岡山県鏡野町 岡山県立森林公園 東半分周回+唐音の滝 秋の始まり
- GPS
- 03:14
- 距離
- 7.4km
- 登り
- 360m
- 下り
- 360m
コースタイム
- 山行
- 2:44
- 休憩
- 0:30
- 合計
- 3:14
歩行距離7.5km、歩行時間2時間45分、歩行数1,3000歩、消費カロリー840Kcal
天候 | 晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2024年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
危険箇所やヤブコギはありません。園内の通行止めはすべて解除されています。今回歩いたコースには沢沿いもありますが、台風の影響は見られませんでした。濡れていると滑りそうな粘土道などにはステップが切ってありますが、運動靴ではなく登山靴をお勧めします。よく整備され、雨の日に傘を差しても歩けます。 なお、10月初めまでの予定で管理センター周辺は工事が行われていますが、管理センターの利用は可能だそうです。 |
その他周辺情報 | 国道179号沿いに道の駅奥津温泉があります。水曜定休(祝日の場合は翌日)で売店は9〜17時営業です。閉店となった「温泉亭」に代わりオープンした「お食事処 てっちりこ」の営業時間は11時半〜14時半でランチバイキングではなく、麺類、ご飯物、定食を提供しています。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下(厚手)
軍手
雨具
スパッツ
日よけ帽子(フード付き)
雨用帽子
登山靴(防水加工)
靴ひも予備
ザックカバー(防水用)
地形図
コンパス
マップケース
筆記用具
タオルハンカチ
カメラ
飲料水(スポドリ&茶)
水筒(保温)
非常食(栄養補助食品)
スマホ(地図アプリ使用)
eTrex22x(GPSナビゲーター)
虫よけスプレー
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感想
【残暑の岡山県立森林公園山行】
例年だとこの時期の岡山県立森林公園は気温が20℃前半まで下がり、熱中症を心配することもなく山行が楽しめます。ところが、この日(9月9日)は盆明けから続く残暑がまだ厳しく、標高840mにある森林公園入口で気温が30℃近くもあり、しかも無風でしたので、先が思いやられました。本日の山行コースの最高点は霧ヶ峯北西尾根と「すずのこ平」の1,070m(公園のパンフレットでは1,080m)で、出発点との高度差はわずか200m余りです。この高度差では、出発点の気温に比べてもせいぜい2℃程度しか低くなりません。どうなるかと思いましたが、一応、森林公園というだけあって森林帯を歩くことが多く、日陰が多かったため熱中症の危険は回避できました。
なお、10月初めまでの予定で管理センター周辺は工事が行われていますが、管理センターの利用は可能だそうです。工事関係者の方々は猛暑で大変でお忙しいのに、進んでご挨拶してくださいました。ありがとうございました😊
【湿地は“あけボーノ”😍】
岡山県立森林公園は時期に応じてそれぞれ季節の花が観賞できるため、開園期間中は多くの方が訪れます。ところが、今年は猛暑の影響で季節の移ろいが遅そうで、夏の花が咲き残っているのか、秋の花がもう見られるのか、出たとこ勝負でした。結局、麓の湿地ではオタカラコウ<写真01>やアケボノソウ<写真04>などの秋の花が見られました。
アケボノソウは、真っ白な花びらに黒い斑点が特徴的で、まるで夜明けの空に浮かぶ星のごとく、見る者を惹きつけます。この斑点模様は単なる装飾ではなく、光の反射を変えて昆虫にとって魅力的に映るようにし、受粉を促進しているといわれています。引き寄せられたのは昆虫だけではなく、我々人間も同じで、思わず「(あけ)ボーノ!」と、なぜか「すばらしい!」をイタリア語で叫んでしまいました😅
おたからこう湿原でオタカラコウ<写真01>が見当たらずイネ科の植物が茂っていたのは予想外でしたが、県境尾根ではたまにオトギリソウが見られました。マツムシソウなどの秋の花は、これから秋が深まるにつれたくさん見られると思います。今回はアケボノソウだけでも十分でした。
また、出発点からボーズ原谷までの沢沿いは緩やかで歩きやすく、日陰で心地よかったです。すずのこ平<写真07〜10>ではアキアカネらしき大群やツマグロヒョウモン、恩原高原方面などの展望が楽しめました。昆虫は期待していなかったのですが、初めて見たオナガサナエのオス<写真16>など、トンボが何度か見られました。
【見応えのある泉源渓谷の唐音の滝】
山行後、車で羽出川沿いを南下し、唐音橋のたもとの広い路肩に駐車、歩いて唐音の滝を見に行きました。橋の上流<写真24>は小さな滝が連続しており、まだメインスポットではないのに、もう泉源渓谷の渓谷美に心惹かれてしまいました。舗装道路を南西に進むと、小さいながらもきれいな滝<写真25,26>がいくつかあります。
唐音の滝の案内板から細道を下ると、岩の上から真横に唐音(からおと)の滝<写真27,28>が見えました。木枯らしが周囲の岩肌を伝うカラー、カラーという音が名前の由来です。落差は20mといいますが、横からだとそこまで大きく感じられませんでした。滝壺に下りて正面から見たかったのですが、かなり危険だそうです。サンダルだったので、ここで引き返し、途中の岩の上から滝の上流<写真29>と滝全体を眺めました。泉源渓谷最大の滝というだけあって予想以上に水量があり、上部で水が勢いよく跳ねているのが間近で見られるなど、見応えがありました。動画では水も澄んでいるのがよくわかります。
もう少し南下すると二軒屋の大滝がありますが、例によって鏡野町内の大型店で買い物をしたかった連れに却下され、次回のお楽しみにすることにしました。
【渓流の女王“ヒラメ”発見 😮】
今回は羽手川(はでがわ)沿いやボーズ原谷など、水が流れている側を歩くことも多かったです。歩いている途中でヒラメ<写真32>を発見しました。
一般的にはヒラメはカレイ目の体が平たい海水魚を指しますが、岡山県北部ではアマゴのことをヒラメと呼びます。ちなみに、長野・近畿・四国地方ではアメノウオ、紀伊半島南部ではコサメ、山陰地方ではヒラベ、九州地方ではエノハと呼ぶそうです。
県北では養殖も盛んで、ヒラメ(アマゴ)のつかみ捕りが楽しめるスポットもありますが、天然のアマゴを見たのはこの日が初めてでした。ちなみに、似た魚にヤマメがいますが、アマゴには脇腹に赤い斑点があり、ヤマメにはないので区別できます。今回の個体は、上から見たので赤い斑点はわかりませんでしたが、分布域からするとアマゴのようです。岡山県のレッドデータブックでは情報不足となっているので、撮影場所は非公開としました。
基本的には、アマゴは太平洋側に注ぐ西日本の河川、ヤマメは日本海側に注ぐ河川と太平洋側に注ぐ東日本の河川に生息しています。こうして棲み分けしている両者が交配すると、アマゴの遺伝子のほうが強いので、数年後には完全にヤマメはいなくなってしまうそうです。川での養殖個体が流出すると、天然個体に影響が出る可能性があるので、県内ではレッドリストに記載されているのでしょう。この天然個体が天寿を全うできるようにと願わずにはいられませんでした。
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