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Yamareco

記録ID: 7220379
全員に公開
ハイキング
中国山地東部

岡山県鏡野町 岡山県立森林公園 東半分周回+唐音の滝 秋の始まり

2024年09月09日(月) [日帰り]
 - 拍手
Machapuchare その他1人
体力度
2
日帰りが可能
GPS
03:14
距離
7.4km
登り
360m
下り
360m
歩くペース
標準
1.01.1
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
2:44
休憩
0:30
合計
3:14
9:17
45
岡山県立森林公園第一駐車場
10:02
27
10:29
10:48
20
11:08
11:09
20
11:29
11:30
15
11:45
12
11:57
4
12:09
12:17
11
12:31
岡山県立森林公園第一駐車場
展望や旬の動植物観察を楽しむコース
歩行距離7.5km、歩行時間2時間45分、歩行数1,3000歩、消費カロリー840Kcal
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2024年09月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
岡山県立森林公園の入口に最も近い第一駐車場に自動車を停めました。20台程駐車可能です。このくらいの規模の駐車場が6か所あります。平日だったため、数台しかありませんでした。
コース状況/
危険箇所等
 危険箇所やヤブコギはありません。園内の通行止めはすべて解除されています。今回歩いたコースには沢沿いもありますが、台風の影響は見られませんでした。濡れていると滑りそうな粘土道などにはステップが切ってありますが、運動靴ではなく登山靴をお勧めします。よく整備され、雨の日に傘を差しても歩けます。
 なお、10月初めまでの予定で管理センター周辺は工事が行われていますが、管理センターの利用は可能だそうです。
その他周辺情報 国道179号沿いに道の駅奥津温泉があります。水曜定休(祝日の場合は翌日)で売店は9〜17時営業です。閉店となった「温泉亭」に代わりオープンした「お食事処 てっちりこ」の営業時間は11時半〜14時半でランチバイキングではなく、麺類、ご飯物、定食を提供しています。
01オタカラコウ…ハート形の葉が特徴のキク科植物です。直径3〜4cmの花はメタカラコウに似ていますが、花弁のように見える舌状花はより多いです。道の右側のデッキ周辺に数株ありました。状況からすると、植栽かもしれません。動画のBGMはツクツクボウシです。
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01オタカラコウ…ハート形の葉が特徴のキク科植物です。直径3〜4cmの花はメタカラコウに似ていますが、花弁のように見える舌状花はより多いです。道の右側のデッキ周辺に数株ありました。状況からすると、植栽かもしれません。動画のBGMはツクツクボウシです。
02ミゾソバ…直径1cm程のピンク色の花は、ママコノシリヌグイなどに似ています。葉の基部が肩が張り出したような形になることで見分けられます。数は少なく、花は咲き始めでした。
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02ミゾソバ…直径1cm程のピンク色の花は、ママコノシリヌグイなどに似ています。葉の基部が肩が張り出したような形になることで見分けられます。数は少なく、花は咲き始めでした。
03シロバナミゾソバ…ミゾソバ<写真02>の白花です。この1株だけでした。
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03シロバナミゾソバ…ミゾソバ<写真02>の白花です。この1株だけでした。
04アケボノソウ…直径2cm程の花には黄色っぽい蜜腺があり、これを目当てにアリなどの昆虫が集まっていることが多いです。数株群生しており、花数もありました。動画も撮りました。
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04アケボノソウ…直径2cm程の花には黄色っぽい蜜腺があり、これを目当てにアリなどの昆虫が集まっていることが多いです。数株群生しており、花数もありました。動画も撮りました。
05根曲り杉…おそらく、大木だったのでしょうが、ほぼ根元周辺しか残っていません。背後の若い杉も根曲がりでした。
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05根曲り杉…おそらく、大木だったのでしょうが、ほぼ根元周辺しか残っていません。背後の若い杉も根曲がりでした。
06根曲がりブナ…幼木のうちに雪の重みで曲がったのでしょう。
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06根曲がりブナ…幼木のうちに雪の重みで曲がったのでしょう。
07すずのこ平…少し開けており、3人程ならソーシャルディスタンスをとって休憩できます。少し引き返し、ここまで歩きながら動画を撮りました。
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07すずのこ平…少し開けており、3人程ならソーシャルディスタンスをとって休憩できます。少し引き返し、ここまで歩きながら動画を撮りました。
08ツマグロヒョウモン♂…南方系のヒョウモンチョウの仲間ですが、県北でもよく見かけるようになりました。黒斑がつながらず、後翅の縁が黒いのでわかりやすいです。動画を撮りました。
