白山 紅葉の中宮道を歩く

- GPS
- 56:00
- 距離
- 22.4km
- 登り
- 1,952m
- 下り
- 2,535m
コースタイム
- 山行
- 4:27
- 休憩
- 0:19
- 合計
- 4:46
- 山行
- 6:27
- 休憩
- 0:38
- 合計
- 7:05
| 天候 | 1日目:雨 2日目:晴れ 3日目:晴れ |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2013年10月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
復路:中宮温泉に宿泊したので金沢駅まで無料送迎バス |
| コース状況/ 危険箇所等 |
特に危険な箇所はなし。 道は明瞭。 |
| その他周辺情報 | 同行者は市ノ瀬の永井旅館に前泊。 下山後は、二人で中宮温泉のにしやま旅館に宿泊。 いずれも日本秘湯を守る会の会員旅館。 |
写真
感想
夏に船窪小屋で同郷のshirayamaさんから、秋の白山中宮道がなかなか良くて、ゴマ平避難小屋は赤ちょうちんがかけてあるかと思うくらいの賑わいとのことを聞きました。帰宅後調べたら、危ないところもなく紅葉も楽しめそうな感じ。避難小屋泊を一人で行くのはなんとなく寂しいので、共同装備は私がすべて持つからという条件で70歳代のお姉さまを誘って秋の中宮道に行ってきました。
前夜に金沢まで入り、駅ナカのビジネスホテル泊し、朝の登山バスで別当出合まで。同行者のお姉さまは、わざわざ朝早く起きてもらう必要もないので、前日に市ノ瀬の永井旅館に入ってゆっくりしてもらうことに。
登山バスが瀬女に停車し、乗客を乗せた。見たことある人が乗ってきたと思ったら、なんとshirayamaさん! 白山車庫でのトイレ休憩時に声をかけてみると、今回は別山尾根を登って、楽々新道で岩間に下るとか。まさかの再会でした!
さて、別当出合で同行者に合流。身支度を整えて小雨の中出発。避難小屋泊なので、シュラフなどいつもより重たい荷物を背負っているので、ゆっくり歩く。特にお姉さまには無理させられない。人が多くてどんどん抜かされるが、気にせずゆっくりと歩く。小雨やガスのため展望がきかないので、黙々と歩くのみ。適当に休憩を入れながら甚之助避難小屋に到着。きれいな避難小屋だが、昼時のため人が多くて、中は湿気と熱気でムンムン状態。幸い雨も小康状態だったので、外のベンチでランチとし、水洗トイレに寄った後、室堂に向けて出発。
ほどなく南竜分岐に。これまで夏に2度白山に来たことがあるが、その時はエコーライン経由で登った。しかし、今日は荷物も多めでしかも天気が悪いから、最短距離の黒ボコ岩経由の砂防新道を行くことにする。黒ボコ岩まで上がってくると、気温が下がってきた気がする。さらに弥陀ヶ原に出ると風も出てきた。木道を進み、なんとなく手がかじかんできて手袋をつけないといけないと思ったら、目の前に室堂センターが現れた。ようやく到着。
手続きを済ませ、濡れモノを干して、アルコールとおつまみをもって、本館のロビーのストーブのそばでまずは乾杯。気が付くと外はうっすらと白くなっていた。夕食時にも再度乾杯して、翌日の天候回復を願って就寝。
朝起きると、風が強くて寒いけどお天気だ!ご来光のため頂上に行く人もいたが、体力温存のため小屋の周辺でご来光を待つ。小屋横からでも十分なご来光を拝むことができた。
朝食後、装備を整えて出発。荷物も重たいし風も強いので、頂上に行かずに最短距離で中宮道へ向かう。ちょっと登ったところで室堂を振り返ると、その向こうに別山がきれい。前日降ったみぞれのおかげで、登山道にうっすらと雪がついている。千蛇ヶ池の手前でも風が強く、同行者が風でふらついてやや危なかしいので、風の弱いところで休み休み進む。
