熊野古道 小辺路と伯母子岳 初日ルートミス・二日目テント破損


- GPS
- 39:22
- 距離
- 73.1km
- 登り
- 4,222m
- 下り
- 4,966m
コースタイム
- 山行
- 6:54
- 休憩
- 0:33
- 合計
- 7:27
- 山行
- 10:41
- 休憩
- 0:14
- 合計
- 10:55
- 山行
- 6:37
- 休憩
- 0:31
- 合計
- 7:08
計画では最低で伯母子の小屋か三浦まで行き、二日目は本宮手前の道の駅か周辺キャンプ場、
三日目は那智まで歩くつもりでした‥。でも今回の足の状態からして無理だったかな。
自分の脚力では小屋or民宿泊まり限定にするなどしてもっと軽量化が必要と感じた。
天候 | 1日目 晴れ 時々 曇り 2日目 晴れ 時々 曇り 3日目 晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2015年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
ケーブルカー から バスで「千手院橋」で下車 http://www.rinkan.co.jp/koyasan/timetable/ 近くにココストアがあり、食料等購入可能。 ■ゴール地点 わたらせ温泉 熊野本宮〜新宮行きのバスが数便、周辺の温泉地に立ち寄る。 自分は歩きましたがバスの時間を合わせれば本宮からバスで温泉も可能。 http://www.kumakou.co.jp/bus/jikoku_item_7.html |
コース状況/ 危険箇所等 |
■道の状況 山中は踏み後は多くあるが、集落が家なのか道なのか迷う。 たいてい近所の方が教えてくれますが、ロードマップなどを確認しましょう。 (スタートをミスった愚かな私が言うのも何ですが‥) 古道案内 http://www.hongu.jp/kumanokodo/ マップ http://www.wakayama-kanko.or.jp/walk/ ※なお私が通ったルートはかなり荒れており危険なトラバースもあったりしました。 (誰も歩かないでしょうけど‥) ■水場 1Lあれば次の水場まで歩けます(夏以外で飲み水に限る‥個人差もあり参考まで)。 主な水場(自販機含む) ・大滝集落 トイレ(通ってませんが‥) ・野迫川村総合案内所トイレ/自販機 ・大股集落 トイレ ・萱小屋 小屋裏に水場 ・伯母子小屋(北側と南側の2か所) 沢水、細かった ・三浦口 トイレ 売店あり 吊り橋前に湧水と自販機 ・三十丁の水 湧水 ・三浦峠下りの沢(1-2km下ったところだが記憶があいまい‥) ・西中 バス停そば自販機(ビールあり!) ・川合神社 トイレ この後も十津川温泉までに商店や自販機あり ・昴の里 トイレ 温泉 ・果無集落 そこら中に山からの水がでていて取水可能 ・観音堂 湧水 ・八木尾バス停 自販機 ・道の駅 ほんぐう トイレ 自販機 ※湧水や沢水は晩秋のためか細かったため汲むのに時間がかかるので注意。 ■トイレ ・大滝集落(通ってませんので未確認‥) ・野迫川村総合案内所(案内所のため時間外が開いてるかは不明) ・大股集落(公衆トイレ) ・伯母子小屋(簡易トイレ) ・川合神社(公衆トイレ) ・昴の里(公衆トイレ) ・観音堂(未確認) ・道の駅 ほんぐう(公衆トイレ) ■携帯電波(docomo) 萱小屋を過ぎてから伯母子岳の取り付き付近と小屋付近、三浦峠の下り側は悪かった。 野迫川村の下りも少し悪かったかな。あとはおおむね良好で殆どLTE、たまに3G。 |
その他周辺情報 | ■温泉 十津川温泉 ホテル昴 800円 かけ流し! http://www.hotel-subaru.jp/index.html 渡良瀬温泉 心の宿 700円 かけ流し! http://www.watarase-onsen.jp/ どちらも素晴らしい温泉でした。また行きたい! |
写真
装備
個人装備 |