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08ツマグロヒョウモン♂…南方系のヒョウモンチョウの仲間ですが、県北でもよく見かけるようになりました。黒斑がつながらず、後翅の縁が黒いのでわかりやすいです。動画を撮りました。
09すずのこ平より三徳山…北北東方面です。中央奥少し右寄りに三徳山(みとくさん)が見えました。三徳山三佛寺投入堂はこの北北西尾根にあります。
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09すずのこ平より三徳山…北北東方面です。中央奥少し右寄りに三徳山(みとくさん)が見えました。三徳山三佛寺投入堂はこの北北西尾根にあります。
10すずのこ平より池川山&三国山北嶺&恩原三国山&ギラガ仙…北東方面です。手前は岡山県と鳥取県の県境尾根、その左奥は池川山、その奥は左から順に三国山北嶺、恩原三国山、ギラガ仙、1,192m峰です。動画には北条砂丘風力発電所も映っています。
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10すずのこ平より池川山&三国山北嶺&恩原三国山&ギラガ仙…北東方面です。手前は岡山県と鳥取県の県境尾根、その左奥は池川山、その奥は左から順に三国山北嶺、恩原三国山、ギラガ仙、1,192m峰です。動画には北条砂丘風力発電所も映っています。
11ヒカゲノカズラ胞子嚢穂…ヒカゲノカズラは蔓性のシダ植物で地面を這うように伸びます。胞子は出た後で、胞子嚢穂(のうすい)が枯れかけていました。
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11ヒカゲノカズラ胞子嚢穂…ヒカゲノカズラは蔓性のシダ植物で地面を這うように伸びます。胞子は出た後で、胞子嚢穂(のうすい)が枯れかけていました。
12アクイロウロコツルタケ?…カサの直径は6cm程でつばはなく、つぼはありました。カサの縁に見える条線が長く、表面の鱗片が平面的なので、アクイロウロコツルタケではないかと思いました。
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12アクイロウロコツルタケ?…カサの直径は6cm程でつばはなく、つぼはありました。カサの縁に見える条線が長く、表面の鱗片が平面的なので、アクイロウロコツルタケではないかと思いました。
13県境尾根より千軒平&もみじ平…西南西方面に左に千軒平、中央にもみじ平が見えました。
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13県境尾根より千軒平&もみじ平…西南西方面に左に千軒平、中央にもみじ平が見えました。
14きたけ峰&津黒山&千軒平…標高1,009m峰より南西方面を望みました。左端がきたけ峰、中央は千軒平、その間にわずかにのぞいているのが津黒山(つぐろせん)、右端には木の陰ですがもみじ平が見えています。動画も撮りました。
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14きたけ峰&津黒山&千軒平…標高1,009m峰より南西方面を望みました。左端がきたけ峰、中央は千軒平、その間にわずかにのぞいているのが津黒山(つぐろせん)、右端には木の陰ですがもみじ平が見えています。動画も撮りました。
15ムラサキススキ…穂が赤紫色なのでわかりやすいです。黄色っぽいのは花です。全体的には咲き始めでした。
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15ムラサキススキ…穂が赤紫色なのでわかりやすいです。黄色っぽいのは花です。全体的には咲き始めでした。
16オナガサナエ♂…オスの腹部の先端は上付属器が2本で下向きに曲がり、下付属器は1本で上向きに曲がります。特に下付属器が長く目立つのでわかりやすいです。初めて見ましたが、県内ではそれほど珍しくはないようです。
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16オナガサナエ♂…オスの腹部の先端は上付属器が2本で下向きに曲がり、下付属器は1本で上向きに曲がります。特に下付属器が長く目立つのでわかりやすいです。初めて見ましたが、県内ではそれほど珍しくはないようです。
17ゾウの木⁉…県境三叉路から少しだけ西に進み、5m程手前からズームしたのでわかりにくいですが、左手前の幹が曲がり、右上に向かってゾウの鼻のように伸びています。勝手にゾウの木と呼んでいます。
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17ゾウの木⁉…県境三叉路から少しだけ西に進み、5m程手前からズームしたのでわかりにくいですが、左手前の幹が曲がり、右上に向かってゾウの鼻のように伸びています。勝手にゾウの木と呼んでいます。
18親子キノコ…カサの直径15cm程のキノコの左下に隠れるように直径6cm程のキノコがありました。
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18親子キノコ…カサの直径15cm程のキノコの左下に隠れるように直径6cm程のキノコがありました。
19シマアメンボ無翅型…おたからこう湿原にはオタカラコウ<写真01>は見当たらず、イネ科の植物が茂っていました。木橋の上から体長数mmのシマアメンボを動画に撮りました。渓流などに生息します。翅が長い長翅型は少数派です。
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19シマアメンボ無翅型…おたからこう湿原にはオタカラコウ<写真01>は見当たらず、イネ科の植物が茂っていました。木橋の上から体長数mmのシマアメンボを動画に撮りました。渓流などに生息します。翅が長い長翅型は少数派です。
