バリ三昧の東丹沢南東部横断、菊屋前-エボシ山-梅ノ木尾根岩屋コース-大山-カンスコロバシ沢尾根-水沢-水沢林道-三ノ塔-大倉
- GPS
- 09:41
- 距離
- 21.9km
- 登り
- 2,411m
- 下り
- 2,277m
コースタイム
- 山行
- 8:32
- 休憩
- 1:10
- 合計
- 9:42
天候 | 晴れ、大山頂上付近では正午でも霜柱。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
<概要> 西丹沢の東南部をバリルートメインで横断するコースです。登って下るを3度やる為に、距離の割には累積標高も多いですが、多くの人で賑わうエリアでありながら、核心部は晴天の土曜日でも全く人に会わない為、静かな丹沢を満喫できます。また沢あり、丘り、藪あり、少し危険な崖尾根登りありと、変化に飛んだ面白いコースです。 <菊屋前バス停〜エボシ山〜日向薬師から大山への一般道> * 登山詳細図の熟達者向きとなっているルートの多くは、初級〜中級バリルートくらいで、踏み跡が明瞭で赤テープ等も多く、ルーファイが要求されませんが、このルートは違います。下部の里山の部分が踏み跡が不明瞭で、畑の道も交差して分かり辛いです。出だしの部分を登山詳細図のルートでは無く、地形図にあったルートを基にしたせいもありますが(登山詳細図のルートに合流するまで3回間違った)、それ以後でも大変でした。 * 写真4の2−3の鹿戸をくぐると思うのですが、しっかり結ばれており、かつ下の部分が開きませんでした。開けたら閉める様に書かれているので、開けて通っても良いようなのですがなかなか開きません。。。 * その後も写真5の様にどこが道か不明瞭な個所が続きます。地形図を見ると分かるのですが、前半は尾根がグニャグニャ曲がっており、間違った尾根に迷い易いです。写真7の赤テープと矢印に気づかず、写真6の方に行ってしまいました。ルート図を拡大すると間違ったヶ所が分かると思います。 * 373メートルの手前で小学校前バス停からのルートに合流しますが、それは明瞭な登山道(途中までは林道くらいの広さ)になっています。大きな林道を横切る所で、写真9の様に入り口ぽい所の両脇に赤テープがありますが、その道は直ぐに不明瞭になります。直ぐ左の尾根に明瞭な踏み跡が有るので、正解の入り口は林道に出て少し林道を左に歩いた所にあると思います。 * エボシ山の山頂は写真10の様に標識はありますが展望はありません。登山詳細図のエボシ山の上に、”シカ柵穴通過”と書かれており、まさにシカ柵穴があります。その先に赤テープが沢山ありますがこのシカ柵穴を通ったら駄目で、通らずにシカ柵に沿って左に進むのが正解です。 <日向薬師から大山への一般道〜梅ノ木尾根岩屋コース〜梅ノ木尾根ルート〜大山> 梅ノ木尾根岩屋コースの入り口は浄発願寺本堂跡の標識が目印です。車道から川を渡った先に休憩所があり、そこから階段で浄発願寺本堂跡まで登ります。この道は日向薬師まで続く周回ルートになっており、標識に書かれている日向薬師の矢印に沿って歩きます。梅ノ木尾根岩屋コースの入り口は、写真21の”関係者以外立ち入り禁止”看板です。この分岐点を見過ごすと日向薬師に行ってしまうので注意が必要です。後は尾根沿いの明瞭なルートです。踏み跡もしっかりあるので迷う事は無いと思います。一般道の大山三峰縦走コースが近づくと、尾根の細いヶ所が出てきますが、注意して歩けば特に問題ありません。 <大山〜カンスコロバシ沢尾根〜県道70号> * 大山山頂から北側の高い脚立で鹿柵を越え大山北尾根に入ります。暫く尾根沿いに明瞭な登山道を下ると、左の尾根からモノレールの軌道が北尾根に入ってきます。このモノレールの尾根がカンスコロバシ沢尾根で、モノレール沿いに下ります。 * 出だしはかなりの急傾斜ですが慎重に下れば大丈夫です。道はモノレール軌道から途中で左にそれます。このポイントを見失わないように常に左側を注意して下さい。それる個所は少し広くて左に赤いリボンが有ります。そちらの方が少し尾根は細く、出だしの踏み跡も少し不明瞭ですが、下り始めると明瞭になります。 * 尾根沿いに下ると高い鉄塔に出ます。ここで尾根は別れますが、左手の階段がある方の尾根を進みます。後は適当に沢におりて沢沿いに下れば車道に出ます。ただ途中で左岸に渡り、諸戸尾根ルートの諸戸神社に出るのが正解の様です。 <県道70号〜水沢〜水沢林道〜三ノ塔〜大倉バス停> * ボスコキャンプ場の中を横切って水沢に出、後は沢沿いに適当に登ります。出だしに堰が有りますが、左から簡単に越えられます。最初の大きな二股は右沢、次の大きな二股は左沢を進みます。 * 地形図を見るとこの先は堰が何重にも連なっているので、途中でどちらかの尾根に逃げる必要があります。自分は左の尾根にしましたが、かなりの急斜面が連続してお勧めできません。もっと手前か先の方良かったかもしれません。 * 細い尾根を登って大きな尾根に合流すると水沢林道はすぐそこです。後は林道沿いに登ります。林道終点からも明瞭な道があり、二ノ塔と三ノ塔の間に出ます。後は一般道です。 |
