黒部川 黒薙川 北又谷
- GPS
- 77:29
- 距離
- 47.4km
- 登り
- 4,263m
- 下り
- 4,121m
コースタイム
- 山行
- 11:11
- 休憩
- 0:10
- 合計
- 11:21
- 山行
- 0:00
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 0:00
- 山行
- 9:18
- 休憩
- 0:07
- 合計
- 9:25
天候 | 雨 曇り ほんのすこし青空 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
100名渓の北又谷へ
難易度の高いと言われる北又谷
厳しいとの事だったので事前に調べようと思ったけど
まぁ良いかと調べないで向かった
調べたらつまんないもんね
小川温泉で前泊
雨の中林道を歩く
最悪の天気
もう寒い
朝から雨。増水すると大変な沢なのでちょっと憂鬱
ハイペースで越戸峠へ到着し踏み跡をたどり支流の源頭部から北又谷に下降する。
普段水がないという情報があったが沢筋にはそこそこの水が流れている。
心配だ。
沢まで下降するとそれほど増水している感じはしないがさてどうなるでしょう?
胸まで浸かり渡渉したがすでに寒さでブルブル。
雨+釜突入は最悪の組み合わせだ。
釜の深い滝が見える。すぐに魚止の滝だった
水量豊富で綺麗な滝。個人的には癒し系だ(意味が違う)でも寒い。
なかなかの水量で落ち口からアタックするのはもはや無理
というかすでに体が冷え切っていてた。石田リーダーが左岸からバンドに降りようとしたが断念し高巻きをした
後で調べると右岸から登れるらしい
寒くてそれどころではなかったけど 登ったほうが楽だったかもしれない
雪国の巻きは厳しい。
高巻きをして降りてくると次の釜付きの滝が見えたので再度高巻き。雨で気温も上がらない。ここで降りても釜付きの滝をクリアできる保証は無い。2時間半位高巻きして恵振谷の手前あたりに2ピッチの懸垂で沢床に戻ったがまたすぐに釜付きの4M滝。
その後もなかなか時間がかかる
暗くなって湿っぽい斜面にタープを張って今日の寝床とした
夕ごはんは炊き込みご飯とイワシの味噌煮。なんとか焚き火もできた。
各自適当な場所で寝る。僕の場所は石がゴツゴツ。沢まで10CM。雨が降ったらさぁ逃げろの場所なので空を見上げ快晴を祈って就寝した
20日
天気は晴れ。深い谷に日がさすのはいつだろうか?と考え遡行開始
流れは早く釜は深い。流されたくないへつりをこなし前に進む
基本難しくないが何度も釜に使って進んでいく
出てくる滝は大きな釜を持ち美しい
両脇のゴルジュは川幅を狭め沢は深く流れは早くなる。
青空は綺麗だが寒くて厳しい遡行が続く
ゴルジュ帯のわりには明るい沢といえるか。2,4Mを左岸からクリア。1:1に見える漏斗谷を分けるが水量は減った気がしないマジック
5Mの釜付きを右岸からクリアすると7M滝が出てくる。こちらも綺麗。左岸からアタックするも上部が悪く戻り左岸から高巻く。
高巻き途中 石田さんと別のラインで先に進みちょっと先行していたので木の上で休んだ。木々の隙間から見える青空。木に包まれる安心感。沢に遊びにきていて何だがこの時間がとにかく最高だった。
沢登りは滝を登るテクニックも大切かと思うが個人的には踏み跡など無い沢の高巻きでの判断も同様に重要と思っている。
今回、自身で考えている判断やその疑問をN島さんに聞きながら進めたことは僕にとって大きな経験になった。
その後 懸垂なしに沢床にもどるもスノーブリッジ登場。
いろいろ出てきて飽きさせないし楽させないのが上級の沢たる所以か。というほどでもないか。
今回の山行は難易度が高いというよりは終始寒い方が困った。
雪渓で冷たくなった沢を浸かったりへつったりで黒岩谷を過ぎてテン場探しを開始するとすぐに良い場所が出てきた。
昨日と異なる平らなテン場。しかし沢沿いは変わらずで雨が降ってきたら撤退だろう。
今日も1700。会社ならブラック企業だ。
