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Yamareco

記録ID: 7904976
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
日光・那須・筑波

燕山~一本杉峠~善光寺楼門~吾国山~大覚山~板敷山

2025年03月15日(土) [日帰り]
5拍手
GPS
10:22
距離
26.9km
登り
1,448m
下り
1,446m
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20 km

コースタイム

日帰り
山行
8:56
休憩
1:27
合計
10:23
距離 26.9km 登り 1,448m 下り 1,446m
5:32
15
大覚寺横の駐車場
5:47
62
林道 岩の上線
6:49
33
岩の上線に戻る
7:22
7:32
26
関東ふれあいの道
7:58
8:01
19
8:34
8:45
22
本宮道との交差点
9:07
9:08
8
林道丸山線 モニュメント
9:16
9:17
9
9:26
9:39
20
9:59
10:01
31
10:32
10:33
11
林道
10:44
10:55
57
足尾山への登り口付近
11:52
28
12:20
12:30
53
善光寺跡
13:23
13:32
19
13:51
13:54
15
14:09
29
切り通し
14:38
14:40
48
15:28
15:30
4
15:34
15:42
13
15:55
大覚寺横の駐車場
天候 曇り
過去天気図(気象庁) 2025年03月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
大覚寺横の駐車場:20台ほど。トイレ有。
薄明るくなった駐車場を出発。
2025年03月15日 05:28撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
3/15 5:28
薄明るくなった駐車場を出発。
燕山を眺めながら車道を歩く。
2025年03月15日 05:38撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
3/15 5:38
燕山を眺めながら車道を歩く。
梅の花が満開。
2025年03月15日 05:42撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
3/15 5:42
梅の花が満開。
林道岩の上線が始まる。加波山神社まで5キロの標識。
2025年03月15日 05:48撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
3/15 5:48
林道岩の上線が始まる。加波山神社まで5キロの標識。
歩き易い路が続く。
2025年03月15日 06:04撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
3/15 6:04
歩き易い路が続く。
我国山の辺りから朝陽が昇る。
2025年03月15日 06:12撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
3/15 6:12
我国山の辺りから朝陽が昇る。
東からの路と合流する。
2025年03月15日 06:21撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
3/15 6:21
東からの路と合流する。
前方にミラーの後面が見えた。
2025年03月15日 06:48撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
3/15 6:48
前方にミラーの後面が見えた。
林道に出たところ。タイヤが置いてある辺りが下り口。
2025年03月15日 06:49撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
3/15 6:49
林道に出たところ。タイヤが置いてある辺りが下り口。
林道の分岐。左に入る。
2025年03月15日 07:00撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
3/15 7:00
林道の分岐。左に入る。
徒歩道への入り口。車止めのチェーンがある。
2025年03月15日 07:04撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
3/15 7:04
徒歩道への入り口。車止めのチェーンがある。
途中から路幅が狭まり,一部で崩れている処も。
2025年03月15日 07:15撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
3/15 7:15
途中から路幅が狭まり,一部で崩れている処も。
縦走路(関東ふれあいの道)に出合う。
2025年03月15日 07:23撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
3/15 7:23
縦走路(関東ふれあいの道)に出合う。
燕山に立つ。
2025年03月15日 07:58撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
3/15 7:58
燕山に立つ。
林道がヘアピンカーブしたところで,脇に降る路があった。
2025年03月15日 08:07撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
3/15 8:07
林道がヘアピンカーブしたところで,脇に降る路があった。
こんな所にも祠があった。
2025年03月15日 08:14撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
3/15 8:14
こんな所にも祠があった。
加波山が垣間見える。
2025年03月15日 08:15撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
3/15 8:15
加波山が垣間見える。
再び林道に出た処が分岐点になる。
2025年03月15日 08:18撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
3/15 8:18
再び林道に出た処が分岐点になる。
加波山神社の鳥居から拝殿を拝む。今回は加波山山頂をパス。
2025年03月15日 08:20撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
3/15 8:20
加波山神社の鳥居から拝殿を拝む。今回は加波山山頂をパス。
東飯田林道支線に出る。
2025年03月15日 08:23撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
3/15 8:23
東飯田林道支線に出る。
加波山頂からの路(本宮道)との交差点。腰掛けるにあつらえ向きの岩で休憩。
2025年03月15日 08:34撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
3/15 8:34
加波山頂からの路(本宮道)との交差点。腰掛けるにあつらえ向きの岩で休憩。
降れそうな踏み跡が付いていた。
2025年03月15日 08:47撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
3/15 8:47
降れそうな踏み跡が付いていた。
林道から山路になる。
2025年03月15日 08:49撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
3/15 8:49
林道から山路になる。
丸山方面に風車が見える。
2025年03月15日 09:06撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
3/15 9:06
丸山方面に風車が見える。
ここからも降れそうな路があった。
2025年03月15日 09:07撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
3/15 9:07
ここからも降れそうな路があった。
モニュメントのある所に出る。
2025年03月15日 09:07撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
3/15 9:07
モニュメントのある所に出る。
風も無いのに風車が回っていた。不思議。
2025年03月15日 09:08撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
3/15 9:08
風も無いのに風車が回っていた。不思議。
一本杉に立つ標識の脇にある赤布から踏み跡に入る。直ぐに,数メートル南にあった所から入る路に合流した。
2025年03月15日 09:36撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
3/15 9:36
一本杉に立つ標識の脇にある赤布から踏み跡に入る。直ぐに,数メートル南にあった所から入る路に合流した。
最初の方は良く使われていそうな歩き易い路だった。
2025年03月15日 09:41撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
3/15 9:41
最初の方は良く使われていそうな歩き易い路だった。
落ち葉の路を進む。
2025年03月15日 09:51撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
3/15 9:51
落ち葉の路を進む。
月見の滝。水がちょろちょろと流れていた。雨季はどうなのかな? この先,林道大塚真壁線まで路が続いているようだ。
2025年03月15日 09:59撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
3/15 9:59
月見の滝。水がちょろちょろと流れていた。雨季はどうなのかな? この先,林道大塚真壁線まで路が続いているようだ。
踏み跡が見つからず,沢に向かって適当な斜面を下る。
