キャノンボールラン Night Speed
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- GPS
- 10:05
- 距離
- 41.5km
- 登り
- 2,445m
- 下り
- 2,481m
コースタイム
- 山行
- 4:10
- 休憩
- 0:11
- 合計
- 4:21
- 山行
- 5:20
- 休憩
- 0:20
- 合計
- 5:40
天候 | 雨のち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
復路:山陽電鉄 須磨浦公園駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
特になし |
その他周辺情報 | 完走後にJR六甲道駅近くの灘温泉(銭湯)で汗を流した |
写真
装備
個人装備 |
ソフトシェル
タイツ
ズボン
靴下
雨具
日よけ帽子
着替え
靴
ザック
飲料
地図(地形図)
コンパス
ヘッドランプ
予備電池
GPS
日焼け止め
携帯
時計
タオル
|
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感想
2024年10月19(土)から10月20日(日)にかけて,第31回六甲キャノンボールランの Night Speed のカテゴリーで六甲全山の逆縦走をしてきた。六甲キャノンボールランにちゃんと参加するのは2024年春に次いで2回目となる。勝手に縦走した時に並走したのを含めると一緒に六甲全山縦走(逆縦走) は4回目になる(きっと)。今回も前回と同様に Night Speed にしてみた。理由は,夜間が意外と面白いというのと,Speed だと夕方ゴールになって次の日への影響が大きそうだから,というもの。夜間は当然歩きにくい(走りにくい)ので不利ではあるが,昼間にはない面白みがある,と思う。
今回は6月の左膝の打撲からの復帰戦みたいな位置づけなので,目標タイムは控えめに12時間にしてみた。12時間というのは,ゴールが撤収される前にゴールしたい,というところから来ている。スタートは宝塚の塩尾寺下の広場を午後8時に出発する。そして,次の日の朝午前8時に逆向きの昼の部(Speed)がスタートする。Speed のスタートが済むとゴールを撤収することになっているみたいで,午前8時が Night Speed のゴール撤収時間となっている。今回は左膝を打ってからの2回目の縦走で(向きは違うが…),スピードを速く縦走したいということで,どこまで行けるかは正直不安だった。でも,キャノンボールランだとつい周りの人達につられてしまう。今回も必死こいて歩いて(走って)キャノンボールとしてではなんとか10時間を切ってゴールできた。
スタート地点に着いたのはスタートの午後8時の5分ほど前だった。その日は仕事があり,終わってから急いで帰宅して,着替えて出発したが,JR 宝塚駅に着いたのが 19:32 だった。そこからまあまあのペースで登ってなんとか一斉スタート前にスタート地点にたどり着くことができた。そのおかげで友人にも挨拶できた。よかった。しかし,休憩する時間がなかったので,その後は結構しんどかった…。
午後8時にスタート Lady の掛け声でスタートした。塩尾寺下の広場からは,車道を登るパターンと,階段でタンク(水の?)の横を通ってヘアピンカーブのところまで行くショートカットがある。ショートカットは結構きつい階段があるので,上りが不得意な私にはちょっと厳しい。なので,当然のように車道を登った。ヘアピンカーブで夜景を撮った後,さらに上に向かったが,ヘアピンカーブのすぐ上ぐらいから皆さん左上へのショートカット?へ進んでいた。私より前の人達がほぼ全員そちらに向かっていたので,ついそっちに行ってしまった。ま,キャノンボールやしね。上りの途中で下がチラチラ見えるところを見ると後続の人たちはある程度塩尾寺に向かっていたみたい。
