黄金唐松の富士山表口5合目から宝永山を周回
コースタイム
- 山行
- 2:27
- 休憩
- 2:23
- 合計
- 4:50
天候 | 晴れ後ガスガス |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
昨日の大雨で富士山スカイラインは泥や枯葉が路上に降り積もっているので、スリップ要注意です。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
富士山表口5合目の公衆トイレは、封鎖されて使用不可。山小屋も締まっています。水が塚のトイレか表口スカイラインの途中にある高鉢Pの公衆トイレが使用できます。 |
写真
感想
皆様のレコで、富士山のカラマツ紅葉が、見頃となってきていることを知り、早速富士山表口5合目より宝永山を組み入れ、唐松散策の周回コースを歩いてきました。
折角なので5合目で、日の出のマジックタイムに撮影できるよう、6時到着を目標に、家を4時に出発しました。ところが、御殿場で富士山スカイラインに入ると、土砂崩れのため、富士宮へは通り抜けできない旨の表示あり。不穏な空気が流れます。しかし行ってみないことには、どこで通行止めか?も書いてないので、わからない!5合目まで行けることを信じて、先へ進みます。
するとつづら折りに入って、路面が土砂や枯葉で、かなり荒れている状態になってきました。土砂崩れが発生するほどの雨が降ったのだから、この状況はなるほど、と思わせる状況!スリップしやすいし、暗がりで先がよく見えないので、安全速度でゆっくり走ります。
次にへこんだのは、御殿場口に近づくにしたがって、ガスの中に突入。日の出を目指していたので、お天気までダメなら、ちょっとガックシです。しかしこれも5合目では雲の上へ、突き抜けると信じて、行ってみるしかないです。暗闇から、だんだん白み始めて、ガスで真っ白の中を路面に気を付け、走り続け、水が塚公園までやって来れた。
しかしここで、通行止めの立て看板が、斜線半分を通せんぼ。ちょうど前の車も反対車線に出て、先を進んでいったので、ここぞとばかり、私の車も、通行止め表示を無視して、先を目指します。もうすこしで、分岐に成るので、そこまでは慎重に行ってみて、表口5合目ヘ行けるか判断しても遅くないと。すると表口スカイラインゲートのランプが、緑表示になっており、胸をなでおろしました。安全運転してきたので、ちょっと日の出に間に合うか?微妙な時刻になってしまった。明るくなってきたし、ここからはすこし頑張って運転して、5合目を目指しました。
7曲がりに差し掛かると、なんとガスが切れだして、そしてついに雲の上に出ました!雲海が広がり、まさに絶景です。いろいろあったけど、結果オーライ、ちょうど6時8分日の出タイムに5合目駐車場に到着。山支度は後回しにして、まずは急いで日の出タイムの撮影に行きます。とにかく東側に移動して見晴らし良い場所へ!