2025年03月15日 10:10撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
3/15 10:10
踏み跡が見つからず,沢に向かって適当な斜面を下る。
踏み跡が不明瞭だが,赤布が見えたのでそちらに進む。
2025年03月15日 10:12撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
3/15 10:12
踏み跡が不明瞭だが,赤布が見えたのでそちらに進む。
幾分,踏み跡らしきものがあったが,木の枝が煩い。
2025年03月15日 10:14撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
3/15 10:14
幾分,踏み跡らしきものがあったが,木の枝が煩い。
踏み跡が交錯する。
2025年03月15日 10:19撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
3/15 10:19
踏み跡が交錯する。
T字路になる。地形図を見て尾根を下る方向に進む。
2025年03月15日 10:23撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
3/15 10:23
T字路になる。地形図を見て尾根を下る方向に進む。
分岐を赤布の方向に進む。
2025年03月15日 10:30撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
3/15 10:30
分岐を赤布の方向に進む。
直ぐに幅の広い林道に出た。
2025年03月15日 10:33撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
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直ぐに幅の広い林道に出た。
ここから足尾山に続く山路に入れそう。
2025年03月15日 10:44撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
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ここから足尾山に続く山路に入れそう。
路が錯綜しているが,取敢えず赤目印の方に進んでみる。
2025年03月15日 11:00撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
3/15 11:00
路が錯綜しているが,取敢えず赤目印の方に進んでみる。
せせらぎを聞きながら小沢の横を歩く。
2025年03月15日 11:04撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
3/15 11:04
せせらぎを聞きながら小沢の横を歩く。
見えているのは難台山かな?
2025年03月15日 11:20撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
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見えているのは難台山かな?
これから登る吾国山が見える。
2025年03月15日 11:56撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
3/15 11:56
これから登る吾国山が見える。
善光寺楼門。室町時代建立の重要文化財とのこと。
2025年03月15日 12:13撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
3/15 12:13
善光寺楼門。室町時代建立の重要文化財とのこと。
地元の方によれば,少し前まで善光寺の本堂があったようだが,最近取り壊されて更地になってしまったとのこと。
2025年03月15日 12:19撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
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地元の方によれば,少し前まで善光寺の本堂があったようだが,最近取り壊されて更地になってしまったとのこと。
空地の東端にあった倒木の斜面を登る。
2025年03月15日 12:29撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
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空地の東端にあった倒木の斜面を登る。
舗装された林道に出た。
2025年03月15日 12:32撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
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舗装された林道に出た。
標識に従って,山路に入る。
2025年03月15日 12:49撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
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標識に従って,山路に入る。
矢印の標識に従う。
2025年03月15日 12:58撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
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矢印の標識に従う。
林道脇からハイキングコースを登り始める。
2025年03月15日 13:32撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
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林道脇からハイキングコースを登り始める。
吾国山に建つ田上神社が見えた。
2025年03月15日 13:51撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
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吾国山に建つ田上神社が見えた。
燕山,加波山,丸山が見える。左端には筑波山。
2025年03月15日 13:52撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
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燕山,加波山,丸山が見える。左端には筑波山。
葉っぱだけが覗いていたカタクリ。
2025年03月15日 14:03撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
3/15 14:03
葉っぱだけが覗いていたカタクリ。
切り通しへの分岐点。壊れた道標が置いてある。
2025年03月15日 14:05撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
3/15 14:05
切り通しへの分岐点。壊れた道標が置いてある。
切り通しに出る。
2025年03月15日 14:08撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
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切り通しに出る。
大覚山。手書きの山名標と三角点。
2025年03月15日 14:38撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
3/15 14:38
大覚山。手書きの山名標と三角点。
大覚寺への標識。去年は暗い中,ここから降って難儀したことを思い出す。
2025年03月15日 15:17撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
3/15 15:17
大覚寺への標識。去年は暗い中,ここから降って難儀したことを思い出す。
草が刈られて歩き易そうになっていた。
2025年03月15日 15:17撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
3/15 15:17
草が刈られて歩き易そうになっていた。
板敷峠に到着。親鸞聖人法難の遺跡が建っていた。
2025年03月15日 15:28撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
3/15 15:28
板敷峠に到着。親鸞聖人法難の遺跡が建っていた。
板敷山への登り口。
2025年03月15日 15:30撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
3/15 15:30
板敷山への登り口。
山伏弁円の護摩壇跡らしい。親鸞聖人を祈り殺そうとしたらしい。
2025年03月15日 15:34撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
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山伏弁円の護摩壇跡らしい。親鸞聖人を祈り殺そうとしたらしい。
岩でできた板敷山の山名標。
2025年03月15日 15:35撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
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岩でできた板敷山の山名標。
県道からの登り口に建つ石標識。
2025年03月15日 15:47撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
3/15 15:47
県道からの登り口に建つ石標識。
梅の花越しに見える山並みに,今日の山行を振り返る。
2025年03月15日 15:53撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
3/15 15:53
梅の花越しに見える山並みに,今日の山行を振り返る。
撮影機器:

