雨と霞の二ツ塚・幕岩(富士山)
- GPS
- 04:30
- 距離
- 8.4km
- 登り
- 593m
- 下り
- 593m
コースタイム
天候 | 雨、雷 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
上塚は斜面が相当急な上スコリアでめちゃくちゃ滑り落ちます。 須山口下山歩道から幕岩に向かうルートはかなり道が荒れています。また、明るく抜けているように見える方が崖(幕岩)の真上に出てしまうなど油断すると道迷いになるところも。 |
その他周辺情報 | 一番近いのは御胎内温泉健康センター。結構広々としていて快適でした。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
防寒着
靴
昼ご飯
行動食
飲料
予備電池
タオル
ストック
|
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感想
前回の沼津アルプスで気付きました。
真夏のトレッキングは標高高いところに行こうと。
ということで、御殿場口から比較的サクッと登れそうな二ツ塚、そしてそこから幕岩を回って戻ってくる周回ルートに行ってみることにしました。
朝、車で御殿場口新五合目駐車場に向かってみると段々雲行きが怪しくなり、車を停めたところで雨が降り出しました。
時折強く降ることはあるものの降ったり止んだりな感じだったので、初めての雨の中トレッキングに挑戦してみました。
富士山はかつての噴火時に堆積したスコリアと呼ばれる小さな軽石に覆われています。
そのため、登るために足を前に出しても後ろにズリズリと滑り落ちてしまう傾向があります。
新五合目から大石茶屋→二ツ塚はほぼ全面がスコリアで中々前に進みづらい。
ヒイコラヒイコラ言いながら少しずつ前に進みます。
その間も雨はシトシトと降ったり少し止んでみたりと不安定。
そんな中フジアザミやベニイタドリ、ホタルブクロなどの高原植物が心を癒してくれます。
まずは二ツ塚の小柄な方、下塚に取り付きます。
こちらは比較的地面がしっかりしていて歩きやすく、あっという間に白色の美しい鳥居に迎え入れられました。
どなたが作った「祝登頂!1804m」の石文字やハートで囲われた三角点など、楽しい風景が広がっていました。
少し休んでいると晴れ間も見えたので、早速隣の上塚へ。
こっちの地面は下塚と異なりかなりフワフワ。
しかもかなり急斜面なことも相まって、1歩登ろうとしても大部分ずり落ちてしまうため、全然前に進めません。
登山アプリだと登り25分となっていますが、私は40分近く掛かりました。
途中ハート型の石を見かけてほっこりしていなければ、心が折れていたかも。
何とか山頂に到着し、崩れ落ちるように休憩へ。
雲の中だからか、涼しいを通り越して肌寒い。
でもそれが登りで暑くなった身体をいい感じに冷やしてくれました。
辛い登りは一転、滑るように降れるため非常に楽でした。
登りで40分掛かったところを15分で降れるんだから。
二ツ塚の間の歩道に戻ってきたら幕岩に向かいます。
ここからは樹が少しずつ増えてきます。
須山口下山歩道に合流してしばらくすると完全に樹林帯の中に。
まったく違う風景がこんな近くにあるのも富士山ならではかもしれません。
途中若い鹿がずーーーーっとモグモグ反芻しているのをじっくり観察しながら、下山歩道と別れを告げ幕岩方面に歩を進めます。
ただ、ここの道がめちゃめちゃ荒れていて、細い歩道のほとんどがエグれているところが多く、足の置き場がないところも。
エッジのようになっているところも多く、足を置くとズボッと下の空洞に持っていかれることも。
幕岩は圧巻の大きさ。
紹介の看板は大半がスコリアに埋もれてしまい、何とか名前だけは分かる感じ。
ここでまた少し休憩。
登ってこられたトレランの方と少し情報交換をして彼を見送ったところ、かなり強い雨が。
止む気配なし。
しかもこのスコリアの溜まり具合、先程の歩道のエグれ。
これ、幕岩のところに水が流れ落ちて来るのでは?
雨の強さも相まって鉄砲水のリスクがあるかもと、休憩も早めに切り上げ帰路に着くことにしました。
幕岩から新五合目の駐車場へのルートは先程までとは異なり、とてもよく整備されて歩きやすい道でした。
アップダウンもあまりなく、普段のウォーキングの感覚で進んでいけました。
時折ドーンという自衛隊の大砲の音が聞こえます。
そしてドーンゴロゴロという音も。
これは大砲じゃないな、雷鳴じゃん。
続く強い雨の中、雷まで来るのは流石にヤバい!
しかも段々と音がバシャーンに変化してきて、落ちているポイントが近付いている様子。
最後樹林帯が切れてスコリア地帯になった時はホントに怖かった。
まるで怪獣から逃げる人のように後ろ振り返りながらダッシュで新五合目駐車場に転がり込みました。
生きて帰ってこれたことの実感と共に、山の楽しさと厳しさの一端を垣間見たトレッキングになりました。
ちなみに今回もSuunto Race Sを装着してのトレッキング。
前回400mの山登ったらバグってて総上昇距離が13000mになっていて、購入した店に相談して初期不良で交換してもらったのですが、今回その交換個体でも同様の症状が見られました。
ヤマレコでは約600mくらいの総上昇距離なのが、Suunto Race Sの記録だと16500m。
これ、特定個体の初期不良ってより、根本的な設計ミス or プログラムのバグっぽくね?
どれだけ登って降りたのかをちゃんと記録した人には、少なくとも現状のSuunto Race Sはオススメできません。
コンパスの鋭敏性とかマップの拡大縮小のしやすさ、マップで等高線表示可能など、優れた特長もいっぱいあるんだけどね...。
最初期不良で交換しても同じ症状が出るだけだと思うので、一端修理という形で端末と症状をメーカーに伝えて何とか直してもらうことにします。
ちなみにちなみに念のため一緒に持っていたGarmin Descent Mk1はなぜかGPSログを取ってすらくれていませんでした。
どういうこと?
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