坊主岳 木曽の隠れ名山で大展望満喫
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- GPS
- 05:59
- 距離
- 5.7km
- 登り
- 901m
- 下り
- 893m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
国道19号線から国道361号線伊那(権兵衛トンネル)方面へ入り、姥神トンネルを抜けてすぐ奈良井ダム方面へ左折(2車線の舗装路でとてもよい道です)。イノコ沢橋を渡ったところに「坊主岳登山口」の看板あり。看板のところから未舗装の道を入ってすぐに駐車スペース(3〜4台?)。 【伊那谷から】 伊那ICから国道361号線木曽(権兵衛トンネル)方面へ入り、番所トンネルの次の小さな羽渕トンネルを抜け、奈良井ダム方面へ右折(2車線の舗装路でとてもよい道です)。イノコ沢橋を渡ったところに「坊主岳登山口」の看板あり。看板のところから未舗装の道を入ってすぐに駐車スペース(3〜4台?)。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
登り始めにいくつかの道が分岐しますが、先で合流する道がほとんどです。目印を探して尾根芯を離れないように意識して登っていけば大丈夫です。 とにかく急登が続きますのでスリップには注意。笹の切り開きなので道自体はわかりやすいです。 特別に危険な個所はないと思います。 雪があっても装備があれば登れますが、場合によっては頂上直下の急登が厳しいラッセルになります(前回は2月に出かけ、腰まで潜りながらスノーシューで登頂しました)。 |
その他周辺情報 | ●木曽谷側 道の駅・日義木曽駒高原 http://www.michinoeki-kisokoma.jp/ 道の駅・木曽川源流の里 きそむら http://genryu-no-sato.com/ 代山温泉 せせらぎの四季 http://www.kiso-spa.com/ ●伊那谷側 みはらしファーム(温泉施設・食事処などあり) http://miharashi-farm.com/ |
写真
感想
ここ数年、山友との山納めは飛騨方面の雪山でスノーシューを楽しみ、白山を眺めての鍋ランチで一年の反省会としてきました。ところが今年は雪が少なくスノーシューを楽しめないうえに、なかなか日本海側が晴れる日にも恵まれません。
スノーシューができず飛騨の天気が悪いとなれば、ついつい冬場の晴天率の高い南信方面の山へとなってしまいます。この山域、昨夜から晴れていたので今日は霧氷は期待できないだろうということで、毎度の恵那山山系から目先を変えて木曽のマイナー山へでかけてみようか?となりました。
というわけで選ばれた坊主岳へは、やはり美濃や鈴鹿に雪の少なかった2009年の2月に雪を求めて訪れ、山頂直下では期待以上の深い雪に恵まれスノーシューでも腰まで潜りながら息も絶え絶えに登頂しています。当時はまだ登山道はなく笹漕ぎのあるヤブ山でした。
しかし今回は、現地に到着すると辺り一面全く雪がありません。さすがにまだ年末の時期では、雪の少ない冬では積雪は期待できないようです。ですが最近は登山道が付けられ雪がなくても歩けるようになっているとのことなので、坊主岳自慢の大展望を楽しむことにしてスノーシューは車に残しての山納めハイクとなりました。
【イノコ沢登山口〜小坊主岳】
イノコ沢橋に到着してまず、立派な坊主岳登山口の看板に驚きました。7年前に登った時は登山口に赤テープにマジック書きがあるだけでした。当時はネットでも情報がほとんどなく本当に登れるんだろうかと不安を持ちながらの登山でしたが、いまではヤマレコでも記録を見かけるようになって普通に登られる山になっているようです。
イノコ沢橋の登山口案内看板から未舗装の道を降りてすぐに、譲り合えば3〜4台は置けるかな?という駐車スペース。ここから道路方面に戻った坊主岳登山口の道標から山に入ります。
カラマツ主体のジグザグを登ってすぐに小さな祠がいくつかあるだけのミニ神社に出合います。登山道はその左側に続いています。
いくつかの分岐がありますがその先で合流するものがほとんど。ただ尾根からどんどん離れていくような道に入らないように、目印を見つけながら尾根芯を意識して登っていけば問題ないでしょう。
放射冷却による冷え込みで登山道の土はコチコチになっているうえに、よく踏まれた登山道でないので足の置き場がならされておらず斜めです。ずり落ちないように余計な力が入ります。
まだ朝日の差しこまないカラマツの中、ひたすら急登が続きます。やがてようやく陽射しを感じられるようになり傾斜が緩んでくると四等三角点・カンベヤ沢に到着。ここは小坊主岳と呼ばれているようで、7年前にはあったそれを示すプレートが今日は見当たりませんでした。尾根の途中のなんでもないようなところです。
【小坊主岳〜坊主岳】
小坊主岳からしばらくは傾斜の緩い登りとなります。前回スノーシューで踏み倒しながら進んだ笹原はきれいに刈り込まれ、豊かな雑木林の中の気持ちのいい落ち葉の道となっています。差しこんだ朝日が作り出す木々の影も美しい。
やがてダケカンバが多くなり、いよいよ坊主岳への超急登が始まります。道は刈り込まれているので明瞭、一歩づつ粘り強く登れば少しづつでも山頂に近づいていけるだけ気が楽です。前回は腰まで雪に埋もれながら、手当たり次第に立木を掴みたぐりよせて体を引き上げていった場所です。
それでもこんなに長かったっけ?という感じで、やはりなかなかの急登に違いはありません。途中木立が切れ、御嶽山がスッキリと眺められるところがあります。さすがに近いだけあって迫力あります。
再び薄く積雪した木立の中の急登を登りつめると笹の丘になります。そこからひと登りで祠の祭られた大展望の坊主岳山頂に。
広がる展望はまさに360度の大パノラマ!一番近い中ア主峰群は縦方向にギュッと凝縮されたカタチ。さらに目の前にある仏谷はなかなかかっこいいじゃありませんか。そしてなんといっても御嶽山です。その右には真っ白な乗鞍岳と十石山。鉢盛山に分断されながらも穂高・槍・西岳・大滝山・大天井・常念などなどの北ア南部の山々。さらには美ヶ原・浅間山・車山・八ヶ岳連峰・金峰などなど第一級の展望地となっている坊主岳山頂であります。
かろうじてあった雪の上にシートを広げ、御嶽山を眺めてのランチタイム。しばらくして単独の地元ハイカーがやってきました。今年10回目だそうで、1時間40分で登ってこられたとか。今年はやはり雪が降らないとおっしゃっていました。
【下山】
年末の忙しい折、名残惜しいですがいつもより早めの下山開始です。木曽谷左岸の山々は朝日が差しこむのが遅いですが、そのぶん西日をしっかり受けられて明るく暖かな帰り道となります。
霜柱が溶け凍結が緩んだ急な道はヌルヌルよく滑るので慎重に下っていきましょう。それでも急登な山は下山は早い。あっというまに駐車地に帰り着き、今年の山納めも無事終了となりました。
登山道も付けられ一年を通して楽しめるようになった坊主岳ですが、この時期は訪れるハイカーも少なく静かな山を楽しめます。
ただ標高はそれなりにあるのでこれからの時期、寒さ・雪対策をしっかりしてお出かけください。
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