感想

先週,筑波山から加波山までを歩いたが,その先の燕山が気になったので,昨年12月に登った吾国山も含めて,周辺の未だ辿っていないルートを主にしたコースを考えた。自宅を4時5分に出,駐車場には5時10分に到着。空には星も見えず,外気温も1℃とまだ低いが,風が無いのでそれ程の寒さは感じない。支度を終えて出発する頃には既に薄明るくなっていたので,ヘッドランプは点けずに歩き出す。
車が頻繁に往来する土浦笠間線(県道140号)沿いを少し行くと,林道岩の上線の入り口となる。舗装路を15分ほど進んだ所で地形図にある徒歩道に出合うが,特に標識はなく,突っ立てた棒に赤テープが巻いてあるだけ。枯葉の積もった踏み跡は比較的に分かりやすい。途中で朝陽が我国山の辺りから顔を出した。下山まで天気がもってくれれば良いのだが。地形図を確認しながら尾根を辿って行くと,前方にミラーらしきものが見えた。再び,林道に戻る。ここで勘違いして,そのまま林道を少し登るが,予定していたルートと違うことに気付き,後戻りする。枝林道に入り,ヘアピンカーブした所から更に細い林道に入る。入口の所には車進入禁止の鎖が設置されていた。路はほぼ水平に走っているが,途中から細くなり,崩れている個所もあった。20分足らずで雨引山から続いている「関東ふれあいの道」に合流する。歩き始めは少し肌寒かったが,既にうっすらと汗もかき始めたので,手袋,帽子,首に巻いたタオルを外して一息入れる。キツツキの音が聞こえた。
ここから燕山までの間に,数組の軽装パーティーに追い抜かれる。こちらの2倍以上のスピードだ。若いとはいえ大したものだ。燕山で少しだけ休み,少し下ると直ぐに林道に出る。地形図を見ると,市の境界線が林道に接している個所があったので,そこを辿れないかと気を付けて歩いていると,ロープを張った急坂の路があった。方角もあっているのでそちらに進む。樹の間から加波山が見え,小さな祠があったりして,この路も信仰に関係しているのだなと思わされる。最後は,残置ロープがある処から小さな段差を下ると先ほどの林道に再会した。
100m足らずで加波山神社の鳥居に着くが,今回は山頂は踏まずに,並行して走る林道を進むこととし,新宮道を下る。直ぐに交差点に出,車も通れそうな林道を歩き出す。しかし,5分も進まない内に倒木が路を塞いでいて車は通行不能である。すぐ傍に東飯田林道支線のプレートがあった。新宮道から10分ほどで,本宮道が林道を交差する処に着く。路の脇に腰掛けるのに丁度良い石があったので,ここで一服する。
この先,路は直ぐに細くなり山路となるが,歩きにくくはない。所々で下に向かう踏み跡があったので,多分,下の方から途中まで延びている林道に繋がっているのだろう。次の機会に探ってみたい。水平な路を歩いている内に,樹の隙間から丸山と風車が見えてくる。そして,先週,休憩した林道丸山線のモニュメントに到着。風は全然感じないが,2基ある風車の内,一基がグルグルと回っていたのが不思議だった。
一本杉峠で休みを取りながら,東南東に延びる龍明への徒歩路の入り口を探す。標識の脇に赤布があり,踏み跡もあったので,藪の中の路に入るが,直ぐに歩き易い路に出る。どうも入った所から数メートル先にあった路が正しかったようだ。暫くは広くて整備された路を進むが,その内に細くなってくる。途中,月見の滝に寄るべく北に続く踏み跡に入る。余り使われていなそうではあったが,続いている踏み跡を辿ると滝に出た。5m程の落差で,細い水流が岩肌を濡らしていた。冬場は水量が乏しいので仕方がない。踏み跡は更に先に続いているので,恐らく林道 大塚真壁線にまでつながっているのだろう。