アルパインパック60
タントカ60Lザックカバー
プロモンテ VL-23(テント)
ULスパイラルダウンハガー#3(シェラフ)
EVERNEW マット
銀マット
エマージェンシー ソロシェルター(ツェルト)
ミズノ ベルグテックEXストームセイバー(雨具防寒兼用)
モンベル ウルトラライトダウン(防寒具)
Snow Peak GigaPower
ギガパワーマイクロマックス
プリムス クッカー コッヘル
BlackDiamond ReVolt(ヘッデン)
予備電池
食事4食分
行動食2食
非常食1食分
水1L
スポーツドリンク(薄め)0.5L
カップラーメン
PENTAX K-5(一眼)
モンベル ライト フォトショルダーバッグ
モンベル カメラポール
着替など
総重量18.5kg
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感想
当初は三連休で今シーズン最後の北ア縦走でもしようかと思ってましたが‥。
またしても悪天。今年は(も)天気に恵まれません。
どこか二百名山でも行こうかと、前にふと思った熊野古道を思いつく。
無知で高野山から熊野まで行くんでしょと思ってたら、5つも道があったのですね。
ともあれ調べた結果、二百名山も登れ、熊野まで3日でつけそうな小辺路に決定。
十勝岳縦走もできてんだし、距離は問題ないでしょ?と。やや高をくくっていた。
(結果、ルートミスが起きたのでしょう)
初日早めに高野山に入れるよう、仕事後に前日大阪(難波)でカプセルホテル泊。
朝の難波から極楽橋まで直通の急行に乗車。高野山1200年記念なのですね。
ケーブルカーで到着した場所の地図を見ていたら、バスの運転手さんに呼ばれる。
「小辺路」というと下車バス停を教えてもらえ、乗車。(これが間違いだった?)
下車後、事前調査したコンビニで食料と水分購入し、金剛峯寺へ。良い雰囲気だ。
お参りを済ませ、スタート。誰もいないし案内板も何もないなーと思ってはいた。
峠まで来て、印刷してきた地図をみて初めて間違いに気づく(あほすぎ)。
(前日に国土地理院の地図だけを見て、金剛峯寺の裏がスタートだと勘違い。)
出発時に、自分で国土地理院の地図とガイド地図を確認しておけばよかったのに‥。
これまで歩いてきた道が荒れていた理由がよくわかりました。
幸い大滝へ迂回できそうなルートが国土地理院地図で二つ見つかり、とりあえず進む。
371号線に出て、沢を下るルートを探るが‥思い切り崖。本当に道あるの??
もう一つのルートへ。相ノ浦を抜け、スカイラインへ復帰するルートである。
が進むとまた迷う。近所の人が声をかけてくれた。
「え?相当昔の道だけどまだ通れるかな?かなり遠いよ」と言いつつ教えてくれた。
進むと橋に出て、思った道に出れた。国道から地図にない道を曲がっていたようだ。
橋を渡り、国土地理院の道を信じ進む。一応、登山道らしき道はある。
が、こちらはもっと荒廃した登山道だった。不安なトラバースや倒木も多い。
イノシシが穴を掘った形跡が多数。とにかく道らしき道を進むと、無事舗装路に。
真新しい綺麗な舗装路であるが車はまったく来ないまま、更に進む。
やっとスカイラインに出た(ショートカットっぽい道が獣道でまた苦労した)‥。
スカイラインを進み、やっとガイド地図にも記載された野迫川の案内所に。
さらに進み、小辺路に合流。今までのルートの異質さがよくわかりました。
本当の小辺路は道幅も広く歩き易く平坦、看板も多い!(当たり前か)
ここからはペースがつかめ、気づけば大股集落。初めて水を補給。
車のおじさん(観光客)に声をかけられた。やはりこの辺り来る人はよく御存じです。
萱小屋で先に進むか悩むが、先は携帯電波が悪そうだし疲れたし、貸切なので萱小屋泊に。
過疎の集落で過ごす人たちをみて、複雑な気持ちになりながらシェラフで寝た。
それにしても序盤道を間違えたためか誰にも会わなかった。小屋は貸切で助かるが‥。
皆さん同じ方向に向けて歩くからか、平日だからなのか??
