【バリ山行(笑)】柿川～三ノ峠山

2024年09月29日(日) [日帰り]

• GPS: 05:05
• 距離: 4.7km
• 登り: 337m
• 下り: 339m

コースタイム

日帰り

• 山行: 5:06
• 休憩: 0:00
• 合計: 5:06

6:14 スタート地点
9:30 三ノ峠山
11:20 ゴール地点

天候

曇/晴

アクセス

利用交通機関：

自家用車

新潟県道580号線を辿り、その後は市道か私道をそのまま柿川沿いに。
GoogleMAPで駐車スペースを下記に載せておきますが、そもそも停めていい場所なのかどうかは不明です。
ただ、養鯉業の方以外の人類は訪れることのない場所だとは思います。

https://maps.app.goo.gl/LJvP76ocfQdkFrLy9

コース状況／危険箇所等

バリ山行です（笑）
危険箇所というより、藪漕ぎに耐性がない方はまず登れませんし、今後登ろうと思う人もいないんじゃないかと思います。

その他周辺情報

田んぼや養鯉業の作業時期は地元民とトラブル無きよう。
まぁ今後登ろうと思う人も(ry

写真

9/29 6:10

(ka)今日はここから！

どうも！妻鹿death！

(S)昼なお暗き 杉の並木♩
萬丈の山でも千仞の谷でもありませんが、今日はそれなりのバリ山行となる予定であります。

(ka)BUTCHさんもiPhone行列に復帰したって言うし、乗るしかない！このビッグウェーブに！

9/29 6:18

(S)キバナアキギリがきれい。

(ka)端境期に突入中の今、里山ではこのコが主役。

9/29 6:22

(S)よし、行くぞよ。
誰も来ていない証、蜘蛛の巣対策の枝ぶんぶん。
少しの間はこんな歩き易い「道」。

(ka)なんならうっすら車の轍さえ。

9/29 7:00

(S)すぐに本性を現す「道」。
でもこんな程度なら快適に進めてありがたい。

(ka)地理院地図には一応、歩道の表記があるのです。

9/29 7:03

(S)いい感じで進める藪。

(ka)ひっつき虫だらけで、己のカラダを見るにも閲覧注意‎( ꒪⌓꒪)

9/29 7:08

(S)最初から柿川に入渓すればもっと速く進めるんだろうけど、地図に堰堤が記載されているから警戒していた。

(ka)かなり大きめの堰堤だったから沢に降りてたら苦労したね。

9/29 7:22

(S)人が入っている感じはするけど、メインは獣。

(ka)ここ、さりげなく歩いてるけど枝沢が豪快に崩落してて、わりとこわい高巻だったのよ(´・ω・｀)

9/29 7:37

(S)堰堤を越えたし藪漕ぎにも飽きてきたので沢に入りました。

(ka)いい具合に降りられて地図を確認すると地理院地図の歩道の渡渉点にどんぴしゃ⸜(*˙꒳˙*)⸝

つまり過去に歩かれていた道型が薄く生き残っているってわけね。

9/29 7:37

(S)ここでウドのような植物にキアゲハの幼虫が。
セリ科ではないようなのでウドではないようです。
ちょんと触ると臭いのキツいツノを出す。
とてもかわいい（＾ω＾）

(ka)激おこ٩(๑`ω´๑)۶

9/29 7:52

(S)少し沢を登っていきます。カスティーナ博士、今日は藪対応の長袖です。

(ka)妻鹿death！ノースリーブは脱ぎ捨てたのdeath！

ガチの藪漕ぎになるなら、安心の全身モンベルdeath！

9/29 7:54

(S)泥底だけどきれいだなぁ。街中を流れる柿川はお世辞にもきれいとは言えないのに。

(ka)だけども会社の同僚は柿川沿いで田んぼやってるんだって。

良い沢だなあ( ᎔˘꒳˘᎔)️♡

9/29 7:57

(S)そろそろ目的の尾根の取付きです。

(ka)地形図を見ると尾根末端は等高線が詰みすぎなので、現場判断で取り付く予定。

9/29 7:59

(S)ここが簡単に登っていけそうね。

(ka)あ、フリーで行ける♪

9/29 7:59

(S)登ってからの方向を見るとうんざりだけど、その先は樹林帯になって藪が薄くなるという予想で進撃。

(ka)越後の薮、ハンパないからなー(・ε・｀ )