20北展望台より霧ヶ峯…北展望台の三角点西側<写真21>は展望がいまいちなので、東端のベンチ前より北東方面を望みました。
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20北展望台より霧ヶ峯…北展望台の三角点西側<写真21>は展望がいまいちなので、東端のベンチ前より北東方面を望みました。
21北展望台…標高898.4m三角点「北展望台」です。周辺は開けていますが、木が茂り展望はいまいちです。
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21北展望台…標高898.4m三角点「北展望台」です。周辺は開けていますが、木が茂り展望はいまいちです。
22南展望台…ここは狭く、ベンチ1つで一杯になります。
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22南展望台…ここは狭く、ベンチ1つで一杯になります。
23南展望台より六本杉越しに霧ヶ峯…少し東のベンチからは、やはり北東方面が見えました。手前にニョキっと突き出ているのは六本杉、背後右側が標高1079.1m三角点「木戸」のある霧ヶ峯です。
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23南展望台より六本杉越しに霧ヶ峯…少し東のベンチからは、やはり北東方面が見えました。手前にニョキっと突き出ているのは六本杉、背後右側が標高1079.1m三角点「木戸」のある霧ヶ峯です。
24唐音橋より羽出川…山行後、車で羽出川沿いを南下し、唐音橋のたもとの広い路肩に駐車しました。橋の上からのぞくと、周辺は小さな滝が連続していました。動画も撮りました。
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24唐音橋より羽出川…山行後、車で羽出川沿いを南下し、唐音橋のたもとの広い路肩に駐車しました。橋の上からのぞくと、周辺は小さな滝が連続していました。動画も撮りました。
25二筋小滝…舗装道路を歩いて南西に少し進むと、名無しの滝がありました。周辺は泉源渓谷といい、紅葉の名所でもあります。これも動画も撮りました。
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25二筋小滝…舗装道路を歩いて南西に少し進むと、名無しの滝がありました。周辺は泉源渓谷といい、紅葉の名所でもあります。これも動画も撮りました。
26巨岩を巻く小滝…さらに南西へ、中央の巨岩が印象的でした。
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26巨岩を巻く小滝…さらに南西へ、中央の巨岩が印象的でした。
27唐音の滝上部…案内板から細道を下ると、岩の上から真横に唐音(からおと)の滝が見えました。木枯らしが周囲の岩肌を伝うカラー、カラーという音が名前の由来です。落差は20mといいますが、横からだとそこまで大きく感じられませんでした。
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27唐音の滝上部…案内板から細道を下ると、岩の上から真横に唐音(からおと)の滝が見えました。木枯らしが周囲の岩肌を伝うカラー、カラーという音が名前の由来です。落差は20mといいますが、横からだとそこまで大きく感じられませんでした。
28唐音の滝下部&滝壺…滝壺に下りて正面から見るのはかなり危険だそうです。サンダルだったので、ここで引き返しました。
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28唐音の滝下部&滝壺…滝壺に下りて正面から見るのはかなり危険だそうです。サンダルだったので、ここで引き返しました。
29唐音の滝上流…少し引き返し岩の上から滝の上流と滝全体を動画にも撮りました。
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29唐音の滝上流…少し引き返し岩の上から滝の上流と滝全体を動画にも撮りました。
30ヤマジノホトトギス…土道を上っていると、往路では見落とした花がありました。ヤマホトトギスやセトウチホトトギスに似ていますが、花柱に斑点がなく花の中心部は赤紫色です。
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30ヤマジノホトトギス…土道を上っていると、往路では見落とした花がありました。ヤマホトトギスやセトウチホトトギスに似ていますが、花柱に斑点がなく花の中心部は赤紫色です。
31ツルリンドウ…長さ3cm程の花です。蔓性で色も特徴的なので間違えることはないでしょう。咲き始めでした。
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31ツルリンドウ…長さ3cm程の花です。蔓性で色も特徴的なので間違えることはないでしょう。咲き始めでした。
32アマゴ…動画も撮りました。体長20cm程でした。上から見たのでアマゴ特有の赤い斑点は見えませんでしたが、県北に生息しているのはヤマメではなくアマゴのようです。県北では養殖も盛んですが、岡山県のレッドデータブックでは情報不足となっているので、撮影場所は非公開としました。
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32アマゴ…動画も撮りました。体長20cm程でした。上から見たのでアマゴ特有の赤い斑点は見えませんでしたが、県北に生息しているのはヤマメではなくアマゴのようです。県北では養殖も盛んですが、岡山県のレッドデータブックでは情報不足となっているので、撮影場所は非公開としました。