再び,分岐点まで戻り先へ進むが,踏み跡が分からなくなってしまう。樹の間を適当に進みながら,手掛かりを探していると,少し前方に赤布が見えた。踏み跡もありそうだし,方角的にも問題なさそうなので,進んで行くと明瞭な踏み跡に戻った。その後も幾つかの踏み跡と交錯しながら路は続いているので,その都度,地形図を見ながら進路を定めて行く。どうやら間違っていなかったようで,幅広の林道に降り立つことができた。
今後のために,足尾山への登り口付近を観察がてら小休止を取る。更に地形図にはない踏み跡を辿り,龍明の集落を抜けて車道を歩く。交通量はそれほどではないので,周囲の山を眺めながらのんびりと進む。所々に梅の花が咲き,これから登る吾国山が次第に近づいてくる。今回はこれまでに辿っていない旧洗心館キャンプ場につながる路を選んだが,グーグルマップを見ていると,その麓に善光寺楼門を見つけた。結構,歴史がありそうなので寄り道をすることにした。室町時代に創られたもので,中々に立派な門である。楼門脇の池で鯉にエサをやっていた地元の人からは,本堂の方は老朽化して危険なので最近取り壊されたとの話を聞いた。実際,階段を登ったところに有ったはずの所は更地になっていた。
ここで地形図をよく見ると,この直ぐ上にキャンプ場に繋がる路が通っている筈であが,広場から見る限りは良く分からない。しかし,東の外れの斜面に切り出された木がゴロゴロと転がっている処を少し登ってみると舗装された道路に出た。そのまま15分程登って行き,「吾国山山頂」の標識が立っている処から山路に入った。特に悪いところもなく30分ほどでキャンプ場に到着する。更に20分ほどの登りで吾国山に到着し,3か月ぶりに田上神社に再会する。今日登った燕山から加波山,丸山が見える。少し霞んではいるが筑波山も。少し寒くなってきたので,山頂には長居せずに降り始める。途中,カタクリ群生地を通過する。気の早いのが1,2輪でもと思っていたが,やはりまだ葉っぱだけの状況だった。切り通しから北筑波稜線林道に入り,舗装路を下って行く。途中にあるハングライダーの離陸場では数人が飛び立つ準備をしていた。林道のすぐ脇に303.9mの三角点があるので,これを確認しようと適当な所から市境界線上の踏み跡に入る。手書きの「大覚山」の山名プレートと三角点を確認する。周囲は樹林のため,展望はなかった。
更に林道を下り,板敷峠に至る。親鸞聖人法難の遺跡と書かれた石碑が建っている。更に30m程進んだ所に,護摩壇の遺跡 登り口と書かれた石碑があるので5分足らず山道を進むと広場に出る。ここには,「山伏弁円護摩壇跡」と書かれた石碑が建っていた。帰宅してから調べたところでは,この弁円なる山伏が親鸞を殺害しようとしたが,改心して親鸞の弟子になったらしい。この護摩壇は祈り殺そうとした時のものらしい。跡地には,「板敷山」と刻み込まれた格好の良い石も安置されていた。この辺りの歴史も詳しく調べてみると面白いかもしれない。山頂を後に数分降ると,朝出発した県道140号に出た。相変わらず車が多い。大覚寺に通じる脇道に入ると梅の花の向こうに,今朝歩いた山の連なりが見えた。何とか天気が崩れる前に駐車場に辿り着けた。16時15分に駐車場を出て,17時40分前には自宅に到着する。途中で雨が降ってきたが,やはり自宅に近いのは楽だ。
今回はこれまで歩いたことのない所を主体にルートを選んだ。結構,歴史的にも面白い処もあり近い内に再訪したい。又,比較的易しいところが多かったとはいえ,GPSを一度も使わずに歩けたことも良かった。

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