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Yamareco

記録ID: 75226
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ハイキング
尾瀬・奥利根

1泊2日・大清水から鳩待峠へ尾瀬縦断ハイク

2010年07月14日(水) ~ 2010年07月15日(木)
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aymiy その他1人

コースタイム

7/14 11:30大清水-12:30一ノ瀬休憩所-13:30三平下-14:30尾瀬沼キャンプ場
7/15 7:30尾瀬沼-8:30沼尻休憩所-10:00見晴-10:30竜宮-12:30山ノ鼻-14:30鳩待峠
天候 day1 曇りのち雨
day2 曇り時々晴れ
過去天気図(気象庁) 2010年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
バス
新宿〜大清水 関越交通バス 3700円 
鳩待峠〜新宿 ビッグホリデー 2900円
コース状況/
危険箇所等
梅雨のまっさかり、雨が降っても綺麗なところでテントデビューしたくて尾瀬に行きました。夜行バスには乗りたくない&混雑を避けたくて、2時間半の登りが待っている大清水から入って、下山が楽な鳩待峠から出る縦断コースを選ぶ。

大清水の登山口には美味しい水が豊富にあり、出発前にコーヒーを入れるのにGOOD。

尾瀬沼山荘の可愛らしい看板娘に、見晴キャンプ場まで行きたいのだけど、沼のどちら側の道が見所が多いですか?と聞くと、遠回りだけど右側の道の方が花も多いし展望も開けていてよいとのこと。

本当は尾瀬沼ではなく見晴キャンプ場で暴営するつもりが、大江湿原で分岐の標識を見落としてまさかのコースアウト。もう少しで沼山峠から尾瀬を出てしまうところでした(笑 写真撮影に夢中になるのもホドホドに。。。

しかし尾瀬内3ヶ所のキャンプ場を全て見てきましたが、結果的に尾瀬沼が一等賞でした。本当に静かでテントサイトが区画ごとにさりげなくプライバシーを確保されていて、オトナ向きだと思いました。
2010年07月16日 14:37撮影 by  Canon EOS DIGITAL REBEL, Canon
7/16 14:37
2010年07月14日 15:14撮影 by  Canon EOS DIGITAL REBEL, Canon
7/14 15:14
2010年07月15日 11:17撮影 by  Canon EOS DIGITAL REBEL, Canon
7/15 11:17
2010年07月15日 11:17撮影 by  Canon EOS DIGITAL REBEL, Canon
7/15 11:17
2010年07月15日 11:30撮影 by  Canon EOS DIGITAL REBEL, Canon
7/15 11:30
2010年07月15日 11:32撮影 by  Canon EOS DIGITAL REBEL, Canon
7/15 11:32
2010年07月16日 15:06撮影 by  Canon EOS DIGITAL REBEL, Canon
7/16 15:06
2010年07月14日 15:33撮影 by  DMC-FT2, Panasonic
7/14 15:33
2010年07月14日 15:39撮影 by  DMC-FT2, Panasonic
7/14 15:39
2010年07月14日 17:43撮影 by  DMC-FT2, Panasonic
7/14 17:43
2010年07月15日 07:32撮影 by  DMC-FT2, Panasonic
7/15 7:32
2010年07月15日 08:24撮影 by  DMC-FT2, Panasonic
7/15 8:24
2010年07月16日 17:02撮影 by  DMC-FT2, Panasonic
7/16 17:02
2010年07月16日 17:02撮影 by  DMC-FT2, Panasonic
7/16 17:02
2010年07月16日 17:02撮影 by  DMC-FT2, Panasonic
7/16 17:02
2010年07月15日 12:07撮影 by  DMC-FT2, Panasonic
7/15 12:07

感想

day1【大清水〜尾瀬沼】

朝7時20分に新宿を出たバスは11時に大清水に着いた。狙い通り、ほとんど誰もいない。まずはストーブを取り出して名水でコーヒーを入れ、靴ひもを締め直す。薄曇りだけど雨は降っていない。雨具をつけて下山してきたパーティに聞くと、丸二日間雨に降られたそうだ。。。御愁傷様。

沢の涼やかな音を聞きながら新緑の林道を歩くこと1時間、可愛らしい幼稚園児たちが山道を登っている。2泊3日で26キロ歩くんだって!たいしたもんだねえ。2時間半の登りを終えて、シラビソの甘い香りが漂う針葉樹林帯を抜け、尾瀬沼のほとりでランチ休憩。田村さんが作ってきてくれた玄米おにぎりが美味しい。尾瀬沼山荘の可愛らしい看板娘に、見晴キャンプ場まで行きたいのだけど、沼のどちら側の道が見所が多いですか?と聞くと、遠回りだけど右側の道の方が花も多いし展望も開けていてよいとのこと。

湖岸はまさに、初夏から盛夏へ向かって百花繚乱。黄色いニッコウキスゲ、白いワタスゲ、紫のアヤメやカキツバタが群生している。燧ヶ岳の堂々とした姿が尾瀬沼越しに。園児と変わらぬペースでのんびり歩いてたら、長蔵小屋に着いたところで3時を回ってしまった。ここにもキャンプ場はあるので泊まってもいいけど、明日の行程を考えるとこの先3時間歩いて見晴まで進んでおいた方がいい。ってことで、先を進む。

