愛宕山と地蔵山の周回
- GPS
- 04:51
- 距離
- 8.8km
- 登り
- 692m
- 下り
- 692m
コースタイム
天候 | 晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
行きは林道。地蔵山からの下りは道型不明確な急傾斜。 |
その他周辺情報 | 『越畑フレンドパーク まつばら』(食事処) |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
靴
ザック
昼ご飯
飲料
レジャーシート
地図(地形図)
コンパス
笛
ヘッドランプ
GPS
ファーストエイドキット
保険証
携帯
時計
サングラス
カメラ
シュリンゲ
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感想
11月最後の土曜日、天気はいいが風が強い予想となっている。当初は、三重と奈良の境に近い大洞山と尼ヶ岳を狙っていたが、てんくらは「C」で、強風のせいでそうなっているのだろう。時間帯によっては風速20mの予想で、これは立っていられないほどの強風である。安全のため、風の影響を受けにくい場所を探すことにした。気になりつつもまだ行っていない山に、京都の愛宕山がある。露地の通過がなく終始樹林帯を行き、標高が多少低いので、案外いいかもしれない。この山にこれまで登っていない理由は、訪れる人が多そうなこと、山としての面白味に対比して結構きつそうな行程であることの二点が挙げられる。かといって、他にいい候補地も浮かばず、愛宕山の線を少し掘り下げてみることにした。すると、もう一つ、うーん、これはちょっと、と思うことが出てきた。表参道の清滝を起点とするのが一般的だが、利用可能な駐車場は有料で、土日祝日は料金が1200円だという。これって高いんじゃね。そう思ったasakinuは登山口駐車場の情報を集めたサイトを使って奥の手を探り始めた。すると、樒原(しきみがはら)からの裏参道登山口に広い無料駐車場があるという有力情報を得るに至る。樒原って、どこ?から始まりさらに探りを入れる。ヤマレコの計画ページに行くと、愛宕山の北西側からのルートに線が入っていて、その起点が樒原であった。そこで今度は樒原から愛宕山の記事をあたってみると、なんとこれが愛宕山に最速かつ一番楽に登るルートだというではないか。これはもう、選択の余地なしである。
さっそくヤマレコの楽ルートで計画線を引く。「アクセス」で自宅からの車ルートを表示してみると、何と1時間半ほどで到着できそうだ。車ルートは大山崎ICで名神から京都縦貫道につなぐとなっており、これなら京都の前後で決まって起こる渋滞にもレジスタントな経路だ。ならばちょい楽して、朝の出発を30分遅く6時半に設定しよう。
そして迎えた土曜日の朝、予想通り順調に8時半前に車は樒原区役所支所前に到着した。駐車場は道路からは見えず、支所横の急で狭いセメントコートの道を登った山側、支所裏にあった。我々以外には2台の車。うち一台の単独行の方は、駐車場の背後の道を地蔵山方向に登って行かれた。我々は支所前の舗装道路を南に向かう。ひっそりと道路を挟んで樒原の集落がある。藁葺屋根に覆いをつけた古民家が目立つ。屋根の上には千木というのか鰹木というのか、妻切の装飾が特徴的だ。右手に鳥居の立つところから左の民家の脇を入る。裏参道のとりつきだが、すぐに林道に出て、それを辿る。林道の路面はセメントで固められているがかなり古いもので、そのかけらが岩屑のように路面に散らばっている。流水やら崩壊やらでズタズタの感じの悪路だが、真新しい車の轍がいくつも残っている。左右一方が削れているところも多く、相当車高がないと無理だろう。それに傾斜とカーブのきつさ。下りは特に怖いだろう。
林道歩きのいいことは、比較的眺望に恵まれることで、ここも例外ではない。植林が目立つものの、コシアブラやタカノツメが数多く混生していて、クロムイエローの独特の黄葉が美しい。そしてこの時期に漂うタカノツメの芳香に酔いしれるのだった。林を抜けてパッと明るくなると高圧線をくぐる。再び林下に入り、次に開けたところは地蔵山分岐の伐採地で、陽射しがささんさんと降り注ぐ。郷の眺めがよい。この先は路の一方が灌木林で、道は平坦となる。右に仕事道が分かれて「緊急時道路、進入禁止」の愛宕神社の表示があり、縄留がされている。この林道は、神社への物資輸送用なのかもしれない。実際、この先運搬用モノレールの線もつけられている。次第に道が綺麗になって清滝方面からのルートを合わせ、右に白髪社への表示を見る。人がだんだん多くなり、休憩所が現れると表参道に合流だ。古い石段を登って、愛宕神社に参拝する。
この愛宕神社が全国にある愛宕社の「もとじめ」ということで、大きな社を想像していたが、こんな山中、巨大な建造物はやはり無理だろう。格式を感じる社殿を感慨を持って眺める。ヤマレコでの山頂表示は、社殿正面のフラットな地点にあたるが、明示される標識等はない。
帰りは白髭神社を経て元の道へ降りる。地蔵山分岐(古い朽ちた標識のある伐採地)で昼食だ。せっかくだから地蔵山を回っていくことにして、食後、ピンクマークの踏み跡に入る。少し入ると「旧スキー場」からの山道に出会う。ここで朝お見かけした単独行の方と出会う。すでに愛宕山からの帰路とのことだ。地蔵山と樒原の間が激急傾斜で結構厄介であったとの話を聞いて、気合を入れなおす。ここから地蔵山まではほとんどアップダウンのない広々した尾根で、常緑広葉樹の低層の明るい環境である。視界も得られる。途中、反射板のあるピークを越え、軽い登りで地蔵山に着く。この山が一等三角点峰であることを、初めて知る。ちょっと儲けた感じである。左手に防鹿柵があり、我々はその柵に沿って下山を開始する。最初から道型はないようなところを降りて行くが、間もなく急峻となり、ますます曖昧となるが、あくまで柵から離れぬよう下っていく。マーキングはある。途中、右に巻いていく踏み跡があってasakinuはそれを辿ろうとするが、kinuasaがアラームを発して尾根に復帰し、下りきる。最後は沢に向かって進み、鹿ネットの裾を持ち上げてくぐりぬけ、水線を渡渉して右岸に上がると踏み跡がしっかりしてくる。あとはこれを辿り、防獣扉を開けて外に出れば、もう駐車地は目前であった。当初の林道往復ではちょっと物足りなかっただろうが、地蔵山のバリエーションルートがアクセントとなって充足感が増した山行であった。
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