広島県庄原市 牛曳山〜伊良谷山〜毛無山+上野池 雨天の植物&滝
- GPS
- 04:04
- 距離
- 9.1km
- 登り
- 607m
- 下り
- 606m
コースタイム
- 山行
- 3:31
- 休憩
- 0:30
- 合計
- 4:01
歩行距離9km、歩行時間3時間30分、歩行数19,200歩、消費カロリー1,110Kcal
天候 | 小雨から曇りのち本降り |
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過去天気図(気象庁) | 2024年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
危険箇所やヤブコギはありません。基本は土の細道で毛無山(けなしやま)<写真20,21>の東西に石埋まりや小石がゴロゴロした箇所がありますが、気をつければ滑りません。全体的に緩やかで歩きやすいです。紅葉には早く、駐車場周辺のモミジ<写真29>が最も色づいていました。 牛曳山(うしびきやま)登山道は途中から沢沿いで何度か渡渉があります。水深は2cm前後しかありませんでしたが、谷沿いの細道でたまに小石があるので、転倒すると滑落の恐れがあります。今回のような雨天や大雨後は上りで利用し、増水して渡渉が困難であればすぐに引き返したほうがいいでしょう。 出雲峠<写真27>から公園センター<写真01>方面への道は、地形図の破線の道より1本南側は水たまりやぬかるみが多かったです。翌日は地形図の破線の道をキープすると、ぬかるみもほとんどなく快適でした。 ひろしま県民の森駐車場から牛曳山(うしびきやま)<写真13>までは、何度か渡渉があります。 駐車場からしばらく舗装道路を歩き、牛曳山(うしびきやま)登山口からすぐに低い草の生えた砂利道になりました。標高800m辺りだったと思いますが、牛曳山の道標に従い直進するとそこから土の細道でした。 標高880m辺りでちょろちょろ流れをまたぐと沢沿いの細道が始まります。いくつかある渡渉点はまたげる幅が多いのですが、標高885m辺りは幅2m程あり、水没気味の石の上を歩きました。なぜか西側の急斜面に細い踏み跡がありましたが、この山域は基本、濡れると崩れやすいふかふかの黒土なので、急斜面は危険です。標高975m辺りでちょろちょろ流れをまたぐと渡渉は終わりです。 出雲峠<写真27>から駐車場までは水たまりやぬかるみがありました。 六の原川の小滝<写真28>へは、ササの間の細い踏み跡を辿りました。登山道に戻るとすぐに水がちょろちょろと流れており、そこから何度か道幅いっぱいにぬかるみや水たまりがありました。地形図の白線の太い道で砂利道になると駐車場までは大丈夫でした。ちなみに、翌日は分岐で北側にあたる地形図の破線の道をキープすると、ぬかるみもほとんどなく快適でした。 |
その他周辺情報 | ひろしま県民の森公園センター<写真01>は、宿泊や日帰り入浴は休止中、売店や軽食は営業中です。売店は8〜17時、軽食は土日祝の11〜14時で、平日8〜16時は飲み物のみです。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下(厚手)
軍手
雨具
スパッツ
日よけ帽子(フード付き)
雨用帽子
登山靴(防水加工)
靴ひも予備
ザックカバー(防水用)
地形図
コンパス
マップケース
筆記用具
タオルハンカチ
カメラ
飲料水(スポドリ&茶)
水筒(保温)
非常食(栄養補助食品)
スマホ(地図アプリ使用)
eTrex22x(GPSナビゲーター)
虫よけスプレー
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感想
【秋の風物詩を求め広島県庄原市の比婆山連峰へ】
10月下旬は、当初より紅葉が見られる山行を計画していました。ところが、今年の紅葉は例年より遅く、山行を想定していた中四国エリアの山は、予定1週間前は紅葉が絶望的な状況でした。ギリギリまで待っていると、広島県と島根県の境にある比婆山(ひばやま)連峰が色づき始めとの情報が出たため、この山域で紅葉を含む秋の風物詩を楽しむことにしました。
前日は雨でしたが、早朝には雨がやみ晴れるとの予報をテレビやネットで確認していました。しかし、出発点の「ひろしま県民の森」に到着した9時半頃には、小雨が残っていました。再度、雨雲レーダーで雨雲がないことを確認し、30分程時間をつぶしてもまだ微妙にポツポツしていましたが、天気予報を信じ予定通りのコースを進むことにしました。気温が低かったこともありカッパを着用しザックカバーもつけて出発、この判断は大正解でした。
【今も残るヒバゴン伝説】
