燕山~一本杉峠~善光寺楼門~吾国山~大覚山~板敷山


- GPS
- 10:22
- 距離
- 26.9km
- 登り
- 1,448m
- 下り
- 1,446m
コースタイム
- 山行
- 8:56
- 休憩
- 1:27
- 合計
- 10:23
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
先週,筑波山から加波山までを歩いたが,その先の燕山が気になったので,昨年12月に登った吾国山も含めて,周辺の未だ辿っていないルートを主にしたコースを考えた。自宅を4時5分に出,駐車場には5時10分に到着。空には星も見えず,外気温も1℃とまだ低いが,風が無いのでそれ程の寒さは感じない。支度を終えて出発する頃には既に薄明るくなっていたので,ヘッドランプは点けずに歩き出す。
車が頻繁に往来する土浦笠間線(県道140号)沿いを少し行くと,林道岩の上線の入り口となる。舗装路を15分ほど進んだ所で地形図にある徒歩道に出合うが,特に標識はなく,突っ立てた棒に赤テープが巻いてあるだけ。枯葉の積もった踏み跡は比較的に分かりやすい。途中で朝陽が我国山の辺りから顔を出した。下山まで天気がもってくれれば良いのだが。地形図を確認しながら尾根を辿って行くと,前方にミラーらしきものが見えた。再び,林道に戻る。ここで勘違いして,そのまま林道を少し登るが,予定していたルートと違うことに気付き,後戻りする。枝林道に入り,ヘアピンカーブした所から更に細い林道に入る。入口の所には車進入禁止の鎖が設置されていた。路はほぼ水平に走っているが,途中から細くなり,崩れている個所もあった。20分足らずで雨引山から続いている「関東ふれあいの道」に合流する。歩き始めは少し肌寒かったが,既にうっすらと汗もかき始めたので,手袋,帽子,首に巻いたタオルを外して一息入れる。キツツキの音が聞こえた。
ここから燕山までの間に,数組の軽装パーティーに追い抜かれる。こちらの2倍以上のスピードだ。若いとはいえ大したものだ。燕山で少しだけ休み,少し下ると直ぐに林道に出る。地形図を見ると,市の境界線が林道に接している個所があったので,そこを辿れないかと気を付けて歩いていると,ロープを張った急坂の路があった。方角もあっているのでそちらに進む。樹の間から加波山が見え,小さな祠があったりして,この路も信仰に関係しているのだなと思わされる。最後は,残置ロープがある処から小さな段差を下ると先ほどの林道に再会した。
100m足らずで加波山神社の鳥居に着くが,今回は山頂は踏まずに,並行して走る林道を進むこととし,新宮道を下る。直ぐに交差点に出,車も通れそうな林道を歩き出す。しかし,5分も進まない内に倒木が路を塞いでいて車は通行不能である。すぐ傍に東飯田林道支線のプレートがあった。新宮道から10分ほどで,本宮道が林道を交差する処に着く。路の脇に腰掛けるのに丁度良い石があったので,ここで一服する。
この先,路は直ぐに細くなり山路となるが,歩きにくくはない。所々で下に向かう踏み跡があったので,多分,下の方から途中まで延びている林道に繋がっているのだろう。次の機会に探ってみたい。水平な路を歩いている内に,樹の隙間から丸山と風車が見えてくる。そして,先週,休憩した林道丸山線のモニュメントに到着。風は全然感じないが,2基ある風車の内,一基がグルグルと回っていたのが不思議だった。
一本杉峠で休みを取りながら,東南東に延びる龍明への徒歩路の入り口を探す。標識の脇に赤布があり,踏み跡もあったので,藪の中の路に入るが,直ぐに歩き易い路に出る。どうも入った所から数メートル先にあった路が正しかったようだ。暫くは広くて整備された路を進むが,その内に細くなってくる。途中,月見の滝に寄るべく北に続く踏み跡に入る。余り使われていなそうではあったが,続いている踏み跡を辿ると滝に出た。5m程の落差で,細い水流が岩肌を濡らしていた。冬場は水量が乏しいので仕方がない。踏み跡は更に先に続いているので,恐らく林道 大塚真壁線にまでつながっているのだろう。
