念願の伊藤新道!〜湯俣川・樅沢遡行
- GPS
- 56:00
- 距離
- 39.6km
- 登り
- 2,890m
- 下り
- 2,879m
コースタイム
- 山行
- 7:30
- 休憩
- 0:50
- 合計
- 8:20
- 山行
- 12:00
- 休憩
- 0:35
- 合計
- 12:35
- 山行
- 14:45
- 休憩
- 1:10
- 合計
- 15:55
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・伊藤新道(槍の展望台まで) 道もはっきりしていて、通常ルートのよう。草刈もされていて歩きやすかった。恐らく、三俣山荘の方たちが整備されているからだと思います。また、ザレて危険な箇所にはトラロープあり。ありがとうございます。しいて言えば、道に笹の葉が落ちているので、雨の日は滑りやすいかも?道が谷側に傾いている箇所もあるので滑らないよう注意。 ・伊藤新道(槍の展望台〜赤沢出合) 雑誌などにも記載されていたが、槍の展望台と言われている場所以降は少し道が不明瞭になる。そして、尾根の急下降に入ると…。私は思ったより怖かった…。絶壁を 荒々しい谷を見下ろしながら下る。トラロープがあるが、怖い。はじめは湯俣川本流側を見下ろしながら下っていくが、徐々に赤沢側へ回り込むようにしながら下る。最後は笹薮を漕いで有名なホースのある場所に降り立つ。懸垂下降した方が早い気がする…。ちなみにこの下りだけで約1時間を要した。ほんの150m下るだけで…(^_^;) 私がビビりなだけですが…。 ・湯俣川本流 赤沢出合より上流はそんなに水量ないやろーって舐めてました(+_+)さすが湯俣川!水量は夏よりは少ないんだろうけど、水流が激しく…渡渉が怖かった。 が、そのうち慣れます。でも、水は深いところで太腿くらいまで。岩は滑らない。なるべく距離が短く、かつ浅いところを探しだして渡渉しつつ岩を伝う。 硫黄沢出合の少し上流に水量の多い15m?くらいの滝がある。その滝を巻くのが怖くてロープを出してもらう。慣れてる人ならロープは要らない。けど、落ちたら終わりなので出してもらった。 ・樅沢 流れは細くなるが水は豊富。ほぼ最後まで水は切れないので水の心配はない。危険な場所はなかったが、ひたすら登って登って意外と巻道(登山道)に出るまで長かった。。 |
その他周辺情報 | 下山が深夜だったのでどこにも寄らず。。。 |
写真
装備
備考 | サングラスを持っていけばよかった。樅沢遡行中、西日がまぶしかった。 |
---|
感想
北アルプスの旧道シリーズ。数年前に宮田新道(千丈沢)に続き、やっと今回伊藤新道へ。湯俣を起点として周回することも考えましたが、昨年、竹村新道もブナ立尾根も歩いているのでまた同じ道を歩くのもなーという理由で新穂高から入ることに。なので、伊藤新道といっても湯俣川下流は歩いていません。水量が多かったら厳しいだろうということで、樅沢を遡行して三俣〜双六の巻道に詰め上がることにしました。
今回、仕事のため3日間しか日程が取れず…。3日は厳しかったです((+_+))
赤沢出合上流はそんなに水も多くないだろう〜と楽観してましたが、甘かった…。
1日目:小池新道で双六小屋まで。
鍋平駐車場〜新穂高までの登山道…。ドロドロの下りで体力消耗&時間ロス。。しかも前日仕事終わりで車で寝ただけだったので眠くて眠くて長い林道歩きが辛かった…。寝そうになりながら歩く。長いなぁ…しんどかった…。
双六小屋では念願のケーキセット☆そして美味しい夕食を食べてよく眠りました!
双六小屋、大好きです(*^_^*)混んでたけど1枚の布団に2人だったので問題なし。
2日目:双六小屋〜湯俣川幕営地まで。
きっと登山者にしては遅い出発で…(^_^;)今日はできたら樅沢まで辿りつけたら…という甘い考えは打ち砕かれる。
さすがシルバーウィーク。伊藤新道では2パーティーとすれ違う。どちらも下から登ってきたパーティー。湯俣川下流は苦労したとのこと。超人そうなお兄さんが言ってたのできっと私だったら下流歩けへんやろうなーと思った。
伊藤新道は途中まで順調に歩ける。とにかく硫黄尾根がカッコイイ!!湯俣川の壮絶な渓相もすごい!ルンルンで歩くが、赤沢への下降でペース大幅ダウン。尾根を急下降する。絶壁見ながらトラロープ伝って下りるのが怖い…。そして藪の中を進む。この下降だけで約1時間費やし時間ロス。赤沢に降り立ったのは13時頃。しばし休憩して進む。
赤沢から湯俣川へ入るが、途中岩に矢印あり。ややこしいところは巻きながら進む。
でっかいカモシカが湯俣川を渡渉。冷めた目でこちらを見てからスタスタとものすごい絶壁を涼しい顔で登っていった…。さすが野生!