今回の山行の出発点は「ひろしま県民の森」です。最初に「県民の森公園センター」<写真01>に入館し、比婆山の資料を探しました。すると、目立つところに「ひばごん通信」<写真02>が掲示されていました。
“ひばごん(ヒバゴン)”とは、1970年(昭和45年)7月20日に比婆山麓で目撃された猿とも人間とも判断がつかない生き物のことです。その後も目撃情報が相次ぎ、連日のマスコミなどの問合せに対応すべく、地元西城町役場に「類人猿係」まで設置されました。その年の秋には、中国新聞で“ヒバゴン”との愛称で紹介されましたが、その姿は人間の体型をしたゴリラに似ていました。その正体を探るべく、多くの探検隊が訪れましたが、未だ結論は出ていません。
数年後には目撃情報は途絶えましたが、2003年(平成15年)5月頃から「ヒバゴンのたまごを見た」という目撃談が相次いだという設定で、菓子司処「大國堂」70周年を記念して「ヒバゴンのたまご」<写真44>が発売されました。類人猿にたまごって・・・なんでやねんと思いましたが、カモノハシの例もあるので、今回のコース上では念のためヒバゴンのたまごが転がっていないかどうか注意しながら歩きました。おいしいので人間はともかく野鳥などは拾い食いするでしょうから、やはり発見には至りませんでしたが、キャラクター化したヒバゴンは、庄原市のあちこちで見ることができます。
【比婆山連峰の牛曳山〜伊良谷山〜毛無山周回】
「ひろしま県民の森」の駐車場から北東方面に六の原川に落ちる滝が見えました。近づいてみると、「水源の滝」<写真03>と呼ばれる滝でした。この滝の前を通る六の原川沿いの舗装道路を通って、牛曳山(うしびきやま)登山口に向かいました。
登山口からすぐに低い草の生えた砂利道になりました。標高800m辺りだったと思いますが、牛曳山の道標に従い直進するとそこから土の細道でした。紅葉にはまだ早く、赤く見えるのはほとんどありませんでしたが、白樺林<写真07>の白い樹皮と雨でしっとりと濡れてみずみずしい青葉がきれいでした。
標高880m辺りでちょろちょろ流れをまたぐと沢沿いの細道が始まります。いくつかある渡渉点はまたげる幅が多いのですが、標高885m辺りは幅2m程あり、水没気味の石の上を歩きました。なぜか西側の急斜面に細い踏み跡がありましたが、この山域は基本、濡れると崩れやすいふかふかの黒土なので、急斜面は危険です。
標高975m辺りでちょろちょろ流れをまたぐと渡渉は終わりです。水深は2cm前後しかありませんでしたが、谷沿いの細道でたまに小石があるので、転倒すると滑落の恐れがあります。今回のような雨天や大雨後は上りで利用し、増水して渡渉が困難であればすぐに引き返したほうがいいでしょう。
標高1,144mの牛曳山(うしびきやま)<写真13>まで地形図上では直登でハードそうにみえましたが、出発点の「ひろしま県民の森」がすでに標高800mあり、急斜面では道がつづら折りになっていたおかげで、思ったよりも楽に登ることができました。牛曳山頂上<写真13>の狭さは予想外でした。方向転換しにくいので、二人で立ったまま顔だけ振り返って比婆山(ひばやま)などのシルエットを確認しました。
牛曳山(うしびきやま)からは広島県と島根県の県境尾根を歩き、アップダウンを繰り返しながら、標高1148.8mの伊良谷山(いらだにやま)<写真17>を経て、途中から石埋まりや小石がゴロゴロした道を登って標高1143.7mの毛無山(けなしやま)<写真20,21>に到着。ここはかなり広々としており、ゆっくり休憩できます。展望が効く頂上は貸し切りでしたが、ミスト状態でやはり真っ白😅いつ本降りになるとも限らないので、とりあえず、ここで栄養補給しました。
石埋まりや小石がゴロゴロした道は鞍部で終わり、ひと登りすると標高1,071mのききょうが丘です。ここも少し開けており展望が効くはずでしたが😅1株だけ咲いていた花が終わりかけのヤマラッキョウ<写真25>を確認し、さっさと出発。
出雲峠<写真27>からどんどん下っていると、そのうちに水音が激しくなってきました。樹林帯なのでよくわかりませんが、どうやら雨が本降りになってきたようです。六の原川の小滝<写真28>は途中から見下ろせました。ササの間の細い踏み跡を辿り側まで行き、小さいながらもきれいな流れを楽しみ、登山道に戻るとすぐに水がちょろちょろと流れていました。そこから何度か道幅いっぱいにぬかるみや水たまりがあり、端を通ってなんとかかわしました。地形図の白線の太い道で砂利道になると駐車場までは大丈夫でした。ちなみに、翌日は分岐で北側にあたる地形図の破線の道をキープすると、ぬかるみもほとんどなく快適でした。
駐車場まで戻ってくると、色づいたモミジ<写真29>に気づきました。山行中、これが最もきれいだったというオチ😅