大汝岳・中宮道分岐から右に進むと、北アルプスの大パノラマ!右から乗鞍岳、穂高、槍とはっきり見える!ゆっくり見ていたかったが、寒いし先が長いので、早々に下りにかかる。急な石段状の下りだが、雪がついていて、だたでさえ下りが超苦手の同行者はとっても苦労しながら一歩一歩ゆっくり降りる。やれやれ。眼下の紅葉に向かって頑張れ。急な下りが終わったらヒルバオ雪渓の横断だが、さすがに秋なので大した距離はなく難なく通過。
お花松原まで下りてくると、ちょうどナナカマドの紅葉と赤い実。昨夜の風のせいでちょっと落葉していたが、まだ残っていて赤色がきれい。振り返って見る剣ヶ峰がやさしい表情を見せてくれる。
お花松原までは紅葉見物の人がちらほらといた。が、ここから先に進む人はほとんどなし。緩やかな稜線上の登山道を二人で貸切状態で進む。木道が出てくると北弥陀ヶ原。日本庭園のような感じ。右手に三方崩山が見える。ここからしばらくはよく見える。そのうち登ってみたいなぁ。
ここらへんで、前方から女性2人組が。ゴマ平避難小屋からお花松原を往復するとのこと。後ほど避難小屋で!。地蔵覗では、左手に地蔵尾根が良く見える。ここで、後方から単独の女性に追いつかれた。昨日は石徹白道から南竜に行き、今日はゴマ平避難小屋まで、明日は北縦走路で下山とのこと。彼女の後ろには10名ほどがゴマ平に向かって歩いているとのこと。後ほど小屋で、ということで見送った。緩やかな道をハイマツの道から、そのうちに灌木帯になる。
クマザサの中の道を下ると、ゴマ平避難小屋に到着。きれいな小屋。小屋内にトイレもあるが、さほどにおわない。まだ、先ほどのピストンの女性2名の荷物と、先行の単独女性のみ。とりあえず混雑しそうなので、1階に場所を確保。我々が到着してすぐに、下から登ってきた宴会目的のグループが到着。彼らは2階に陣取った。まずは私は水汲みに行った。北縦走路を50mほど行くと、きれいな水があった。水を確保して小屋に戻り、とりあえず、担いできたビールで乾杯!
のんびりしていると、続々と人が到着。あっという間にいっぱいになってきた。なので早目に夕食を済ませて場所を譲った。隣に陣取ったグループがいろんなアルコール類やおつまみを持ってきていたので、宴に加えていただいた。地元の方は、この季節に宴会のためだけにここまで登ってくるとか。遅く到着した人は場所がなく、定員25名のところ26名の宿泊者なので、外で寝た方もいた。聞いていた通り「居酒屋ゴマ平」だった。楽しいなぁ!
翌日も晴天。三連休の最終日なので、みなさん早出。5時ごろにどんどん出発していった。我々は中宮温泉まで1日かけて降りたらよいので、時間をずらしてゆっくりの出発とする。我々以外にもう1グループがのんびりしていた。みなさんが出発した後に朝食を食べ、ゆっくりと荷造りをして出発。
緩やかな登山道をゆっくり下っていくと、噂に聞いていたサルの群れに遭遇。大きなサルが前から登山道を来ていたが、我々を避けて回り道をしてくれた。ブナやダケカンバの黄葉やカエデの紅葉がきれい!まだ白山もよく見えている。お天気の中、展望もよく、木々もきれいで申し分ない。たまに微妙な登りかえしもあるが、基本的には緩やかに下る。
シナノキ平避難小屋の前で、ゴマ平でのんびりしていた福井のグループの方が大休止していた。そこでコーヒーをごちそうになった。ありがとうございました。ここからはほぼ下り。右手に見える山裾には白山スーパー林道が見える。細い尾根と地図に記載されている場所を同行者は恐る恐る通過。下るにつれてだんだんと緑が多くなってきた。清浄坂を下るとしだいに急坂になってきた。ロープのある場所も出てきた。荷物が多いので同行者は難儀していた。里山っぽくなって来たら、最後は急な階段を降りたら登山口。予定通りの15時ジャスト!
中宮温泉まではまだしばらくは林道歩きがあり、舗装道になったら急に足にこたえた疲れを感じた。秘湯の「にしやま旅館」に到着して、温泉とビールを楽しんだ。もちろんお食事も。
翌朝は、中宮温泉をお散歩して、金沢駅までの無料送迎バスにて金沢に行き、サンダーバードで帰阪した。女二人で紅葉と初雪と温泉を楽しんだ珍道中。お疲れさまでした。









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