厳冬期 鳥甲山
- GPS
- --:--
- 距離
- 7.9km
- 登り
- 1,310m
- 下り
- 1,268m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
雪は例年より少なく薮多し |
写真
感想
いよいよ越後遠征最終日、八海山、越後駒ヶ岳、苗場山と厳冬期ワンディをつなぎ最終決戦は最も難易度が高い鳥甲山だ.パクミンも成果を試す持ってこいの山だ.
この鳥甲山は二百名山、百名山の苗場山と相対する様に聳えている.女性的な苗場山に比べ男性的な山、その急峻な尾根は厳冬期人を寄せ付けない.山頂滑降を今日も成し遂げなければならない.
前日秋山郷の萌木の里コテージに宿泊した.夕方6時に食事を済ませて早々に寝た.起床は深夜0時であったが僕は夜10時には目が覚めてしまった.気持ちが高揚して眠れなかった.皆には申し訳ないが夜11時過ぎには起きてもらって準備をする.
今日も深夜スタートだ.僕は下山後新穂に移動しなければならないので早ければ早い程良い.
車で屋敷に移動して集落に車を止めスタート.積雪は50cm程だろうか、薮は多い.林道を詰めて夏道を行こうとしたが薮が激しくてスキーでは行けない,沢状の地形を薮を避けながら進む.しかし予想通りの急登.幅2m程の急登を行く程ジグしただろうか。当然沢上地形は前日の降雪で激ラッセルになる.
今日もパクミンの機関車ラッセルが突き進む.滑りは下手だがラッセル力は化け物である.彼に足りないのは滑りの技術と経験力、これが備われば最強の山スキーヤーに慣れる.発展途上の今一番注目している若手である.山スキーとは総合格闘技全ての要素を兼ね備えてこそ一流となる.
さてどこまでも激急登の激ラッセルが続く.パクミンは腕まくりして背中を出している.おじさんたちは寒くて震えているのに.ようやく激急登をこなして屋敷山の稜線に立つがこの先も絶望的な激薮が待ち構える.鳥甲山までの稜線はアップダウンが多くて巻きの連続で行く予定だったが如何せん薮がじゃまで最難関の巻きを強いられた.
それでも僕たちの突破力は薮を何するもの、枝をスキーで押さえながら両手で払いのけ少しずつ山頂に近づく.稜線の途中で夜が明けて秋山郷が眼下に見渡せた.昨日の苗場山も見える.
さあ明るくなって鳥甲山が見えた.もう行くしかない.時間は無制限一本勝負.山頂手前のポコは巻けずにピークを踏んで滑り降りる.一度はシールを使う事になる.
山頂手前でも薮があったが山頂からの斜面は絶品だ.パクを先頭にガンガンラッセルしてピークにたどり着いた.感無量である.皆で記念写真を撮りさあ激パウショーである.
パクは下手だがそれでも4日目でそれなりに滑れる様になって来た.多分来シーズンまでには完璧な滑りを身につける事だろう.
パクを挟んで皆で激薮を滑り降りて気来る.パクも毎日うまくなって行くのが手に取る様に分かる.パクさすがだな.
と煽てるとまた転けるので褒めるのは程々にしよう.帰りはあっという間で無事屋敷に下りて今日も完全燃焼. 鳥甲山万!!
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する