第1回奥武蔵ファントレイル100km(画像なし)
- GPS
- 32:00
- 距離
- 78.9km
- 登り
- 4,987m
- 下り
- 4,780m
コースタイム
- 山行
- 8:30
- 休憩
- 17:10
- 合計
- 25:40
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
感想
我が地元、奥武蔵。
ここ数年、トレイルレースが多く開催されるようになってきた。
そしてついに、100kmを越えるレース開催の一報。
しかも、UTMF/UTMBへの参加対象完走ポイントの申請は4P。
カテゴリー的に、最高峰である。
何度か書いたことはあるが、私は一部のマナーの悪い人(ランナー&登山者・ハイカーを含む)は、好きではない。
山と街の違いがわからない人は、正直好みではない。
のだが・・・、誤解を恐れずに言うならば、山はただそこにあるだけで、人もまた往々にして自由に行動するものである。
好きなものは大切にしたいし、守ろうともする。
それは心理であり、各々の正直な感想なのだろう。
だがそれは決して「トレイルラン」というものを、否定するものであってはならないとも思う。
それは、自転車や最近流行のスポーツや、古参の登山・ハイキングにしても、総称を否定してしまうのは、横暴だと思う。
忌むべきものは悪行であって、大事なのは自分だけではなく、そこには他者が存在するという気配りと優しさだと思う。
まぁ・・・ロクデナシの類な自分が、偉そうなことを言える人間ではないのだが・・・。
スポーツは心技体というのは、日本の文化だし。
技と体を鍛えるのであれば、心も鍛えようぜ?ってな。
さて、相変わらず前置き長いっす。
いつものトレーニング皆無に、登山力も低下中。
ほんと、ジョギングとかしないもんね・・・。
それでも今回4ヶ月くらい取り組んだのは、68kgまで増えた体重の減量。
好きな缶コーヒー(1日6〜8缶飲んじゃう)を、1日1本に。
お昼ごはんを、おかずのみしてお米なし弁当に。
これ、おかずだけで270円というお財布にも優しい。
3日に1回くらい?のストレッチと思い出したような体幹トレーニング。
4ヶ月で走ったジョグは、50kmも行ってないんじゃないかな。
あとは、レースに数度出て、登山していただけ。
あと、転勤してきた後輩がなんと!整体師の勉強中。
随分とお互いの知識を交換しながら、ボディメンテナンスもしていただきました。
自分に合った、テーピングの仕方を教わったり。
昔から何故か、何分息を止められるかなぁ?なんて(年に数回だけど)やっていたけど、ついに2分を超え2分10秒の新記録に歓喜したり。
体重は64kg台が見え隠れするまで、減量成功。
頑張ったのは、本当にこれくらいです。
体を鍛えるんじゃない、知恵でなんとかしろ!
つーか・・・はい・・・トレーニング面倒くさいじゃない?(笑
トレーニングはわざわざするの面倒だし、日常生活に取り入れることにしています。
睡眠時間は6時間、スタート前の支度はバタバタ。
朝食を採る時間もなく、バナナ1本とブースでジェルとバーを1個。
スタート後、ゲートを潜ってから、ゼッケンと靴ヒモを結ぶ始末。
コースの下見だけはしたので、各エイド間+全体のペースノートだけはしっかり作れた。
今回は、珍しく最初からミドルペース。
最後尾のスイーパーと握手はいつも通りしてから、走れるところは序盤からオールラン。
しかし、まさかの渋滞!
20分ほどロスし、A1武甲山登山道入口が設定より30分遅れ。
最近重登山をしていないために、予想通り登りのスピードが出ない。
A2・A3間で、必死のペースアップ。
2時間のマージンが精一杯で、各エイドでの休憩(支度やマッサージ)が30分。
いつも忘れてしまうのだが、やはりエイドはもっと早く出ないとダメなのであろうか・・・。
A3名栗(第1関門)までは、殆ど走れるコースではなく、鬼畜のアップダウン。
ここで足を使いたくはなかったが、加減しながらも押し押しで行った。
ガスと風で、寒い感じだったが、体調は良い感じ。
日没を過ぎてから、胃袋の調子が落ちてきているのを感じた。
子ノ権現A4を過ぎ、初体験のリバース。
マーライオンかよ!