再び,分岐点まで戻り先へ進むが,踏み跡が分からなくなってしまう。樹の間を適当に進みながら,手掛かりを探していると,少し前方に赤布が見えた。踏み跡もありそうだし,方角的にも問題なさそうなので,進んで行くと明瞭な踏み跡に戻った。その後も幾つかの踏み跡と交錯しながら路は続いているので,その都度,地形図を見ながら進路を定めて行く。どうやら間違っていなかったようで,幅広の林道に降り立つことができた。
今後のために,足尾山への登り口付近を観察がてら小休止を取る。更に地形図にはない踏み跡を辿り,龍明の集落を抜けて車道を歩く。交通量はそれほどではないので,周囲の山を眺めながらのんびりと進む。所々に梅の花が咲き,これから登る吾国山が次第に近づいてくる。今回はこれまでに辿っていない旧洗心館キャンプ場につながる路を選んだが,グーグルマップを見ていると,その麓に善光寺楼門を見つけた。結構,歴史がありそうなので寄り道をすることにした。室町時代に創られたもので,中々に立派な門である。楼門脇の池で鯉にエサをやっていた地元の人からは,本堂の方は老朽化して危険なので最近取り壊されたとの話を聞いた。実際,階段を登ったところに有ったはずの所は更地になっていた。
ここで地形図をよく見ると,この直ぐ上にキャンプ場に繋がる路が通っている筈であが,広場から見る限りは良く分からない。しかし,東の外れの斜面に切り出された木がゴロゴロと転がっている処を少し登ってみると舗装された道路に出た。そのまま15分程登って行き,「吾国山山頂」の標識が立っている処から山路に入った。特に悪いところもなく30分ほどでキャンプ場に到着する。更に20分ほどの登りで吾国山に到着し,3か月ぶりに田上神社に再会する。今日登った燕山から加波山,丸山が見える。少し霞んではいるが筑波山も。少し寒くなってきたので,山頂には長居せずに降り始める。途中,カタクリ群生地を通過する。気の早いのが1,2輪でもと思っていたが,やはりまだ葉っぱだけの状況だった。切り通しから北筑波稜線林道に入り,舗装路を下って行く。途中にあるハングライダーの離陸場では数人が飛び立つ準備をしていた。林道のすぐ脇に303.9mの三角点があるので,これを確認しようと適当な所から市境界線上の踏み跡に入る。手書きの「大覚山」の山名プレートと三角点を確認する。周囲は樹林のため,展望はなかった。
更に林道を下り,板敷峠に至る。親鸞聖人法難の遺跡と書かれた石碑が建っている。更に30m程進んだ所に,護摩壇の遺跡 登り口と書かれた石碑があるので5分足らず山道を進むと広場に出る。ここには,「山伏弁円護摩壇跡」と書かれた石碑が建っていた。帰宅してから調べたところでは,この弁円なる山伏が親鸞を殺害しようとしたが,改心して親鸞の弟子になったらしい。この護摩壇は祈り殺そうとした時のものらしい。跡地には,「板敷山」と刻み込まれた格好の良い石も安置されていた。この辺りの歴史も詳しく調べてみると面白いかもしれない。山頂を後に数分降ると,朝出発した県道140号に出た。相変わらず車が多い。大覚寺に通じる脇道に入ると梅の花の向こうに,今朝歩いた山の連なりが見えた。何とか天気が崩れる前に駐車場に辿り着けた。16時15分に駐車場を出て,17時40分前には自宅に到着する。途中で雨が降ってきたが,やはり自宅に近いのは楽だ。
今回はこれまで歩いたことのない所を主体にルートを選んだ。結構,歴史的にも面白い処もあり近い内に再訪したい。又,比較的易しいところが多かったとはいえ,GPSを一度も使わずに歩けたことも良かった。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する