木曽駒ケ岳-伊那前岳-宝剣岳 甲斐の仇を木曽で討つ!
- GPS
- 19:00
- 距離
- 6.4km
- 登り
- 543m
- 下り
- 541m
コースタイム
12:30菅ノ台バスセンターP-14:00しらび平ロープウェイ乗り場-14:22千畳敷駅-15:20乗越浄土-15:50木曽駒頂上山荘(泊)
8/18
4:50頂上山荘-5:05木曽駒ケ岳(ご来光)-5:30頂上山荘(テント撤収)6:30-6:45中岳-7:00乗越浄土-7:20伊那前岳-7:45宝剣山荘-8:05宝剣岳-9:10極楽平-9:40千畳敷駅
天候 | 8/17 ガス 8/18 晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2010年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
しらび平行きバス:30分おきに発 ですが、夏休み期間のせいかどちらも臨時便が随時出ています。 夏休み中とはいえお盆終わりの平日・しかも半端な時間だったため 行きも帰りもバス・ロープウェイともにまったく待ち時間なしで乗ることができました。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
【登山ポスト】 千畳敷駅にあります。 【道の状況】 良く整備されて歩きやすいです。 ただ場所柄、観光客・登山客、老若男女入り乱れているので年配の団体さんの後やすれ違いは要注意 特に、関西弁で派手な色の上着でショルダーバックを持っているような年配女性の団体は 登りだろうと下りだろうとまず道を譲ってはくれません(-_-;) 【温泉】 菅ノ台P近くの「こまくさの湯」 600円 内湯が3つとサウナ・露天風呂と広めです。 アルカリ性のお湯だそうで、特に内湯は肌がきゅっきゅとしました。 露天風呂からの眺めも晴れていればなかなか良さそうです(木曽駒方面ガスガスでした) 【バス停にて】 駒ヶ根市の職員の方にアンケートを受けました。 駒ヶ根市の印象等聞かれたのですが、なんせ初めて行ったものでロクな回答もできず・・・。 菅ノ台バスセンターにて依頼された際は、ぜひ皆さまご協力のほどを。 |
写真
感想
夏休みも残り2日となった16日の夜。
甲斐駒敗退の友より山に行かないかとお誘いを受けました。
でもなんだか遠出する気が出なくて「朝寝坊して丹沢でいいんじゃない?」と返事をして寝ました。
翌朝8時、ネットを見れば長野方面の天気予報は晴れ一時雨。
心が揺れているところに「同じ駒ヶ岳でも木曽で仇を討たないか?」とのメール。
ああ、あなたも心残りだったのね・・・。
ということで、急遽 木曽駒ケ岳行きが決定しました。
9時半集合。
1時間でテントやらシュラフやらをザックに詰め込み、ネットでロープウェイの状況を確認します。
ついでに芦安発と広河原発のバスの時刻も・・・w 未練たらたらです。
駒ヶ根ICは遠いな、間に合うかな・・・芦安のバスは意外と早い時間で終わっちゃうな。
西穂高ならロープウェイから1時間で着くな・・・オーレン小屋泊じゃ行ける山が限られちゃうな
南でも北でも中央でも八ヶ岳でも。中央高速で行くことに変わりはないので車内会議とします。
とりあえず全部の方面の地図をバッグにつめこみ、目指せ相模湖IC!
