台風を前に敗退…千畳敷〜檜尾岳 【日帰り】
- GPS
- --:--
- 距離
- 9.0km
- 登り
- 430m
- 下り
- 1,897m
コースタイム
千畳敷8:20-極楽平9:00-濁沢大峰10:10-檜尾岳11:55-
檜尾避難小屋12:10-30 (檜尾尾根)-赤沢ノ頭15:00-登山口17:00
檜尾橋バス停よりバスにて菅ノ台へ
過去天気図(気象庁) | 2010年09月の天気図 |
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アクセス |
利用交通機関:
自家用車
周辺に無人の駐車場(置き放題)多数あり… |
コース状況/ 危険箇所等 |
登山ポストは千畳敷ロープウェイ乗り場に用紙とともにあり。 道の状況…檜尾岳より避難小屋へ下る道がハイマツに覆われ、少々荒れ気味。 檜尾尾根は迷いやすい箇所があるらしいが下りは問題なし。 水場は檜尾避難小屋下に細い水脈あり。ちなみに木曽殿越下の力水は前日から涸れているとのこと。 千畳敷で熊目撃情報あり、熊鈴の携帯やグループ行動の奨励を案内されている。 |
写真
感想
今回の山の目的は「稜線の眺望を楽しむ」というものだった。なのに結局悪天候のため眺望は全くなく、
日程も小屋泊を断念して日帰りにせざるを得ない敗北となってしまった…(T_T)
先回に引き続きまたもや台風にやられた。まだ九州地方に台風いたからこっちまではまだ影響ないことを期待し、前日まで悩むものの強行した出発。
未明から車を走らせ、途中のSAで燃えるような素晴らしい朝焼けの日の出を見る。「朝焼けって天気崩れる徴候だっけ?」といやな予感をしながら菅ノ台の駐車場へ…。
といっても駒ヶ池に停める。
バスは始発が7:00。見上げると駒ヶ根カールや宝剣岳もくっきり見える!
「良かったぁ、とりあえず出だしはイイね」と安心し、6:50に早めに来た臨時バスに乗り込む。乗客いっぱい。8時の始発ロープウェイにて千畳敷へ…。
しかし着いてみると何とすっかり雲の中!!(>_<) 建物を出てもどこがカールか最初分からず、右往左往。そのうち方向が分かるものの視界全くなし。しかも霧雨が降ってる。降りたみんなも唖然としてとりあえず建物内で待機している様子。
仕方なくカッパを取り出す。今日の行程は長いからゆっくりしてる暇はないと思いながらもこれは台風の影響だから無理かも…とちょっとあきらめモード。こんな日にやっぱり来るんじゃなかったと後悔しながら来たからには歩くしかないと思い極楽平までの急な階段を登っていく。
だいぶ登り詰めたところで下りてくる登山者にうかがう。「稜線の風、どうですか?」返答は「ダメです、すごいです、立っているのもやっとです。僕も空木まで行く予定でしたがあきらめてロープウェイで降ります…」とのこと…(+_+)やっぱりね-…
どうしようと迷いながら極楽平へ。稜線。暴風。突風。!!。
確かに歩くのキツイ…と思いながらもせめてロープウェイ下山だけはしたくないと思い、次の尾根まで歩こうと決意する。
強風がとりあえずすごい。雨が顔に当たって痛い。風下に顔を向けないと息もしにくい。ロープで縛ってたザックカバーも一度飛ばされる。まっすぐ歩こうにも右からの横風がすごいから斜め右前に歩くように体を傾けて歩かないとまっすぐ行けない。何度も道を外しそうになりながら島田娘へ。そしてその後下って行き、高度が下がると風も少しましになった。やれやれと思いながらそれでも時折吹く突風に注意しながら先を行く。
この風との戦いによるのか、それともこの時点で既に日帰りを決めていたからか分からないけど足取りが重い。登りがきつい。ちょっとやる気のない登山。
少し歩いては止まってしまい、やけに時間がかかる。
途中小さい鎖場や石のごろごろしたところなど通る。快適な稜線の道もある。ときどきガスの切れ目から広がっている谷が見渡せる。天気は良くないけどこうやって山にいること自体が幸せだなぁと感じつつ、ぼちぼちあがっていくと檜尾岳の頂上に出た。しかし眺望も全くなく、どこ見ても真っ白。下りる。
尾根にまわると風は全くなくなる。そして花も咲き乱れとてもきれい。
避難小屋までの道は背丈ほどに伸びたハイマツや他の木で歩きづらい。なんとかかき分けて進む。と、避難小屋。ドーム型で基地のよう。中もこぎれいに整理されとても快適に過ごせそう。シュラフがたくさんかけてあったのにはびっくりした。市長さんが寄付されたとか。確かに小屋泊予定してた人ならシュラフなんて持ってないから緊急時助かられそう。
そこで空木方面から縦走してきたおじさんに会う。ここで3泊目という。大きいザックを背負ってるから尋ねると生野菜とお酒が重いらしい。なんと一日焼酎500ml楽しむらしい。4パックも持参して明日は最終日テントだと言っていた。台風どうでしょうねぇとか雑談したのち下山開始。意外に時間かかるのにゆっくりしすぎた。