というわけで、ここからヘルメット装着。

9/29 8:17

(S)ほーらねー（＾ω＾）

(ka)お、なんだこれ！ちょっとオクムサっぽい！

9/29 8:23

(S)針葉樹が広葉樹になると下草が増えるのはなぜなんだ（笑）

(ka)越後なんだ！

9/29 8:42

(S)わずかな隙間から見える長岡市街地。

(ka)いやー、マサ化マサ化の展望アリ！

9/29 8:43

(S)ここに来て初めて三ノ峠山からの登山道らしき片鱗が見えた。

(ka)観鋸台に向かう登山道だー！

9/29 8:49

(S)いよいよ日々の成果を試すときがきたぞ！
背丈を超えるヨシやクズを代表する蔓性植物、痛い山椒の木、ノイバラなどの激藪に突入だ！
ヒャッホー（＾ω＾）

(ka)薮なら任せて！

9/29 8:50

(S)ヨシが終わったかと思うとクズ・ワラビ・ススキの攻撃！

(ka)ほら！SMセンセイ！
空が見えるうちに空気を吸っておかないと！

9/29 8:58

(S)進行方向を見渡せる場所、先を見るとクズの激藪が続くようだ…草が倒れているのは猪か鹿辺りが藪を倒したんだろう。
猪に感謝したのは初めてかも知れない。

(ka)まあ、ホイッスルは鳴らしっぱなしなんですけどね(´ー｀*)

9/29 9:11

(S)ツツジの粘る灌木も混じり出すが、弱音を一切言わないこのザック。いやカスティーナ博士。頼もしいね！

(ka)いやいや、藪漕ぎ楽しいじゃん(*´罒`*)

9/29 9:16

(S)ふと左を見ると、何度となく歩いた三ノ峠山の赤道登山道、友遊小屋前のベンチが見える。

(ka)この景色を見た人類はいないと思うんだよね。

9/29 9:16

(S)お、人がいるね。気付いてくれるとうれしいね。

(ka)やっほー\(*ˊᗜˋ*)/

9/29 9:23

(S)よーしもう少しかな！

(ka)ようやっと地面を踏めた！
さっきのショットからここまではクズの蔦の上を歩く空中戦でありました⊂('ω'⊂ )))Σ≡

9/29 9:23

(S)振り返ると南蛮山にも魅力的な沢筋や尾根が見えていた。

(ka)南蛮山、車で登頂できるけど歩いて行くには難易度上がりそう。

9/29 9:24

(S)よし、ここを突破すればきっと登山道だ。

(ka)どきどき(*´д`*)

9/29 9:25

(S)そして感動的な高速道路に出た。

(ka)登山道に出た途端、カラダまで軽くなる不思議(* ᐕ)

