第32回ハセツネCUP -6回目の完走-
- GPS
- 18:24
- 距離
- 64.7km
- 登り
- 5,113m
- 下り
- 5,110m
コースタイム
- 山行
- 10:01
- 休憩
- 0:52
- 合計
- 10:53
- 山行
- 6:30
- 休憩
- 0:50
- 合計
- 7:20
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
装備
MYアイテム |
Norizo
重量:-kg
|
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感想
第32回ハセツネCUP備忘録
スタートのブロック分け
ハセツネのスタートは、ITRAのパフォーマンスインデックス(PI)に基づいてブロック分けされます。
•Sブロック ビブスの色:イエロー
•Aブロック ビブスの色:ブルー
•Bブロック ビブスの色:ピンク
•Cブロック ビブスの色:グリーン
•Dブロック ビブスの色:パープル
•Eブロック ビブスの色:オレンジ
•Fブロック ビブスの色:ホワイト
Cブロックからのスタート
僕はCブロックからスタートしました。大会前に風邪をひいてしまい、2週間ほど走れていませんでしたが、逆に疲労が抜けて意外と走れるかもしれないと思い、広徳寺までは順調に進みました。
今熊山での疲労感
その先はやや渋滞が発生しましたが、それには慣れていたので特に問題なく進行。渋滞を抜けた後、変電所脇のロードを走り今熊山に向かいましたが、荷物が重く、序盤にもかかわらず既に疲労感がありました。
醍醐丸への苦戦
今熊山の頂上までは立ち止まらずに登り切ったものの、余力があまり残っていないと感じました。今熊山からは走りやすい水平区間があるにもかかわらず、体が重く、本調子ではないことを実感。早い段階から登山道脇で立ち止まることが増えました。
昨年はスタートから浅間峠まで意外とあっさり走りきれたため、今年も同じように進めるかと思っていましたが、甘かったようです。
入山峠や峰見通りをペースを落としつつ進むものの、なかなか事態は好転しません。そのうち頭痛も出始め、止まらずに登り続けると息が上がり、非常にしんどくなってきました。やはり風邪の影響があるのかもしれません。このままでは浅間峠はおろか、醍醐丸までたどり着けるかも危うい状況です。
そうこうしているうちに、市道山分岐(11km地点)を通過しました。ここまで来ると、醍醐丸はもうすぐ。ただもう休まないとヤバいと思い、小ピークを登り切ったところで休んでいたら、まわりの選手が1人2人と休み始めました。
ここで、ここぞという時に飲むために持ってきたモンスターをこの段階で飲むことにしました。モンスターを美味しそうに飲み干していると、最近のレースでよく会う女性と出会いました。彼女はハセツネ初参加らしく、「しんどいねー」「水はどれくらい持ってきた?」「制限時間はまだあるからしばらく歩いて行こう」などと話していたら、気が紛れてきました。モンスターを飲んだせいもありますが、少なくとも気力がみなぎった感じがします。ここで、しっかり完走を目指すプランに切り替えました。
醍醐丸では恒例の大応援団が選手を応援しています。YouTuberのハチマキさんにも久々にお会いできました。大応援団の皆さんと記念撮影をし、気分も良くなり浅間峠を目指しました。
浅間峠到達
浅間峠までは5時間34分かかりました。想定より1時間は遅れた感じです。まだ水は1リットル近く残っていました。あたりは既に暗く、時刻は18時半過ぎ。夕飯がわりにランチパックと少量のコーラを摂りました。食事も摂り、昼間よりは気温が下がったせいか、だいぶ元気が出てきました。また、ここからはストックが使用できるので、だいぶ楽に進めます。お腹も満たされ、気持ち的には爆走したいところですが、そうもいかず、ピークを登るたびに小休止をして進みました。
ストックを使い出すと、両手が塞がるため、補給がおろそかになりがちです。過去、三頭山ではエネルギー切れを起こすことが多々ありました。そのため今回は、水に溶かして飲む「おいエナ」(美味しいエナジードリンク研究所)をソフトフラスコ(500ml×2)に入れて対応したので、大きなエネルギー切れは起こしませんでした。ただ、その分、スポーツ飲料を全く持たなかったため、序盤の脱水症状には対処できなかったことが反省点です。
西原峠から三頭山へ
西原峠から三頭山への登りは、横移動の距離が意外と長く、飽きてきたので、2人のパックの最後尾につかせてもらい乗り切りました。三頭山の登りは息が上がってしんどかったですが、ストックのおかげで難なく突破。この区間はエネルギー切れが起きなかったので良かったです。
