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Yamareco

記録ID: 7396218
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
日光・那須・筑波

クラシックルートから皇海山 ~ヘッデンに始まりヘッデンに終わるロングコース~

2024年10月22日(火) [日帰り]
 - 拍手
体力度
6
1~2泊以上が適当
GPS
16:40
距離
26.0km
登り
2,056m
下り
2,056m
歩くペース
標準
0.91.0
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
14:20
休憩
2:21
合計
16:41
3:53
43
スタート地点
4:36
17
4:53
4:54
5
4:59
65
6:04
9
6:13
6:28
39
7:07
7:18
30
7:48
7:56
2
7:58
7:59
9
8:08
8:09
20
8:29
8:35
8
8:43
28
9:11
9:23
6
9:29
9:35
45
10:20
10:36
29
11:05
11:15
51
12:06
12:34
31
13:05
13:07
40
13:47
13:56
45
14:41
14:42
9
14:51
14:55
163
17:38
12
17:50
17:58
7
18:05
18:06
64
19:10
5
19:15
19:16
21
19:37
57
20:34
ゴール地点
天候 晴れのち雨
過去天気図(気象庁) 2024年10月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
<駐車場>
◆銀山平 登山者用駐車場
◇利用料金:無料
◇台数:約40台(2箇所合計)
◇トイレ:あり(徒歩5分の場所にあるキャンプ場のトイレが24時間利用可)
◇携帯電話(au):問題なく使用できます。
コース状況/
危険箇所等
<銀山平~一の鳥居~庚申山荘>
・一の鳥居まで舗装路、砂利道歩きが4km続いた後に登山道が始まります。
・反射機能のある目印標識が適宜設置されているので、暗い中でも比較的歩けます。(分かりにくい所もあります)

<庚申山荘~庚申山>
・急な岩場が連続し、鎖場やハシゴが頻出します。ルートが分かりにくい所もあり、割と気を遣う岩場です。

<庚申山~鋸山>
・鋸11座と呼ばれ、11のピークを超える長い尾根道です。
・破線ルートですが、白山(鋸山手前の岩場)までは特に問題ありません。
・白山から鋸山まで続く岩場(鎖場)がこのコースの核心部です。鎖やハシゴなどは設置されていますが、スタンスが乏しく足の置場に苦労する所もあります。

<鋸山~皇海山>
・鋸山からの急な岩場(ロープあり)はスタンスが乏しく、また北側斜線のせいか岩が濡れているので、注意が必要です。
・不動沢のコルまで大きく標高を下げた後に標高差約300mを登り返せば山頂です。