湯俣川本流は流れが激しく、大岩を乗り越えながら進む。硫黄成分がすごい。湯の花みたいな白いものがびっしり!!これが温泉だったら〜と思うが、一か所だけ湯が湧いてるとこがあった。そこは黒い成分が出ているとこで人が浸かれるような場所でなく残念…。
硫黄はどうやら伊藤新道のある尾根の斜面から出ているようだった。
硫黄沢を過ぎたのはもう16時前。しばらく進むとタープが張ってあって誰もいない。
遭難者ちゃうやろな〜とドキッとした。けど、その後、上流から2人の若めの男性が下りてきた。??沢登りの恰好でもないし…釣り?遠目で会釈はしたけど、私たちは右岸、彼らは左岸側を歩いていたので話はできず。
もうすぐ17時だし、そろそろ幕営地を探さないとと言いながら進むが先には大きな音を立てて落ちる滝があったり崩壊地があったりで適地が無さそうな雰囲気…。
夫は下の方に降りて探しに行ったが、私はなぜかピンときて、上流を少し進んでいくと、、あった!!先行者が幕営したと思われる場所が右岸にあり。
夫を呼び戻し、そこにツェルトを張る。寒くはなかった。この遅いペースで果たして明日、登山道に詰め上がってあの長い小池新道を下れるのか…?
夫はこの渓相が続くなら無理ではないか?と言う。伊藤新道を登り返すか…と言うが、そのほうが厳しそう…と思い、そのまま突き進むことに。
3日目:幕営地〜登山道〜下山
1時間寝坊。結局出発は7時になった(^_^;)
大きな音を立てている滝は左岸巻き。慣れてる人なら普通に巻けるけど、私はここで落ちたら…と怖かったのでロープを出してもらう。怖がりなので(>_<)
この滝を越えると少し緩くなり、水流も若干弱まり、渡渉が怖くなくなってきた。
暑かったのでじゃぶじゃぶ歩く。ただ、岸の方を歩くと木の枝や藪がうっとうしい。。木の枝と藪とお友達になった気分。気にせず歩くしかない。笹にはダニがついてるというから初めは気にしてたけど、そんなもん気にしてられない!!!とにかく上へ上へ…。
流れも緩くなったし、このままいけば12時くらいには登山道に出れるのでは?と思ってた。
が!沢はそうはいかない。行けども行けどもなかなか着かない。稜線が見えてもなかなか…沢はくねくねと向きを変えて続いてる。距離的にもそんな無さそうやけど・・やっぱり整備されてる道とは違う…。
13時には…14時には…と考えながらひたすら歩くが、結局登山道に出たのは15時過ぎ…。沢装束から登山スタイルにチェンジして、ひたすら歩く。
双六小屋で何か食べようと思ったが夕食時間近く、食べれず。17時頃に双六小屋を出発。ひたすら下山!!が、鏡平まではキツイーーーー(;_;)/~~~
極め付けは最後の林道。真っ暗な闇を行けども行けどもいつまで続くねん!!というしつこい下り…。私は明日の仕事に行けないのではないか?と職場に電話したり…めっちゃ怒られたり…(そらそーだ)
まだ新人なのにありえないとお叱りを受けながらひたすら下り、23時頃下山。
・・・しかーし!車は鍋平の駐車場(+_+)
夫が荷物を置いて取りにいってくれた。
鍋平には置くものじゃないね・・・・・。
仕事には取りあえず間に合ったが、その後、夫にも協力してもらい、グダグダで仕事に直行。
きつかった・・・・・。
今までで一番きつかったーーーーー。
おちゅかれちゃーん。
新穂高まで一日で帰るんやったら、寒いけど標高2050mまでは前の日に上がっとかんと厳しいね。
>chukiさん
前日には1900mでしたわ。。(^-^;
念願のとこに行けて良かったっすね。
初めまして☆teamJA20です。
kaorin0227さん達の記録(ブログ含)を参考にさせて頂き、10/9〜12「千丈沢遡行〜伊藤新道」へと進むことができました。
「伊藤新道」つながりで、こちらにコメントさせていただきました^^♪
残念ながら、伊藤新道へは、三俣より約2050m辺りまで。悪条件により断念したのですが、次回の踏破に向けての情報を、現地で得ることができたりと、大変有意義な山行にする事ができました。ありがとうございました。
FEELさんより、「樅沢」を遡行されたと聞きまして、次回は「伊藤新道」と樅沢かなぁ〜などと、話してました(≧∇≦)☆エヘッ♪。その時は、また参考にさせて頂きます。宜しくお願い致しまーすm(u_u)m☆
貴重な情報ありがとぅございました。
お疲れ様でしたー♪
23時下山とか・・。ひー!
伊藤新道、今回私たちは荒天にて撤退したので羨ましいな♪
写真とかイメージが伝わってきました。
千丈沢につづき参考にさせてもらいまーす❤
貴重な情報をありがとう♪♪o(*^▽^*)o~♪
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する