三頭山から鞘口峠への下りは急でテクニカルなため、嫌いな区間です。この区間は三頭山の歩行区間の延長でもあるので、前の選手と話しながら数人のパックでゆっくり歩いて下りました。
夜間のウェアはアルファベスト(山と道)を着て朝まで問題ありませんでした。ただし三頭山の山頂ではレインジャケットを羽織りました。
鞘口峠から月夜見第二駐車場までは、いつもは長く感じる道のりですが、集団の最後尾につきながらあっさりと奥多摩周遊道路へ到達。少しホッとしました。ここまで歩いて体力を温存していたため、舗装路に出た時にはすかさず走り、先行する選手を抜きました。
月夜見第二駐車場での補給
月夜見第二駐車場では1.5リットルの水を補給。この時点で500ml弱は水分が残っていましたが、その余った水は捨てました。今年はイスとテーブルがあったのが印象的で、選手にとっては大いに助かりました。
御前山の登り
御前山への登りはダラダラ長いのですが、今回は楽に感じました。ここが一番気持ちよく登れた区間です。気がついたら御前山山頂に到達していました。御前山の下りは木製の板で整備された登山道なので、2020年以前よりもだいぶ歩きやすくなり助かりました。
オオダワまでの下り基調の区間はマイペースでゆっくり走りましたが、しっかりとしたペースでは走れませんでした。時折、疲労を感じるたびにマグネシウムローションを塗り、脚の回復を願いました。
大岳山での消耗
オオダワに到着。これまで登りになる前にジェル(Mag-on)を摂っていましたが、ここでジェルが尽きました。残りはタフグミ2袋と薄皮クリームパン1個、ポテトチップスのみ。ジェルは飲むとすぐに効果が出て良かったのですが、エネルギーが枯渇し、体に力が入らなくなってきました。オオダワから大岳山までは、走れるとボーナスステージなのですが、全く走れませんでした。悔しい。
大岳山直下に到達すると、パワー不足で力尽き、登山道脇の段差のある木の根に座り込んでしまいました。残っていたタフグミを食べたものの、タフさが際立ち、やはり食べづらかったです。眠気防止にタフグミを選んだのですが、逆効果でした。仕方なくポテトチップスも食べましたが、これも食べづらかったです。
ひとまず、補給はしたので、ヘロヘロになりながら大岳山まで登りました。
パンツによる摩擦問題
今回ウェアで失敗したのが、パタゴニアの・エンドレス・ラン・ショーツのインナーに履いたパンツ。中盤あたりから股擦れの痛みが増してきたので、プロテクトJ1を塗り対処しました。
やはりボクサータイプのパンツじゃないとダメでした。
大岳山の下りは岩場なので、怪我しないように丁寧に下りました。
ここから先もかなり走れる区間なのに、スピードが出ず、後ろからガンガン下ってくるランナーに時折道を譲りながら行きました。
綾広の滝では、水をその場で500ml弱飲みました。冷たくて美味しかったです。水で顔を洗いリフレッシュしました。
御岳山・日の出山からの金毘羅尾根
御岳山が近くなると、林道が出てきてもっと走れるようになるけど、走りにパワフルさは戻らず、ストックで推進力を得ながら最低限の速度で走りました。
気がつくと長尾平が近く、ピコポンハンマーを持った人がいたので、よくみたら、知り合いのいのぴょんでした。写真を撮ってもらい、元気をもらいました。ありがとうございます。
いつも、御岳山の商店街でオールスポーツの写真撮影スポットがあるので、意気揚々と行ったら、すでに撤収していて撮影されず残念でした。朝の時間帯になると、金毘羅尾根での移動撮影になるみたいです。別途、金毘羅尾根で撮影してもらいました。
日の出山までストックを駆使して何とか頂上まで到着しました。最後のクリームパンを食べ、金毘羅尾根の下りに備えます。頂上からの朝焼けがきれいでした。
金毘羅尾根を下りますが、相変わらず、気持ちよく走って下れる感じではないので、ゆっくり進みます。
しばらく我慢して進んでいると、そのうち身体に力が少し湧いてきました。2時間前くらいに食べた固形食がエネルギーになったかな。
長い長い金毘羅尾根、耐えて耐えて、走り続けたら、やっとあと2キロを示すコンクリート製の橋がやっと出てきました。
だいたい、いつもここからラストスパートのスイッチが入るのだけれども、今回はゾーンには入り切らず、スイッチが入ったのは、ゴールまで残り650mでした。
ゴールまで全力疾走。レース中で一番一生懸命走ったかな。
タイム18時間24分49秒 自己ワースト記録と思ったけど、そうではなかった。
とりあえず、あの状況下で6回目の完走ができてよかったです。あと4回でアドベンチャーグリーンだ。まだまだ頑張らなきゃ。
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