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Yamareco

記録ID: 7499667
全員に公開
ハイキング
中国山地西部

久地冠山 地獄谷~奥谷

2024年11月17日(日) [日帰り]
 - 拍手
体力度
2
日帰りが可能
GPS
05:43
距離
9.4km
登り
655m
下り
661m
歩くペース
ゆっくり
1.21.3
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
5:28
休憩
0:15
合計
5:43
距離 9.4km 登り 655m 下り 661m
9:57
8
間野平発電所
10:05
10:10
110
地獄谷橋
12:00
12:05
32
500mピーク
12:37
46
13:23
13:28
14
奥谷下降点
13:42
71
寺木集落跡
14:53
47
奥谷林道
15:40
間野平発電所
天候 くもり
過去天気図(気象庁) 2024年11月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
県道38号(久地通り)を大川橋南詰から、県道177号に入り間野平発電所手前の駐車スペースに駐車(5台ほど)。発電所の先、地獄谷橋の先から斜面を登る。
コース状況/
危険箇所等
久地冠山から尻高山への縦走路は、倒木もあるが概ね明瞭。途中、宇賀方面と尻高山方面の分岐が何カ所かあり、案内板に注意して左に進む。
その他周辺情報 中国電力間野平水力発電所。大川橋南詰に、お食事・うどん こばやし。
間野平発電所の駐車場より久地冠山を望む。
2024年11月17日 09:58撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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11/17 9:58
間野平発電所の駐車場より久地冠山を望む。
岡岷山(おか びんざん)の「都志見往来日記・同諸勝図」より久地村の宇賀温泉。左奥が冠山。この角度から見えるはずはないので、想像図だろうが、地図と重ねると、現在の登山道の途中に宇賀温泉があったようだ。
2006年01月31日 14:01撮影
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1/31 14:01
岡岷山(おか びんざん)の「都志見往来日記・同諸勝図」より久地村の宇賀温泉。左奥が冠山。この角度から見えるはずはないので、想像図だろうが、地図と重ねると、現在の登山道の途中に宇賀温泉があったようだ。
中国電力間野平発電所。宇賀ダム経由と津伏堰堤から宇賀ダム前の水路橋経由の2系統で発電所まで送られて来た水の落水で発電し、現在の出力は2万4,500キロワット。
2024年11月17日 09:58撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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11/17 9:58
中国電力間野平発電所。宇賀ダム経由と津伏堰堤から宇賀ダム前の水路橋経由の2系統で発電所まで送られて来た水の落水で発電し、現在の出力は2万4,500キロワット。
岡岷山(おか びんざん)の「都志見往来日記・同諸勝図」より久地村の地獄谷。太田川に奇岩・懸崖がかかり、その間に道がある。
2006年01月31日 14:00撮影
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1/31 14:00
岡岷山(おか びんざん)の「都志見往来日記・同諸勝図」より久地村の地獄谷。太田川に奇岩・懸崖がかかり、その間に道がある。
現在の地獄谷付近の太田川。右岸に岩崖が連なる。地獄谷の出合いは、高い崖なので対岸か船からしか見えないだろう。(帰路に撮影)
2024年11月17日 15:57撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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11/17 15:57
現在の地獄谷付近の太田川。右岸に岩崖が連なる。地獄谷の出合いは、高い崖なので対岸か船からしか見えないだろう。(帰路に撮影)
地獄谷橋より上部の地獄谷。ゴルジュにチョックストーンの2m滝がかかり、ここからの入渓は危険だ。
2024年11月17日 10:07撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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11/17 10:07
地獄谷橋より上部の地獄谷。ゴルジュにチョックストーンの2m滝がかかり、ここからの入渓は危険だ。
地獄谷橋を過ぎてすぐ落石除けの網の切れ目から強引に登ると、奥に見えている水源施設の管理道に出た。
2024年11月17日 10:22撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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11/17 10:22
地獄谷橋を過ぎてすぐ落石除けの網の切れ目から強引に登ると、奥に見えている水源施設の管理道に出た。
出合いのゴルジュの上はガレたルンゼ状の谷が続いていた。これは3mほどの滝。谷の中は落石と倒木で荒れているので、左岸の踏み跡らしきものを登った。
2024年11月17日 10:32撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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11/17 10:32
出合いのゴルジュの上はガレたルンゼ状の谷が続いていた。これは3mほどの滝。谷の中は落石と倒木で荒れているので、左岸の踏み跡らしきものを登った。
両岸が岩の3mほどのCS滝。
2024年11月17日 10:47撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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11/17 10:47
両岸が岩の3mほどのCS滝。
岩尾根の脇を登った。
2024年11月17日 11:04撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
11/17 11:04
岩尾根の脇を登った。
地獄谷を渡ってきたらしい、中国電力の送電線巡視路に出たので、ありがたく利用させてもらう。
2024年11月17日 11:07撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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11/17 11:07
地獄谷を渡ってきたらしい、中国電力の送電線巡視路に出たので、ありがたく利用させてもらう。
巡視路は急な岩尾根を登って行く。
2024年11月17日 11:12撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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11/17 11:12
巡視路は急な岩尾根を登って行く。
尾根に出ても巡視路は続いたが、冠山の北に位置する500mピークを巻いて下に降りるようなので、巡視路を捨てて直登した。ピーク付近の黄葉。
2024年11月17日 12:01撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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11/17 12:01
尾根に出ても巡視路は続いたが、冠山の北に位置する500mピークを巻いて下に降りるようなので、巡視路を捨てて直登した。ピーク付近の黄葉。
ピークからこの鞍部まで道なき斜面を降り、冠山への急登を登り返すと、途中で、間野平からの登山道と合流した。
2024年11月17日 12:09撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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11/17 12:09
ピークからこの鞍部まで道なき斜面を降り、冠山への急登を登り返すと、途中で、間野平からの登山道と合流した。
頂上直下の岩場と急登をこなして、やっと久地冠山についた。ここから尻高山方面に進む。
2024年11月17日 12:37撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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11/17 12:37
