丹沢・大山(新装開業のケーブルカー・大山寺より山頂〜日向薬師コースへ)
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- GPS
- --:--
- 距離
- 12.3km
- 登り
- 1,098m
- 下り
- 1,293m
コースタイム
天候 | ほぼ終日晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
・復路:日向薬師より25分で七沢温泉、温泉前からの神奈中バスは1日4便のみ。徒歩15分前後の七沢温泉入り口からはバス便多し。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
山頂付近は先週の雪が解け残り、日陰では霜柱とともに凍結し少々クラスト状態、足元注意。泥濘の多い区間は木道等整備。コース中、主な分岐には道標完備、特段の不明箇所等なし。 |
その他周辺情報 | 七沢温泉に日帰り入浴可の旅館数軒(大人1人900〜1000円)、日向薬師コースの登山道から舗装道へ出てすぐのクアハウスでも日帰り入浴・食事可。 |
写真
感想
今年の山歩きは先月の関西ツアーで打ち止めのつもりでしたが、ここ数日の「真っ晴れ」予報の連続に山登りの虫がムズムズ、ゾワゾワ。神奈川の実家へ行くついでに、思い立って「丹沢大山フリーパスB」購入、今秋リニューアル開業したケーブルカー初乗り兼ね、大山プチハイクへ出撃。
小田急線車中から早くも冬晴れの富士や丹沢前衛の峰々が望め、期待値Max。スキーウェアを着込んで備えた寒さや風もさほどではなく、バス終点からケーブル乗り場へ開店前の茶店街を歩くうち、セーターを脱ぐ暑さに。ケーブルカー始発は9時とやや遅めながら、既に50人以上の長いハイカーの列。新装成った緑色の車両は、山麓側全面がガラス張り、シースルーでオープンカー的な大展望が楽しめます。殆どの乗客が下社へ向かう中、中間駅の大山寺で初下車。上下の車両のすれ違いを眺め、女坂「七不思議」を楽しみながら下社へ向かいます。
既に山ガールグループの賑やかな嬌声が響く中、女坂にしては急な岩混じりの道を息を切らせつつ登り、家族連れやベテランハイカーで溢れる下社登山口着。指示に従い安全祈願の後、急な石段を突破、お喋りに夢中な家族ハイカーやシニア登山者をスルー、富士見平でいきなり眼前にドーンの霊峰富士に歓声を上げます。少し登った小展望地からは、噴煙上げる箱根山に加え、富士の右奥に白銀の南ア南部の山々も望め、頂上での大展望に期待も高まります。
2ピッチで山頂直下のヤビツ峠分岐を通過、残雪と霜柱のミックスでプチクラストした日陰の斜面を慎重に登り、家族連れや山ガール・シニアグループ、更にはワンちゃん連れと、老若男女・様々な生き物合わせて100個体を遥かに超える、大混雑の山頂広場到着。冬仕様の頂上は昼食場所の確保にも苦労する賑わいぶりながら、展望の方は南西側の大島~初島、伊豆半島などに加え、相模湾の向こうには房総半島もクッキリ。高層ビルの林立する関東平野の彼方にはスカイツリー、更に筑波山まで望め、隣のハイカー集団に持参の双眼鏡を貸し出しながら、これまでの山行でも5本の指に入る大展望をしばし楽しみます。
下りは渋滞を嫌い、一転してかなりマイナーな日向薬師コースをチョイス。冬の海の照り返しがキレイな箱根・伊豆方面の展望を楽しみながら、緩やかな木の階段混じりの道を快調に下っていきます。見晴台まではそこそこハイカーも歩いていますが、日向薬師方面へ下ると、登山者もグッと少なくなります。路傍に立つ冬仕様のお地蔵様に見守られ、時折後ろから高速で迫ってくるトレランの方に道を譲り、マイペースでゆっくり下るシニアハイカーの方に先を譲られつつ、そこそこのペースで舗装の林道に降り立ちます。
車道に出てすぐに、日帰り入浴可能な雰囲気の良いクアハウスが出現しますが、ここで休憩するとまだ先が長いためスルー。浄発願寺の立派な三重の塔を横目に見て、住宅地に近づいたところを左折、緩やかな登りの舗装道歩きにいい加減くたびれたところで、道端に紅葉の木々の残照。今年最後の紅葉狩りに力を取り戻し、ほどなく日本「三大薬師」の一、日向薬師到着。重文指定の日光月光菩薩他も祀られる名刹ですが、ちょうど来年竣工予定で本堂工事中の上、お堂参拝には山靴を脱がねばならないため、お賽銭入れクイックでお詣りを済ませます。
茶店でオロナミンC一本飲みエネ補給、ツキノワグマ警戒しつつ、林道をズンズン下って、程よい時間に七沢温泉到着。数件ある日帰り入浴可の旅館のうち一番手前の中屋に入り、内湯で山行の汗を流してサッパリ。本来なら離れの露天風呂にも浸かりたいところてすが、服を着直して内湯から少し歩かねばならず、バス時間も迫っていたため、露天風呂は見学だけでスルー。1日わずか4往復のバスを掴まえ、居眠りするうちに本厚木駅へ帰着。実家に寄り、老親の年賀状印刷を手伝って、長い一日を終えました。
ということで、絶好の冬晴れに海・山・街の大展望を楽しみ、10km強のプチハイクもクリアして、このところ溜まっていた山歩き・山岳展望ストレスもスッキリ解消。都心から登山口まで2時間弱、さらに山頂までたったの2時間でこれだけのパノラマを満喫できる大山は、さすが天下の名山、老若男女・多種多様な生き物で大賑わいも納得です。これにて年内の山行は打ち止めとし(頑張って年賀状書かなくては<汗>…)、来春の雪解けまでは、スキーや低山歩きで足腰を鍛え、来シーズンに備えたく思います。ヤマレコユーザーの皆様も、どうぞ良いお年を!
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