【無雪期】北穂高岳 滝谷ドーム中央稜


- GPS
- 22:12
- 距離
- 37.8km
- 登り
- 2,047m
- 下り
- 1,991m
コースタイム
- 山行
- 5:40
- 休憩
- 0:45
- 合計
- 6:25
- 山行
- 3:56
- 休憩
- 7:01
- 合計
- 10:57
- 山行
- 6:56
- 休憩
- 0:31
- 合計
- 7:27
天候 | ■9/28(土) 曇り☁️ 気温:10.4℃~22.7℃ ■9/29(日) 霧雨🌧️のち曇り🌥️ 夜半から雨☔️ 気温:6.5℃~21.3℃ ■9/30(月) 雨☔️のち曇り🌥️ 気温:7.1℃~21.9℃ |
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過去天気図(気象庁) | 2024年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
深夜0時半頃で 8割方埋まっていました。 ⚠️精算機は旧1000円札(5000円/10000円札も使用不可)のみ使用可能。 ⚠️新1000円札も使えません。 ※バスターミナルの売店で両替可能とのこと(営業時間/8:00~17:00) |
コース状況/ 危険箇所等 |
■取付きまで ドームを越えて最初のクサリ場を降りたコルから踏み跡を下る。 踏み跡は分かりやすい。最初はジグザグに降りていくが 基本的にはドームの方へ向かって降りていく。 途中に3つ小さなケルンがある。 我々はピナクルの手前で、捨て縄がかけてある岩から懸垂(35m程度)してしまったが、ピナクルまでしっかり降り切ると懸垂用のボルトがあるとのこと。 この場合は25m懸垂で降りられるらしい。懸垂で降り切り、ドームに向かって付いている踏み跡を辿り登ると中央稜取付きに到着。 ⚠️落石に要注意!(特にコルから下降開始部分は、岩クズが締まったところを選んで下りた)。 ■1P (40m/体感グレード:Ⅳ) 凹角の中のクラックからチムニーを抜ける ザックはチムニーの途中から引き上げ (引き上げ対策で、フォローの片方のロープは環ビナで結び、チムニーに入ったら環ビナをザックに繋ぎ替えた。その後、フォローはロープ一本で登ると、ザックの引き上げもフォロー登攀も調子が良かった) 。 全てのピッチで中間支点は残置ハーケンが豊富にある。終了点はボルトが2つ。 ■2P (25m/体感グレード:Ⅳ+) やさしいリッジ~カンテ左のスラブを登りテラスへ リッジ~カンテはハーケンを辿って左へ。 最後2mのスラブがスタンス・ホールドともに悪めで 慎重に体を上げて右上のガバを取って通過。終了点はボルトが2つ。 ■3P (40m/体感グレード:Ⅰ) 終了点がとても分かりにくい、ガレた岩のリッジ。ほぼ歩きのピッチ。 終了点を探して右往左往… 30分近く放浪の旅へwww ようやく見つけたボルトはだいぶ上にあるが、これは左の凹角からチムニーに抜けるラインのもの。 4ビッチ目で中央のクラックを登るなら、小テラスの壁にある2本のハーケンを使って支点構築した方が流れが良い。 2P目の終了点から見ると3P終了点は真正面の壁にある。左の大岩からグルッと回り込むのでロープの流れが悪い。コンテで抜けた方が具合はいい。 ■4P(30m/体感グレード:Ⅳ ![]() 左の凹角が一般的なようだが、中央のクラックに沿って登った(ジャミング不要) ハーケンはいくつかあるが、曲がっているものも。最初はランナウト気味なのでカムを使った。 両足で立てるところを左手に進むと終了点。終了点はボルトが2つ。 ■5p(25m/体感グレード:Ⅴ) 凹角に入り、出口のハング気味のカンテを右(縦のリスにハーケン連打)に抜ける。 出口のハングをジャミングで抜けるライン取りもあり。終了点は岩にスリング。 |
その他周辺情報 | ■下山後の温泉♨️ 【梓湖畔の湯】 750円@ https://azusakohaann.jimdofree.com/ 沢渡第三駐車場からすぐなので とても使いやすいし 気持ちいい温泉です😊 シャワーは毎回水から温度が上がってお湯になるので、急ぎの時には要注意😅 ■下山後のご褒美🍽️ 【からあげセンター 松本平田店】 Tel:0263-88-0077 / 長野県松本市平田東2-10-11 https://tabelog.com/nagano/A2002/A200201/20021269/ なんかのグランプリをとったと言う 黄金タルタル山賊焼き定食を頂きました! カロリー爆弾💣でとっても美味しかった♡ |
