常念岳



- GPS
- 17:41
- 距離
- 21.8km
- 登り
- 2,171m
- 下り
- 2,166m
コースタイム
- 山行
- 6:58
- 休憩
- 0:16
- 合計
- 7:14
- 山行
- 8:17
- 休憩
- 1:00
- 合計
- 9:17
天候 | 1日目 曇り 2日目 快晴のちガス |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年03月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
林道から1600メートル付近は午後になると雪が溶けてザラメ状 樹林帯を抜けるとクラスト状になるが、踏み跡を外すとどこで踏み抜くかわからない上に踏み抜くと相当深い |
その他周辺情報 | 下山後→ほりでーゆ |
写真
装備
個人装備 |
フリース
Tシャツ
ダウン上
ダウンパンツ
オーバージャケット
オーバーパンツ
靴下
グローブ
防寒着
帽子
バラクラバ
靴
ザック
アルファ米
行動食
飲料
マット
エアマット
シュラフ
コンパス
笛
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
保険証
携帯
時計
サングラス
ゴーグル
タオル
ツェルト
ビーコン
ピッケル
ストック
カメラ
スコップ
|
---|---|
共同装備 |
ロープ
スリング
カラビナ
テント
バーナー
コッヘル
|
感想
今シーズンのビッグ山行第三弾!
冬の常念岳登頂!
心配なのは林道歩きとテント泊。ドキドキしながら出発!
ほりでーゆの奥からスタート、ゲートが閉まっているので、林道を歩く。林道は雪で覆われていたからか、ストックのおかげか昨年の燕岳の時に比べると楽々で歩いた。
途中にあるお手洗いは使える状態になっていた。ありがたや~。
林道の終点から山の道に入る。ガイドさんが直前に下見をしてくれていた。
アイゼン無しでスタートだ。始めはドキドキしたが、たしかにアイゼン無しで問題ない雪質だった。(この日のこの時間は…という事で)
テントなど共同装備はガイドさんが持ってくれてはいるものの、自宅出発時に計測したザックの重さは15キロちょい。当日の衣類も入ってはいたが、そこに飲み物を追加しておそらく17キロ前後のザックを背負っての山行。これまでの経験から、14キロを越えるとバテる傾向にある。そして、初日は1400メートルほど登る。不安要素は満載だ。
一歩一歩を大切に、無駄に体力を使わないように登っていた。休憩でザックを下ろすと、再度担ぐ際に重さを実感。だんだん重くなるように感じる。子泣き爺だ。
アイゼンをつけてしまった方が楽なのでは?その数百グラムで楽になるのでは?等と考えたりもしたが、果たしてどうなのか?決断しきれないまま、黙々と歩き続ける。
1900メートルちょっとの辺りから、テントが現れ始めるとの言葉どおり、ポツリポツリとテントが張られていた。
我らの幕営地はまだか?まだなのか?そう思いながら、子泣き爺と共に歩き続ける。
このこんもりした所を越えたら今日は終わり、との言葉が幻聴だったのだろうか…と思うほど、最後のひと登りは辛かった。やっと野営場所へ到着。
今回は、マットを二つ持参。一つは通常のウレタン?マットで、もう一つは激安で買ったエアマット。今回は空気をぱんぱんではなく、少し弾力を残すイメージで空気を注入した。一晩寝てみて、エアマットの使い方次第で快適性が変わる事を学んだ。これまでは空気をパンパンに入れすぎていたのだな…。
寒さ対策として湯たんぽ、シュラフはモンベルの1番温かい#0 EXP?だったかな(レンタル)。更に足元にフリースの膝掛けを敷き入れた。
おかげで温温、朝までしっかり眠れたのだ。
翌日は6時頃に出発。初日の辛さで、テントでお留守番しようか…と悩んだが、ここから山頂までは標高差700メートルちょっと位かな、それなら頑張ろうか、と決意する。
スタートは雪山フル装備だったが、歩くとやはり暑くなってくる。調整しながら歩みを進める。アイゼンで歩く感覚、うん、やっぱり好きだ。
樹林帯を抜けるタイミングでちょうど日の出だった。この一等地には、雪のブロックが綺麗に積み上げられた壁に囲まれたテント。ちょっと羨ましいくらいの良い構造物だった。
テントに不要なものはデポしてきたのだが、前日の疲れか段々と辛くなってきている。やっとの思いで前常念へ到着だ。あぁ、ここが山頂ならどんなに良かったことか…。
それにしても天気が、天気が、天気が最高ではないかぁ!!目指す常念の山頂はもちろん、穂高の山並み、乗鞍、御嶽方面とどこまでも見えている。目の前にあるのに信じられないほどの絶景だ。
前常念でお留守番の誘惑を振り切り、自分を鼓舞する。山頂が見えているじゃないか!ここでやめたら2度と来れないかも知れないぞ!頑張れ、ワタシ!!
さぁ、最後の登りだ。いや~、凄いねぇ、まーっ直ぐ登っていくねぇ。なんと綺麗な境目、空と雪の尾根との美しいコントラスト。風は無い、絶好の登山日和だ。
山頂へ真っ直ぐのびる尾根は、見た目ほどキツくはなかった。お天気が良いため、ただひたすら気分が良い。
山頂に到着すると、360度の展望だ。お社の屋根には氷がはりついていた。
いつまでもいつまでも眺めていたい景色、登頂時に槍にかかっていた雲もどこかへ消えて、真っ白な穂先が全容を見せてくれた。頑張って良かった、これがあるからやめられないのだよ。
後ろ髪を引かれながらも下山開始。帰りたくない、いつまでもここに留まりたいと思い、何度も振り返る。
少し下ると、下から雲が上がってきたようだ。とてもラッキーなタイミングで登頂できたのだ。さぁ、帰りなさいと言われているように、だんだんと辺りは白いガスに覆われた。
幕営地は意外と遠かった。戻ってパッキングを済ませたら、更に長い下りを下りていく。
こんなに登ったのか…と思うくらい長かった。登りの時は荷物の重さであまりよくわかっていなかったが、そこそこの斜度を登っていたようだ。
最後の方は暑くて、アウター一式は全て脱いでいた。林道終点までは長い長い道のりで、最後の林道歩きが呆気なく感じられた。
ゲート到着時は、疲れで土踏まずがとても痛かった。靴擦れのような水ぶくれが土踏まずにできていた笑笑。
ほりでーゆで汗と疲れを流し、帰路に着く。
冬の常念岳、行く前に他の方々の山行記録を見て、結構行っている人がいるじゃん。と思っておりました。うん、皆様、とても強い方々なのですね。ほんとにほんとに、長かった。そして今現在、ひどい筋肉痛。
でも、それ以上に楽しめた山行でした。自分の限界、14キロ超えの荷物を背負っての山行、冬のテント泊、雪山での累積標高差2000メートル超、というチャレンジを頑張りきれた達成感がある。そして、あの景色。真っ直ぐ伸びる尾根を無心で登り続けるあの時間は、忘れられない。
ガイドさんに、一緒に歩いてくれた同行者に、お天気に山に、ありとあらゆるものにありがとう!
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