9/29 9:30

(S)山頂はいつも通り迎えてくれました。
心なしか、違う山の山頂のようでした。

(ka)SMセンセイがポエムを読んでいます。

9/29 9:30

(ka)その隙に、ほいよっ！

(S)カスティーナ博士はいつも通りのほいよ。

9/29 9:30

(S)下山開始です。クサボタンがきれい。

(ka)こないだ長野の沢で久しぶりに見て「越後ではまだ見てないなー」なんて思っていたのに先週の弥彦に続き、三ノ峠でも会えた( ´͈ ᵕ `͈ )♡

(S)冬に登ってきたとき、きれいな尾根、いつか行きたいと言っていた証拠スクショ。

(ka)「行ってみたい、歩いてみたい」と思ったとこに行ってみる。
これこそ、山のロマンってものよね！

9/29 9:34

(S)今やこんな状態。登る前に見なくてよかった。冬以外は藪に支配されている尾根であった。

(ka)ははは(^▽^;)
一緒に行ってくれるパートナーにも恵まれたようです。

9/29 9:50

(S)榎の巨木は今日も圧巻。

(ka)ここはバエるわねー。

9/29 9:56

(S)今日の花はキバナアキギリが主役です。

(ka)ミズヒキ、ギンミズヒキは少しだけ。

9/29 9:57

(S)これは最近設置されたのかな？
何も見つけられなかったけど。

(ka)釣られて上を見あげたけど、空が青くて緑が優しかった♡

9/29 9:58

(S)このケルンは来るたび背が伸びている。

(ka)これ以上積むには勇気がいるな。

9/29 10:26

(S)よし、下山も侮れないルートだぞ。というか一般登山道で降ると車に辿り着くのはものすごくたいへん。

(ka)薄い沢型地形を追いかけて、草地に出るルートが良さそうなんだけど、ここは越後。
おそらく草地は沼化してるハズ。
そこからどうルート取りするかが勝負かな。

9/29 10:41

(S)藪漕ぎ、湿地歩きなどけっこうな苦労をして進みます。
野生のサクラタデ！うれしい発見！

(ka)予想的中で草地は沼化。
おかげでこんなに出会いが！

これはもしかしたらシロバナサクラタデかな！

9/29 11:01

(S)まだまだ薄い藪を漕がねばなりませぬ。
ちなみに濃い藪漕ぎはラッセルと一緒で交代しながら進まないと体が持ちませんね。

(ka)おっしゃる通り！
薮を漕ぎながら獣道を拾ってゆくのdeath！

9/29 11:11

(S)よーーーし！ここまで来れば安心安全！

(ka)ルーファイ成功(๑•̀ •́)و✧
ハマったら沼どころか池に突き当たっちゃうとこだったから最適ルートで下りられたね。

9/29 11:20

(S)ハスラーくんお待たせ。帰ろう！

(ka)ただいまー！短時間だったけど、満足満足(*˘ω˘*)

9/29 11:29

(S)帰る途中、養鯉で利用されていたであろう沼地に咲いていた花々。こいつはたぶん今では希少だぞー！

(ka)ミズオオバコ。
ヒシの葉っぱが浮いてるもんだからヒシの花かと思ったけど花がやたらと大きい。

これは嬉しい(*´˘`*)♡

9/29 11:31

(S)お、これは初めましての…なんだったっけ。

(ka)コナギ。
ミズアオイの小さくしたみたいな花。

9/29 11:32

(S)最近覚えたオモダカ。水生植物は全くの素人だけど、ヒシとかミズオオバコとかとても激美よね。

(ka)イボクサもすごくきれい。
ほんとだ、水生植物の沼も深そうだな！

撮影機器：

TG-4 OLYMPUS CORPORATION

iPhone XS Apple

感想

SM100C

amazonで予約し、発売日に『バリ山行』を読んだ。
舞台である六甲山には行ったことがないので難易度等は知る由もないが、山域が違っても心の動きはとても共感出来て夢中で読んだ。
同時に地元の山で、人がほとんど入らないルートで山に登ってみたい衝動に駆られていた。

そういうネタは割と困ることがない。新潟にはそんなところが豊富にある。
ただ、難易度が高過ぎて登れないであろうところも同時にたくさんある。

ここで、「登れないところ」と判断する情報がある、というのがけっこう重要なポイントで、情報がなければ、実際に行ってみないとわからない。等高線や標高差、距離だけで判断出来るほど山は単純ではないというのは周知の事実である。

変な話だが、今やバリエーションルートと呼ばれるルートで、メジャーなルートというのは沢山存在する。情報も豊富で、ある程度自分が行って実際に登れるのかどうかいうのは想像出来るものだ。
それはいいことなのかどうかまで判断出来ないが、少なくとも「あそこの先はどうなっているんだろう」という楽しみは失ってしまう。情報が多ければ事故になる確率は激減するだろうけど。

事故を減らすのは、ルートの情報をより詳細に調べておくことが重要というのは間違いないが、そのルートを切り拓いた人がいたからこそ、皆が楽しめるようになっているということ、そしてその心意気を知らずして登るのはやはりどこか少し違うような気がしている。

山は人それぞれ楽しみ方が違うし、人がどう思おうがどうでもいいのだけど、人が知らない世界への好奇心を失ったら実につまらないことになってしまわないだろうか。

まぁこんな小さい『バリ山行』でも、それなりに血湧き肉躍ることをぜひ知っていただきたいものであります。

kastin52

山から戻ってレコを書きながらテレビを流し見していると、東京の動物園のパンダが中国へ帰る、という番組をやっている。

パンダの追っかけの人々は、ものすごく真剣にパンダの追っかけ（これが現代用語で言うところの『推し活』なのか？）をしていて、写真撮影の際はガラスの写り込み防止のために黒い服を着るだとか、中国へ帰るパンダのお見送りは飛行場までだとか、なんだかとんでもない情熱だ、と思った。

その情熱はどこまで上昇するのだろう。

中国本土まで追いかける？
そして山に入って野生のパンダを探す？
そんな、バカな。

などと思ったものの、道無き道を歩き、歩くだけでは飽き足らず、沢に入って薮を漕ぎ、ロープを出して手足も使って攀じ登ってまでして、山を知りたい、などと胸を震わせているハイカーは、山を知らないヒトから見たらたぶん、パンダの推し活と、そう変わらない。

だから、ヒトの推し活を笑ったりしない。

そして、ヒトの山行を笑うな、などと思うのである。