<鋸山~六林班峠>
・場所によっては背の丈くらいの高さのクマザサが密生しており、かき分けながら進む必要があります。足元の木の根や倒木に注意。

<六林班峠~庚申山荘>
・六林班峠に近い辺りはクマザサが密生しており、その後もザレ場が何度か出現します。
・渡渉が10回くらいありますが、いずれも水量は少なめでした。
・全体的には緩やかで歩きやすい道ですが、とにかく単調で長いです。
その他周辺情報 ※下山時間が遅かったので、温泉に寄らずに帰宅しました。
3時53分にスタートしました。暗い中を歩くのは苦手ですが、この日はロングトレイルなので仕方ありません。
2024年10月22日 03:59撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
10/22 3:59
3時53分にスタートしました。暗い中を歩くのは苦手ですが、この日はロングトレイルなので仕方ありません。
舗装路と砂利道を1時間ほど歩いて「一の鳥居」に来ました。ここからは登山道になります。
2024年10月22日 04:54撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
10/22 4:54
舗装路と砂利道を1時間ほど歩いて「一の鳥居」に来ました。ここからは登山道になります。
一の鳥居から1時間20分ほどで庚申山荘に到着しました。30分くらい前にはヘッデン不要になっていたので、もう少し早くスタートすることも出来ました。
2024年10月22日 06:15撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
1
10/22 6:15
一の鳥居から1時間20分ほどで庚申山荘に到着しました。30分くらい前にはヘッデン不要になっていたので、もう少し早くスタートすることも出来ました。
良い天気です。暑くもなく寒くもなく絶好の登山日和です。
2024年10月22日 06:24撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
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10/22 6:24
良い天気です。暑くもなく寒くもなく絶好の登山日和です。
なお、貴重な山小屋(避難小屋)である庚申山荘は、今年の4月から使用停止状態が続きます。再開には数年かかると言われています。
2024年10月22日 06:15撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
10/22 6:15
なお、貴重な山小屋(避難小屋)である庚申山荘は、今年の4月から使用停止状態が続きます。再開には数年かかると言われています。
トイレは鍵がかかっており、使用不可でした。
2024年10月22日 06:16撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
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10/22 6:16
トイレは鍵がかかっており、使用不可でした。
水道の蛇口はありますが、取水はできません。庚申山方面に200mほど行った場所にある水場は利用できるようです。
2024年10月22日 06:27撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
10/22 6:27
水道の蛇口はありますが、取水はできません。庚申山方面に200mほど行った場所にある水場は利用できるようです。
これがその水場でしょうか?まだ水は十分にあるのでスルーしました。
2024年10月22日 06:31撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
10/22 6:31
これがその水場でしょうか?まだ水は十分にあるのでスルーしました。
庚申山は奇岩・怪石が立ち並び、修験道の修行の場となっていました。鎖やハシゴがふんだんに出現します。
2024年10月22日 06:45撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
10/22 6:45
庚申山は奇岩・怪石が立ち並び、修験道の修行の場となっていました。鎖やハシゴがふんだんに出現します。
この山は「南総里見八犬伝」の舞台の一つでもあります。八犬士である犬飼現八と犬村大角が庚申山の化け猫を退治したエピソードが収められています。
2024年10月22日 06:57撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
10/22 6:57
この山は「南総里見八犬伝」の舞台の一つでもあります。八犬士である犬飼現八と犬村大角が庚申山の化け猫を退治したエピソードが収められています。
庚申山荘から先はかなりの急登で、割とスリリングな岩場となっています。
2024年10月22日 07:05撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
10/22 7:05
庚申山荘から先はかなりの急登で、割とスリリングな岩場となっています。
庚申山の巡回コースは現在通行止めでロープが張られています。もっとも、寄っている時間はありませんが…。
2024年10月22日 07:12撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
10/22 7:12
庚申山の巡回コースは現在通行止めでロープが張られています。もっとも、寄っている時間はありませんが…。
コースは分かりにくい所が随所にあります。「これは難しくないか!?」と思ったら、コースを外れていました。
2024年10月22日 07:19撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
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10/22 7:19
コースは分かりにくい所が随所にあります。「これは難しくないか!?」と思ったら、コースを外れていました。
庚申山(1892m)の山頂に到着しました。栃木百名山の一座です。
2024年10月22日 07:49撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
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10/22 7:49
庚申山(1892m)の山頂に到着しました。栃木百名山の一座です。
山頂から2分ほど歩くと展望が開けており、目指す皇海山がドーンと聳えています。皇海山の姿が拝めるのも、深田久弥も歩いたクラシックルートならではの特権です。