ショートカット?の登山道に入ると道幅はほぼ人ひとり分になる。そのためそこでチンタラ歩いてると迷惑になる。でも開始直後なので皆さんそこそこのペースで登る。なので,なんとか脱落しないように一生懸命歩いた。そしたら縦走路の合流した時点ですでにハーハーと息をしないといけなかった。その先も走れそうなところは走ってみた。みんな走るし…。塩尾寺から大谷乗越の区間はいうほどアップダウンがない。それでも細かいアップダウンはある。そのため少し登ってるところは歩き,水平,ないしは少し下っているところは走ってみた。ジョギング程度の速度しかないけど…。走るにはゆるい下りが一番いい。重力がひっぱってくれるからね。
大谷乗越に近づく頃には周りの人も減り,前に数人見える程度だった。すぐ後方は人は見えなかった。大谷乗越のすぐ向こう側にある急な階段は珍しく渋滞していた。前の方に上りが速くない人がいたのかもしれない。個人的にはちょうど休憩になっていいや,と思った。登っていると後方にライトが沢山見えだした。やっぱり追いついてくるよね。その辺りから,先のことは考えずにできるだけ頑張って行こう,と考えた。最悪,リタイアも覚悟で。せっかくのキャノンボールランやし…。なので走れそうなところは走る作戦にした。
大谷乗越から大平山までは,そこまできつくはないが上りが続く。大平山の舗装林道(アンテナ管理道)の手前に倒木が2本ほどあるが,キャノンボーラーたちは全然気にせずに通過していた。さすがやね。大平山の林道に入るまでは後続に追いつかれなかったが,林道を歩いている時にかなり近づかれた。なにせ彼らは上りでも走るからねぇ。仕方ないので,31番標識の先の登山道に入った辺りにある上りで抜かしてもらった。10人ぐらいに一気に抜かしてもらった気がする。登山道になって少し登った先の展望スポットの直前にあった細めの倒木は横に避けられていた。キャノンボールやと即席でいろいろ皆さん対応するからすごいと思うなぁ。展望スポットから船坂峠までは1箇所だけ峠みたいな上りがあるが,それ以外は走れるゾーンとなっている。なので,そこでも先のことは考えずに走っておいた。そういえば,東六甲の区間では雨が降っていたかもしれない。雲の中にいるのか時々霧がかかっていたのでいまいちわからなかったが,時々雨か?と感じることがあった。
船坂峠をすぎると急な上りが始まる。それまで先のことを考えずに移動していたので,当然船坂峠からの上りが多い区間はしんどかった。ただ,船坂峠から2014年に崩落した場所までの上りではほぼ追いつかれることはなかった。その先で2段ほど下るが(間に28番標識がある),その先まではあまり抜かされなかった気がする。しかし水無山に登るところはなかなかの難敵であり,その登り始めの頃に10人以上に抜かしてもらった。皆さん,結構固まってしまうみたい。で,その集団の最後尾に張り付いて先に進んだ。水無山を越えると少し上りは落ち着く。それでもまあまあの上りが何度も出てくるので,途中で何人にも抜かしてもらった。一度は足が攣りかけてしばし動けなくなったので抜いてもらったこともあった。なんとか東六甲の区間では足は攣らなかったが,結局後で攣ってしまった。やっぱり頑張ると足にくるねぇ…。また,水無山の向こう側は緩いところは笹が多い。一週間前に歩いた時は路面が見えないぐらいだった。しかしキャノンボーラーはほぼ気にせずに進んでいた。私は前の人に近づいて,その人の足の動きを見ながら進んだ。あれはいい作戦だったかもしれない。
山上域の舗装路に出たのは 21:51 だった。スタートから2時間弱だった。ま,私なりに頑張ったからね。その時点でもうへろへろだったが,それぐらいのペースのランナーはみな当然のように走っていた。そこで,なんとか最高峰下のトイレ横のエイドまでは,と思って頑張ってみた。しかしたどり着いてみると,そこにはエイドは開かれてなかった。後で考えると,当日は気温低いし風も強くてその場所にエイド開くのはやめておいたみたいな気がする。
仕方ないのでトイレに寄って前に進んだ。その先の車道沿いも当然のようにみんな走っていた。登山道の第7区間,第6区間,第5区間は逆走時にはいつも登山道を行くが,なぜか皆さんほとんど車道を走っていた。車道の方が走りやすいからかな? あそこは数人は抜かさせてもらったかもしれない。登山道の方が距離が短いからね。ま,すぐに抜き返されたと思うけど…。あの辺りから菊水山をすぎるぐらいまでは結構風が強かった。吹き飛ばされる感じはなかったけど,じっとしてたら寒くなりそうだった。そのせいか山の中は結構落ち葉とか細めの折れた枝が落ちていた。
