石鎚山 試練の三大鎖場と紅葉のやせ尾根を越えてたどり着いた百名山の完登
- GPS
- 04:40
- 距離
- 9.0km
- 登り
- 1,031m
- 下り
- 1,034m
コースタイム
- 山行
- 3:42
- 休憩
- 0:52
- 合計
- 4:34
天候 | 曇りから霧雨、のち曇り。登山前と下山後に陽がさす。 天気予報では、山頂付近は10時から晴れて12時には展望が大変良くなるとの予報だったが、見事に外れた。 |
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過去天気図(気象庁) | 2024年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
下山後に白濁した日帰り温泉に入る際、料金500円を支払おうとしたら、駐車券と引き換えに無料で温泉に入ることができた。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
ロープウェイに乗り、標高400メートル台から標高1300メートル台に上がる。往復で大人2200円。 ロープウェイ終点から成就社まで標高差100メートルを上り、八丁まで100メートル下る。八丁からはずっと登り。途中、木の階段が多く出てくる。 一の鎖~三の鎖は、垂直に近く感じる場所もあり、足場が岩場に確保できない時もある、他の山域には無いほどの登るのが難しい鎖場。当日は1~2割しか通っていなかった。滑落事故も起きているようだ。迂回路があるので、無理しないのが無難。 弥山~天狗岳は、やせ尾根で2箇所立つのが難しい危険箇所があるので、怖く感じた時は無理せず引き返すことも必要。 |
その他周辺情報 | 京屋旅館日帰り温泉。 大人500円だが、京屋旅館前の駐車場料金500円の券を提示すればただで入ることができる。 白濁したアルカリ性温泉。38度くらいのお湯でバブル付きになっており、いつまでも入っていることができる。窓から反対側の山も見えて、眺めが良い。大変お勧めです。 うずしお汽船 登山前日の雨の日に行った。大塚国際美術館の直ぐそば。運賃1600円で20分間。小型の船で鳴門の渦潮を間近に見ることができて、大変感動した。あらかじめ大潮の時間を会社のホームページで調べて行ったので、迫力満点。乗り合わせたお客さん皆さん大満足でした。 https://www.uzushio-kisen.com/ 大塚国際美術館 登山前日の雨の日に行った。入場料金3300円と高額だが、間違いなく国内最高の美術館。見るまでは、陶板だからまがい物との先入観があったが、実際に目の当たりにすると、オリジナルの再現性にびっくりする。陶板にオリジナルの写真を焼き付けたものだが、非常に繊細かつ鮮やか。大塚製薬の子会社が陶板の高度な技術を持っているから成し得た成果。西洋美術の古代から現代に至るまでの著名作品が漏れなく網羅されているのがすごい。4時間以上、立ちっぱなしで見続けても飽きなかった。フラッシュ無しであれば、写真が撮り放題なのがありがたい。修学旅行先としてごった返していた。ルーブル 、オルセー 、ナショナルギャラリーで実際に見た作品と同じ感覚になる。お勧めです。 ただ、モナリザだけは少し違和感があったが、さすがは世界最高の絵画の再現は難しかったか。 https://o-museum.or.jp/ |
写真
感想
石鎚山は、ロープウェイがあって標高1300メートルからの歩き始めになるのと、鎖場を迂回すれば急登が少ないので、女性のグループを多く見かけました。その一方で、長大な鎖場が江戸時代からあるかつての修験の山ですので、それが魅力でもあります。二の鎖場と三の鎖場は、腕力で身体を持ち上げる箇所や、岩場に足がつかず鎖場に両手両足を託して空中に浮く感じの場所も有り、なかなかきつかったです。当日は、霧雨で岩場が濡れて滑り易かったこともあり、鎖場経由の方は1~2割程度だったように思います。
石鎚山の鎖場は、他の山域での細い鎖場とは完全に別物で、不安を感じたら登らない方が無難です。滑落事故も起きているようです。下りでこの鎖場を使うのは、登りで使った腕力も落ちていますので危険だと思います。
とはいえ、太い鉄棒と丸い輪っか、三角形の鉄棒など独特の形状で、かつ、二の鎖と三の鎖は太さも違うなど、本当に良くできている鎖場だと思いました。それぞれ60メートル以上有り、オーバーハング気味の箇所も有り前後ともに先が見えないスリルがあって、好きな人にはたまらないでしょうね。
弥山から天狗岳にかけてのやせ尾根が紅葉していて、とても綺麗でした。もみじまつりのポスターの写真にもあるように、岩と紅葉という日本庭園的な要素も有り、晴れていればさぞかし素晴らしい景色だろうと想像しました。
今回の石鎚山で、日本百名山の全ての山の登頂を達成しました。百名山最後の山を計画的に決めている方もいらっしゃいましたが、私は季節ごとに最適な時期の山を選んで最短で達成する計画を立てて実行した結果、四国の石鎚山になりました。少し、地味だったかなぁ。でも、今回は鎖場ややせ尾根歩きを堪能でき、これまでコツコツと山々を登って来た結果で石鎚山にたどり着いたので、十分に納得しています。
2023年と2024年で75の百名山の山を登りました。現役時代は忙し過ぎて登山には目が向きませんでしたが、現役を退き、百名山というリストがある事を知り大変興味を持ちました。
本格的な登山は学生時代以来ですから、ブランクが長くてはたして登る体力と持久力があるのか、自信が必ずしも有りませんでした。ひどい膝痛が時々出ていたことも気がかりでした。手始めに雲取山と富士山を日帰りで登り、学生時代の重い荷物を背負ったテント泊縦走とは違い、日帰りや山小屋泊であればそれなりに行けそうだと自信を持つことができ、百名山登頂にチャレンジすることにしました。
それぞれの山毎に登山計画と旅行計画を立てて日本全国を旅して、己の体力と持久力を用いて無事に歩き通すことができて、本当に満足しています。
百名山では2024年に登った山々が印象深いですね。
北の利尻山と南の宮之浦岳両方の離島の山で晴れて展望が開けたこと、
ヒグマの気配に怯えた羅臼岳、幌尻岳では渡渉を楽しんだこと、
皇海山では庚申山荘閉鎖で15時間行動だったことや平ヶ岳でも12時間行動したこと、
妙高山では警報級の土砂降りの中を歩いたこと、
山深い南アルプス南部と北アルプス最深部で大展望を得たことなどなど。
良かったら、それぞれの山の記録を覗いていってください。
山関係の写真を撮るのが好きですから、これからは百名山のうち記録がまだの山を再度巡ったり、百名山以外の魅力的な山にも足を伸ばして、山登りを楽しんでいくつもりです。
100名山完登おめでとうございます。
すごい勢いで100名山を
登られていたので驚いておりました。
さらにきれいな写真を撮られていて
自分も登った時のことを思い返しながら
楽しく見させていただいていました。
これからも安全に登山を楽しんでください。
100名山以外の良き山のレコがアップされるのを
楽しみにしています。
コメントありがとうございます。
長いブランクの反動もあるかもしれませんが、のめり込む性格なようで、2024年は10数週間連続で山行に行ってしまいました。
potenoimokoさんの丁寧かつ詳細な記録も拝見されていただき、お手本にしたいと思っています。
写真もついつい多めにアップしてしまいますが、登山に行く目的の主要部分になっていますので、お褒めの言葉を励みにしながら、精進して参ります。
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