2024年10月22日 07:57撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
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10/22 7:57
山頂から2分ほど歩くと展望が開けており、目指す皇海山がドーンと聳えています。皇海山の姿が拝めるのも、深田久弥も歩いたクラシックルートならではの特権です。
溶岩ドームの奥白根山は遠くからでもよく目立ちます。
2024年10月22日 07:58撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
10/22 7:58
溶岩ドームの奥白根山は遠くからでもよく目立ちます。
雄大な山体を持つ男体山など日光連山の方面も良く見渡せます。スタートから4時間が経過しましたが、皇海山への道のりはまだ半分くらいです。
2024年10月22日 07:58撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
10/22 7:58
雄大な山体を持つ男体山など日光連山の方面も良く見渡せます。スタートから4時間が経過しましたが、皇海山への道のりはまだ半分くらいです。
庚申山の先は「鋸11座」と呼ばれ、鋸山まで11のピークがあります。もっとも、この「御岳山」のように全くピーク感がない山頂もあります。
2024年10月22日 08:09撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
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10/22 8:09
庚申山の先は「鋸11座」と呼ばれ、鋸山まで11のピークがあります。もっとも、この「御岳山」のように全くピーク感がない山頂もあります。
庚申山から鋸山までは破線ルートですが、鋸山手前の岩場までは緩やかな尾根道が続きます(時々急登あり)。「鋸11座」といっても、急峻な岩場がずっと続くわけではありません。
2024年10月22日 08:23撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
10/22 8:23
庚申山から鋸山までは破線ルートですが、鋸山手前の岩場までは緩やかな尾根道が続きます(時々急登あり)。「鋸11座」といっても、急峻な岩場がずっと続くわけではありません。
大きく下ってから登り返すと3座目の駒掛山(1808m)です。4座目(渓雲山)・5座目(地蔵岳)は気付かない内に通り過ぎていました。
2024年10月22日 08:29撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
10/22 8:29
大きく下ってから登り返すと3座目の駒掛山(1808m)です。4座目(渓雲山)・5座目(地蔵岳)は気付かない内に通り過ぎていました。
庚申山荘休業の影響で今年は登山者が少なそうですが、踏み跡はしっかり付いているので、安心して歩けます。
2024年10月22日 08:37撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
10/22 8:37
庚申山荘休業の影響で今年は登山者が少なそうですが、踏み跡はしっかり付いているので、安心して歩けます。
左端に見える、正方形を2色で塗り分けたマークが案内標識です。光に反射するので、夜でも見つけやすくなっています。
2024年10月22日 09:12撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
10/22 9:12
左端に見える、正方形を2色で塗り分けたマークが案内標識です。光に反射するので、夜でも見つけやすくなっています。
6座目の薬師岳に来ました。山頂は狭く、薬師如来像などは鎮座されていません。
2024年10月22日 09:14撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
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10/22 9:14
6座目の薬師岳に来ました。山頂は狭く、薬師如来像などは鎮座されていません。
7座目である白山に来ました。この少し先から核心部である岩場が始まるので、ストックを収納します。
2024年10月22日 09:30撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
10/22 9:30
7座目である白山に来ました。この少し先から核心部である岩場が始まるので、ストックを収納します。
白山の山頂は狭いですが、展望が開けています。眼前には堂々たる皇海山の姿があります。
2024年10月22日 09:30撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
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10/22 9:30
白山の山頂は狭いですが、展望が開けています。眼前には堂々たる皇海山の姿があります。
皇海山の左側(南側)には鋸山があります。かなり急な岩場です。
2024年10月22日 09:30撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
10/22 9:30
皇海山の左側(南側)には鋸山があります。かなり急な岩場です。
武尊山とかの方角ですが、この方面からだとよく分かりません。
2024年10月22日 09:30撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
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10/22 9:30
武尊山とかの方角ですが、この方面からだとよく分かりません。
白山から少し歩くと長い鎖場が現れました。ここが8座目の蔵王岳ですが、今回のコースで一番の難所とされています。
2024年10月22日 09:41撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
10/22 9:41
白山から少し歩くと長い鎖場が現れました。ここが8座目の蔵王岳ですが、今回のコースで一番の難所とされています。
クリアしてから振り返ります。傾斜が急でスタンスが乏しいので、やや苦労しましたが、落ち着いて探せば足の置場は見つかりました。
2024年10月22日 09:45撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