残念ながら、この日はずっと雨が降っており、景色もほとんど望むことができませんでしたが、土の細道は全体的に緩やかで安全でした。わずかでしたが色づき始めの紅葉、秋の花、キノコの群生など、秋の風物詩を楽しむ山行ができました。天気がいいとかなり混雑するそうなので、これはこれでラッキー😊またいつかリベンジしましょうか。
【地元スイーツを試食し、史跡の宝庫・上野池北部周辺を散策】
山行を終えた後に、宿泊先がある庄原市の中心部に向かいました。40分程かかりましたが、麓はあまり降った様子がなく、ポツポツ程度の小雨も途中でやみました。
まず立ち寄ったのは、「食彩館しょうばらゆめさくら」です。ここには食にまつわる店舗が全部で6店舗あるなど、“庄原の美味しい”が一堂に会する交流拠点施設です。お土産に何かいいものはないかと物色し、まずは試食を兼ねて「ヒバゴンのたまご」<写真44>と「もちもちもみじ」<写真45>を2個ずつ購入し、すぐに試食しました。おいしかったので、翌日、お土産として箱入りを購入しようと再び寄ったのですが、その日は定休日で結局、そこから南にある「ザ・ビッグ庄原店」で「ヒバゴンのたまご」など(「もちもちもみじ」は取り扱いなし)を購入しました。
「食彩館しょうばらゆめさくら」を出た後、その近くにある上野池(上野公園)北部周辺を散策しました。
上野池の北にある駐車場に自動車を停め、瓢山(ひさごやま)古墳の道標に従い舗装道路を上っていると、なぜか平戸ツツジ<写真30〜32>がちらほら咲いていました。瓢山(ひさごやま)古墳<写真33,34>は古墳時代初期の前方後円墳で広島県の史跡に指定されています。全長36mと規模はそれほどでもないのですが、保存状態がよく墳丘の上に立つと前方後円墳の形状<写真34>がはっきりと確認できたのがよかったです。冷静に考えると墓の上に立ってしまったのですが・・・🙇
この後は、丑寅(うしとら)神社<写真35〜41>、厳島神社<写真43>と、徒歩で巡ることが可能な神社に参拝しました。上野池は一周できるのですが、そろそろお楽しみのディナーの時間なので切り上げました。周辺は桜の名所なので、またゆっくり散策する機会があるかもしれません。
【ドライブインミッキーで比婆グルメ堪能】
本日のディナーは、上野池と庄原ICの間にあるドライブインミッキーでとることにしました。緑と黄色を基調とした建物は昭和の雰囲気が漂っています。昭和30年代に山口牛乳店としてスタートし、1967年(昭和42年)に食堂となりました。
2023年9月28日に人気テレビ番組「秘密のケンミンSHOW極」でこの店の牛乳味噌ホルモンチャンポンが特集されました。このラーメンに牛乳を入れるという奇抜なアイデアが印象に残り、いつかは食べたいと考えていたところ、その機会が訪れたというわけです。
ディナータイム開始早々の17時過ぎに入店したのですが、お座敷、テーブル席ともにすでに何組かおられました。元々、人気店でしたが、テレビの影響でさらに流行っているようです。17時40分頃には駐車場は10台近く埋まり、翌日の17時台に通りかかるとやはりかなり混雑していました。
基本はラーメンや丼で、サイドメニューと組み合わせるとかなりバリエーションがあります。ラーメンも肉も食べたかったので、広島牛ステーキらーめんセット1,580円<写真47>と牛乳みそらーめん740円にごはん+揚げものセット550円<写真48>をつけました。
前者は広島牛ステーキ丼定食にラーメン(しょうゆ、味噌、塩の他、料金プラスで牛乳みそ可)がつきます。牛乳みそらーめんと食べ比べようとラーメンは味噌をチョイス。スープは少しピリッとしてコクがあり、チャーシューは蒸してあるような感じでした。広島牛ステーキはやわらかく少し脂っぽいです。冷ややっこは少し大豆の風味がし、小鉢のもやしはナムルでしょうか、少し油がかかっていたようです。
牛乳みそらーめんは、味噌ラーメン<写真47>に牛乳を加えただけのようで、少しマイルドになりミルク風味はせず、普通においしく食べられました。ごはん+揚げものセットは、それぞれ3種類から1つ選べます。キムチやきめしはキムチがそのままドンと入っていますが、辛さ控えめで少しカツオ風味がしました。手羽先は外はカリカリで少しスパイシーです。
どれも出てくるのが速いのに温かく、少し肌寒い日の晩餐にはちょうどよかったです。元々、牛乳店だったため、それぞれミニ牛乳もついていました。帰宅後に平日はコーヒー無料サービスもあったことを知りました😓“安い”、“多い”、“速い”、“うまい”の四拍子そろった料理でした😊えっ、なぜ牛乳味噌ホルモンチャンポンにしなかったのかって?連れがホルモンはちょっと苦手なんです😅
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