ちょっと先にテントが見える。先行者がいる模様。2日かけ厳しい思いもして進んだ場所に人がいる。黒岩沢を下降した釣り師のようだ。焚き木を沢山集めて大ファイヤー。
夕飯は生姜が効いている炊き込みご飯、切り干し大根と途中手に入れたなめこの味噌汁。焚き火のゆらぐ炎を見ながら日本酒でほろよいとなり快適に眠った。
21日
朝起きて快晴に一安心して進むとすぐに大きな釜を持った10M滝があり釣り師がすでに良型3匹をルアーで釣り上げていた。
4人パーティが先行しているとの事。こちらも黒岩谷を下降してきたようだ。
左岸を巻くが踏み跡もあり拍子抜け。ゴルジュ内に3Mの滝も巻いて下降する。ここからはゴーロ歩き。
吹沢谷を1:2で分けるとだいぶ水量も減った感じ。
釜は付くが簡単に登れる滝を歩く。左右から細いながら幾つか入り水量は減っているはずだが依然 釜は深く冷たい。取り付きで浸かることもしばしばあるので体も冷えている。地形図を見ると1080付近にゴルジュマークがある。
ここをうまくクリアしないとと思っていると空気がひんやりしてスノーブリッジ登場。
なんと前から人も登場。先行者が引き返してきた。
雪渓の奥に深い釜があり進めないと判断したようだ。
彼らは左岸側から巻いて進むとの事だった。
我々は釜付きの3M滝を左右別れて登りスノーブリッジに突入。
一旦 ブリッジは途切れるが なるほど泳がなくてはならない深い釜があった。
ブリッジの切れ目から上の世界に上がるのはちょっと厳しい。
中央突破やってみるべし。僕は寒くてブルブル震えていたがこりゃ3人が順番にアタックしてクリアしないとイカンなぁと思ったらI田さんがなんなくクリアしてくれたので助かった。
雪渓はしっかりしていたがやはり雪渓の下は寒く暗い生きた心地がしない。
雪渓の下でヘッデンとかもう沢山だ。
切れ目から雪渓の上にあがり快適に進む。
1130付近の二俣を分けスノーブリッジをくぐると小滝が続く。
基本登れるが一箇所 残置ハーケンを使いリードでで登った。A0だけどね
時折見せる青空は僕の体を暖かくする事はなく寒い。
その後スノーブリッジを何箇所かクリアし滝も大きく東向きにカーブしているあたりから滑った滝の連打、連打、連打。詰めまで連打。
楽させないがグレードは高くないので次々と楽しみながらも飽きてきて登り進むとヤブが出てくるが20Mほどで登山道に出る。稜線は太陽の恵みは完全になくなり真っ白にガスっている。真っ白な犬ヶ岳を踏み小屋に急ぐ。小屋であたたまるしか無いのだ。途中から何人もの声が聞こえて来たので嫌な予感はしたが小屋は大盛況。外にはすでにテント22張り。小屋にも入れないだろとがっかりしていたが奇跡的に3人分の場所を確保することができた。あぶねぇ。あぶねぇ。最終日までとっておいたビールで乾杯して炊き込みご飯とサンマの蒲焼となにやらでお腹いっぱい食べ小屋の毛布を使わしてもらいぐっすり寝た。
22日
翌日快晴。朝6時半頃 僕が起きた時 昨日満員だった小屋は1階も2階もすでに誰もいない。山の朝は早いぜ。下の土間も開いていたので朝食を作る。予想外に人気だった栂海新道をここから海まで歩くと早朝出ないと間に合わないのだろう。僕らは時間的余裕もあった。
青空の下 再度コースタイムを睨んで歩き始める。
昨日沢山あったテントが残り1張り(誰もいなかった)。ぽかぽかと太陽を浴びながら地図を睨んで下山した
タクシー代約13000円を払い小川温泉へ戻る。
寒かった山行で待望の温泉。1000円を払い内風呂へ。塩類泉の温泉は股擦れした僕にはぴりりと厳しかったが温まった。まさに温泉がしみた。露天風呂も行きたかったが今回は割愛。
渡渉に泳ぎに釜に雪、滝登り連打&メジャートレイルと盛りだくさんの内容で4日間遊べて感謝。なるほど上級の沢は楽をさせない。寒さ以外は余裕を持って歩けた自分に少し驚いた。少しは成長しているようだ。しかしまだまだ沢に学ぶことが多い。僕にとっては思い出に残る良い沢旅だった。
沢76
難易度:★★★★★
綺麗度:★★★☆☆
体力度:★★★★☆
ツメ楽:★★★☆☆
I田さん N島さん
コメント
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