10/22 9:45
クリアしてから振り返ります。傾斜が急でスタンスが乏しいので、やや苦労しましたが、落ち着いて探せば足の置場は見つかりました。
この時は「あれを登れば鋸山か」などと思っていましたが、実際は手前のピークが見えているだけでした。
2024年10月22日 09:45撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
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10/22 9:45
この時は「あれを登れば鋸山か」などと思っていましたが、実際は手前のピークが見えているだけでした。
急な登りの前にトラバースがあります。ここは落ち着いて歩けば大丈夫です
2024年10月22日 09:51撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
10/22 9:51
急な登りの前にトラバースがあります。ここは落ち着いて歩けば大丈夫です
この急な登りは体力を消耗します。この日は長丁場だけに省エネ歩行を心掛けていましたが、貯金がどんどん減って行きます。
2024年10月22日 09:54撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
10/22 9:54
この急な登りは体力を消耗します。この日は長丁場だけに省エネ歩行を心掛けていましたが、貯金がどんどん減って行きます。
ここも足掛かりが乏しいので、腕力で身体を引き上げるような登り方になりました。もっと荷物を軽量化しておけば良かった…。
2024年10月22日 09:55撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
10/22 9:55
ここも足掛かりが乏しいので、腕力で身体を引き上げるような登り方になりました。もっと荷物を軽量化しておけば良かった…。
意外と気の抜けないアップダウンが続きます。「最初の長い下りさえクリアすれば…。」とか甘い考えでした。
2024年10月22日 10:00撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
10/22 10:00
意外と気の抜けないアップダウンが続きます。「最初の長い下りさえクリアすれば…。」とか甘い考えでした。
ここは木の間を通ります。足元が不安定なので一歩一歩気を遣って歩きます。もちろん左側は切れ落ちています。
2024年10月22日 10:02撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
10/22 10:02
ここは木の間を通ります。足元が不安定なので一歩一歩気を遣って歩きます。もちろん左側は切れ落ちています。
ほぼ垂直なハシゴですが、グラつかないので比較的安全に通過出来ます。
2024年10月22日 10:05撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
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10/22 10:05
ほぼ垂直なハシゴですが、グラつかないので比較的安全に通過出来ます。
9座目の熊野岳を超えました。地図で見るともう少しですが、鋸山が遠く感じます。
2024年10月22日 10:08撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
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10/22 10:08
9座目の熊野岳を超えました。地図で見るともう少しですが、鋸山が遠く感じます。
ピークを超えた後には当然「下り」が来ます。難しくはないですが、気が抜けません。
2024年10月22日 10:09撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
10/22 10:09
ピークを超えた後には当然「下り」が来ます。難しくはないですが、気が抜けません。
スタートから既に6時間以上が経過しています。集中力を維持するのも大変です。
2024年10月22日 10:13撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
10/22 10:13
スタートから既に6時間以上が経過しています。集中力を維持するのも大変です。
10座目の「剣ノ山」を過ぎると鋸山はもうすぐです。
2024年10月22日 10:18撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
10/22 10:18
10座目の「剣ノ山」を過ぎると鋸山はもうすぐです。
ようやく鋸山(1998m)の山頂に到着しました。こちらも栃木百名山の一座です。なお、沼田市の標識が建っていますが、ぐんま百名山には選定されていません。
2024年10月22日 10:20撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
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10/22 10:20
ようやく鋸山(1998m)の山頂に到着しました。こちらも栃木百名山の一座です。なお、沼田市の標識が建っていますが、ぐんま百名山には選定されていません。
皇海山(2144m)までは後1時間30分ほど。既に6時間30分が経過していますが、もうひと踏ん張りです。
2024年10月22日 10:21撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
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10/22 10:21
皇海山(2144m)までは後1時間30分ほど。既に6時間30分が経過していますが、もうひと踏ん張りです。
雲が増えてきましたが、良い眺めです。予定より少し遅れていますが、まだ想定内。休憩して呼吸を整えたら皇海山を目指します。
2024年10月22日 10:44撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
10/22 10:44
雲が増えてきましたが、良い眺めです。予定より少し遅れていますが、まだ想定内。休憩して呼吸を整えたら皇海山を目指します。
皇海山への道は急な下りから始まります。100m以上を一気に下ります。
2024年10月22日 10:30撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
