休みし沢装備を解き山頂へ向かう。ガスは出たりひっこんだりであったが、山頂への250mを登りきると山頂付近は晴れており、一面の展望とは行かないまでも事前の予想よりはるかに良い景色で迎えてくれた。
室堂に帰ってきたのが14時半、正直予約外宿泊で転がり込んでも良いんじゃないかと思ったが、長野県民氏が温泉を心から欲していたこともあり下山にかかる。上部は大白水谷をのぞき込んだり、大白川ダムが見えたり、地獄谷側の雪渓が残る恐ろしげな谷を垣間見たりしていたのだが、大倉山を越えるともうあとは樹林帯の中をダラダラと下り続けるだけの道であり、半分寝ながら進み続けて17時半、登山口へ帰ってきた。(※数日後、この尾根で転落死亡事故があったらしいのでもちろん気を抜いてはいけません)
下山後は国道156号まで戻るとすぐの「しらみずの湯」へ。汗を流し、併設の食事施設で定食を食べると睡眠不足もどっと押し寄せてきて、もう動く気もなくなりそのまま道の駅飛騨白山で車中泊の人となったのであった。

☆大白水谷、噂に違わずめちゃ楽しい谷だった。というか白山が素晴らしい山すぎてそこに詰め上がれるだけでロケーションとしてはもう満点、そのうえ楽しく滝登りができるとあれば人気がでるのも納得であった。白山エリアでの沢登り、もっとしたいなあ……。しかしロープがないと流石にきついよなあ……。
同行者の長野県民氏にとっても最高の沢デビューとなったのではないでしょうか(んまあ、初心者を連れて行くところなのかどうかというと……だが)。

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コメント

私は通常TとチャリTの2つとも買いましたよ😎
2024/8/27 12:07
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1
crazytakkunさん
なるほどその手が……
また再訪の理由ができてしまいました……
2024/8/28 7:06
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ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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