頂上直下の岩場と急登をこなして、やっと久地冠山についた。ここから尻高山方面に進む。
尾根は基本は暗い植林帯だが、ときおり植林がきれると、黄葉が明るい。
2024年11月17日 13:01撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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11/17 13:01
尾根は基本は暗い植林帯だが、ときおり植林がきれると、黄葉が明るい。
ピークを三つほど越えて、尻高山の手前の498mピークを下った鞍部から奥谷川に降りると、すぐに寺木集落の跡と思われる石垣が現れる。畑の跡には杉が植えられている。
2024年11月17日 13:31撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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11/17 13:31
ピークを三つほど越えて、尻高山の手前の498mピークを下った鞍部から奥谷川に降りると、すぐに寺木集落の跡と思われる石垣が現れる。畑の跡には杉が植えられている。
石積みで補強された源流部の流れ。ここに暮らしがあったことをしのばせる。
2024年11月17日 13:42撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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11/17 13:42
石積みで補強された源流部の流れ。ここに暮らしがあったことをしのばせる。
3mほどの斜滝の上には取水設備の跡も残る。
2024年11月17日 13:46撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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11/17 13:46
3mほどの斜滝の上には取水設備の跡も残る。
谷がせばまって5mほどの滝となった。右岸に踏み跡があった。
2024年11月17日 13:50撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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11/17 13:50
谷がせばまって5mほどの滝となった。右岸に踏み跡があった。
その下は20mほどゴルジュが続いていた。
2024年11月17日 13:51撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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11/17 13:51
その下は20mほどゴルジュが続いていた。
地形が険しくなり、5mほどの斜滝。地形図で、谷が屈曲している部分に入ったようだ。
2024年11月17日 14:06撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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11/17 14:06
地形が険しくなり、5mほどの斜滝。地形図で、谷が屈曲している部分に入ったようだ。
すぐ下は5m滝。屈曲部が険しいと、降りられるか心配したが、右岸に細いながら踏み跡が続いた。
2024年11月17日 14:08撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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11/17 14:08
すぐ下は5m滝。屈曲部が険しいと、降りられるか心配したが、右岸に細いながら踏み跡が続いた。
6×8mのナメ滝。
2024年11月17日 14:11撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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11/17 14:11
6×8mのナメ滝。
滝が連続する。2段7m。右岸を巻き降りた。
2024年11月17日 14:14撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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11/17 14:14
滝が連続する。2段7m。右岸を巻き降りた。
右岸の岩をえぐった4m滝。
2024年11月17日 14:21撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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11/17 14:21
右岸の岩をえぐった4m滝。
その下は荒れたゴルジュだ。ゴルジュの下から踏み跡が左岸に移る。
2024年11月17日 14:24撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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11/17 14:24
その下は荒れたゴルジュだ。ゴルジュの下から踏み跡が左岸に移る。
屈曲部を過ぎても意外にも連瀑帯が続いた。7m斜滝。左岸を巻き降りた。
2024年11月17日 14:27撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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11/17 14:27
屈曲部を過ぎても意外にも連瀑帯が続いた。7m斜滝。左岸を巻き降りた。
美しい2段6m。谷が開けてきたが、滝は続く。
2024年11月17日 14:33撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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11/17 14:33
美しい2段6m。谷が開けてきたが、滝は続く。
さらにトイ状の3段5m。左岸に踏み跡がある。
2024年11月17日 14:37撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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11/17 14:37
さらにトイ状の3段5m。左岸に踏み跡がある。
上段幅広6m斜滝と下段トイ状3mの2段10m滝。
2024年11月17日 14:41撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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11/17 14:41
上段幅広6m斜滝と下段トイ状3mの2段10m滝。
連瀑帯の最後はゴルジュの2段7mだ。左岸の踏み跡から容易に巻ける。倒木がなければすばらしいのだが。
2024年11月17日 14:44撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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11/17 14:44
連瀑帯の最後はゴルジュの2段7mだ。左岸の踏み跡から容易に巻ける。倒木がなければすばらしいのだが。
滝が終わってすぐに林道に出た。この辺りに、奥谷の集落が、あったようだ。県道38号まではすぐだが、そこから間野平までは遠かった。山里の秋景色を見ながら歩く。
2024年11月17日 14:53撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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11/17 14:53
滝が終わってすぐに林道に出た。この辺りに、奥谷の集落が、あったようだ。県道38号まではすぐだが、そこから間野平までは遠かった。山里の秋景色を見ながら歩く。
大川橋の近く、いわちゃんさんが食事された、お食事・うどん「こばやし」は、お休みでした。
2024年11月17日 15:27撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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11/17 15:27
大川橋の近く、いわちゃんさんが食事された、お食事・うどん「こばやし」は、お休みでした。