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10/22 10:30
皇海山への道は急な下りから始まります。100m以上を一気に下ります。
スタンスが乏しい上に北側斜面のせいか、岩が濡れていて滑ります。意外と嫌らしい岩場です。
2024年10月22日 13:42撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
1
10/22 13:42
スタンスが乏しい上に北側斜面のせいか、岩が濡れていて滑ります。意外と嫌らしい岩場です。
大したことなさそうに見えますが、実際は結構傾斜があります。足の置場に迷ってウロウロしながら下りました。
2024年10月22日 13:37撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
10/22 13:37
大したことなさそうに見えますが、実際は結構傾斜があります。足の置場に迷ってウロウロしながら下りました。
急坂を下って下って「不動沢のコル」に来ました。ここから標高差300m近い登り返しが待っています。
2024年10月22日 11:07撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
10/22 11:07
急坂を下って下って「不動沢のコル」に来ました。ここから標高差300m近い登り返しが待っています。
この不動沢のコルは、2019年までは皇海橋(群馬県側の登山口)からの登山道がありました。通行不能となった今ではロープが張られています。
2024年10月22日 11:07撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
10/22 11:07
この不動沢のコルは、2019年までは皇海橋(群馬県側の登山口)からの登山道がありました。通行不能となった今ではロープが張られています。
最初の内は緩やかに標高を上げて行きますが、ほどなく急登になります。既に脚力に余裕がなく、ペースを維持出来なくなっています。
2024年10月22日 11:46撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
10/22 11:46
最初の内は緩やかに標高を上げて行きますが、ほどなく急登になります。既に脚力に余裕がなく、ペースを維持出来なくなっています。
山頂の手前には「庚申二柱大神」と記された青銅の剣があります。明治期に庚申信仰(庚申講)の指導者であった木林惟一氏が奉納したものだそうです。
2024年10月22日 12:04撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
10/22 12:04
山頂の手前には「庚申二柱大神」と記された青銅の剣があります。明治期に庚申信仰(庚申講)の指導者であった木林惟一氏が奉納したものだそうです。
遂に皇海山(2143.6m)の山頂に到着しました。スタートから実に8時間以上も掛かりました。遠かった〜
2024年10月22日 12:07撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
2
10/22 12:07
遂に皇海山(2143.6m)の山頂に到着しました。スタートから実に8時間以上も掛かりました。遠かった〜
こちらは群馬県側の標識です。以前はメインルートであった群馬県側ですが、今は群馬県側からアクセスすることは困難になりました。
2024年10月22日 12:07撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
1
10/22 12:07
こちらは群馬県側の標識です。以前はメインルートであった群馬県側ですが、今は群馬県側からアクセスすることは困難になりました。
皇海山の山頂は高木で覆われ、残念ながら眺望はありません。予定より遅れているのですぐに下山したいところですが、回復のために30分以上休憩してしまいました。
2024年10月22日 12:07撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
1
10/22 12:07
皇海山の山頂は高木で覆われ、残念ながら眺望はありません。予定より遅れているのですぐに下山したいところですが、回復のために30分以上休憩してしまいました。
不動沢のコルに戻って来ました。こうして見ると、鋸山の切れ落ち方はヤバいです。
2024年10月22日 13:05撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
2
10/22 13:05
不動沢のコルに戻って来ました。こうして見ると、鋸山の切れ落ち方はヤバいです。
鋸山への登り返しがキツいです。もはや遅れをリカバーすることは出来ないので、最後まで歩き切ることだけを考えて歩を進めます。
2024年10月22日 13:29撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
10/22 13:29
鋸山への登り返しがキツいです。もはや遅れをリカバーすることは出来ないので、最後まで歩き切ることだけを考えて歩を進めます。
鋸山に戻って来ました。午前中は良い天気でしたが、午後になったら雲に覆われて薄暗くなってきました。
2024年10月22日 13:47撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
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10/22 13:47
鋸山に戻って来ました。午前中は良い天気でしたが、午後になったら雲に覆われて薄暗くなってきました。
帰りは六林班峠の方面に迂回します。既に時刻は14時近く。明るい内に庚申山荘に戻れるかさえ微妙なところです、
2024年10月22日 13:55撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
10/22 13:55
帰りは六林班峠の方面に迂回します。既に時刻は14時近く。明るい内に庚申山荘に戻れるかさえ微妙なところです、
六林班峠の方面に向かって歩き出します。斜面は急ですが、良い感じの稜線が広がっています。
2024年10月22日 13:56撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
10/22 13:56
六林班峠の方面に向かって歩き出します。斜面は急ですが、良い感じの稜線が広がっています。
遠目には良さげに見えましたが、道がかなり荒れています。急な登り返しもありました。
2024年10月22日 14:06撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
