木曽駒ケ岳 〜強風の中、美しい空と山を楽しむ山旅〜
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- GPS
- 05:58
- 距離
- 3.8km
- 登り
- 468m
- 下り
- 431m
コースタイム
- 山行
- 5:13
- 休憩
- 1:02
- 合計
- 6:15
天候 | 終始快晴なるも稜線では台風並みの強風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
菅の台駐車場〜しらび平〜千畳敷駅:往復3900円 |
コース状況/ 危険箇所等 |
≪登山道の状況≫ ・八丁坂:稜線までの九十九折れで登っていく急傾斜の道、落石させないよう注意 ・乗越浄土から木曽駒ケ岳:よく整備されている稜線歩きの道。ザレている箇所も多いのでスリップ注意。中岳からの下りが少し険しい。 |
写真
感想
1週間前に紅葉を満喫した千畳敷カールと木曽駒ケ岳に、友人たちの山岳ガイドとして再び出かけてきました。
今年は冷え込みが早いためか、例年より紅葉のピークが10日早いといわれる千畳敷。
例年なら10月上旬は紅葉がピークですが、今年は早くも落葉してしまっています。
ロープウェイ区間でも中間点より上ではすでに枯れ木と草紅葉のみ。
千畳敷カールでも、ナナカマドの赤、ダケカンバの黄色、鮮やかなチングルマの草紅葉…これら全てがほとんど終わってしまっていました。
1週間前も少しピークを過ぎている状態でしたが、1週間でここまで落葉してしまってちょっと残念。
山が紅葉で燃え立つ時間は短いものだと改めて実感しました。
しかし今日の空の青いこと!
雲一つない、どこまでも澄み切った青い青い空。
最終ロープウェイで下山する時まで、ガスることもなくひたすら青空が広がり続けてくれました。
今まで何度も木曽駒に来たけれど、ここまで快晴に恵まれた日は初めて。
空の青と岩峰の白、ハイマツの緑、草紅葉の茶色が素晴らしいコントラストでした。
千畳敷カールから八丁坂を登って稜線へ。
友人の一人は貧血を押して来てくれていたのですが、八丁坂下部で早くも息が上がって、少しずつ進みました。
休み休み歩いて、結局木曽駒登頂を果たして無事に帰って来たのですが、途中とてもしんどそうだったので、山岳ガイドとしては無理をさせずに途中撤退を決断すべきだったかもしれません。
全員が安全に山を楽しめるようにするのが、山岳ガイドの仕事。
まだまだ山岳ガイドとしては勉強していかないといけないですね。
稜線に出ると、木曽側からの強風が吹きすさみ、寒さが倍増。
ガイドする側にも厚着で来るように案内はしてあったものの、10月の風がこんなに強くて寒いとは計算外でした。
自分も冬には日よけ帽子ではなく、ニット帽など頭部の暖かさを確保できるよう準備せねばと痛感しました。
千畳敷から3時間ほどかかりましたが、何とか木曽駒ケ岳山頂に到達。
見上げる空は紺碧の青。
乗鞍と穂高、裏銀座の山は雲の中でしたが、
槍ヶ岳と表銀座の山々など北アルプス、八ヶ岳、奥秩父の山、浅間山、南アルプス全山、恵那山までの中央アルプスの続き、御嶽山まで360度の大パノラマでした。
何度も来るお気に入りの山ですが、こんなに展望に恵まれたのは初めて。
お湯を沸かしてホットココアをふるまう傍ら、絶景を写真に収めることにも奔走してしまいました。
強風に耐えながら、中岳、乗越浄土、八丁坂を戻り、2時間程で千畳敷駅に帰還。
日没が近づき、アーベントロートに染まり始める南アルプスを見るのは至福のひと時でした。
17時発の最終ロープウェイで千畳敷に別れを告げて、東濃へ帰投しました。
なんとか全員無事に帰ることができましたが…
強風に耐えられる装備がなかったり、体力的に少々無理をさせてしまったり…
山岳ガイドとしては反省点の残る山行で今シーズンのアルプス遠征は終わったのでした。
また来年の夏、高山植物に彩れるこの山に戻って来ることを誓って…。
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