トムラウシ(短縮登山口)
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- GPS
- 09:55
- 距離
- 14.1km
- 登り
- 1,237m
- 下り
- 1,230m
コースタイム
登り 5時間
下り 4時間
天候 | 晴れだが山頂付近は暴風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2010年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
登山道:登山口からコマドリ沢まではぬかるみが多く、スパッツ必須。 トイレ:登山口にバイオトイレあり。また南沼に携帯トイレ専用小屋あり。 温泉 :東大雪荘\500夜8時までだが7時前なのに出てけと言わんばかりに掃除されたのが残念。 |
写真
感想
前日の夜、東大雪荘でお風呂に入り、建物より少し離れた駐車場に車を止めて車中泊する。ここで車中泊している人は他に誰もいなかった。本当は短縮登山口で車中泊する予定であったが、ここの方がトイレは水洗で洗面所もあるし、照明がセンサーなので誰も入っていないときは暗くて明かりが邪魔にならないとで環境がいい。
翌日3時に起きて朝食や身支度を済ませて20分かけて短縮登山口へ着く。すでに車は15台ほど停まっていた。
4時50分出発。いきなりドロドロのぬかるんだ道だが丸太が敷いてあったりと整備されていて思ったほど足をとられることはない。さすが百名山だなと感心しながら登る。あっという間にカムイ天上に着き、その後背後に先月登ったニペソツ山を見ながらズンズン登る。こないだのニペに比べたら全然歩きやすいし勾配もきつくない。しばらくゆるーい登りを歩き続け、沢の音が聞こえ始めると道が下りになりコマドリ沢に着く。透明度のたかいキレイな水だが北海道の沢はエキノコックスの心配があるので飲めないのが残念。ここでザックをおろして急勾配に備えて行動食を食べる。今回初めてK会ではおなじみのドライマンゴーを持っていったがこれがおいしいこと!思わず沢に向かって「おーいしー!」と叫んでしまった・・・
マンゴーで元気が出たところでコマドリ沢を登っていくと、途中でナキウサギの「ピチー!」という泣き声が聞こえ始めるがやはり今回もなかなか姿は見せてくれない。沢の源頭のガレ場に着くとナキウサギの鳴き声がいっそう激しくなる。帰り道にここで目の前を走っていくナキウサギを発見したが、動きが早すぎてとても写真に収められない。ガレ場からかなり風が強く感じられ、前トム平に着くことには暴風となる。
かなり前かがみになって歩かないと押し戻されてしまいそうな風の中、山頂が見えるところまでたどり着くが、やはり山頂はガスが掛かっていて見えない。山頂と十勝岳への分岐まで来るといよいろガスが濃くなり、山頂からの眺望は全く期待できない中山頂へ向かうが、あまりの寒さと風の強さにカイロを持っていても手がかじかんできたので山頂まであと数十メートルのところで登頂をあきらめ、ダンナさんのみ山頂を目指すことになった。私は風を避けて岩陰で休んでいたが、立ち止まると余計に寒いので、とりあえず分岐まで降りようとした時にダンナさんが戻ってくるが、全く何も見えずにどこが山頂かも分からなかったようだ。
とりあえず風の弱いところまで急ごうと下山を開始し、約1時間後にトムラウシ公園にたどり着きここで昼食を取る。ここは公園という名前がついただけあって、お花畑の中に人工的に作ったような小川が流れ、まさに天上の楽園。登頂はできなかったがこの景色を見られただけでも十分満足できた。
昼食を済ませてコマドリ沢まで来ると、沢の途中にヤンキー座りの若者を発見。服装はだぼだぼの腰パンにジージャンと超軽装でよく見るとザックも持っていない。「山頂までどのくらいですか?」と聞かれたので「エッ、今から登るの?」と思いつつも「大体2時間半ぐらいかかるよ」と答えると「まじっすか?」とうなだれる。
案の定食料は全く持っておらず、「そんな軽装で食料も持ってなかったらあの強風の中で死ぬよ!」とちょっと説教たれて今すぐ下山するように注意する。そしたら一緒に来るように言ったつもりはないが、なぜだか後ろをついてきてしまった。仕方がないのでコマドリ沢で休憩した時に行動食を分けてあげてしばらく話を聞くと、登山は今回が2回目で2000mを越える山は登ったことがないので友達に自慢したくて登ってきてしまったとのこと。しかも短縮登山口より1時間半近く時間がかかるトムラウシ温泉側から来たらしく、この軽装で3時間半近くかけてコマドリ沢まで来てシャリバテになったそうな。結局トムラウシ温泉分岐まで一緒に行動して別れ際にソイジョイを渡してあと1時間頑張れとエールを送り、10分後に登山口到着。
暴風にみまわれて登頂できなかったり、無謀な若者を拾ったりといろいろハプニング続きの山行ではあったが、コースに変化があって飽きず、途中雄大な十勝岳山系も望めて十分満足できた。
ただ一つ残念なのは、南沼キャンプ場にある携帯トイレブースを利用した際、使用済みの携帯トイレが多数捨ててあったこと。確かにザックの中に食料と一緒に入れるのは嫌な気持ちは分かるが持ち帰るのが嫌ならキャンプするな!山小屋の無い北海道の山に来るな!と言いたい。
ちょっと言い過ぎましたが行動時間の長い北海道の山に来るときは携帯トイレは必ず持って、使用したら登山口にある回収ボックスに捨てましょう。
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