写真
装備
個人装備 |
【一般無雪期装備】
長袖シャツ
Tシャツ
インナー上下
長ズボン
靴下
グローブ
防寒着(ダウン上下/フリース/ダウンソックス等)
雨具一式(レイン上下/テムレス/ザックカバー/折り畳み傘 等)
日よけ帽子
着替え(アンダー/靴下等)
アプローチシューズ
メインザック(50ℓ程度)
軽量サブザック(35ℓ程度)
水筒(行動時)
プラティパス(2.5ℓ以上)
食器
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池(バッテリー)
GPS(スマホアプリで可)
筆記用具
ファーストエイドキット
ダクトテープ
針金
常備薬
日焼け止め
虫除け
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル(手拭い等)
ナイフ
カメラ
スリーピングマット
シュラフ(#5程度)
シュラフカバー(任意)
靴乾燥用新聞紙(数枚)
ストック(1)
ザック用ビニール袋(各人のザックが入る大きさ)
ビニール袋(ゴミ袋等 数枚)
カイロ(任意)
【食料】
朝食(2)
昼食/行動食(3)
夕食(2)
非常食(最低500kcal)
嗜好品(適量)
【登攀装備】
50mダブルロープ
クライミングハーネス
ヘルメット
セルフビレイコード+反転防止付環ビナ
支点構築セット(環ビナ(3)/0ピン用ヌンチャク(1)/120cmまたは240cmスリング)
ATC+反転防止付環ビナ
プルージックコード+環ビナ
120cmダイニーマスリング+カラビナ(1)
普通カラビナ(2)
ギアラック
クライミングシューズ(靴下含む)
チョーク
ビレイグローブ
【その他】風呂/着替えセット
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共同装備 |
【KM】 ヌンチャク(6)
60cmアルヌン(2)
120cmアルヌン(2)
カム(#0.75/#1/#2/#3)
2人用ファイントラックテント(グラウンドシート含む)
バーナー/鍋(1ℓ程度)セット
ガス缶×2(230g/110g)
LEDランタン
【NF】
ソロ用ツエルト
サーモス(500ml)
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感想
【無雪期】 北穂高岳 滝谷ドーム中央稜
いつかは滝谷を登ってみたいと思いつつ クライミングの自信もないし、何より怖そうというイメージで敬遠してきた滝谷。
でもそんなこと言ってたら もうきっと行けないし、そうも言ってられない事情もできて、もう仕方ないと 諦めて相方と登ってきた。
なかなか天候が読みきれない中、まあダメなら前穂北尾根にでも転進すれば良いよね?と上高地から歩き出すと、予報は良い方に転がり始める。
初日は、北穂のテン場まで上げる予定が、体力無しに寝不足が効いて 涸沢でギブアップ…
ストレッチして 昼寝して しっかり美味いもの食って、明日の本番に備えることに。
2日目、2時半過ぎにテントをたたみ涸沢を発つ。5時に北穂のテン場になんとか着いて テントを立て 用意をし、ドームへ。
天気はなんとか持ちそうだ。
滝谷へ入るのははじめて。かなり緊張して壁に取付く。
山を登っているとこういう場面によく直面するが、この緊張と不安が 怖くていつも逃げ出したくなる。大嫌い…
とても不安になるが ここまで来たらやるしかない。
実際に取り付いてみると フリクションは良いし、ホールドも硬めで登りやすい。全体的に岩も脆いとは感じなかった。
3p目の終了点が見つからず 2人で右往左往した以外は 気持ち良く登れ、笑顔で計5pの登攀を終える事ができた。
7:45 1p目登攀開始/10:45 登攀終了。
いつものパートナーとだと 技術的にも精神的にも 楽だし安心できる。今回もありがとう!