写真
感想
いつもは日曜日ですが、先週に続いて用事があるので土曜日です。金曜日の夜に前の会社のOB会の同窓会があり、帰宅が遅い予定だったので、電車で行ける近場の丹沢にまたなりました。今回のルートは、5つの未踏のバリルートを繋げている点は、先週とほぼ同じですが、ルーファイが先週より難しく、危険度も高かったです。
まず菊屋前バス停からエボシ山までが大変でした。買って2度目でガーミンのGPSを壊したので、前回から腕時計のGPSと登山詳細図で歩いている為、道に迷い易い面もあります。でも踏み跡がほぼ無く、畑道も交差したり、藪こぎや曲がりくねった尾根など、元々このルートは難しいと思います。知らない里山は迷い易いですね。もちろん誰とも会いませんでした。
大山への一般道に出ると、登らずに下りますから登って来る人は奇妙に思った様です。なかには”早いですね。”と声をかけてくれる人もいましたが、きっと大山に登って下山中だと思ったのでしょう。説明が難しいので誤魔化しましたが。。。
梅ノ木尾根への登り返しは、廃寺の史跡巡りから始まりました。由緒あるお寺だった様ですが、火事で焼けたそうです。梅ノ木尾根にのってからは快適な尾根歩きでした。快晴の土曜日でバスも混んでいましたが、エボシ山へのバリルートと同様に、この区間も全く誰にも会いませんでした。
計画では一般道に出てから、大山に登らず逆に唐沢峠に下って、そこから唐沢川〜ネクタイ尾根の予定でした。しかしエボシ山までで予定より遅れたのと、ネクタイ尾根は1月に下っているのでパスして大山にしました。次のバリルートは大山北尾根からカンスコロバシ沢尾根で下ります。大山北尾根は何度も歩いているので、カンスコロバシ沢尾根が目的でした。前半はモノレール軌道沿いに歩きますが、分岐も多くてなかなか面白いルートでした。大山北尾根では二人会いましたが、この未踏区間も誰にも会いませんでした。
そこから先が今回のメイン、水沢を遡上してから水沢林道を目指します。記録が見つからず、地形図を見て適当に沢のルートと尾根を決めました。沢の部分は難しくはなかったのですが、尾根への登り返しが大変でした。選択した枝尾根が途中から傾斜が急になり、岩や木の根をつかみながら登ったのですが、その先がさらに急になっていました。そこも両手足を使ってやっと越えると、その先にさらに急な斜面がそびえていました。ロープを持っていないので、これ以上進むと引き返せないかもしれない。引き返すなら今だ。と思ったのですがまだ時間はあります。悩んだ末にとにかく直下まで登って考えることにしました。
そこまで行ってみると登れそうです。そしてその先がもっと急で登れなかったとしても、下れそうです。下れるなら登ろう。という事で登ってみるとその先は少しなだらかでした。しかも少し先にテープが有りました。それを見た時には本当にほっとしました。そのテープを越えて少し登ると大きな尾根に合流しました。その先には何と車が通れるくらいの道が有り、その先にはロープが張っていました。そのロープを越えると水沢林道でした。
後は林道沿いに登り、林道の終点からは明瞭な道で一般道に出て三ノ塔まで45分でした。ここまでTシャツだけで登っていましたが、三ノ塔にいる人達はかなり着込んでいたので、ちょっと浮いた感じでした。当初の計画だと烏尾山から未踏の仲尾根で下山予定でしたが、予定より時間がかかった為に断念してこのまま大倉に下る事にしました。ゆっくり食事をして鵞足炎の左膝をカバーする為、ダブルストックを長めに調整し下りました。歩きやすい道で人もあまりいなかった為、ストックで速度を落としながら走ってしまいました。大倉バス停まで50分ほど。
Tシャツでも汗だくで、バス停に並ぶ人達の厚着した姿を見るとかなり浮いていたと思います(;^_^A
鵞足炎が無ければストックをしまって気持ちよくかけたかったのですが、鵞足炎が悪化した今の状態を見ると、ダブルストックで速度を落として正解でした。ストックをしまって快適にかけたら、42分〜45分くらいで5、6分の短縮くらいでしょうが、確実にもっと悪化したでしょう。その時の気分はそちらの方が良いでしょうけどね。。。
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