午前6時20分に甲津畑の鳴野登山口を出発。この登山道は千種街道に沿っており歴史を感じる道です。
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午前6時20分に甲津畑の鳴野登山口を出発。この登山道は千種街道に沿っており歴史を感じる道です。
盛りを過ぎてはいるがまだまだ椅麗な紅葉を見ながら林道を行く。
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盛りを過ぎてはいるがまだまだ椅麗な紅葉を見ながら林道を行く。
20分ほど行くと“杉谷善住坊のかくれ岩”に着く。織田信長を狙撃した善住坊が隠れたと言われる岩がこの下にある。
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20分ほど行くと“杉谷善住坊のかくれ岩”に着く。織田信長を狙撃した善住坊が隠れたと言われる岩がこの下にある。
しばらく行くと前方の谷間の奥に山頂部が真っ白になった山が見えてきた。昨夜の雨は山の上では雪だったのだろうか。方向からして雨乞岳と思われる。
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しばらく行くと前方の谷間の奥に山頂部が真っ白になった山が見えてきた。昨夜の雨は山の上では雪だったのだろうか。方向からして雨乞岳と思われる。
登山口から45分ほど歩いて7時5分に杉木立の中に祀られた桜地蔵尊に着く。
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登山口から45分ほど歩いて7時5分に杉木立の中に祀られた桜地蔵尊に着く。
案内板にはこの奥にあった鉱山と関係があるようなことが書かれてある。お参りをしてから先に進む。
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案内板にはこの奥にあった鉱山と関係があるようなことが書かれてある。お参りをしてから先に進む。
桜地蔵尊からしばらく行くと林道は鉄橋で藤切川を渡って右岸に移る。植林帯を抜けるころ林道は終わり、登山道らしい細い道になる。
藤切川を眼下に見下ろし、散り残った紅葉を眺めながら清々しい朝の登山道を行く。
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桜地蔵尊からしばらく行くと林道は鉄橋で藤切川を渡って右岸に移る。植林帯を抜けるころ林道は終わり、登山道らしい細い道になる。
藤切川を眼下に見下ろし、散り残った紅葉を眺めながら清々しい朝の登山道を行く。
もの悲しく鳴く鹿の声を聞きながら歩き続けて7時30分に“塩津々古屋敷”に着く。
かつて何か建物があったのかも知れないが、まわりにそれらしいものは見あたらない。右手には大峠を越えて綿向山方面へ行く道が分岐している。
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もの悲しく鳴く鹿の声を聞きながら歩き続けて7時30分に“塩津々古屋敷”に着く。
かつて何か建物があったのかも知れないが、まわりにそれらしいものは見あたらない。右手には大峠を越えて綿向山方面へ行く道が分岐している。
昨夜の雨で濡れて滑りやすくなった丸木橋を慎重に渡って左岸に移る。沢も大分小さくなってきている。
7時45分に“蓮如上人御旧跡”に着く。
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昨夜の雨で濡れて滑りやすくなった丸木橋を慎重に渡って左岸に移る。沢も大分小さくなってきている。
7時45分に“蓮如上人御旧跡”に着く。
このあたりの道は参道のように幅も広く立派だった。昔は“塩津”と呼ばれて近江と伊勢との交易の中継地で茶店や宿泊所もあった所らしい。
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このあたりの道は参道のように幅も広く立派だった。昔は“塩津”と呼ばれて近江と伊勢との交易の中継地で茶店や宿泊所もあった所らしい。
下り勾配の滑りやすい丸木橋を這うようにして渡って右岸に移り、まだ日が差さずしっとりとした空気に包まれた樹林帯の道を登り続けて8時5分に“向山鉱山跡”に着く。昭和の初めの頃に主に銅を産出したらしく、そのために沢が茶色に濁って渋川と呼ばれるようになったと言うことらしい。
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下り勾配の滑りやすい丸木橋を這うようにして渡って右岸に移り、まだ日が差さずしっとりとした空気に包まれた樹林帯の道を登り続けて8時5分に“向山鉱山跡”に着く。昭和の初めの頃に主に銅を産出したらしく、そのために沢が茶色に濁って渋川と呼ばれるようになったと言うことらしい。
鉱山跡からは小さくなった沢を幾度も渡り返しながら高度を上げて行き、やがて沢と別れて雨乞岳の北斜面をトラバースするようにして峠を目指して登って行く。
そのうち沢の音も消え去り、うっすらと雪が積もった道の先に樹林を透かして白い山が見えてくる。
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鉱山跡からは小さくなった沢を幾度も渡り返しながら高度を上げて行き、やがて沢と別れて雨乞岳の北斜面をトラバースするようにして峠を目指して登って行く。
そのうち沢の音も消え去り、うっすらと雪が積もった道の先に樹林を透かして白い山が見えてくる。
急斜面を横切って付けられた落ち葉に覆われた細い道を何箇所か慎重に進んで行くうちにまわりの樹々も霧氷で白く化粧するようになる。
