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Yamareco

記録ID: 7581987
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
八ヶ岳・蓼科

《筑摩山地》里山辺から 出峰(いでみね)

2024年12月10日(火) [日帰り]
 - 拍手
体力度
3
日帰りが可能
GPS
07:11
距離
17.2km
登り
1,011m
下り
1,009m
歩くペース
標準
0.91.0
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
6:41
休憩
0:30
合計
7:11
距離 17.2km 登り 1,011m 下り 1,009m
9:15
109
松本市里山辺矢崎
11:04
108
12:52
13:22
83
14:45
101
16:26
松本市里山辺矢崎
自宅から見える出峰を徒歩で往復。道はないが地図が読めれば問題ない。道のようなドビキという巨大な溝があちこちにある。
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2024年12月の天気図
アクセス 家から徒歩
コース状況/
危険箇所等
夏道や案内なし
里山辺から出峰、真ん中の山
2024年12月10日 09:15撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
6
12/10 9:15
里山辺から出峰、真ん中の山
霜の降りた田と常念山脈
2024年12月10日 09:16撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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12/10 9:16
霜の降りた田と常念山脈
ブドウ畑と乗鞍、常念
2024年12月10日 09:29撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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12/10 9:29
ブドウ畑と乗鞍、常念
石垣の集落、常念が正面
2024年12月10日 09:35撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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12/10 9:35
石垣の集落、常念が正面
石垣集落の二人組道祖神
2024年12月10日 09:35撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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12/10 9:35
石垣集落の二人組道祖神
誰もとらない柿
2024年12月10日 09:37撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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12/10 9:37
誰もとらない柿
石垣集落と常念、松本平
2024年12月10日 09:40撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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12/10 9:40
石垣集落と常念、松本平
石垣集落と常念、松本平
2024年12月10日 09:40撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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12/10 9:40
石垣集落と常念、松本平
馬頭観音など
2024年12月10日 09:44撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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12/10 9:44
馬頭観音など
美ヶ原高原観光で働いた雪上車
2024年12月10日 09:52撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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12/10 9:52
美ヶ原高原観光で働いた雪上車
坂道の集落
2024年12月10日 09:55撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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12/10 9:55
坂道の集落
スズメ脅しのある屋根
2024年12月10日 09:55撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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12/10 9:55
スズメ脅しのある屋根
坂道集落の土蔵門と乗鞍
2024年12月10日 09:59撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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12/10 9:59
坂道集落の土蔵門と乗鞍
坂道集落と石垣
2024年12月10日 10:00撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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12/10 10:00
坂道集落と石垣
平安時代からある天満宮
2024年12月10日 10:10撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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12/10 10:10
平安時代からある天満宮
平安時代からある天満宮
2024年12月10日 10:11撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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12/10 10:11
平安時代からある天満宮
平安時代からある天満宮
2024年12月10日 10:15撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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12/10 10:15
平安時代からある天満宮
常念と柿の木と火の見櫓
2024年12月10日 10:54撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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12/10 10:54
常念と柿の木と火の見櫓
路傍、崖の上の聖地
2024年12月10日 11:05撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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12/10 11:05
路傍、崖の上の聖地
馬頭観音、大きなケヤキ、遠くに常念
2024年12月10日 11:05撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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12/10 11:05
馬頭観音、大きなケヤキ、遠くに常念
馬頭観音、大きなケヤキ、遠くに常念
2024年12月10日 11:07撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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12/10 11:07
馬頭観音、大きなケヤキ、遠くに常念
原集落の二人組道祖神
2024年12月10日 11:09撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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12/10 11:09
原集落の二人組道祖神
権現さまの鳥居と目指す出峰(いでみね)
2024年12月10日 11:10撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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12/10 11:10
権現さまの鳥居と目指す出峰(いでみね)
出峰の尾根末端の農地から常念と松本盆地
2024年12月10日 11:17撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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12/10 11:17
出峰の尾根末端の農地から常念と松本盆地
尾根に上がると薬研堀の溝が延々続く
2024年12月10日 11:31撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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12/10 11:31
尾根に上がると薬研堀の溝が延々続く
麓のリンゴ畑で拾った廃棄りんご。鳥の嘴のツッコミあり
2024年12月10日 11:48撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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12/10 11:48
