第32回ハセツネCup(日本山岳耐久レース(24時間以内))
- GPS
- 13:20
- 距離
- 66.3km
- 登り
- 4,902m
- 下り
- 4,900m
コースタイム
- 山行
- 10:04
- 休憩
- 0:56
- 合計
- 11:00
- 山行
- 2:09
- 休憩
- 0:05
- 合計
- 2:14
距離71.5km、累積標高差4,582m
【GARMIN計測記録】
距離65.1km、累積標高差4,361m
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
おおむねよく整備されています。 |
その他周辺情報 | 【ゴール】五日市会館 五日市高校体育館 更衣・仮眠室として開放 |
写真
感想
いよいよ本番がやってきました。
自分がどこまでやれるのか、現在地を知るために参加しましたが、
前後半で試走してもDNFするかもしれない、という恐怖が頭から離れませんでした。
結果はタイムの通りですが、まさに限界へ挑戦するための大会でした。
己の未熟さを痛感しましたが、胃腸トラブルがあっても最後まで気持ちを折らずに進めたことは素直に自分を褒めたいと思います。
大会の開催にあたり、大会関係者ならびにボランティアの皆様のご尽力と、
地域の皆様のご理解・ご協力に感謝申し上げます。
なんでこんなキツイのに何度も参加するランナーが多いのか疑問でしたが、
なるほど納得。難しいからこそ挑戦する意義がある、といえるものでありました。
参加させていただけてよかったと心から思える大会でした。
そしてともに走られたランナーの皆様、お疲れさまでした。
完走タイムにかかわらず、完走できるだけで称賛に値するものがありますね。
一方で、大会の開催は自然保護の趣旨に反するオーバーユースを引き起こし、登山道周辺の荒廃を招くことから、秩父多摩甲斐国立公園の特別保護地区の通過に際し、配慮事項が徹底されておりました。我々参加者においても肝に銘じて行動することが求められます。
今後の環境省・東京都からの通達も気になりますが、大会についてはぜひ今後も継続していただきたい願う次第です。
以下、長文になります。備忘録までに。
コースを区切って攻略するイメージで進みました。
【スタート】Aブロック
Sに次ぐ位置。試走時のタイムからするともう少し後方
スタート時は日差しが強く24℃と暑かったこともあり、抑えて入る。
水は多めに3.5L背負う。補給は40分ごとに。
【〜入山峠】1時間12分
広徳寺からトレイルへ。少し先で渋滞発生。徒歩から変電所前で完全にストップ。
体感ロスは5分。ハイカーさんがいたため、すれ違いに時間を要した模様。
変電所から今熊神社までは幅員広く走りやすい区間になるも抑えて走る。
今熊神社からいよいよ本格的な登り。しばらく強度の高い急登。
渋滞はなく、だいたい標高750m/hアップで今熊山手前の分岐まで。
入山峠までは登りも入るが、トラバース箇所は走りやすい。
ただトレイルに入ると順位を上げることはほぼ不可能。
【入山峠〜市道山分岐】56分(スタートから2:08)
この区間が一番強度が高いと認識し、できるだけ消耗しないように意識。
断続的に急登区間があり、渋滞発生。登り始める前に止まり、登りきる前でペースが急激に上がり意外と消耗。かつ自分のペースで走れないので我慢の区間。
【市道山分岐〜醍醐丸】36分(スタートから2:44)
前の区間より強度は下がるものの、足も疲労してきており、ペースは自重。
自分もキツいのは一緒だけど、ペースが落ちるランナーも出てくるので、結果的にもう少しペースアップして走りやすいもよい区間だった。
醍醐丸で大応援団の声援を受けてアドレナリン全開(笑)
こんなところまで応援に来てくれる皆さんに感謝し、走りで応える。
【醍醐丸〜浅間峠】1時間13分(スタートから3:57(トイレ・休憩8分))
相変わらず前後に列をなして進むものの、猛烈な勢いで追い越されることも。
連行山までの登り、軍刀利神社手前の階段がこたえる。一度足を休めた。
下りも急でテクニカルな場所が入るものの走りやすい。
【浅間峠〜西原峠】1時間55分(スタートから5:52)
登り基調ながらも緩い傾斜になり走りやすい区間。
すでに足は終わっていて、回復を狙ってゆっくり。フラットな箇所だけしか走れず。
いよいよ日も落ちて、夜間走行になるが、ルートはわかりやすい。
数馬峠手前からのシングルトラックは谷側に傾斜しており、木の根に足を取られることもあり、少しストレスに感じた。
【西原峠〜鞘口峠】1時間20分(スタートから7:12(三頭山6:48))
いよいよ三頭山への本格的な登りとなるが、西原峠からすぐの槙寄山からは下り基調でしばらく気持ちよく走れる。クメケタワから大沢山まで標高差340m。
前区間で回復に努めたことで、ここにきて足がよく動くが、焦らずじっくり登る。
大沢山手前から国立公園の特別自然保護区内は1.9kmが歩行区間。
ペースを落とすと風も冷たく、肌寒く感じる。
また、補給食のジェルが気持ち悪くなりつつあり、この先が案じられる。
大沢山から三頭山避難小屋までは下りなので走りたい衝動に駆られるも我慢…。