装備

個人装備
長袖シャツ ズボン 靴下 グローブ 防寒着 雨具 日よけ帽子 ザック 昼ご飯 行動食 飲料 地図(地形図) コンパス ヘッドランプ 筆記用具 ファーストエイドキット 保険証 携帯 時計

感想

久地冠山572mの登山口がある間野平の上流に地獄谷があり、岡岷山(おか びんざん)の「都志見往来日記・同諸勝図」の久地村の図に太田川の険しい岩崖を縫う道が描かれている。岡岷山は駒ヶ滝からの帰路、間野平で下船し、冠山中腹の宇賀温泉に登って、地獄谷の上を横切る道から宇賀峡にくだっている。現在の地獄谷橋から見上げる地獄谷は、出合いはゴルジュとなって入渓はできないが、巻いて登ると、上流部は落石と倒木で荒れたルンゼが続いていた。左岸の岩尾根に続く踏み跡をたどり、途中から中電巡視路を利用して冠山北の500mピークに至り、そこからは道なき道を鞍部に降りて登り返し、久地冠山に登頂した。下りは、西峰川ルートもあるが、こちらは最近、篤志家の方が整備されて、滝には「一の滝」「二の滝」と案内板までついているようで、自分の好みではない。ひとつ南の奥谷川右俣は左岸の尾根に登山道がある*が、谷の上流には昔は寺木の集落があったという。明治の地図では、寺木からの道は、険しい中流部は避けて左岸尾根を降りている**。この集落跡と、さらに中流部の屈曲部にあるだろう滝を訪ねて、奥谷川をくだった。集落跡には、段々畑の石垣と取水設備が残されており、こんな谷の上流に暮らしがあったことが偲ばれた。下れるか心配していた谷沿いには、細い踏み跡が続いていた。中流域の屈曲部から始まった滝は、意外にも7mほどの滝をつらねる連瀑帯となって、林道のすぐ上まで続いていて驚かされた。多分、西峰川よりは良いのではないだろうか。間野平までの県道歩きは長かったが、晩秋の山里を眺めながら歩いた。
*(いわちゃんさんの記録)https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-6925379.html
**(今昔マップ)https://ktgis.net/kjmapw/kjmapw.html?lat=34.524676&lng=132.399292&zoom=15&dataset=hiroshima&age=0&screen=2&scr1tile=k_cj4&scr2tile=k_cj4&scr3tile=k_cj4&scr4tile=k_cj4&mapOpacity=10&overGSItile=no&altitudeOpacity=2

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