絶景の蝶ヶ岳・・・でも色々とアクシデントが
- GPS
- 32:00
- 距離
- 14.0km
- 登り
- 1,507m
- 下り
- 1,501m
コースタイム
天候 | 24日(土)晴れ 尾根は暴風並の強風 夜 雪(少し) 25日(日)晴れ やっぱり尾根は強風 |
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過去天気図(気象庁) | 2015年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・ほりでーゆ四季の郷から先の林道は細い上にくねっているので対向車が分かりづら い。対向車が来たらすれ違える場所を確認しながらゆっくりと走行した方がよい。 ・「ゴジラみたいな木」から「まめうち平」までは階段が結構整備されている。 ・「まめうち平」から先が少しずつ登りが急になり、一度軽く下って蝶沢の先の倒木 がアーチ状になっている所を過ぎると次第に急登になってくる。 ・水が登山道に沿って暫く流れている場所があり、ぬれた靴底で石の上に乗ると滑り やすい。(特に下山時) ・樹林帯を黙々と登るが、この季節は木々の葉が落ちていて天気がよければ木立の間 から常念岳が時々見える。 ・24日の晩、少し降雪があり、それが登山道で凍っていて滑りやすかった。(下山 時。山頂から最終ベンチの下100mぐらいまでの間 すべってちょっと滑落しまし た。) |
その他周辺情報 | トイレは駐車場と登山指導所の2か所。あとはヒュッテまで無し。 「ほりでーゆ四季の郷」の日帰り入浴割引券を蝶ヶ岳ヒュッテでもらえます。 また、ヒュッテに宿泊すると、蝶ヶ岳から撮影した風景の、絵はがきにもなる美しい来年の卓上カレンダーが一人一人にいただけました。(この時期だけ?たぶんシーズン終了だからで、売れ残っていたのかな。) |
予約できる山小屋 |
蝶ヶ岳ヒュッテ
|
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
サブザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
レジャーシート
地図(地形図)
コンパス
計画書
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ストック
カメラ
|
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共同装備 |
レジャーシート
地図(地形図)
コンパス
計画書
予備電池
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
ツェルト
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感想
前回の平標山と仙ノ倉山に妻が行けなかったので、紅葉を見に行きたいというので、色々考えたあげく、夏に西岳から眺めた常念岳と蝶ヶ岳方面へ出かけることにした。土・日曜日を使って一泊なので無理をせず、蝶ヶ岳で一泊して降りてくることにした。
車で三俣の駐車場へ向かう。が、なんとなく道が違うような気がしながらも、奥へ奥へと進む。道にはたくさんの猿があちらこちらに出ていた。
駐車場に着くと、そこには「常念岳一の沢登山口」という表示。そこで初めて谷津を一本間違えたことに気づき引き返す。
予定より30分遅れの6時30分に三俣の駐車場に到着。駐車場は3分の2程度うまっていた。
登り初めて「まめうち平」まではいい調子。「このところ2週間に一度程度山行きをしているから体が楽なんだな。」などと思いながら登る。
樹林帯の中をひたすら登るが、高度が増すに連れて紅葉が終わり葉を落とした木立の間から常念岳が見える。景色が見えるのと見えないのとでは精神的に大きな違いがある。
まめうち平を過ぎ、蝶沢へ出たあたりから登りがきつくなってくる。さっきまでの余裕はどこかへ飛んで行ってしまった。最終ベンチを過ぎ、尾根に近づくと、降りてくる人たちから、「槍や穂高がよく見えるよ。素晴らしいよ。」と声をかけられる。「もうすぐ!」という声に励まされ登り詰めていくと、ハイマツの上から、ヒュッテの赤い屋根の左に槍ヶ岳の穂先がのぞいている。「おおっ!槍が見える!」とテンションが上がりスピードをあげて尾根に出ると、そこには穂高連峰の山々が綺麗に姿を見せて出迎えてくれていた。
しばし見とれて、疲れも忘れる。
ヒュッテで宿泊手続きを済ませ、蝶槍を目指す。とにかく風が暴風なみに強い。気を抜くと体を持って行かれそうだ。ハイマツの陰に座り込み、風を避けながら昼食をとった。
蝶槍からの帰りにはたと気がついた。「蝶ヶ岳山頂にはまだ到達していなかった・・・」ヒュッテに戻りそのまま山頂へむかう。とにかく風が強い。でも、パノラマは素晴らしい。
夕方、穂高連峰の空が焼けるのを期待していたが、日の入り近くになってから厚い雲が出てしまい、わずかに焼けただけだった。
夜、さらに風は強まり、時折雪が窓をたたく音。ヒュッテが飛ばされてしまうのではないかと思うような風。テン泊の人たちはどうしているのだろうか。それに、気温も下がり、月の入り後、午前3時に星空を撮影に外に出たときは−4℃だった。風で三脚があおられ使えないので、何枚か撮影して退散。
朝5時には東の空が焼け始めたので撮影に出たが、風は相も変わらずだった。三脚の使用はあきらめて手持ちで撮影。とにかく、指先が痛い。カメラを操作するときだけ手袋を外すのだが、体温がすぐに奪われ、指先の感覚がなくなってしまう。
それでも空は綺麗に焼け、穂高は真っ赤に染まりはしなかったものの、朝陽を浴びて綺麗に輝いていた。
蝶ヶ岳ヒュッテは11月3日の泊まりを最後に今シーズンの営業を終了するとのこと。シーズンの最後にここへ来られて本当によかった。
下山は、最終ベンチの先まで夕べの雪が凍っている場所があり滑りやすかった。慎重に足を運んでいたつもりだったが、足を取られて、登山道から転げ落ちてしまった。幸い、木に引っかかり1mほどの滑落ですみ、膝をちょっとすりむいただけですんだが、場所が場所だったらとゾッとする。
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