剱岳早月尾根日帰り 紅葉の中、爆弾低気圧と競争
- GPS
- 12:08
- 距離
- 15.4km
- 登り
- 2,349m
- 下り
- 2,345m
コースタイム
天候 | 晴れ後、暴風 |
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過去天気図(気象庁) | 2015年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
2600mまでは特に危険な個所はありません。それ以降は岩場となり、装備と注意が必要。雨や湿気があると非常に滑りやすくなる岩々。登山者や風による落石にも注意が必要。カニのハサミは鎖がついているおかげでスムーズに行けました。一本ボルトの場所だけ、慎重に。 |
写真
装備
備考 | 水は4.5ℓ持っていきましたが、猛暑の季節ではなかったので1.5ℓほどあまりました。 |
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感想
「試練と憧れ」。登山を本格的にしだしてから、よく目につく言葉。いつしか目標となってきました。今年は、白山スキー滑降から始まり、西穂岩登りと、雲ノ平テン泊周回と、技量と経験と体力を積んでの挑戦。標高差2200mのピストンということで、水と行動食を主体に、最小限の荷物。雪で閉ざされる前の最後のチャンスを狙ってこの日にしました。あいにく午後から北海道で爆弾低気圧が発達する影響で、日本全国で強風で荒れる予報。剱岳も15時から風速20メール強の予報。未明に出発し、それまでに下山する予定で、HRYKさんと決行。馬場島荘駐車場は20台程度でがらがら。ナイトハイクは富山市の夜景を見ながら高度を上げ、2000m付近で夜明けを迎えると紅葉が真っ盛り。早月小屋までは、天気も良く順調。2600m地点で、水やストックをデポして、メット装着。そこから岩稜帯を上がっていくと、立山室堂越しに先日登った薬師岳がきれいに見える。山頂での眺望を期待していると、石川県側から真っ黒な雲がみるみる押し寄せてくるではないか!先を急ぐが、ここからまだまだ先は長く、険しい。あっという間に、雲に覆われる。そこから天気は一変。吹き飛ばされそうな強風と雨粒。不幸中の幸いで、パラパラの雨なので、なんとか続行。南西からの強風なんで、早月尾根側は山影となり風よけられる。所々の暴風箇所をやり過ごし、カニのハサミをクリアし、山頂へたどり着く。達成感を味わう間もなく、写真を数枚撮り逃げるように下山。いよいよ風は強くなり、剱岳が牙をむく。尾根部分では大人でも吹き飛ばされそうな下からの突風が容赦なく吹き付ける。登りではもんだいなかった、岩岩が雨のためツルツル滑る。唐松につかまりながらなんとか2600mのデポ地点で行動食をチャージし、早月小屋を目指す。ようやくついた途端、今度は雨が激しくなってきたので、小屋をスルーして休憩なしでの下山続行。2000m過ぎて森林地帯に入ると一安心。頭上では暴風が吹き荒れているが、何とかしのげる。ここから200m標識だけを目標に休憩なしで黙々と下る。最後は体を引きずるようにして、ようやく番場島へ到着。登山口で改めて「剱岳の論」を読む。「人身とも鍛錬された人々よ来たれ」「気象は激しく変動する 冷静沈着な行動に徹せよ」この言葉を本当にわかった気がした。まさしく「試練と憧れ」の山行。
自分が下山時にスレ違いました、kusunokiyaです。haru_papa_81 さんらの他にも3,4人登ってきていたので小屋の主人さんと心配してました。無事に下山されて良かったです。
連絡ありがとうございます。何とか頂上ふんで、降りてこれました。 kusunokiyaさんのようにもう3時間ほど早く出発できればよかったと後悔。しかし、眠っておかないと途中でばてるし、難しい選択です。しかし、ただでさえ厳しい往復なのに、オプションまでつけるとはすんごいですね。
そろそろ1年。
ムズムズしてきました。
槍ヶ岳の日帰り計画しましょうか?
いいでねぇ!是非鍛えてください。
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