広島県内陰陽分水嶺(青山林道〜広島県最西端〜御境)
- GPS
- 07:00
- 距離
- 11.6km
- 登り
- 885m
- 下り
- 840m
コースタイム
過去天気図(気象庁) | 2023年04月の天気図 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
【まえがき】
西中国山地の秘境深山に、一般登山者にはまずお目にかかれないという船の形をした奇岩が並んでいるという。
しかしそこは熊の棲み処で藪漕ぎが続く、携帯電話の電波も通じない西中国山地の最深部。
積雪期は日帰り困難であるし、単独でこの山域を踏み込むには気後れして長い間調査をためらっていた。
誰かに声をかけようにも、こんな所を一緒に歩こうとするおバカ級な変人はそうそういるハズもない🤣
そんな時に「憧れの県境ラインに行きたいんじゃ〜😍」という天の声、いや仙人様からのお誘い。
そりゃもう行くしかないでしょ🎵
秒で組み込む計画立てちゃうでしょ😆
【本日のルート】
青山林道 ⇒最低鞍部 ⇒P1048 ⇒P1111(広島県最西端) ⇒高井山 ⇒P1111 ⇒P1109 ⇒P1132 ⇒釣橋林道峠 ⇒二艘船岩 ⇒千両山(P1175) ⇒四艘船岩 ⇒三坂山 ⇒釣橋林道峠 ⇒堀割 ⇒P1059 ⇒小郷山(△1121.2) ⇒巡視路 ⇒御境(国道488号三坂峠)
【あとがき】
昨年11月に県境縦走した後冠山〜青山林道最低鞍部の続きを歩いてきました。
待ち合わせ場所は中津谷渓谷入口の公衆トイレで、集合時間は朝4時40分💦
当日の予報は昼頃から大気の状態が不安定で、所によっては雷雨⚡☔になりそうなので、早めのスタートとすることにしたのだ。
自宅から1.5hほどかかり、ウッカリ寝過ごしそうな気がする私は前夜から移動して車中泊待機😅
夜中にはまた降りだした雨に、明日の山行は大丈夫だろうか?と考えているうちにスヤスヤ💤
翌朝は予定通りに合流したのちスタート地点に移動。
雨は上がっているものの草木は濡れているので、レインとゲイターを着用してスタート。
最初の高井山に着く頃には天候も回復して晴れてきた✨
この県境は標高1050〜1150m程度の稜線がひたすら続いておりアップダウンも少ない。
もし登山道が整備されていたなら、かなりのペースで歩けるのだろうと確信した。
激しい藪漕ぎは小郷山付近の一部に限られ、プラン通りに目的のミッションを全消化して、予想より早く昼過ぎには雨が本降りとなる前に無事下山する事ができた。
これで松の木峠方面から御境までの県境尾根縦走を完踏することが出来て、大満足の一日となった。
※車によるアクセス(2023.4.17現在)
国道488号は災害復旧工事のため国道186号分岐より三坂八郎林道分岐まで通行止め。
迂回路は東側に並行する大向長者原林道で、島根県境まで通行可能。
ただし路面に倒木や落石が多いので通行には細心の注意が必要。
〜地名考〜「西中国山地」桑原良敏 著 より
◆高井山(コウイヤマ)
大神ヶ岳、立岩山の南にミサカ谷をへだてて三等三角点の1097.4m峯がある。地図上では無名の山であるが、三角点は「光威」(コウイ)となっている。この山より南の三葛側へ流れる谷をコウイ谷といい、北の三坂谷へ流下する小谷もコウイ谷と呼ばれているので、周辺の村里で「コウイ山」といえばこの山のことだと話は通じる。点称は光威だが高井が正しいと三葛で教えられた。
◆二艘船岩・四艘船岩
「二艘船岩」「四艘船岩」は『芸藩通史』(1825年)や吉和村三浦一之介家所蔵『吉和村絵図』(江戸末期)に記されている。吉和村では、その名はよく知られているが、実際に見た人は少ない。いずれも1169m独標峯の頂上直下の凹地に、ラグビーボール形の同じ大きさの巨岩(長さ5メートル)が二つ、四つと並んでいる。二艘船岩は広葉樹林の中にあって、岩上に木が生えているが、四艘船岩は皆伐された小谷にあり、岩上に生えていた木も切られていて痛ましい。吉和村にはこの船岩について「出船入船」の伝承が残っている。
◆千両山(センリョウザン)
現在、吉和村では「千両山」と呼ばれている。三坂八郎林道は、この山より南流するツリバシ谷に架けられた橋を渡っているが、おその橋名を「千両橋」という。千両山の呼称はかなり広くゆきわたっており、多くの村人から「かつてこの付近の山々が千両で売買されてからの呼称である」と聞かされた。
◆三坂山(ミサカヤマ)
最近の二万五千分の一図には「三坂山」とある。ミサカ谷は島根県の笹山へ流出している長い谷の名であり、ミサカ山はその水源の山々の意と思われる。それにしても島根県側の呼称が県境主稜を越えて広島県内の山に付けられていることの不自然さを感じる。
◆堀割
保矢ケ原の老人より赤谷の奥より広島県側のバンジョウ川水源のニソウ谷へ越す馬道があったことを聞き出した。この道が県境を越える所が堀割になっており現在もその跡が残っているが、この堀割から三坂谷へ向かって馬道があったのではないかという。そうなれば石州街道の間道はハチロウ谷を通らずバンジョウ川―ニソウ谷―堀割―ミサカ谷のルートが考えられる。
◆小郷山(コゴウヤマ)
「オサカエ」の西の県境主稜上に1121.3m峯がある。点称は「桑木谷」とあるが、これはコゴウ谷奥の小谷のクワキ谷より取ったものであろう。点称と山名は必ずしも一致しない。山麓の保矢ケ原の村人は小郷(コゴウ)山と呼んでいる。この方が広く使用されておりよく通じる。
【藪漕ぎ区間】
県境尾根:青山林道最低鞍部〜小郷山巡視路出合間の平均歩行速度1.7km/h
水分0.3L
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