下山道の尾根はよく整備されている。小屋にあった日記には登りで2回も道に迷ったと書いてあったがその後改善されたのか、ところどころロープで誘導もあったし標識もあるし道を失うことはなかった。でも長い下山道。もともと次の日下りる予定だった池山尾根が右側に見える。本当なら空木岳も見えるはずなのにすっかり雲の中。途中ざれた箇所がありながらも全体的にはなだらかな、歩きやすい道。あとどれくらいか標識もあって励みになる。
お天気のせいか、それとも日が短くなってきたせいか薄暗くなってくる。ちょっと不安になりながら先を急ぐ。ようやく見えてきたバス道路。登山口へ下り立つ。このあと車までバス道を歩かなくてはいけない。まぁぼちぼち歩くかぁと思ってた矢先、後ろからバスのクラクション。運転手のおじさんが前の扉を開けて、乗るように促してくれる。ここはバス停でもないのに何て親切なんだろう〜と思いつつ運賃は400円とのこと。それなら乗ろ。最近この辺りも熊が出るからあまり歩かない方がいいとバスのおじさん。他の乗客はカップルが1組いるのみ。最終から2本目のバスだという。おかげで車のところには5:20に帰れた。
その後、すぐ近くの「こまくさの湯」へ。600円。食事付きで1000円というのがあったのでそちらにした。メニューは限られてるが200円もお得。えびのかき揚げのついた冷やし蕎麦おいしかった。温泉のお湯もとてもやわらかくて気持ちいい。その後仮眠をとり深夜帰途につく。
台風の影響により最初予定していた空木岳、南駒ヶ岳には行けなかったけど、でも歩けて楽しかった。これもまた経験かな。
次回はリベンジということで伊那川ダムから越百〜南駒〜空木の周遊縦走を行けたらいいな!(*^_^*)
おつかれさまでした!
コメント
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天候が良くないときはテンションも下がってしまいますが、これも山の表情の一つと思ってあきらめるしかないですね。
天気がよければいう事無いのですが、minkistさんのように、こんな天気でも山に居ることが楽しめるようになりたいと思いました。
こんにちは!
伊吹の夜景の写真、きれいでした!!
月の明かりがあるとはいえヘッドランプなしで歩けるなんてすごいですね…。さすが通い慣れおられます。
わたしはいつも違うところばっかり行ってるので無理です〜
でもやっぱり山歩きには好天がいいですね
確かにテンションが違います。
こんばんは。
無事に下山できてよかったです。
残念ながら、台風は進路を変えてくれなかったですね。
このお天気だからこそ出会えた方もいたようですし、
いい経験でしたね。
次はどこへ行くんですか〜?
はい、予期してたことですが、まさかここまでひどいとは思っていませんでした… 恐るべし台風、そして侮れない台風です。
特に山では台風の前に人間は無力です…
帰ってきたらみんなに「賢明な選択だよ」と散々言われました。
次の山ですかぁ?はい、決まってますよ、10日後に迫ってる連休に赤石〜聖です。といってもまだ計画が煮詰まってません…
とりあえず本日、食料の買い出しだけしてきました〜
minkistさん、こんばんは。
私はsuezouと申す者です。
遠路来られたのに残念でした。
私の自宅からは近くなのでいつでもいけると思い
今年初めて歩きましたがかなり気に入りました。
特に檜尾岳からの朝の景色は素晴らしくて
見入ってしまいました。
檜尾避難小屋も綺麗で超快適でした。
まだ水場は大丈夫でしたか?
minkistさんのレポも読ませていただきました。
朝日岳は私は大好きな山です。
船窪レポも楽しかったです。
私もテントで行きたいです。
では、またお願いします。
コメントありがとうございました!
そして過去の記録も見て頂いてありがとうございます。
suezouさんも今年7月に木曽駒〜空木の縦走をされてたのですねそして写真の美しいこと… 素晴らし〜い
お天気だったらこんな景色が見られたのですね〜あ〜残念でも山は逃げないので、また行きます、ぜったい
それと、suezouさんの自宅から見えるという風景、素晴らしいですね…感動です。
3000m級の山を毎日眺められるなんて本当、羨ましい限りです!
昭和基地(笑)
避難小屋使えそうだねー。。
空木の記憶も薄れてきたから、また行きたいな…
ま。無事でなにより。お疲れ様でしたー。
今日もうらめしいほどのカンカン照り…
どうしてその予定してた日だけ悪天候なんだか…
今年は天気との相性が悪いらしい
次の山こそいいお天気が続くことを願うばかりです
早く足、治してねー
お天気に恵まれなくても、山を楽しめるのがminkistさんらしいです。
昨年登った雨の宝剣を思い出しました。
まあ、お天気はしょうがないですね。
次の南アルプスが好天になることを祈ってます。
気をつけていってらっしゃい
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