装備

個人装備
長袖シャツ ズボン 靴下(厚手) 軍手 雨具 スパッツ 日よけ帽子(フード付き) 雨用帽子 登山靴(防水加工) 靴ひも予備 ザックカバー(防水用) 地形図 コンパス マップケース 筆記用具 タオルハンカチ カメラ 飲料水(スポドリ&茶) 水筒(保温) 非常食(栄養補助食品) スマホ(地図アプリ使用) eTrex22x(GPSナビゲーター) 虫よけスプレー

感想

【残暑の岡山県立森林公園山行】
 例年だとこの時期の岡山県立森林公園は気温が20℃前半まで下がり、熱中症を心配することもなく山行が楽しめます。ところが、この日(9月9日)は盆明けから続く残暑がまだ厳しく、標高840mにある森林公園入口で気温が30℃近くもあり、しかも無風でしたので、先が思いやられました。本日の山行コースの最高点は霧ヶ峯北西尾根と「すずのこ平」の1,070m(公園のパンフレットでは1,080m)で、出発点との高度差はわずか200m余りです。この高度差では、出発点の気温に比べてもせいぜい2℃程度しか低くなりません。どうなるかと思いましたが、一応、森林公園というだけあって森林帯を歩くことが多く、日陰が多かったため熱中症の危険は回避できました。
 なお、10月初めまでの予定で管理センター周辺は工事が行われていますが、管理センターの利用は可能だそうです。工事関係者の方々は猛暑で大変でお忙しいのに、進んでご挨拶してくださいました。ありがとうございました😊

