棚横手山-甲州高尾山
- GPS
- 09:08
- 距離
- 17.4km
- 登り
- 1,224m
- 下り
- 1,216m
コースタイム
- 山行
- 8:01
- 休憩
- 1:03
- 合計
- 9:04
10:05 大滝不動尊宮
11:18 富士見台
11:50 棚横手山(大富士見台)
13:48 甲州高尾山(深沢山)
13:55 宮宕山(剣ヶ峰)
14:51 柏尾山
15:18 大善寺(甲州高尾山登山口)
15:39 大日影トンネル遊歩道(出入口)
16:44 天空の湯
天候 | 晴れ時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
タクシーを推奨しています。 長い林道歩きは駅から2時間程度かかります。 体力的な負担より、時間稼ぎと思われる設定でしょう。 問題になるのは、 日影トンネルの閉門時間16時に間に合わない可能性です。 コースタイムで検討してみて、 無理そうならタクシーを使う方が無難でしょう。 車の場合、ぶどうの丘の駐車場なら利用はできそうです。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
危険箇所はありません。 日影トンネルの閉門時間は16時です。 |
その他周辺情報 | ぶどうの丘には日帰り温泉、レストランと宿泊施設があります。 山梨のワインを一同に揃え、試飲も楽しめます。 |
写真
装備
個人装備 |
Tシャツ
ソフトシェル
タイツ
スカート
靴下
グローブ
雨具
ゲイター
帽子
靴
ザック
ザックカバー
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
クリップライト
予備電池
筆記用具
常備薬
日焼け止め
ティッシュ
保険証
スマートフォン
タオルマフラー
ストック
アーミーナイフ
カメラ
アマチュア無線機
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感想
高尾山といえば東京八王子市のそれが圧倒的に有名ですが、
高尾山と名のつく山は、全国各地にあります。
そんなご当地高尾山の中でも恐らく最も標高の高いものとして、
とあるガイドブックで紹介されていたのが、
この甲州高尾山でした。
その見処は、各方面で徹底的に調べて登山に挑みました。
結果としては、登山と言うより観光のようでしたが、
当の東京の高尾山でさえそうなのですし、
何故に甲州高尾山がそれほどメジャーでないのか?
そこを掘り下げるためにも、とにかく一度は登らないことには。
まずは、定番のルートをそのままトレースしてみることにしました。
勝沼駅からスタートし、のんびり林道歩き。
ここはヤマレコでの前情報で、眺めが良く悪くないと把握していました。
時間はかかるものの体力を温存でき、私どもの山行には合っていたようです。
大滝不動尊。
東京の高尾山なら、薬王院に当たります。
誰もいない無人の寺社でしたが、共通項は修験道。
修験道といえば荒行で、象徴的で最大の共通要素が、滝の存在です。
その点では、御岳山も準じますね。
その滝の規模は、東京の高尾山も御岳山も敵いません。
山裾を走る長大な瀑布です。
しかしながら今秋は、寂れた根拠を裏付けるかのような、か細い流れ。
これでは、修行になりませんね。
昔はこうでなかったはずです。
きっと、常に豪快な流れを保っていたはずです。
でなければ、とっくに廃れてなくなっていたでしょう。
その理由も、登った今なら良くわかりますが、
それはまたのちほど。
紅葉の豊かな自然林を抜けて、稜線へ。
突然目の前に広がる雄大な景色に魅了されました。
丹沢の表尾根のような、大パノラマ。
しかしこの景色の理由は知っていました。
近年に連続した、大規模な山火事が原因です。
皮肉にもその山火事によって、森林限界を越えたかのような、
雄大な景色を見せていたのでした。
そして、大滝不動尊の滝がか細い流れだった理由も、ピンときました。
自然林ながら、
下草がほとんどないのは周囲の山々と同じで、
所々に鹿の糞がたくさんありました。
まして山火事で丸坊主になれば、土は乾くし、川は枯れます。
東京の高尾山が、世界に評価される自然の景観を保っていることと、
この日本一の標高を誇る高尾山が荒廃気味にあることが、
実は表裏一体なんだと、気が付かされました。
確かに、素晴らしい眺めです。
でも、やっぱり違う。
素晴らしい眺めだとしても、高山には敵うはずもなく、
現にミシュランなどは見晴らしでなく、自然の豊かさを評価しています。
甲州高尾山を、見晴らしだけの山にしてはいけない。
そう、強く思いました。
救われたのは、紅葉の素晴らしさでした。
何より、災害にも負けず自然林は程よく保たれています。
昔の景観を取り戻すことは、容易くはないかもしれませんが、
不可能ではないと、思いました。
そうなれば、滝の流れも保たれ、通年で修行できる古来の風習も、
復活できるかもしれません。
ただほんの少し、自分を含めた我儘な登山家のために、
一部の見晴台だけ、確保してもらえるなら、それで充分です。
二人して同じ景観に驚嘆していましたが、
連れは、広大な景色に感動していました。
私は、多種多様な紅葉、自然林の豊かさに感動していました。
それを語る気持ちは複雑ですけど。
日影トンネルを経て、ぶどうの丘へ。
私は、人のちからを信じています。
きっと昔の景観を取り戻せるはずです。
本来の修験道とは、そういうもののはず。
甲州高尾山は、本当に色々なことを見せて、教えてくれました。
まだまだ私も勉強不足です。
もっと知りたいですね。甲州高尾山のことも。
きっとまた、ここに来るんでしょうね。
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