相談しながらもかなり飛ばしてくれたおかげで、北沢峠にも楽勝で着きそうな時間。
でも初志貫徹で木曽駒ヶ岳にしました。久々の稜線テント泊に期待が募ります。
駒ヶ根ICから感動的なほど近い菅ノ台バスセンター。
着いて3分後にバスが出るとのことで急ぎましたが時間切れ。まぁ30分後でもいいや
と思っていたら
10分後くらいに臨時バスが来てすぐ乗ることができました。
どうやら団体さんのバスに便乗した形らしく、ロープウェイもこの団体さんに合わせてか臨時便が出ました。
こういうときは団体客サマサマですね。
千畳敷は町と山のごちゃまぜな感じが不思議な場所です。
結構険しい八丁坂の上にも軽装な人が多く、ザックを持っている人でも20Lくらいで
テント入りの巨大なザックを担いでいる我々の方が明らかにマイノリティでした。
若干、奇異な目に曝されつつ乗越浄土に到着。
休憩もそこそこに中岳の意外と険しくて時間のかかる巻き道を通り、無事に木曽駒ケ岳山頂小屋に到着。
このとき、16時。
晴れているせいかかなり明るく、テントを建てて木曽駒山頂へ行こうかとも考えましたが
山の基本に従い自粛。それぞれテントを設営します。
重い靴を脱ぎ、テントの中に入るとすぐにお尻に根っこが生えてしまう・・・魔法だわ。
お茶を飲みつつ明日の行動予定を相談して、ふと外に出れば西の空が赤く染まっていました。
残照に染まる山々を暗くなるまで眺めたら、半月が煌々と輝きだします。
テント場の白い砂に月光が映えてライトがなくても歩けるくらいです。
夕飯の支度をしてしばらくすると、東の空にあった大きな入道雲から閃光が見えました。
閃光は時に縦に走り、時に雲全体を輝かせ、圧倒的な力を見せつけているよう。
あの雷雲の下って・・・南アルプス方面?
甲斐駒にしないでよかったと固い握手を交わします。
そして、雷様お願いだからこっちに来ないでと祈ります。
後には輝く半月、上には数えきれないほどの星、そして前には音もなく閃光を放ち続ける巨大な雲
小屋の消灯時間を迎え、自家発電のバッテリー音が消えた瞬間
静寂の中、聞こえるのはたまさかの風と自分の呼吸だけで
目の前に繰り広げられる自然界の営みはまるで無声映画のようでした。
翌日は4時起床のはずが、あまりよく眠れず3時には目が覚めてしまいました。
ご来光を木曽駒頂上で見るつもりで、朝食は軽くとの話だったので
これでがっつり食べられるぞ♪と、音の静かなアルコールコンロに火をつけます。
友も同じように眠れず同じように食べるつもりだったらしく、隣のテントからごそごそ音がしてきました。
頂上へはカメラだけ持って向かいます。
高度を上げて振り返ると宝剣岳〜空木岳のラインが美しい・・・。
右を見れば南アルプスと八ヶ岳、左には御嶽山・乗鞍が良く見えます。
ちょうど山頂について神社にごあいさつが終わった頃、雲海から朝日が登ってきました。
良く考えたら、山頂で日の出を迎えるのはこれが初めてです。最高のシチュエーションで幸せ〜!
赤い光が白く変わってきたのを機に下山します。
テントを撤収して身支度を整え、いざ宝剣岳だい!
中岳は見た目はかっこいいのに(てか、この辺の山は白い岩とハイマツの緑が鮮やかでどこもかっこいいわね)
15分ほどで登れてしまえる素敵な山でした。巻き道より速かったかも?
そのまま乗越浄土へ降り、ザックをデポして伊那前岳に向かいます。
ピークへは植生保護のロープが張られており、どこが頂上なのか分かりませんでした。
でも一番高いピークの向こうに9合目の標示があったから、きっと登頂したってことでしょう。
宝剣山荘でトイレを借り(200円 中央アルプスの相場はちと高め)小休止してから本日のメイン、宝剣岳へ!
大きなザックを背負ったままで大丈夫か不安でしたが、問題なくクリアしました。
次から次へと現れる鎖とガレ場にテンションあがりまくり↑↑
さすがに人気の山。人も多かったですが心配された渋滞もなくスムーズに歩けました。
スリリングな行程がとても楽しかったです。
岩場が終わり、極楽平までは快適な稜線散歩。
そろそろ終わりが近づいていると思うとさびしくなってきます。
が、そんな未練を断ち切らせるかのようなガスが山々を隠していきます。
ああ〜、木曽駒が宝剣が・・・なんも見えない(-_-;)
高度を下げるにつれ、それを慰めるように花が増えてきました。
こうなればもうガシガシ下ります。お腹もすいてきたし千畳敷目指して一直線!
ロープウェイ駅周辺は、やはり不思議な空間が広がっていました。
片隅のベンチで昼食を取り、最後に景色を焼き付けて乗り場へ向かいます。
待ち時間ゼロでロープウェイに乗り込み、臨時増発のバスにもすぐに乗れ
名残惜しいと思う間もなく下界へ戻ってまいりました。
・・・下界、あちぃ。
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