【湿地は“あけボーノ”😍】
 岡山県立森林公園は時期に応じてそれぞれ季節の花が観賞できるため、開園期間中は多くの方が訪れます。ところが、今年は猛暑の影響で季節の移ろいが遅そうで、夏の花が咲き残っているのか、秋の花がもう見られるのか、出たとこ勝負でした。結局、麓の湿地ではオタカラコウ<写真01>やアケボノソウ<写真04>などの秋の花が見られました。
 アケボノソウは、真っ白な花びらに黒い斑点が特徴的で、まるで夜明けの空に浮かぶ星のごとく、見る者を惹きつけます。この斑点模様は単なる装飾ではなく、光の反射を変えて昆虫にとって魅力的に映るようにし、受粉を促進しているといわれています。引き寄せられたのは昆虫だけではなく、我々人間も同じで、思わず「(あけ)ボーノ!」と、なぜか「すばらしい!」をイタリア語で叫んでしまいました😅
 おたからこう湿原でオタカラコウ<写真01>が見当たらずイネ科の植物が茂っていたのは予想外でしたが、県境尾根ではたまにオトギリソウが見られました。マツムシソウなどの秋の花は、これから秋が深まるにつれたくさん見られると思います。今回はアケボノソウだけでも十分でした。
 また、出発点からボーズ原谷までの沢沿いは緩やかで歩きやすく、日陰で心地よかったです。すずのこ平<写真07〜10>ではアキアカネらしき大群やツマグロヒョウモン、恩原高原方面などの展望が楽しめました。昆虫は期待していなかったのですが、初めて見たオナガサナエのオス<写真16>など、トンボが何度か見られました。

【見応えのある泉源渓谷の唐音の滝】
 山行後、車で羽出川沿いを南下し、唐音橋のたもとの広い路肩に駐車、歩いて唐音の滝を見に行きました。橋の上流<写真24>は小さな滝が連続しており、まだメインスポットではないのに、もう泉源渓谷の渓谷美に心惹かれてしまいました。舗装道路を南西に進むと、小さいながらもきれいな滝<写真25,26>がいくつかあります。
 唐音の滝の案内板から細道を下ると、岩の上から真横に唐音(からおと)の滝<写真27,28>が見えました。木枯らしが周囲の岩肌を伝うカラー、カラーという音が名前の由来です。落差は20mといいますが、横からだとそこまで大きく感じられませんでした。滝壺に下りて正面から見たかったのですが、かなり危険だそうです。サンダルだったので、ここで引き返し、途中の岩の上から滝の上流<写真29>と滝全体を眺めました。泉源渓谷最大の滝というだけあって予想以上に水量があり、上部で水が勢いよく跳ねているのが間近で見られるなど、見応えがありました。動画では水も澄んでいるのがよくわかります。
 もう少し南下すると二軒屋の大滝がありますが、例によって鏡野町内の大型店で買い物をしたかった連れに却下され、次回のお楽しみにすることにしました。

【渓流の女王“ヒラメ”発見 😮】
 今回は羽手川(はでがわ)沿いやボーズ原谷など、水が流れている側を歩くことも多かったです。歩いている途中でヒラメ<写真32>を発見しました。
 一般的にはヒラメはカレイ目の体が平たい海水魚を指しますが、岡山県北部ではアマゴのことをヒラメと呼びます。ちなみに、長野・近畿・四国地方ではアメノウオ、紀伊半島南部ではコサメ、山陰地方ではヒラベ、九州地方ではエノハと呼ぶそうです。
 県北では養殖も盛んで、ヒラメ(アマゴ)のつかみ捕りが楽しめるスポットもありますが、天然のアマゴを見たのはこの日が初めてでした。ちなみに、似た魚にヤマメがいますが、アマゴには脇腹に赤い斑点があり、ヤマメにはないので区別できます。今回の個体は、上から見たので赤い斑点はわかりませんでしたが、分布域からするとアマゴのようです。岡山県のレッドデータブックでは情報不足となっているので、撮影場所は非公開としました。
 基本的には、アマゴは太平洋側に注ぐ西日本の河川、ヤマメは日本海側に注ぐ河川と太平洋側に注ぐ東日本の河川に生息しています。こうして棲み分けしている両者が交配すると、アマゴの遺伝子のほうが強いので、数年後には完全にヤマメはいなくなってしまうそうです。川での養殖個体が流出すると、天然個体に影響が出る可能性があるので、県内ではレッドリストに記載されているのでしょう。この天然個体が天寿を全うできるようにと願わずにはいられませんでした。



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