10/22 14:06
遠目には良さげに見えましたが、道がかなり荒れています。急な登り返しもありました。
今年は庚申山荘休業の影響で整備がされていないのか、普段からこうなのか…?六林班峠までの道は思っていたより時間がかかります。
2024年10月22日 14:09撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
10/22 14:09
今年は庚申山荘休業の影響で整備がされていないのか、普段からこうなのか…?六林班峠までの道は思っていたより時間がかかります。
登山道がクマザサに覆われています。足元の隠れた木の根で滑ったり、倒木にヒザやスネをぶつけたりと、散々です。
2024年10月22日 14:22撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
10/22 14:22
登山道がクマザサに覆われています。足元の隠れた木の根で滑ったり、倒木にヒザやスネをぶつけたりと、散々です。
クマザサは場所によっては大人の背丈ほどもあります。足元ばかり見ていたら頭上の枝に頭をぶつけてしまいました…。
2024年10月22日 14:26撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
10/22 14:26
クマザサは場所によっては大人の背丈ほどもあります。足元ばかり見ていたら頭上の枝に頭をぶつけてしまいました…。
女山(1836m)に到着しました。何でこんなに山頂標識が小さいんでしょうか?ちなみに六林班峠の先には男山(1857m)があります。
2024年10月22日 14:41撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
10/22 14:41
女山(1836m)に到着しました。何でこんなに山頂標識が小さいんでしょうか?ちなみに六林班峠の先には男山(1857m)があります。
思ったより時間が掛かりましたが、六林班峠に到着しました。ここで尾根道から外れ、庚申山荘への長〜い迂回ルートを行きます。
2024年10月22日 14:52撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
10/22 14:52
思ったより時間が掛かりましたが、六林班峠に到着しました。ここで尾根道から外れ、庚申山荘への長〜い迂回ルートを行きます。
迂回コースに入っても直ぐには笹薮とお別れできません…。六林班峠付近は踏み跡が広がっており、道を間違えやすいので注意が必要です。
2024年10月22日 15:10撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
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10/22 15:10
迂回コースに入っても直ぐには笹薮とお別れできません…。六林班峠付近は踏み跡が広がっており、道を間違えやすいので注意が必要です。
所々、木々が色付いています。今年は猛暑のせいか紅葉がハズレっぽいですが、それでも季節の変わり目を感じさせてくれます。
2024年10月22日 15:14撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
10/22 15:14
所々、木々が色付いています。今年は猛暑のせいか紅葉がハズレっぽいですが、それでも季節の変わり目を感じさせてくれます。
峠から30分ほど歩くと、笹薮から解放されます。時々ザレ場がありますが、全体的に歩きやすい緩やかな下りが続きます。
2024年10月22日 15:16撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
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10/22 15:16
峠から30分ほど歩くと、笹薮から解放されます。時々ザレ場がありますが、全体的に歩きやすい緩やかな下りが続きます。
このような渡渉が10回くらいありましたが、いずれも水量は少なめでした。
2024年10月22日 15:20撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
10/22 15:20
このような渡渉が10回くらいありましたが、いずれも水量は少なめでした。
この区間はとにかく長く、歩いても歩いても庚申山荘に辿り着けません。雨が降ってきたので雨具を着込み、日没後はヘッデンを点けて歩きました。
2024年10月22日 17:05撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
10/22 17:05
この区間はとにかく長く、歩いても歩いても庚申山荘に辿り着けません。雨が降ってきたので雨具を着込み、日没後はヘッデンを点けて歩きました。
日没(17時頃)までに辿り着きたいと思っていた庚申山荘ですが、到着したのは17時50分でした。ビバークの用意はありますが、何とかまだ歩けそうなので6km以上先の駐車場を目指します。
2024年10月22日 17:50撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
10/22 17:50
日没(17時頃)までに辿り着きたいと思っていた庚申山荘ですが、到着したのは17時50分でした。ビバークの用意はありますが、何とかまだ歩けそうなので6km以上先の駐車場を目指します。
庚申山荘から40分ほど下ると鏡岩があります。父親のために大猿に嫁いだ娘が人の姿を失ったという後味の悪い話が伝えられています。
2024年10月22日 18:38撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
10/22 18:38
庚申山荘から40分ほど下ると鏡岩があります。父親のために大猿に嫁いだ娘が人の姿を失ったという後味の悪い話が伝えられています。
時々目印を見失ってウロウロしながらも「一の鳥居」に辿り着きました。この後は、砂利道と舗装路を4km歩き、下山したのは20時30分過ぎでした。さすがに今回は疲れました…。
2024年10月22日 19:15撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
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10/22 19:15
時々目印を見失ってウロウロしながらも「一の鳥居」に辿り着きました。この後は、砂利道と舗装路を4km歩き、下山したのは20時30分過ぎでした。さすがに今回は疲れました…。
撮影機器:

感想

足尾山地の最高峰であり、日本百名山の一座でもある皇海山(2144m)。現在使われているルートは「クラシックルート」と呼ばれ、栃木県側の銀山平から庚申山や鋸岳を経由して皇海山に至ります。深田久弥も歩いたこのルートは、堂々たる皇海山の姿を捉えながら歩くことができますが、距離が26kmもあり、標高差も2000mを超えるので、コースタイムは14時間以上となっています。

そのため、途中にある庚申山荘で一泊する計画をしていましたが、今年の4月5日に日光市が建物の不具合を理由に、「当面の間使用不可」としたことで、計画が崩れてしまいました。
皇海山は、元々は群馬県側の皇海橋から往復4~5時間程度で比較的容易に登れる山でしたが、2019年の台風19号によりアクセス路である栗原川林道が通行不可(復旧見込みなし)となってしまい、一気に登頂のハードルが上がっていました。そして、今回の庚申山荘休業により、更に難易度が上がってしまった形です。

山荘の再開が何年先になるのか分からないので、登頂を目指すには覚悟を決めて日帰りで計画するしかありません。日照時間が長く、暑さがそこまででもない5月~6月を狙っていましたが、タイミングが合わなかったので、涼しくなったこの時期に改めて計画しました。

まだ真っ暗な午前4時前にスタートしましたが、山の中からは魔物のような叫び声が聞こえてきます。恐らくは猿だと思いますが、この庚申山は魔物じみた大猿や妖猫の伝説がある山なので、ビクビクしながら暗闇の中を歩き出しました。
鋸山の岩場に思ったより時間が掛かり、皇海山に登頂できたのは12時過ぎでしたが、この時はまだ18時30分くらいには下山できると思っていました。しかし、駐車場に戻ったのは20時30分過ぎと、予想より2時間以上も遅い下山となりました。

下山時は、鋸山の岩場を避けて六林班峠に迂回するルートを通りましたが、これが思いの外悪路で、また距離も長く、途中で雨が降ってきたこともあって、登りと同じくらい時間が掛かってしまいました。予想以上にキツい山行となりましたが、行動時間が16時間を超えるロングトレイルを最後まで歩き切れたのは、良い経験になりました。

なお、奇岩・怪石が立ち並ぶ庚申山は、修験道の修行の場であった他、庚申講(庚申信仰)のご神体にもなっており、色々と史跡が残っています。また、庚申山は南総里見八犬伝の舞台の一つであります。

物語の中で、庚申山は犬村大角の父親(赤岩一角)を喰い殺した妖猫の棲む山となっています。妖猫は赤岩一角に化けると後妻を次々と喰い殺しますが、八犬士の一人である犬飼現八に正体を見抜かれ、犬飼現八と犬村大角によって退治されました。
この時、犬村大角は妻(雛衣)の死をきっかけに八犬士の力に目覚めるのですが、やや後味の悪い話となっています。

今回は行きも帰りもヘッデンを点けながらの通行だったので、史跡がほとんど見れず、また、庚申山の巡回コースが通行止めの状態でした。通行止めが解除されたら、改めて庚申山を訪れ、ゆっくり伝承巡りもしてみたいと思います。

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