大江湿原で尾瀬沼を分けて、ニッコウキスゲの道をどんどん進む。そのうち登りがキツくなる。重い荷物が肩に食い込む。沼山峠の道標が出てきてやっと気づいた。あああっ、道間違えた!尾瀬沼を西へ進まなければいけないところを北上して、尾瀬から出てしまうところだった。雨も降ってきたし、疲れたし、今夜は尾瀬沼キャンプ場まで引き返して泊まろうということになった。

尾瀬沼ヒュッテで幕営代一人800円を払って、サイトの下見をしてから7番の札を取る。ここは2年ほど前に環境省が植生保護のため針葉樹の間にウッドデッキを張ってトイレを改装した快適なテント場で、全部で28張り限定のサイト。本当は予約必須なのだが、本日は我々の他には1組しかいないので選び放題だった。7番は大きな松の木の下であまり濡れていない物件だったので気に入った。食後は星を見るどころか夜中じゅうどしゃぶり。フライのないテントで雨漏りが心配だったけど、人間て案外寝れるもんだ。

day2【尾瀬沼〜見晴〜山ノ鼻〜鳩待峠】

翌朝。周囲が明るくて気がついたらもう5時半を過ぎていた。案の定、周囲は水浸し。それなのにやや寝坊気味な我々2人の図太さにあきれる。

今日は至仏山に登らなくてもコースタイム7時間の長丁場だからささっと出発だ。雨模様でも綺麗なところ、というので尾瀬を選んで本当に正解。湿原はしっとりまどろみ、山には雲がわいて、花は生き生きして、樹木の甘い匂いに抱きしめられる。

ほどなくして沼尻休憩所にたどり着く。ここは今回の尾瀬行の中でも一番美しい所だとワタシは思う。朝早いせいもあって人気がなく、カモの親子が葦の間をスイスイ泳いでいたりして平和だ。ガラス張りの休憩所にゆっくり腰を落ち着けてケーキにお茶などしてたら、もう動けないんじゃないかなあ。

沼尻で尾瀬沼と分かれて、見晴までの2時間は思いのほか厳しい登りだった。晴れていればなんてことのない標高差なんだろうけど、アップダウンの繰り返しな上に岩がごろごろした場所では降り続く雨のせいで沢登りのようになっていたし、木道には苔が生えてツルツルしているからゆるい下りですら滑りやすい。KEENを履いてる田村さんは何度もこけて、すっかり木道恐怖症になっていた。

まあこれだけキャアキャア騒いでたら、クマは寄ってこないだろうけどオコジョも逃げてくだろうね。残念。そのかわりといってはなんだけど、途中たくさんのバナナナメクジを見た。ナメクジというには大きすぎる体長、つやつやと黄色いその色、タネのような茶色い斑点など、まさにバナナ。ワタシは初見だったのですが、以前カナダのバンクーバー島にいた田村さんはBC州では子供たちに大人気の生き物だそうで、尾瀬とBCの生態系がよく似ていることにとても驚いていた。West Coast Trailに行きたい、行こう、いつ行く?誰と行く?と田村さんの思いつき4段活用攻めにあっているうちに見晴十字路についた。

第二長蔵小屋のベンチに腰掛けて一息入れていると、小屋番のおじさんたちの休憩時間と重なったらしく、私たちにもお茶を入れてくれた。ありがたくちょうだいし、代わりに持っていた宮古島の塩ちんすこうを差し出す。昨日のチビッコ達はここまでの道には手こずるだろうね、と話していると、その子たちは今晩ここに泊まるんだよ、とのこと。大冒険だね。群馬県では小中学生が尾瀬学校ということでよく来るそうだけど、保育園児ってのはまた意味が違うだろうな。羨ましい限り。

見晴からは尾瀬の銀座通りとでもいうのかな?尾瀬ケ原への起点であり燧ヶ岳の登山口でもありキャンプ場があったり山小屋もたくさん立ち並ぶ。正直、ここから山ノ鼻の至仏山登山口までは人通りが多くて、それまでの秘境感メルヒェン感たっぷりな檜枝岐側に比べてしまうとやや俗っぽい感じがしてしまう。鳩待峠から歩いてくればそれでも十分尾瀬ののんびりした風景を堪能できると思うんだけどね。。。

だけど前に至仏山、後ろに燧ヶ岳を従えて歩けるのは爽快。竜宮のあたりまで来ると、そこかしこに見られる池塘にトンボやカゲロウがたくさん飛んでいたり小さなスイレンの花(ヒツジグサというんだって)が水面を覆っていたり、またそれまでとは違った景色が楽しめる。長い木道の途中には時々ベンチが設けられ、皆さん思い思いにお弁当を広げていらっしゃる。食料を食べ尽くしたワタシと田村さんは若干ひもじい思いをしつつ山ノ鼻までたどりついた。

山ノ鼻はもう町といえるぐらいの賑わいを見せていた。ファッショナブルな山ガールに山おばさん。ジャージ姿の中学生。花豆ジェラート。露出過剰なビールのポスター。鈴なりの土産物。私たちも至仏山荘の食堂に陣取り、味噌チャーシュー麺をいただく。5時間歩いた空腹に染み渡るわ〜。

ランチのあとは1時間の登りで鳩待峠にたどり着き、帰りのバスに乗り込む前にこざっぱりとした街着に着替えることができた。

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