第4区間からは車道沿いを進んだが,西おたふく山へのアンテナ管理道のところにエイドがあった。どうも今回はそっちに移動してたみたい。そこで温かいスープをもらって(投げ銭して)先に進んだ。極楽茶屋跡の先も車道沿いに行き,有馬へのロープウェーの駅前から六甲ガーデンテラスに入った。ガーデンテラスではアクエリアスを1本補給しておいた。そこまでで2本(1L)を飲みきっていたが,昼間よりは消費量は少なかった。ガーデンテラスからみよし観音前を通り,縦走路でサードプレイス六甲前に着いた。そこにはエイドがあったのでパン入りのスープを飲んでおいた。焚き火が暖かいと感じた。急に秋になって寒くなった感じやったからねぇ。
記念碑台を過ぎた左側にある自動販売機でアクエリアスを補給して先に進んだ。三国池下から神戸市立自然の家前までは長い登山道区間になっている。それまでに必死に小走りしていると,だいたいその区間でへばってしまう。今回はへばりながらもひょいひょい下れた。自分でやるやん〜,と思っていたが,一瞬足先がツタみたなのにひっかかった感じがした。その瞬間にコケてしまった。コケる瞬間には左前の草っぽいところに突っ込むようにしたので怪我はしなかった。しかし,コケる瞬間に力が入ったのか,両足のふくらはぎが同時に攣ってしまった…。あれは辛かった。すぐ近くにいたランナーの方がコケて大怪我してないかを心配して声をかけてくださったので,「すいません,怪我はないけど両足のふくらはぎが攣りました」と叫んでおいた。両足なので一人では簡単には伸ばせず,お願いしてふくらはぎが伸びるように足を曲げてストレッチしていただいた。ありがたかった。1〜2分伸ばしてもらうと動けるようになったので,先に進んだ。その後はふくらはぎが攣ることはなかった(別の場所が攣ったけど…)。どうも足が疲れてくると攣りそうになるが,一度攣ってしまうとたいていその後はましになるみたいな気がする。気のせいかな?
自然の家前から先は,すこしサボって車道沿いに摩耶山掬星台まで歩いた(走った)。途中杣谷峠にエイドがあった。しかし,そのエイドはパスしてしまった。言うほどおなかすいてなかったし,エイドで止まると体温が下がるからね。掬星台にもいつものたこ焼きエイドがあった。いつもの横長の薪ストーブもあった。しかし思ったよりもランナーは少なかった。きっと寒いからさっさと下に向かったんやと思う。かく言う私もエイドを覗いたが寄らずに,夜景を撮って先に進んだ。
掬星台からゴロゴロ坂,天狗道,稲妻坂は一生懸命下っているつもりだったが,いまいちペースが上がらなかった。今回は市ヶ原の櫻茶屋まではストック無しにしていたので(持っていたが),着地の際に気を使いながら下った。それと雨の影響で岩が濡れていたり湿っていたりしたので,少し滑る感じがした。で,かなり気を使って下ったのが効いたのか,結局摩耶山から市ヶ原まで54分かかってしまった。
市ヶ原では櫻茶屋に寄った。いつもはおでんとビールだが,今回はフランクフルトと缶コーヒーにしてしまった。櫻茶屋から先はストックを使おうと思い,取り出しておいた。そして,トイレに寄ってから出発した。大龍寺の駐車場横でアクエリアスを2本買ったおいた。そこまでで4本買ったことになる。その後鵯越駅前と高倉台で1本ずつ買ったので,6本買ったことになる。500 mL 2本と,途中で買った 600 mL 6本で 4.6 L を消費した。夜中なのに…。
大龍寺から鍋蓋山までは疲れもピークっぽくて,前に進むことだけを考えていた気がする。上り坂ではいかにラクに歩くか,どこに足を置こうか,とばかり考えていた。そして気づくと鍋蓋山だった。鍋蓋山に着いたのは午前1時半過ぎだった。今回は摩耶山掬星台で時計を見たが,それ以降は極力見ないようにしていた。変に無理したり,途中で諦めたりしても嫌やし…。とにかくできるだけ早くゴールへ,とだけ考えて歩いた。天王吊橋への下りはコケないようにを気にしながら下った。滑りやそうな感じがしたから。天王吊橋から菊水山山頂まではいつものようにしんどかったが,そういえば思ったよりも足が上がっていた気がする。夏の終わりからそれなりに歩いていたからかな?
