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Yamareco

記録ID: 7551599
全員に公開
アルパインクライミング
日光・那須・筑波

五色山北ルンゼ〜日光白根山東稜

2024年12月01日(日) [日帰り]
情報量の目安: A
都道府県 栃木県 群馬県
 - 拍手
tanukigo その他2人
体力度
3
日帰りが可能
GPS
09:04
距離
9.3km
登り
1,092m
下り
1,091m
歩くペース
標準
1.11.2
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
8:59
休憩
0:06
合計
9:05
距離 9.3km 登り 1,092m 下り 1,091m
6:19
7
スタート地点
10:33
10:35
46
11:21
7
13:31
13:33
24
13:57
13:58
5
14:03
76
15:24
ゴール地点
天候 終始小雪 稜線上は強風
過去天気図(気象庁) 2024年12月の天気図
アクセス
菅沼登山口より
2024年12月01日 06:19撮影 by  SH-54D, SHARP
12/1 6:19
菅沼登山口より
平坦な草原を詰める
2024年12月01日 06:26撮影 by  SH-54D, SHARP
12/1 6:26
平坦な草原を詰める
五色山 北ルンゼ取り付き
2024年12月01日 07:11撮影 by  SH-54D, SHARP
12/1 7:11
五色山 北ルンゼ取り付き
出だしよりナメの処理
2024年12月01日 07:20撮影 by  SH-54D, SHARP
12/1 7:20
出だしよりナメの処理
途中、泳ぐ様なラッセル区間もあった
途中、泳ぐ様なラッセル区間もあった
フリーで抜ける
2024年12月01日 07:25撮影 by  SH-54D, SHARP
12/1 7:25
フリーで抜ける
中間部ではCSの処理も幾つか出て来る為飽きない
2024年12月01日 07:38撮影 by  SH-54D, SHARP
12/1 7:38
中間部ではCSの処理も幾つか出て来る為飽きない
2024年12月01日 07:42撮影 by  SH-54D, SHARP
12/1 7:42
ナメ メインだが高度感はそれなりに有る
2024年12月01日 07:51撮影 by  SH-54D, SHARP
12/1 7:51
ナメ メインだが高度感はそれなりに有る
ルートを振り返って
2024年12月01日 08:34撮影 by  SH-54D, SHARP
12/1 8:34
ルートを振り返って
上部二俣は本流右から離脱し左俣のミックス壁へ
2024年12月01日 08:34撮影 by  SH-54D, SHARP
12/1 8:34
上部二俣は本流右から離脱し左俣のミックス壁へ
ミックス壁全容
出だし申し訳ない様に氷が繋がる
2024年12月01日 08:37撮影 by  SH-54D, SHARP
12/1 8:37
ミックス壁全容
出だし申し訳ない様に氷が繋がる
上部抜け口はチムニー状
意外と悪い
2024年12月01日 09:16撮影 by  SH-54D, SHARP
12/1 9:16
上部抜け口はチムニー状
意外と悪い
階段状のミックス壁を処理
2024年12月01日 09:42撮影 by  SH-54D, SHARP
12/1 9:42
階段状のミックス壁を処理
上部はスカイライン目指し詰める
意外と長かった
2024年12月01日 09:50撮影 by  SH-54D, SHARP
12/1 9:50
上部はスカイライン目指し詰める
意外と長かった
五色山ピークより
眼下には五色沼 一旦、五色沼まで高度を下げ日光白根山東稜 取り付きを目指します
2024年12月01日 10:54撮影 by  SH-54D, SHARP
12/1 10:54
五色山ピークより
眼下には五色沼 一旦、五色沼まで高度を下げ日光白根山東稜 取り付きを目指します
飛んで 日光白根山東稜取り付き
上部の大岩が目印」
2024年12月01日 12:07撮影 by  SH-54D, SHARP
12/1 12:07
飛んで 日光白根山東稜取り付き
上部の大岩が目印」
東稜 出だしの草付の処理が嫌らしいい
アックスを草付に打ち込み高度を上げる
2024年12月01日 12:20撮影 by  SH-54D, SHARP
12/1 12:20
東稜 出だしの草付の処理が嫌らしいい
アックスを草付に打ち込み高度を上げる
草付帯を抜ければ岩稜歩き
2024年12月01日 12:35撮影 by  SH-54D, SHARP
12/1 12:35
草付帯を抜ければ岩稜歩き
上部はガス 強風
2024年12月01日 12:51撮影 by  SH-54D, SHARP
12/1 12:51
上部はガス 強風
トンガリ岩を抜け上部核心部のドライ区間
2024年12月01日 13:09撮影 by  SH-54D, SHARP
12/1 13:09
トンガリ岩を抜け上部核心部のドライ区間
東稜はオールフリーで
2024年12月01日 13:16撮影 by  SH-54D, SHARP
12/1 13:16
東稜はオールフリーで
2024年12月01日 13:29撮影 by  SH-54D, SHARP
1
12/1 13:29
登攀を終えて一枚
2024年12月01日 13:30撮影 by  SH-54D, SHARP
12/1 13:30
登攀を終えて一枚
エビだらけ
2024年12月01日 13:35撮影 by  SH-54D, SHARP
12/1 13:35
エビだらけ
撮影機器:

装備

個人装備
モンブラン クオーク リンクス チェーンアイゼン イボイノシシ1本 アイスフック1個 ヌンチャク3本 13スクリュー2本 120スリング3本 180スリング1本
共同装備
50m8.0ダブル1本

感想

師走になり、山岳地帯では厳冬期に入る。そうなれば本格的なアルパインクライミングのシーズンが開幕し続々とSNS等へ情報が上がる。
この時期、氷雪によって開かれるルートの情報は山屋にとってはワクワクが止まらない。 そうなれば早速、冬山に向けアイスと耐寒トレーニングの為、日光白根山へ冬山を楽しみに行ってきました。
今回選んだルートは日光白根山とほぼ双耳している五色山へ突き上げる北ルンゼ。ナメのアイスを詰め五色山ピークへ抜けるルートだ。
最近注目を浴びる様になっていたが12月初旬を過ぎるとナメの為埋没してしまう賞味期限の短いルート。
アイス初めには持って来いのルートだ。しかし北ルンゼのみでは2〜3時間程で抜けられる感じなので、冬季に向けてトレーニングには物足りない為、直ぐ隣に有る日光白根山 東稜へ継続登攀してきました。

日の出と共に菅沼登山口よりアプローチ開始。天気予報では高気圧ど真ん中の予報の為、快晴を期待していたが現地にて空を見上げると稜線上はガスに覆われていた。期待はずれな心境は有ったが今回の目的は冬季へ向け耐寒トレーニングも含まれている為、すんなり受け入れ奥の駐車スペースより小さな堰堤が有る沢沿いに足を進める。
堰堤沿いの沢のドン詰まりが五色山 北ルンゼの取り付きで迷いの心配は少ない。時間的にもあっという間だった。

【五色山 北ルンゼ】
出だしよりナメ状の氷を処理しながら高度を上げる。ルート全体を通して??前後の氷瀑が現れる。慣れているパーティーで有ればロープの必要性は無いかと思うが不安が有れば個人判断に委ねる。序盤はナメの処理が多く中間部にては何か所かCSの処理が入ってくるので飽きが無い。 途中数カ所、二俣が現れるが基本的に幅広の本流を遡行すれば問題ないと感じた。
上部二俣で本流は右のナメを遡行するのが正規ラインの様だが物足りない為、左のミックス壁へとラインを取った。
ミックス壁は出だしが非常に悪い。出だしを処理するまでプロテクションが取れない為メンタル的には非常にキツイ区間だった。薄い氷にアックスをねじ込み壊れそうな氷にツッケを丁寧に置き誤魔化しながら強引に抜ける。氷結状態により難易度は変化すると思うがいずれにせよ悪い。
ミックス壁を処理すれば簡単な氷を処理しながら五色山ピークへ突き上げる。最後の詰めは思いの他長かった。

五色山のピークより一般道に導かれ五色沼まで下る。せっかく高度を上げたのに眼下に広がる五色沼まで高度を下げるのは何だか切ない。しかし、今回はトレーニング。気持ちを切り替えれば、体をいじめる行程はむしろ嬉しい。
避難小屋付近より一般道を離脱し白根山東稜へと進路を取り取り付きへ。

【白根山 東稜】
個人的な体感としては、アルパインと言うよりバリエーションルートと言う表現が有っているのか。ただ、北ルンゼから継続してくるとトレーニングとしては非常に価値の有るルートに感じた。
取り付きよりルートの核心部。傾斜の強い草付帯の処理から。アックスを凍った草付に打ち込みながら高度を上げる。所々、木登りも有るが楽しい。 草付帯を抜ければ簡単な岩稜歩き。東稜のランドマークであるトンガリ岩を越えれば上部核心へ。地形が若干複雑だが上部を見て右の岩壁上のリッジへ進路を取る。直ぐに岩壁に突き当たり処理。露岩であれば卦蘢度だが着雪次第で難易度は変化する。
岩壁を処理すれば岩稜を歩き白根山ピーク近くへ突き上げる。

ピークは直ぐそこだが吹雪の為早々に下山。ガスの中から離脱すれば穏やかな冬山へ変化して行きし快適に下山。
シーズン初めにしては体力、耐寒的にもバッチリなトレーニング山行が出来た。
このルートはシーズン初めに最適に感じる。ルーティーン化しようかな。

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