能郷白山 〜新雪ラッセルも また楽し〜
- GPS
- --:--
- 距離
- 15.9km
- 登り
- 1,437m
- 下り
- 1,434m
コースタイム
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
私が気が付かなかったのか、登山ポストは見当たりませんでした。 |
写真
装備
備考 | 日帰りで、まさかヘッドランプは必要ないと思っていましたが、そのまさかが現実に。もしものためにザックに忍ばせておいて良かったです。 |
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感想
出発前に能郷白山の状況が知りたくて、登った人のブログ等を検索してみるが、ここ最近の情報が見当たらない。
暖冬ぎみの冬とはいえ、そこは1,600m以上の山。雪が積もっていても不思議はない。情報が少ない理由はそんなことも関係しているのか。
歩くに支障のないほどの若干の雪には期待しつつも、せめてドッサリなんてことがないことを願いながら、一応、保険にワカンを持参して早朝4時過ぎに我家を出発。(結果、このワカンが役立つことに)
本巣の、登山口に繋がる林道に入ってしばらく。前方の山を見ると、白い。
あの低い山でこの雪。麓から能郷白山の頂を望むことはできないが、先の様子は容易に想像できる。
といって、はるばるここまでやってきて、ここでUターンというのもシャレにならない。まあ、登れるところまで登ってダメなら戻ってくるだけのこと。
6時過ぎ、林道ゲート前に到着。案の定、他の車は1台も止まっていない。
この辺は雪はまったくない。
6時42分、ゲート前を出発。
3年前の春に来たときより道は荒れているが、それでも歩くのに支障があるほどではない。
林道歩きも後半になると道にもだんだん雪が現れはじめてくる。
そして、7時44分、登山口に到着。
しょっぱなから、いきなりの急登が始まる。しかも雪の中。
無駄に体力を消耗しないように、マイペースでゆっくりと登って行く。
登り始めて2時間近く。標高1,100mあたりのところで、後ろから単独男性が登ってきた。
今日は子供の誕生日なので、途中の前山まで登って帰るとのこと。
ここで、男性はスノーシュー、小生はワカンを装着。
ここまでの踏み跡を辿らせてもらった代わりにと、男性が前山までのおよそ1時間40分、先を歩いてくれた。(というより、こちらが先を歩いたら、スロー過ぎて返って迷惑をかけてしまいそうだ)
この区間で体力の温存ができたからこそ、その後、頂上までなんとか乗り切れたようなもの。男性に感謝。
11時少し過ぎに前山に到着。男性は帰っていった。
いよいよ、ここからは一人旅。
前方には頂上と、その横に白山権現の祠が見えてきた。
その左には磯倉が尖った頭を天に向けている。この山もいつかは登ってみたい。
そして、右前方には白山も大きな山体を現してきた。
そんな景色を眺めながら、まっさらな新雪を踏みしめて進んでいく。
ありがたいのはササが埋め尽くされていないので、間違ってコースを外れる心配がないこと。
雪の深さは、このあたりで4、50センチといったところか。下に固い層がないので、おそらく昨日、一昨日あたりに一気に降り積もったのだろう。
その後は、アップダウンを繰り返しながら、前山から2時間10分、ゲートから6時間40分かかってようやく頂上(1,617m)に到着。
苦戦しながらも、なんとか山頂にたどり着くことができた。
時計の針は昼をとっくに回って1時20分を指していた。
上空は冬空だが、一望のもとに広がる白山、北アルプス、乗鞍岳、御嶽山は陽に照らされて輝いている。
さすがに3,000メートル級の山ともなると、どの山もほとんど白一色。
この山も、もうあと何日かすればそんな景色に変わることだろう。
しばらく景色の方に気を取られていたが、頂上付近は風がビュービュー吹抜けて寒い。
祠の横で湯を沸かして昼食に、などと悠長なことを考えていたが、とてもじゃないがそんな状況ではない。立ったままパンをかじって手短かに昼食を終了。
早々に帰途についた。(と言いながら、頂上付近には1時間近くも居座っていたことになるが)
2時08分に下山を開始。下るほどにみるみると夕闇が迫って、車の待つゲートに着いたときには5時28分。あたりはもうすっかり暗くなっていた。
いざというときのためにザックに忍ばせていたヘッドランプが役目を果たしてくれた。日帰りとはいえ、やっぱり備えは怠れない。
この日、他に頂上に登ってきた人は、次々に登ってきた単独男性3人。
多少なりとも後続の方達のお役には立てたと思うが、それ以上に新雪を歩く喜びを味わえたことに感謝。
ちなみに、暗くなって最後にゲートに帰り着いたのは、この私(汗)
コメント
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いつも素敵な景色を届けていただいてレコを見るのを楽しみにしてますよ^_^
親切な新雪ラッセルお疲れさまでした。この山からの眺望は白山からアルプスまで見えてこんなに素晴らしいんですね。能郷白山ってめちゃくちゃ地味なイメージがあって今まで行きたいマイリストに入れてなかったんですが、気になる山になりました。今の時期だとノーマルタイヤでも登山口までな行けるのでしょうか?その他装備はどの程度必要な山なのでしょうか?
「親切な新雪」・・・うまい!!
いや!そういうことじゃなくて(笑)
折しも暖冬。実は我家の近くからは伊吹山が見えるんですが(そう、RYOSUNさんの地元の山です)、前日の時点で伊吹山に雪が見えなかったことから、それより少し高いとはいえ能郷白山にも、もしかしたら無いのでは、あったとしても大したことは・・・、などとタカをくくっていたわけです。でも、山はなにがあるか分からない。ということで、一応、ワカンだけは持参して、たまたまそれが正解だったということですね。
当初の予定通り前山から帰られた方を除いて、後から登ってこられた方達は、私と同じでこれほどの雪を予想されていなかった様子でした。
あの時点では、ゲートまでノーマルタイヤでまったく問題ありませんでしたが、これからはどうでしょうか。一応、それなりの備えをされていった方がいいのではと。その他の装備は今の時点だったら普通の冬山装備でいいと思いますが、でも、ゲート前から雪があるようだったら話は別だと思います。
私もRYOSUNさんのブログ、たまたま拝見させていただいていますヨ。
私が白山初滑りのこの日、能郷白山だったのですね^^
登山者も少なく静かな山歩きが楽しめたようで何よりでした。
この時期は雪で足元が悪くなると時間がかかるのと、
陽も短いですからお守り代わりのヘッドライト持参は大正解でしたね。
たまにまぁいいかと手を抜き持参しないことがあったので初心に帰らなければ…。
半分、雪が少ないことを願って家を出た能郷白山でしたが、
勝手なもので、結果的には新雪歩きを満喫することができて、私としては満足な山行きになりました。
山頂から見る白山は白く輝いてました。そして、やっぱりでかい。
同じ日、その白山にyamakikoさんは登っておられたんですよね。
信州の田舎育ちながら、あの山をスキーでなんて、私にはとてもとても。
羨ましい限りです。
正月は故郷仙台で登り初めですか?
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