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急斜面を横切って付けられた落ち葉に覆われた細い道を何箇所か慎重に進んで行くうちにまわりの樹々も霧氷で白く化粧するようになる。
青い空を背景にした素晴らしい眺めに見とれながら歩いて行くうちに不意に峠に飛び出す。時刻は8時40分。登山口から2時間20分かかったことになる。
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青い空を背景にした素晴らしい眺めに見とれながら歩いて行くうちに不意に峠に飛び出す。時刻は8時40分。登山口から2時間20分かかったことになる。
冷たい風が吹き抜ける峠には大きな杉の木が立っており、東側には遥かに名古屋市街とその彼方遠くに恵那山が望めた。
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冷たい風が吹き抜ける峠には大きな杉の木が立っており、東側には遥かに名古屋市街とその彼方遠くに恵那山が望めた。
峠から霧氷に飾られた樹林の中の道を一登りすると広々とした高原のような所に出る。
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峠から霧氷に飾られた樹林の中の道を一登りすると広々とした高原のような所に出る。
青い空に霧氷の花
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青い空に霧氷の花
振り返ると、それらの樹林を前景にして全山これも霧氷に覆われた雨乞岳が大きく迫ってくる。感動的な眺めに出会えた幸運を喜びながらイブネ目指して先に進む。
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振り返ると、それらの樹林を前景にして全山これも霧氷に覆われた雨乞岳が大きく迫ってくる。感動的な眺めに出会えた幸運を喜びながらイブネ目指して先に進む。
樹林の中の緩やかな道を登って9時15分に標高1121mの杉峠の頭を通過する。頭から緩やかに下ると樹林が途切れて前方にイブネが見えて来た。
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樹林の中の緩やかな道を登って9時15分に標高1121mの杉峠の頭を通過する。頭から緩やかに下ると樹林が途切れて前方にイブネが見えて来た。
少し下ると大きな岩がある佐目峠に着く。佐目峠から背丈の低い樹林の中の道を登る。
イブネヘの登りは見た目ほどきつくなく、そのうち樹林もなくなり傾斜も緩くなって9時50分に標高1167mの山頂に着いた。
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少し下ると大きな岩がある佐目峠に着く。佐目峠から背丈の低い樹林の中の道を登る。
イブネヘの登りは見た目ほどきつくなく、そのうち樹林もなくなり傾斜も緩くなって9時50分に標高1167mの山頂に着いた。
山頂と言っても登山道脇に生えている細い木にイブネと書いた標識がつけられているので気がついただけで、背丈の低い笹や潅木に覆われた一帯はどこが頂上か全く分からなかった。
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山頂と言っても登山道脇に生えている細い木にイブネと書いた標識がつけられているので気がついただけで、背丈の低い笹や潅木に覆われた一帯はどこが頂上か全く分からなかった。
笹や潅木が茂るイブネの山頂部は南北に細長く、道は平坦で踏み跡もしっかりついている。ほどなくしてイブネ山頂部の北の端に着いた。文字通りイブネ北端です。
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笹や潅木が茂るイブネの山頂部は南北に細長く、道は平坦で踏み跡もしっかりついている。ほどなくしてイブネ山頂部の北の端に着いた。文字通りイブネ北端です。
イブネ北端から見たクラシ。クラシの彼方に北アルプス方面の白い山並が見える。
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イブネ北端から見たクラシ。クラシの彼方に北アルプス方面の白い山並が見える。
クラシへ向かう途中でイブネを振り返る。
イブネ北端から先のクラシへ行くルートは明瞭ではなかった。所々に赤い杭が打たれているのと、樹々に巻き付けられた目印などを頼りに進む。
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クラシへ向かう途中でイブネを振り返る。
イブネ北端から先のクラシへ行くルートは明瞭ではなかった。所々に赤い杭が打たれているのと、樹々に巻き付けられた目印などを頼りに進む。
途中、疎林を抜けて小高い丘を通る。このあたりがクラシかと思ったが標識など全くない。丘を緩く下って行くうちに道は右手に回り込んで樹林の中に入って行く。少し不安だったが踏み跡は何とか見分けられる。樹林の中の道が行き着く先が少し高くなっていて、そこが標高1154mのクラシ山頂だった。10時15分に到着。
樹林に囲まれて展望のきかないクラシ山頂も標識がなければそれとは分からないようなところだった。
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途中、疎林を抜けて小高い丘を通る。このあたりがクラシかと思ったが標識など全くない。丘を緩く下って行くうちに道は右手に回り込んで樹林の中に入って行く。少し不安だったが踏み跡は何とか見分けられる。樹林の中の道が行き着く先が少し高くなっていて、そこが標高1154mのクラシ山頂だった。10時15分に到着。
