五色山北ルンゼ〜日光白根山東稜
- GPS
- 09:04
- 距離
- 9.3km
- 登り
- 1,092m
- 下り
- 1,091m
コースタイム
- 山行
- 8:59
- 休憩
- 0:06
- 合計
- 9:05
天候 | 終始小雪 稜線上は強風 |
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過去天気図(気象庁) | 2024年12月の天気図 |
アクセス |
写真
装備
個人装備 |
モンブラン
クオーク
リンクス
チェーンアイゼン
イボイノシシ1本
アイスフック1個
ヌンチャク3本
13スクリュー2本
120スリング3本
180スリング1本
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共同装備 |
50m8.0ダブル1本
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感想
師走になり、山岳地帯では厳冬期に入る。そうなれば本格的なアルパインクライミングのシーズンが開幕し続々とSNS等へ情報が上がる。
この時期、氷雪によって開かれるルートの情報は山屋にとってはワクワクが止まらない。 そうなれば早速、冬山に向けアイスと耐寒トレーニングの為、日光白根山へ冬山を楽しみに行ってきました。
今回選んだルートは日光白根山とほぼ双耳している五色山へ突き上げる北ルンゼ。ナメのアイスを詰め五色山ピークへ抜けるルートだ。
最近注目を浴びる様になっていたが12月初旬を過ぎるとナメの為埋没してしまう賞味期限の短いルート。
アイス初めには持って来いのルートだ。しかし北ルンゼのみでは2〜3時間程で抜けられる感じなので、冬季に向けてトレーニングには物足りない為、直ぐ隣に有る日光白根山 東稜へ継続登攀してきました。
日の出と共に菅沼登山口よりアプローチ開始。天気予報では高気圧ど真ん中の予報の為、快晴を期待していたが現地にて空を見上げると稜線上はガスに覆われていた。期待はずれな心境は有ったが今回の目的は冬季へ向け耐寒トレーニングも含まれている為、すんなり受け入れ奥の駐車スペースより小さな堰堤が有る沢沿いに足を進める。
堰堤沿いの沢のドン詰まりが五色山 北ルンゼの取り付きで迷いの心配は少ない。時間的にもあっという間だった。
【五色山 北ルンゼ】
出だしよりナメ状の氷を処理しながら高度を上げる。ルート全体を通して??前後の氷瀑が現れる。慣れているパーティーで有ればロープの必要性は無いかと思うが不安が有れば個人判断に委ねる。序盤はナメの処理が多く中間部にては何か所かCSの処理が入ってくるので飽きが無い。 途中数カ所、二俣が現れるが基本的に幅広の本流を遡行すれば問題ないと感じた。
上部二俣で本流は右のナメを遡行するのが正規ラインの様だが物足りない為、左のミックス壁へとラインを取った。
ミックス壁は出だしが非常に悪い。出だしを処理するまでプロテクションが取れない為メンタル的には非常にキツイ区間だった。薄い氷にアックスをねじ込み壊れそうな氷にツッケを丁寧に置き誤魔化しながら強引に抜ける。氷結状態により難易度は変化すると思うがいずれにせよ悪い。
ミックス壁を処理すれば簡単な氷を処理しながら五色山ピークへ突き上げる。最後の詰めは思いの他長かった。
五色山のピークより一般道に導かれ五色沼まで下る。せっかく高度を上げたのに眼下に広がる五色沼まで高度を下げるのは何だか切ない。しかし、今回はトレーニング。気持ちを切り替えれば、体をいじめる行程はむしろ嬉しい。
避難小屋付近より一般道を離脱し白根山東稜へと進路を取り取り付きへ。
【白根山 東稜】
個人的な体感としては、アルパインと言うよりバリエーションルートと言う表現が有っているのか。ただ、北ルンゼから継続してくるとトレーニングとしては非常に価値の有るルートに感じた。
取り付きよりルートの核心部。傾斜の強い草付帯の処理から。アックスを凍った草付に打ち込みながら高度を上げる。所々、木登りも有るが楽しい。 草付帯を抜ければ簡単な岩稜歩き。東稜のランドマークであるトンガリ岩を越えれば上部核心へ。地形が若干複雑だが上部を見て右の岩壁上のリッジへ進路を取る。直ぐに岩壁に突き当たり処理。露岩であれば卦蘢度だが着雪次第で難易度は変化する。
岩壁を処理すれば岩稜を歩き白根山ピーク近くへ突き上げる。
ピークは直ぐそこだが吹雪の為早々に下山。ガスの中から離脱すれば穏やかな冬山へ変化して行きし快適に下山。
シーズン初めにしては体力、耐寒的にもバッチリなトレーニング山行が出来た。
このルートはシーズン初めに最適に感じる。ルーティーン化しようかな。
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