剣岳縦走
- GPS
- 80:00
- 距離
- 28.2km
- 登り
- 2,116m
- 下り
- 3,941m
コースタイム
20日・剣沢テン場〜前剣〜剣岳往復〜真砂沢テン場
21日・真砂沢テン場〜仙人峠〜阿曽原テン場(野天風呂入浴)
22日・阿曽原テン場〜水平道〜欅平〜黒部トロッコ〜宇奈月〜糸魚川(寝台列車日本海)
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
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コース状況/ 危険箇所等 |
剣沢の下山はアイゼンなしで降りる。 仙人峠二股までは、雪渓がかなり残りルート不明の場所がかなりあった。 水平道から宇奈月に降りるところで、標識がなく迷う。送電線の下をくぐり降りる。道はハッキリしている。 |
予約できる山小屋 |
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写真
感想
剣岳縦走にあたって、岩の訓練や体力つくりのために、参加者全員で岩木山に登った。
寝台列車を降り室堂までの乗り継ぎは、全てが新鮮。
剣沢のてん場までの急登は本当に息が切れたが、皆と一緒で励みとなる。
しかし、剣岳が見えるとその苦しさも忘れてしまった。
「ああー、やはり美しい山だ」「こんなに美しくでいいのだろうか」と思ってしまう。
登ってみると、美しさとは全く違って岩、岩、岩。。。
カニのタテバイ。真直ぐに上に伸びた岩稜帯だ。一人一人が真剣で真顔になっている。
「落ちられないものね」
ピーカンの晴天。山頂からは360度の大展望。後立山連峰が直ぐ側に見えた。
いつかは、あっちにも行ってみたいと思う。
誰かが、携帯電話をかけていた。まだそんなに普及していなかったので、当然私は持っていない。
下りは登り以上に気を使う。
カニのヨコバイ。最初の一歩が見えないので大変だ。
先に通過した人が指示してくれた。
剣沢のテン馬で、テントを回収し、剣沢を降りる。
雪渓の冷たい空気が心地良かった。
雪に慣れた我々は、雪渓もなんのその。皆さんとても上手だ。
真砂沢ロッジが近くなると、雪渓も薄くなり歩くところで気を使う。
真砂沢ロッジから、二股近くまでは雪渓の上を歩く。
梯子を上ると雪渓もだいぶなくなった。
二股からはまた急な登り。メンバーの一人が不調を訴え皆から遅れる。
彼女の荷物を皆で分配して持つ。ここで個性が現われ始めた。
人の荷物までは持てない人は必ずいるものだ。そんな人は大抵強い女性だ。
仙人池ヒュッテ。いわゆる裏剣。
この池に移る裏剣の写真はあまりにも有名だ。何度も見たことがある。
お風呂があり、宿泊者が入浴していた。羨ましかった。
我々も、阿曽原まで行けば入浴出来る。とても待ち遠く思う。
仙人池から仙人湯小屋までは一部雪渓が残っていた。
雪渓の注意書きは小屋に貼ってあるので、見落としは厳禁である。
湯小屋もとても風情のある小屋である。一度泊まってみたいものだ。
湯小屋にも、雪渓の注意書きが貼ってあった。それをメモる。
雪渓はとても分かりづらいが、ここで役立ったのが、雪渓メモ。
やはり見落としは厳禁である。
雪がなくなり、暫く樹林帯を歩くと阿曽原温泉小屋だ。
テン場は少し下。テントを張り、男女時間別に注意して入浴。
沢から数百メートルの高さにあるため、素晴らしい展望だ。
ゴウゴウとパイプから流れるお湯で髪も洗う。至福の時だ。
明日は宇奈月。今日が最後の晩餐。
小屋のビールは買占めだ。ごみ袋一杯の缶ビールの空き缶に皆で呆れる。
阿曽原を出て、暫く登ると水平道だ。
黒部ダムの工事の資材を運ぶ為に作られた水平道らしい。
当然、車用ではない。人が資材を歩荷するためだ。
当時の作業の大変さに身につまされる思いだ。
それをこうして使わせてもらっている。
途中の志合谷のトンネル内で、誰かが私の肩をたたく。後ろの人に「呼んだか」と聞くと「呼んでない」という。
とても不可解な出来ことであった。しかし、水平道はどこまでも続いた。
送電線が見え始めた。そろそろ欅平への下降になるはずだが...分からない。
少し迷う。迷うは正しくないが、標識がないので少し探した。
あった、あった。丁度送電線の下をくぐる形で道はあった。
やれやれ、帰れないかと思った。500m近い下りで足が疲れる。
欅平からは黒部トロッコで宇奈月へ。
観光の名所らしいが、もっと素晴らしい景色を見て来た我々にとって、果たして感動はあったのだろうか、少し謎である。
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