麓のリンゴ畑で拾った廃棄りんご。鳥の嘴のツッコミあり
うっすら雪も地下足袋にはツラい
2024年12月10日 12:00撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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12/10 12:00
うっすら雪も地下足袋にはツラい
延々続く彫り込みあと
2024年12月10日 12:33撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
12/10 12:33
延々続く彫り込みあと
山頂に最近引っ越したというお宮
2024年12月10日 12:51撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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12/10 12:51
山頂に最近引っ越したというお宮
手作りおニューのかわいい鳥居
2024年12月10日 12:51撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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12/10 12:51
手作りおニューのかわいい鳥居
背後からは滑走路のような整地道路来ている
2024年12月10日 12:52撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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12/10 12:52
背後からは滑走路のような整地道路来ている
山頂記念
2024年12月10日 13:21撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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12/10 13:21
山頂記念
肩のあたり
2024年12月10日 13:41撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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12/10 13:41
肩のあたり
カラマツの森延々
2024年12月10日 13:41撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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カラマツの森延々
森の中に続くドビキのあと
2024年12月10日 13:43撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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12/10 13:43
森の中に続くドビキのあと
農地に降りてきた
2024年12月10日 14:21撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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12/10 14:21
農地に降りてきた
出峰の上に月が
2024年12月10日 14:43撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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12/10 14:43
出峰の上に月が
南の尾根に日が沈んでしまう。まだ3時前なのに
2024年12月10日 14:48撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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12/10 14:48
南の尾根に日が沈んでしまう。まだ3時前なのに
徳雲寺近くの農地、もう、「さんくろう」の準備?
2024年12月10日 14:53撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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12/10 14:53
徳雲寺近くの農地、もう、「さんくろう」の準備?
土蔵のエンブレムが植物なのか昆虫なのかおもしろい
2024年12月10日 14:57撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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12/10 14:57
土蔵のエンブレムが植物なのか昆虫なのかおもしろい
昔から見覚えのある角の商店。
2024年12月10日 15:02撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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12/10 15:02
昔から見覚えのある角の商店。
大正天皇の即位記念道路、大正4年とあった。
2024年12月10日 15:12撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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12/10 15:12
大正天皇の即位記念道路、大正4年とあった。
佛さま入りの道標と遠くに松本平
2024年12月10日 15:13撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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12/10 15:13
佛さま入りの道標と遠くに松本平
集落の中に御嶽山進行碑も。手前のは新しい
2024年12月10日 15:19撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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12/10 15:19
集落の中に御嶽山進行碑も。手前のは新しい
奥には古いものと渋い石像
2024年12月10日 15:19撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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12/10 15:19
奥には古いものと渋い石像
ここはお気に入りの場所。常念は雪雲に隠れた。午後三時半の斜陽は林城尾根をカスってかろうじて届く
2024年12月10日 15:26撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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12/10 15:26
ここはお気に入りの場所。常念は雪雲に隠れた。午後三時半の斜陽は林城尾根をカスってかろうじて届く
こんな山腹のお寺が平安時代から続き、千手観音まであるのだ。
2024年12月10日 15:46撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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12/10 15:46
こんな山腹のお寺が平安時代から続き、千手観音まであるのだ。
このあたりは戦国期、小笠原氏の支城があった。どちらも1550年武田信玄に攻められて落城した。以前探訪した。
2024年12月10日 15:50撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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12/10 15:50
このあたりは戦国期、小笠原氏の支城があった。どちらも1550年武田信玄に攻められて落城した。以前探訪した。
河岸段丘のブドウ畑をゆっくりと下降していく。
2024年12月10日 15:56撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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12/10 15:56
河岸段丘のブドウ畑をゆっくりと下降していく。
リンゴ畑では落ち葉を焼いていた。炭素を除いて、リン酸窒素カリウムを畑に戻す
2024年12月10日 15:58撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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12/10 15:58
リンゴ畑では落ち葉を焼いていた。炭素を除いて、リン酸窒素カリウムを畑に戻す
常念山脈を雪雲が取り巻く。もっと降れ、雪。
2024年12月10日 16:10撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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12/10 16:10
常念山脈を雪雲が取り巻く。もっと降れ、雪。
振り向けば残照の出峰
2024年12月10日 16:21撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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12/10 16:21
振り向けば残照の出峰
遷座したときの記事
2024年11月12日 08:58撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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11/12 8:58
遷座したときの記事