ただ 中央稜を登って思ったのは、僕は壁を登る為にわざわざ下るのは あまり好みではないという事。下からピークを踏む為の手段として壁を登るのが良い。
そんな偉そうな事言ってると怒られるかもだけど、やっぱり僕の山は 壁は目的ではなくて 手段なんだと実感した…
そんな風に思いながら登攀を終えても、やっぱり安心してホッとするもので、そうなると食い気と眠気がやってくるwww
北穂小屋でご褒美のスパゲッティアラビアータ食べて 昼寝して 夕飯食べたら あっという間に眠りに落ちた…
最終日は雨から。まあ下りるだけだから大したことはないが、スリップしないように気をつけて下りる。
涸沢へ下りると、2日前より紅葉が進んでいた。この週末が見頃だろうか…
涸沢から先はどんどん天気も回復して 上高地に着く頃には気持ちの良い秋の青空が広がっていた。
今回も無事に山を終えられて良かった。それも一緒に登ってくれる仲間のおかげ。
いつも ありがとう!!
東京都山岳連盟 【頂 山の会】
https://itadaki2009.wixsite.com/itadaki
いつか行きたいと思いつつ、かなり切り立っていて怖いような、自分にはまだ早いような気がしていた滝谷。
最近の運動不足と寝不足がこたえて、初日の足取りは重い。一昨年ソロでサクッとテントを上げた北穂のテン場だけど、けいた氏も疲れていて翌日に持ち越す。こんなことで大丈夫だろうか…
2日目。霧のなか2時半に出発すると、体調は問題ない。午後の雨予報を思うと、早く登らなくてはという気持ちを落ち着かせながら、霧雨のテン場で設営した。
いよいよ滝谷へ向かう。
霧雨は続き、涸沢岳への縦走路は岩に水たまり。この辺りの下りは寸足らずの私にはリーチがギリギリで、登山道とは言え慎重に進む。
緊張したままコルまで来たら、いつしか霧雨は止んで先が見通せてきた。
ドキドキしながら下り始めると、思ったより歩きやすく安心感が出てきた。これなら取り付きまでは問題なさそうだ。
取り付きに着く頃には岩も乾いて、触れてみるとフリクションはばっちり。
登れそうな気がする。
4ピッチ目の取り付き探しに迷った以外は、岩は安定してフリクションが良く、簡単なパートのリードも交えて楽しく登れた。
天気が好転して、曇りで済んだのもラッキーだった😊
翌日は雨のなか下山。
涸沢からは晴れたけど、久しぶりにロープとテントを背負って1,600m下る。いつになく早く上高地に着きたいと思ったし、翌日は足がパンパンだった😅
これまで登ったアルパインクライミングのルートは、いずれも登頂や稜線に登るものだった。
そのせいか今回は、懸垂下降もしてわざわざクライミングをしに行く、という感覚が抜けなかった。
そしてこの5ピッチのために2泊。それなら一泊で下山するか、天気が許せば他のルートも登るくらいの登攀力がある方が、充実するかなと思った。
それだけの体力も登攀力もないのだけど…💦
ともあれ、何かおどろおどろしい雰囲気を感じていた初めての滝谷は、思いのほか快適。
晴れて槍や近くの稜線も見えたら、もっともっと楽しいところだと思いました。
今回もありがとう!
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