県境尾根(大毛無山西方鞍部〜猿政山〜俵原越)
- GPS
- 09:46
- 距離
- 16.4km
- 登り
- 1,044m
- 下り
- 1,232m
コースタイム
過去天気図(気象庁) | 2024年11月の天気図 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
昨年の庄原市高野町高暮の船山以来となる https://yamap.com/activities/27602566
「誰も登らんし見向きもしない紅葉狩り🍁COLORS」
第4弾の今年は、猿政山塊周辺となった。
猿政山は現在、植物の盗掘など登山者のマナーの悪さが原因で広島県側からのルートは入山禁止となっており、唯一である島根県側の内尾谷ルートも王子HD社有林で事前許可を得る必要があるという。
その道のりも非常に険しく、初心者を寄せ付けないような懸崖の登りや藪漕ぎ、登山者にとっては排他的であり、お気楽には登れない厄介な山になってしまっているようだ。
気が向いた時に気分次第で登りたい自分は、なかなか足が向かないままであったが、両者のルートを使わずに何とか登れないか🤔と考えたのがこの県境尾根ルートだ。
しかし、中国山地の奥深いこの山域については、特に今回の東西端では歩かれたという情報は極端に少なく、分かっているのは『あの山この山』さんの記録ぐらい。
大毛無山から王貫峠へは情報すら見つけられなかった。
今頃はGPSがあるので、県境記号をトレースするように歩けば、同じく藪漕ぎであった先週の世羅台地分水嶺よりも迷うことなく簡単に歩けそうに思えるが、そこは一般登山道の無い標高1,100〜1,200m台の急峻な山脈。
さらにルートは一日中終始、藪を漕ぎ続ける体力が必要な事が予想される。
エスケープは容易ではなく、万一ソロで下山ルート選択を誤り、滑落・遭難等があれば、さすがに深まってきた秋の夜間早朝の冷え込みもあるし、それは死に直結するだろう。
そんな山行プランに同調して頂いたのは、藪漕ぎバリエーションは百戦錬磨の琵琶法師さん。
そして、私よりも10歳も先輩でありながら並外れた体力を維持し、沢登りや積雪期の恐羅漢〜五里山もスキーで踏破された実績を持つテッツーさんの、スペシャリストのお二人。
治らない腰痛で日に日に劣化し、最近は走ることすらままならない企画立案者の自分が一番迷惑をかけてしまいそうで不安だ😅
前日の警報級の大雨☔が心配であったが、松江道など高速の通行止めも解除となり、アプローチ道の土砂崩れ等の情報もなく、当日は予定通りに実行準備ができた。
進行方向は東→西行きとした。
これは逆方向の場合は途中エスケープしづらいと思えたこと。
西行きのほうが、少なくとも大毛無山までは到達できて、下山パターンが複数考えられたことによる。
【登頂した山】
猿政山・大毛無山
このルート、特に前半部分の1025ピークから内尾谷ルート合流手前のジャンクションピーク付近までの巨大なブナが林立する森に圧倒されました。
名だたるピークがあるワケでも無いのに、広島県下の山域ではベスト10以内に入る稜線なのでは?と思えました。
後半の猿政山〜大毛無山間は、複数の記録があるため踏み跡程度がある事を期待していましたが、見つけられませんでした💧
元々あったのか消失したのか分かりませんが、思っていたよりも苦戦したため、結果的にエスケープの発端になった気がします。
注意が必要な箇所は猿政山への登りと、大毛無山からの下りの急斜面で、滑落の危険があるため慎重さが求められます。
猿政山側に設置してあるロープは老朽化して強度も不明なため信用しない方が良いです。大毛無山側にロープはありません。
どうか多くの方々に一度は目にして頂きたいなと感じても、一般ルートが無く、熊の生息地である奥深い山。気軽にどうぞと言えない山域であるのが残念です。
しかし容易に人を寄せ付けない事で、原生のような豊かな森が保たれているのでしょう✨
昨年の船山にも感動しましたが、自分たちが未踏で知らない素敵な山域がまだまだ他にもありそうです。
この森をいつまでも後世に伝え残していきたい。
そう感じたDAY1の山行となりました。
※高野町上湯川からの県道110号線は、俵原地区の777標高点付近までは冬季用のスノーポールが準備されていたので、ここまでは除雪されるのかもしれません。
スタート地点にもスノーポールがあったので、島根県側は峠まで除雪されるのかもしれません。
いずれも未確認で確証は持てません。
水分0.5L
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