装備

個人装備
地下足袋 防寒具 カッパ シュラフカバー 小マット 水筒 その他沢個人基本装備(ナイフや灯り地図磁石)
共同装備
ツエルト ノコ 焚き火セット

感想

家の窓から東の正面に見える、出峰(いでみね)は、美ヶ原の支尾根の肩のような所だが、ここからは山に見える。朝ご飯のあと、あんまり天気もよくて常念も白く雪を乗せて輝いているし、作っておいた計画を出してきて地下足袋を履く。自宅から歩いて日帰りできる射程内だ。麓まで2時間、上り2時間、下り1.5時間、帰宅に2時間。

先月、この山の中腹にあった祠を、車道が裏側から付いている山頂に引っ越ししたニュースを市民タイムスで読んだのもきっかけで、行ってみる。

薄川の河岸段丘が作る美ヶ原の三城までの地域は日当たりのよい傾斜地を棚状にした集落が連なり、歩いていくととても心が弾む。農家に特化した敷地の配置や傾斜地を利用した段々石段や石垣、古い土蔵門。水を巧みに引き込んだ民家など、古来の暮らしの名残を眺めるだけで楽しい。道祖神やお宮も集落ごとに必ずある。坂道で振り向くと常念が白く輝いている。

坂の上の集落を遠回りして回ったりして、出峰の麓の原集落へ。白菜を収穫している人に遠く挨拶して、適当なところから尾根に取り付く。獣害柵を越えてズ-ランドに突撃。登山道はないが、地形図と、見た目で、多分この尾根を登れば間違いないだろう。尾根末端は傾斜が強いうっすら積雪の斜面だが、尾根型につくと、巨大な溝がボンボン掘られている。登山道?ではなさそうだ。こんなに削れるほど人が登る山じゃない。山城?この山には手持ちの資料では特に無かったはず。

上りはただ登るだけだ。植生は松とカラマツ、ときどきミズナラやクヌギやホオノキ。地下足袋が濡れて、シャビシャビ雪が冷たい。木綿の五本指ソックスだし。

山頂には祠があった。手作りの鳥居もあり、四囲には榊の植木もあった。雪のない日当たりの良い落ち葉の上に腰をおろし、地下足袋を脱いで冷たく濡れた足先を腿とふくらはぎに左右交代で挟んで回復する。かりんとうや柿の種を捕食。山頂は展望なし。裏側からは滑走路みたいな立派な道が伸びてきている。

引き返してだいたい同じ経路で降りる。巨大な溝の謎は深まるばかりだ。山麓に降りて農地にいた人に話しかけたら、わかった。昔木材を下ろすのに馬を引かせて下ろした跡で「ドビキ(土引き)」というらしい。なるほど。祠の元の場所を聞いたが、地形図では指し示せず。「行程半分ちょっとくらいの平らな所」で昔は御柱祭りもやったのでその跡があるとのこと。朝、場所をよく聞いてから登ればよかったな。道らしい道は整備されていない、もう登れる人も減ったのだ。その人は76歳。子供の頃からここの人で水力小規模発電で、このあたりは松本よりも先に電気が使えたという話をしてくれた。そのあと話したばあちゃんは、若いときはよくきのこをとりに登った話をしてくれた。里山辺まで歩くと行ったら、「下りだで楽だわ」といった。やったことある人は驚かない。

左岸側の鉢伏山につながる高遠山が、冬至近い低い太陽を隠す。この河岸段丘は冬はツラいな。南向きの右岸側でさえ午後二時台に日陰になる。左岸の集落はこの時期終日、日が射さないのかもしれない。日陰は寒いので段丘の一番上の段の道を帰る。こんなに高いところに集落のある理由がわかった。でもこの帰路はまるでネパールのトレッキングを思い出す。

海岸寺や天満宮は平安時代から、徳雲寺は室町時代から続く古刹で、このあたりは近世都市石川数正期の松本城下町あたりよりも古くから人が住んでいる。この同じ景観を眺めながら。見下ろす松本平は斜陽が差し込み、遠景の安曇山脈は雪雲の中だ。美しい景観。見とれているのは私一人だけだ。

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