菊水山は午前 2:16 頃に通過した。パンダエイドがあったので寄ってもよかったが,山頂は吹きさらしで止まっていると寒くなると思って寄らずに通過してしまった。そこから急勾配の区間を14分で下り,鵯越駅に向かった。途中道がわからなくなっている男女のペアのランナーがいて道を教えてあげた。途中にある登山道の上り階段のところまで案内し,その後は先に進んでもらったのだが,その上りの途中で両足の太ももの内側が攣った。ただ登っていただけやのに,じわーっと攣った感じだった。仕方なく止まっていると,三国池下からの下りでふくらはぎのストレッチをしてくださったランナーさんがちょうど通りかかった。「大丈夫ですか?」と声をかけらて,顔を見張ってから「足が攣った方ですか?」と聞かれた。「あの後ふくらはぎは大丈夫ですか?」と聞かれたので,「ふくらはぎは一度しっかり攣ったからか大丈夫ですが,いま絶賛太ももの内側が攣ってます」と答えておいた。そこではどうしようもなかったので,先に行ってもらったが,そのちょい後に動けるようになったので,私も前に進んだ。
その先はしばし太ももの内側が気になったが,一度攣ったからもう大丈夫理論でなんとかなることにしておいた。実際,その後は攣らなかった。鵯越駅前でアクエリアスを買っておいた。鵯越駅から妙法寺小学校前までは全山縦走路ではなく,迂回路を行く。どうも高取神社に出禁にされたみたいで,キャノンボールラン等ではいつも迂回路を行くことになっている。今回はさらにみんなが使っているショートカットを歩いて妙法寺小学校に向かった。昔,ヤマザキデイリーストアがあった場所から右上に上がって塩谷丸山線(車道)に出て,一瞬長田蓑谷線(車道)に出てから塩谷丸山線で妙法寺小学校に向かうルートだった。迂回路だからラクかというと,ちょこちょこアップダウンがあって,思ったよりもしんどかった。長田蓑谷線から分かれて妙法寺小学校に向かう区間にあるローソンでは多くのランナーが休憩していたが,さっさとゴールしたいと思ってパスしておいた。
妙法寺小学校の先では妙法寺の前から横尾中学の横に上がる階段を登った。全山縦走路から少し離れているが,多くのキャノンボーラーは横尾中学横経由で行くみたいだった。横尾団地の中はどう歩いていいかよくわからなかったので,他のキャノンボーラーについていった。ちょいごちゃごちゃしていたが,これで覚えられたと思う。その辺りで,櫻茶屋でビールを飲んでいた男性二人組に抜かされた。彼らには何度も抜かされた気がする。何度も休憩をしてはる隙に私が前に出たからみたい。その後はゴールまで出会わなかったけどね。
横尾から東山,須磨アルプス,横尾山,栂尾山は余計なことは何も考えずに歩いた。ただひたすらゴールにたどり着くことだけを考えていた。暗い間にゴールできたら10時間ぐらいか?とかを考えていた気がする。東山の上りでは足が攣らないように,と気をつけていた。あそこは1段1段が高い階段がある。段の高い階段を登る時は,足を持ち上げる時に攣ることがあるから。逆に横尾山の先のマイケルのある辺りの下りは膝に気を使いながら下った。あそこも1段1段が高い階段状やからねぇ…。栂尾山から高倉台への下りの階段も辛かったなぁ。あそこも意外と段差があるので,膝をかばいながら下った。少し体を斜め右にして下ると,使う筋肉が違うのか膝はましだった。そして午前5時前に高倉台に入った。時刻は見てなかったけど…。
高倉台では最後のアクエリアスを買っておいた。買わなくても済むか,と思っていたが,ちょっと足りない感じだったので。高倉台からおらが山へは傾斜路を登った。階段を登る元気はなかった。旗振山を通過したのは 5:26 だった(記録を見ると)。上りだと夜景を撮ったりするが,今回は何も見ずに下った。明石海峡大橋もその時間はライトアップしてないしね。須磨浦公園の長い下りは,体を少し右向きにしてストックを駆使して下る作戦で下った。おかげで15分ほどで下れた。ま,いうほど早くはないけど,私としては早かった。そして,5:40 過ぎに無事須磨浦公園駅横の広場にゴールした。
ゴールでロボ二郎に貼ってある QR コードを読み取って(ヘッドライトとの兼ね合いで手間取ったが…)完走時間をアップしておいた。キャノンボールランとしては9時間41分5秒だった。宝塚の宝来橋南詰からだと10時間5分だったが,スタート地点で6分いたので,それを差し引くと9時間59分で完走,ということになる。まぁ,途中何箇所もショートカット使ってるから,あまり細かい時間は気にしてもあかんねんけどね。
今回はキャノンボールランの Night Speed で六甲全山を逆走した。なんとか10時間を切れてゴールできたので,左膝はまあまあの状態までは回復できた,と思えた1日だった。
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