樹林に囲まれて展望のきかないクラシ山頂も標識がなければそれとは分からないようなところだった。
展望のない所に長居は無用で、写真を撮ってからすぐに来た道を戻る。イブネ北端には10時40分頃に戻る。このころから雲の流れも少なくなり天候は漸く安定してきた。
晴れわたった青空の下、左手に御在所岳から・・・、
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展望のない所に長居は無用で、写真を撮ってからすぐに来た道を戻る。イブネ北端には10時40分頃に戻る。このころから雲の流れも少なくなり天候は漸く安定してきた。
晴れわたった青空の下、左手に御在所岳から・・・、
鎌ヶ岳に続く山なみを・・・、
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鎌ヶ岳に続く山なみを・・・、
また正面に東雨乞岳と雨乞岳の双耳峰のような大きな山容を望みながらイブネ山頂に戻った。さらにイブネから佐目峠、杉峠の頭を経て杉峠には11時45分に帰り着く。
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また正面に東雨乞岳と雨乞岳の双耳峰のような大きな山容を望みながらイブネ山頂に戻った。さらにイブネから佐目峠、杉峠の頭を経て杉峠には11時45分に帰り着く。
これからどうしようかと思ってふと峠の案内板を見ると雨乞岳まで35分と書いてある。時刻はまだ12時前だし、東雨乞岳を往復しても2時間はかからないだろう。ということで予定どおりに雨乞岳に登ることとして12時前に峠を出発した。
一登りすると取り付きの急坂も終わり樹林が切れて展望も良くなる。東雨乞岳はまだ霧氷に包まれていた。
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これからどうしようかと思ってふと峠の案内板を見ると雨乞岳まで35分と書いてある。時刻はまだ12時前だし、東雨乞岳を往復しても2時間はかからないだろう。ということで予定どおりに雨乞岳に登ることとして12時前に峠を出発した。
一登りすると取り付きの急坂も終わり樹林が切れて展望も良くなる。東雨乞岳はまだ霧氷に包まれていた。
雨乞岳へ登る途中から先ほどまでいたイブネ(右手の平坦な稜線)を振り返る。その手前の鞍部は佐目峠。
杉峠は写真中央手前だが見えていない。
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雨乞岳へ登る途中から先ほどまでいたイブネ(右手の平坦な稜線)を振り返る。その手前の鞍部は佐目峠。
杉峠は写真中央手前だが見えていない。
薮をかき分けながら必死で頂上を目指すが、地面はぬかるんでおり笹に着いた水滴や霧氷で足下はどろまみれになる。
突然小さな池の畔に出て登山道も見つかり、どうにか標高1238mの雨乞岳頂上に着いた。時刻は12時25分。さすがに少し疲れました。
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薮をかき分けながら必死で頂上を目指すが、地面はぬかるんでおり笹に着いた水滴や霧氷で足下はどろまみれになる。
突然小さな池の畔に出て登山道も見つかり、どうにか標高1238mの雨乞岳頂上に着いた。時刻は12時25分。さすがに少し疲れました。
雨乞岳の頂上は狭く東側以外はあまり展望も得られない。また人も多く賑やかなのですぐに東雨乞岳に向かう。
見た目は気持ちが良さそうな笹の中の道も、歩いてみると道はぬかるんでいて足下はさらに汚れがひどくなる。
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雨乞岳の頂上は狭く東側以外はあまり展望も得られない。また人も多く賑やかなのですぐに東雨乞岳に向かう。
見た目は気持ちが良さそうな笹の中の道も、歩いてみると道はぬかるんでいて足下はさらに汚れがひどくなる。
途中で何人もの登山者とすれ違って12時40分に東雨乞岳の山頂に着く。雨乞岳と違って東雨乞岳の山頂は明るくて広く、そこからは360度の展望が得られた。
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途中で何人もの登山者とすれ違って12時40分に東雨乞岳の山頂に着く。雨乞岳と違って東雨乞岳の山頂は明るくて広く、そこからは360度の展望が得られた。
東雨乞岳から雨乞岳を振り返る。
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東雨乞岳から雨乞岳を振り返る。
東雨乞岳から遙かに中央アルプス、恵那山方面を望む。
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東雨乞岳から遙かに中央アルプス、恵那山方面を望む。
東雨乞岳から見たイブネ方面の眺め。
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東雨乞岳から見たイブネ方面の眺め。
東雨乞岳から御池岳の右手に白山を望む。このあと下山を開始。雨乞岳直下で再び道に迷いながら杉峠には午後2時に戻った。
そのあとは順調に下って行き、鳴野登山口には午後3時45分に戻りました。
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東雨乞岳から御池岳の右手に白山を望む。このあと下山を開始。雨乞岳直下で再び道に迷いながら杉峠には午後2時に戻った。
そのあとは順調に下って行き、鳴野登山口には午後3時45分に戻りました。
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