避難小屋からの階段は淡々と登りきり、三頭山到着。
走行禁止区間はまだ続くので休憩せずにそのまま進む。
下りはテクニカルなザレ場もあり、事故を防ぐ意味でも徒歩が正しい選択に感じた。
コマドリの路分岐から先は走行区間に戻るものの、鞘口峠までの下りは苦手なこともあり、下りで抜かれる。どうやったらあんなに安定して速く下れるんだろうか。
鞘口峠で蛍光お姉さまの声援をいただき、先へ。
【鞘口峠〜月夜見第二駐車場】43分(スタートから7:55)(トイレ・休憩10分))
鞘口峠からしばらく登り。ハセツネは下りがあってもしつこい登りが嫌というほど最後までセットになっているので、試走をしていてほんとによかった。どれくらいキツい時間が続くか心構えができる意味でも試走の価値は大きい。
ただ、胃のむかつき、気持ち悪さが少しずつ大きくなっているのが不安。
エネルギーを摂り続けないと思うように動けなくなるし、気温も低く、低体温のリスクも高まる。ジェルがあまり受け付けなくなってきているので、スポーツようかんをゆっくり噛んで食べる。咀嚼するのも辛くなってきているので、甘くない&噛まなくていい補給食があったら、と後悔。
風張峠手前から前後のランナーがいなくなり、一人で走る時間が長くなったが、集中して淡々と歩を進める。
月夜見第二駐車場で水2本、ポカリ1本を補給&大休止。
ここまで水の消費は2.5L、残量1.0L。
ポカリを半分くらい飲むも気持ち悪くなる。全部水でよかった。
10分近く休止しているうちに冷えてしまい、アームカバーを装着。
トイレを済まして、震えながら先へ。
【月夜見第二駐車場〜大ダワ】2時間1分(スタートから9:56)(御前山9:08)
動いていると震えも収まり、休んだことで足も動くものの、気持ち悪さは変わらず。
月夜見でしっかり補給したので御前山まで補給は控え、ペースを落として進む。
小河内峠から御前山手前の惣岳山まで標高差340m。がっつり登る。
惣岳山から平坦なトレイルを進み、さらに御前山の標高差60mを上がる。ここの階段の段差が大きく疲弊した足に優しくない。尾根に出ると風が抜けて寒い。
御前山山頂はひっそり。ようかんをゆっくり咀嚼して補給して先へ。
大ダワまで下り基調ながらも段差の大きい下りが続くため、注意が必要な区間。
まずは御前山〜大ダワの中間地点となるクロノ尾山を目標に進む。クロノ尾山の登り返しは一瞬だった。そのあとの鞘口山の登り返しも意外とあっさり。むしろ鞘口山から大ダワまでがだらだら続いて長く感じた。
大ダワについて足を投げ出して休憩。気持ち悪さは続いているものの、大きなピークはあと1つ。気持ちで最後までもっていってやろう。
【大ダワ〜長尾平】1時間34分(スタートから11:30)(大岳山10:44)
大岳山まで標高差270mアップ。緩い登りでさえ走れない状態のため、切り替えて歩いて進む。大岳山手前500mから急登開始。距離が短いので気持ち的に楽。階段、岩場もエネルギー使うものの、ここを過ぎればあとは下り!と気合を入れて通過。
大岳山でベンチに座り、ようかんをゆっくり食べる。最後の登りで息が上がったこともあり、気持ち悪さもぶり返し。次は食べられなくなりそう。とりあえず、ここからは歩いてもゴールできるので、むしろ楽観的になれた。
大岳山からの下りは岩場で転倒・転落注意を要する危険な箇所。慎重に進む。
岩場を過ぎて、下りは頑張って走る。芥場峠から九十九折の下り、東屋を過ぎて綾広の滝の水場で補給。顔を洗ってリフレッシュして、長尾平へ。
【長尾平〜ゴール】1時間49分(スタートから13:20)(長尾平11:30)
ゴールまで11.5km。商店街前は気持ちよく駆け抜け、日の出山の登りもペースキープ。日の出山で夜景を楽しみながら、なんとかジェルを流し込み、最後の下りへ。
ラスト5km地点まで登りが入るし、苦手な箇所が点在する。最後にバンバン抜かれるも自分のできる精一杯を絞り出す。日の出山からの10kmは1kmずつクリアしていく。最後の5kmからはアタック(といっても大したペースではないけど)。
ラスト市街地は持てる力の限りを振り絞ってゴール!
試走時にできなかった脱力ができるようになり、試走時になかったトラブルにも落ち着いて対応できたこと、潰れる予感があっても逃げずに全力で挑んだから、ゴールした瞬間の達成感は一入でした。
未知なるものへの挑戦は、失敗してしまう怖さがあります。
大人になるとそういう怖いものに挑戦する機会が減ってしまうからこそ、
怖さに立ち向かう挑戦する大人でありたいと思います。
ハセツネ本戦、ナイトトレラン諸々考えられない次元
無事完走おめでとうございます
ホントにお疲れ様でした
温かいコメントありがとうございます!
山を始めた頃は憧れだった大会でしたが、正直自分がここまで来れるとは想像してなかったので、素直に嬉しかったです。完走Tシャツも誇らしくて山行くたびに来てしまいそうです(笑)
ハセツネ、前半からキツかったんですが、来年はもっとうまく走りたいと欲が出てきてます🤣
pinclsさんも奥武蔵お疲れさまでした!
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する