つーか・・・べスパハイパー直後、もったいねぇと独り笑った。
少しずつジェルを補給。
天覚山までの間、思いのほかアップダウンが辛く感じる。
なんとかA5の東峠についたが、ペース維持が辛くなってきていた。
ペットボトルに水とお湯をいれ、おかゆをなんとか口に入れ冷たいものを避けるようにした。
飯能で休む時間が欲しいと、2時間マージン確保にひたすら走る。
ドロップバッグを回収し、ノースリーブから日没後Tシャツから、ウールの長袖に。
ラーメンが殆ど食えなく、先に空いていたマッサージに。
この間、20分ほどウトウトできた。
おかゆが食えるように復活したので、2杯。
1時間も休憩してしまったが、ストーブは暖かかったし、これでペースがダメなら元々ダメだろうと出発。
足は軽くなり、1時間に減ったマージンがどこまで取り戻せるかと走ったが、宮沢湖の増えた1週が加味したものの地味に痛かった。
右の股関節に違和感が出始め、登る足が上がらない・・・。
平坦と下りはまだまだ走れるし、改良した膝と足裏のテーピングのせいか、まだ平気だ。
いつも巻かない足首のテーピングも効いているのか、非常に状態はよかった。
体は動く感はあるのだが、辛さと心拍が高い。
気がつけば、登りのペースが遅すぎる・・・。
足が・・・持ち上げられない・・・。
A7鎌北湖が、途方も無く遠く感じるようになってきた。
胃の調子が、またよくない。
鎌北湖が見えた時、思わず涙腺が緩み、あぁ・・・辛かったんだなと思った。
必死に来たが、マージンは1時間のまま。
食べられない・・・
カップうどんを眺めたまま、食えない・・・くそう・・・これが食えなければ・・・と。
リタイヤしますか?食えなければ・・・します。
もう少しだけ、様子をと答えた。
足は動くんだ、平坦と下りなら。
しかし、ここから顔振峠のA8、そして関八州までの激登りが待っている。
ペットボトルを湯たんぽにして、胃に当てながらストーブで暖をとる。
少しずつ、少しずつうどんを食べ完食できた。
「残り時間30分前」の声。
関門ではないが、目安の最低出発時間である。
周りでは、回収車があるなら・・・とリタイヤ申告者が続々と。
自己申告のリタイヤなんて・・・。
うどんは食えた、次だ・・・次の設定時間を見るまでは諦めない。
「行きます!」
おかゆをコップ1杯流し込み、湯たんぽをお腹に入れたままスタートした。
鎌北湖1週も地味に痛いが、平坦だ走れる。
北向地蔵までの登りを必死で登り、ユガテまで走れるだけ走った。
登り返しで、足が動かないが、前だけ見てひたすら進む。
胃が復活してきて、ジェルや羊羹を補給。
夜が明けるなか、時計を見ながら希望が見えなくなってきていた。
75km表記を過ぎ、あと30kmじゃないか・・・。
まだ走れる・・・登りさえ・・・。
A8まであと2.5kmから2kmまでの500m表記が長く、設定時間の7時を過ぎようとしていた。
雨が雲で流れてきたのか、「雨・・・か・・・」と思った瞬間に心が折れた。
諏訪神社手前、ヘタリこみ我慢していた煙草を一服。
完走ポイント3と4は、やっぱりトレーニングしないと厳しいなぁ・・・と苦笑い。
しかしまぁ・・・よく80km近くまで来たもんだ。
ここから先は、やはり追い求めた者の領域なのだと認めるしかないか。
スイーパーさんと合流し、A8顔振峠80km地点に、7時40分到着。
関門でないので、初の自己申告リタイヤとなった。
来年の参加基準は消失するし、これを目標に何かをする気はないが・・・。
また出られる機会があったら、やっつけてやる!(笑)
コメント
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とても面白い。 臨場感があります。 文章力があります。
まるで自分がその場にいるような、というか体験しているような、 ぐいぐいと文章に引き込まれます。 並外れた文章力に感服しました。
私はトレランのことは分かりませんが、自分の胃や足までが同調し、自分が走ったかのような感覚を覚えます。
長文でありながら、一気に最後まで読みました。 冗長な文章に飽きて、途中で読み飛ばすことも多いのですが、これは違いました。
只、これは蛇足ですが・・・、 禁煙した友人が言いました。
「煙草をやめて一番良かったことは、煙草を我慢しなくてもよくなったことだ」と。
つまり、煙草を吸っていた時には、いつも煙草を我慢していたけれども、やめたら我慢しなくてもよくなったという。
煙草をやめれば、体も心も楽になるとのことです。
私は、煙草を吸わないので、禁煙したこともないし、煙草を我慢したこともありません。
うおお^^ありがとうございます。
よく文法がおかしい!と言われるのですが、極まれに壷にはまる方がいるようで(笑
文章を書くのは好きなのですがメンタルが弱く、ささいなきっかけで書けなくなる事が多々あります。
山でのコーヒー・酒・煙草がなんとも最高なんですよねぇ・・・。
楽に止められるのなら、止めたいんですけどねぇ(苦笑
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