同じ轍を踏まぬよう、スマホで明日の情報を収集して寝る。
夜、ネズミの歩く音で目が覚め、少しすると地震が!びびったが震度2。助かった。
去年もこの時期、山の上で地震に遭ったな‥。怖い。
翌日、朝早くに伯母子岳は登っておきたかったのでヘッデンで進む。
朝は曇りのようで、周辺は雲海やガスだ。展望は期待できないかもと意気消沈。
しかし山頂に着くと高曇りになっていた。ガスが流れて良い感じだ。
風もあるし先は長い。また今度晴れた日に来ようと思い小屋へ下る。
こちらの小屋はやはり圏外だ。扉も穴が開いており、隙間風が。
しかしトイレがあるのはありがたい。用をすませ、出発。
昔の旅籠や茶屋に思いを馳せつつ、進むと集落に出た。
似つかわしくない騒々しいダンプの隊列が。水害の復旧と斜面の工事のようだ。
集落の人は会うと挨拶してくれて気持ち良い。峠越えにむけエネルギー補給。
昨日買ったマフィンをいただく。死ぬほど美味い!元気いっぱい、一気に峠越えだ!
‥とはいかず、ひぃひぃ言いながら峠を越える。前に初めて人が現れた。
古道を歩く人がいたのか‥と安心。挨拶を交わし、今日は長丁場、展望もないので先を急ぐ。
(あとで十津川温泉で会いましたがツアーのみなさんだったようです)
途中、登山道整備の人にも会った。ご苦労様です。観音堂で力尽き、靴を脱いで大休止。
もう一つ峠の途中までと思ったが、今日は十津川温泉泊まりだな‥。
気持ちを入れ替え一気に下山。下山口に送迎車が。峠であった人たちの迎えだろう。
さらに下り、ヤマレコで見かけた酒の自販機が!!迷わずビール購入。
ついでに今夜の分も。飲みながら進む。挨拶すると、住民の人に声をかけられる。
このやりとりもとても新鮮で気持ち良かった。
ここからのロードは足が痛くてつらかった‥。が気合で思ったより早く温泉に着いた。
温泉に着くと峠であった人に声をかけられた。車の方がやはり早い。
温泉ではマッタリ‥。しすぎ、出たらすでに日が暮れていた。急いでテントを張る。
が、テントポールが折れる悲劇!5年で使用頻度も高いから仕方ないのかな‥。
これが稜線だったらえらいことだった。なんとか思い荷物を四方に配置して形にする。
風と雨がなくてよかった。ツェルトかシェラフだけでも寝れそうだけど、安心感が違う。
酒を飲んで、疲れで爆睡してしまった。
最終日、今日は何としても昼までに本宮について、温泉に入ってバスで帰らねば!
と思っていたが寝坊&二度寝で出発が遅れる。急いでテントをしまい出発。
吊り橋に霜が降りており、これから気温が下がると朝方は危険そうだ。
果無集落は両親の実家を思わせる雰囲気があり、懐かしい気持ちになる。
水も豊富だ。天気も良く、気持ちが良い。しかし登り勾配は堪える。
観音堂では外国の方が二人寝ていた。起こしてスイマセン。でももう8時ですよ。
少し休憩して進むと、好展望地が。秋晴れで最高だ。程なく、峠に着いた。
ピーク踏んでおこうかと思ったが展望がないとの情報で下ることにした。
普段なら一気に下るところだが、疲れが足に来ていて休み休み進む。
やっと道路に出た!ここで初めて向かいからくる人が。挨拶を交わし、進む。
ロードを歩くとなぜか足が痛みがなくなり(ふつうは逆)、一気に最後の登りへ。
森を歩くと人が一気に増える。とは言え10人も居なかったかな。
無事に本宮に着いた時の達成感は普段山とは違う不思議な感覚だった。
目的地が下山地というのは登山ではないからか?
ともあれ神様へのあいさつが先だということで、お参り。
出雲大社で買った山用のお守りに代わるお守りを買い、境内を下った。
タクシーで温泉へ行く気満々だったが、懐がさみしい気がしたので、歩いて温泉へ。
本当は湯の峰に行きたかったが足が限界なので道路沿いで行ける、わたらせ温泉へ。
でもとっても良い湯で気持ち良かった。湯の峰はまたの楽しみで。
この後バスで新宮へ。新宮駅も駅前の寂れっぷりにまた悲しい気持ちになる。
少しでも、と還元で色々買い物させてもらいました。
ということで思いつきで行ってみた熊野古道、良い旅になりました。
最近道間違いが多発してますので気を引き締めたいのとテント修理か買いなおさないと‥。
古道もまた違う道も歩いてみたいですね。小辺路も完全踏破してないし(汗)
大峯奥駈道で縦走も楽しそう。
周辺の見どころも発見したので、車で再訪もしてみたいなと思います。
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