富士山表口5合目の道の東端は、すこぶる展望が良いですね。雲海広がる素晴らしい眺めが待っていました。真北には富士山頂、南側は伊豆半島、その左に相模湾、右に駿河湾と大展望です。今日は雲海からの沸き上がる雲が邪魔をして、日の出時間から10分ぐらいたっても、未だ太陽は出てきていません。しかし富士山頂はちょうどモルゲンロートを迎えていました。真っ赤に染まって美しい。そして周囲のカラマツやダケカンバの林相も、モルゲンに輝き、素晴らしい。15分ほど遅れて、沸き上がる雲間からご来光!15分もたつと、赤い太陽ではなく、メッチャ眩しい白い太陽が出てきてびっくり。日差し強いです。その後は周囲のカラマツの見事な紅葉にうっとりします。しばし撮影タイム。その後車に戻って、すぐに山支度して、トラバース道から宝永第二火口縁を目指す。
先ほど撮影した車道の東端から登山道が始まります。カラマツやダケカンバの林の中のトラバース道で、途中枯れ沢を1つ越して、ここだけ、南北の眺望が良いです。基本は林の中で眺望無し。ほぼ水平なので、アルバイトは少ないです。30ふんほどで、宝永第二火口縁に到着。
第二火口縁に出ると、絶景が広がります。正面に富士山とその右に宝永第一火口と宝永山、眼下に第二火口、南側は伊豆半島、相模湾や駿河湾も見えます。手前は広大な雲海が広がり、周囲の斜面は黄金に色づいた唐松やダケカンバの自然林に囲まれ、息をのむ眺望。しばし見とれてしまいました。
ここから本格的な登りが始まる。がれがれの富士特有の溶岩砂利の道です。油断するとすぐにずるずる足場が崩れて、体力消耗します。しっかり踏みしめ、歩幅狭くして、ゆっくりと登っていきます。やがて宝永第一火口縁に到着。ここは十字路で、まっすぐは富士山頂、右が宝永山、左が6合目宝永山荘経由5合目駐車場への道です。ここからの西側に広がるカラマツの自然林は見事。標高高く風が強いため、地を這うような背の低いカラマツ林が広がります。このあたりがカラマツの最も美しい場所になります。無論、ここからの眺めも第二火口縁と同様にすばらしい。
ここから宝永山をピストンします。まずは第一火口に降り立ち、火口の中から外輪山につけられた登山道をひたすら登る。本日のメインイベント!ここも溶岩砂利の滑りやすいみちなので、ゆっくり歩幅狭くリズムよく登っていきます。登るにつれてガスガスで真っ白になり、眺望も全くなくなりました。頂上に着くころにはほぼ視界無しでちょっとがっかり!しかし風が弱く待てないほどでもないので、眺望がもう一度ぐらい開けると信じて、ダウン着て臨戦態勢で待ちました!ついにその時が来ました。小一時間ひたすら待ったら、一瞬ですが、ガスが吹き飛び、視界が開けた!まさに奇跡的な一瞬、わずか数分でしたが、宝永山からの眺望を見ることが出来ました。過去数回、いずれも登頂時、まともな眺望を見たことがなかったので、今回は嬉しかった!しかしまあ一瞬のことだったし、雲海の広がりがすごくかったので、しっかり景色を目に焼き付けるほどの余裕は無かったですが・・・この瞬間に居合わせた登山者の方と記念撮影の撮りっこして、証拠写真はしっかり残せたので良かったです。
思い残す事なしで、すぐに下山、下山は富士山砂走と同じ要領で、砂のクッションを利用すれば、足に負担無く、あっという間に火口まで下れる。第一火口のベンチで昼食にしました。下は視界がまだあったが、食事中にここもガスの中に飲み込まれる。宝永山で粘りすぎたしっぺ返しですかね。
第一火口縁まで緩やかに登って、ここから6合目の小屋まで、歩くと10分ほどですが、黄金カラマツ撮影でガスが晴れて、お日様が当たるタイミングを待ったりして、結局1時間近く撮影で粘ったが、今度はそうは問屋が卸さず、まともに日が当たった唐松撮影は不発でした!天候相手だから仕方ないですな。それでも黄金色に色づいたカラマツの美しさは目に焼き付けました。これまでで見たこともないような、ぴか一のカラマツ紅葉でしたね。また近いので再訪したいですね。
6合目から5合目駐車場まではますますガスは深くなって、真っ白の中、ほとんど景色も見えず、下山。それでも素晴らしい景色と、見たこともないほど美しい黄金唐松が見られて、とても良い山行でした。
帰路は富士山スカイラインの紅葉を楽しみながら、路駐しては紅葉撮影しつつ、下って行ったのでした。5合目付近特に水が塚や御殿場口周辺の紅葉は、まだまだ見頃で、美しいカエデ類の紅葉が見られますよ。原生林の中を彷徨すれば、たくさんの紅葉が見られますので、オススメです。
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