富士見台 〜傷心登山となった2016年の登り初め〜


- GPS
- 05:40
- 距離
- 12.1km
- 登り
- 888m
- 下り
- 913m
コースタイム
天候 | 始め快晴 稜線に出ると強風 昼過ぎから曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2016年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
≪登山道の状況≫ カラマツコース:標高が上がって森が自然林になってくる頃から少し積雪有り。 富士見台高原口の分岐〜萬岳荘:日陰部分に積雪少々。 萬岳荘〜富士見台:ほぼ積雪無し。ぬかるんで滑りやすい箇所多数。 富士見台〜神坂山:踏み跡は鮮明だが歩く人が少ないためか積雪やザレている箇所多数。 ブナコース:富士見台高原口分岐から自然林が終わるころまで残雪あり。急斜面をトラバースする狭い道故、積雪時は要注意。分岐手前で崩壊地上を横切る箇所があり、転落しないよう要注意。 ブナコース登山口〜神坂神社:林道歩き。全体的に日陰で部分的に凍結箇所有り。山側からの落石もいつあっても不思議は無い危険度。お子様連れには全くお勧めできない。 ・全体的に凍結箇所は無く、アイゼンは不要。今後、寒波到来し積雪や凍結箇所が出てくると軽アイゼンなどが必要かも。 ・雪が少なく、スノーシューは全く使えない。 ≪トイレ≫ 萬岳荘と稜線の神坂小屋のトイレは閉鎖されていて使用不可。 ≪商店・自販機≫ 萬岳荘は休業しており、萬岳荘横の水場も凍結して使えないので、飲料水・食料は事前に準備して来られたし。 |
その他周辺情報 | ≪温泉≫ ・神坂神社から10分ほどで昼神温泉に日帰り入浴施設あり ・今日は平谷村のひまわりの湯を利用(料金600円) とろみのあるいいお湯でした |
写真
装備
備考 | 稜線で風に吹かれると思った以上に寒いので、手袋は必携だった |
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感想
正月休み終盤の月曜日
2016年登り初めはどこか展望の良い山で楽しみたいなと思いひと思案。
折しも異常な暖冬で、本来ならスノーシューイングする富士見台がアイゼン無しで登れそう。
この冬は富士見台でスノーシューをと思いましたが、このまま暖冬だとできなくなる可能性大なので、それならばと思い出かけてきました。
年始早々、思い人に拒絶されてしまったので、今日は痛む心を抱えての登山でした。
今年は異常なほどの暖冬。
富士見台横のスキー場も人工雪でかろうじて営業しているほどで、本当に雪が無い。
神坂神社からスタートしても、しばらくは落ち葉を踏みしめて登る、初冬の山の様相でした。
暖かいのはいいとして、雪が降るべき時に降らないのは心配です。
地球温暖化を目に見えて感じますし、美しい高山植物がますます減ってしまうのも心配。
今年はアルプスからも梅雨明け前に雪が消え、8月初旬でもお花畑は秋の花ばかりになってしまうのでしょうか…。
カラマツコース、序盤は杉の造林地を登ります。
しばらく登って自然林になってくると、落葉した森に暖かい太陽の光が降り注ぎ、視界が一気に明るくなりました。
葉を落として厳しい冬を耐える木のように、何がいけなかったのか反省し、同じ間違いを繰り返さないように謙虚になって悲しみを耐えないといけないよ、と自然から教えられた気がします。
森が自然林になってくると、登山道にも雪が出てきますが、雪質はサラサラなのでアイゼンは不要でした。
落葉して明るい森の中に白い道が続いてゆく…そして空は真っ青。
美しいコントラスト。
山に興味を持ってくれていたあの人に見せてあげたかったな、この景色…。
登山道が見事なカラマツ林の中を行く区間は、この山で私の一番のお気に入りの場所。
カラマツが金色に染まる秋、またここを歩いてみたいものです。
そして春、ここはイワウチワ、バイカオウレン、ショウジョウバカマ、シュンランにも彩られる道でもあるのです。
平坦になった登山道をひと頑張りして歩くと、富士見台・恵那山の登山基地である萬岳荘に到着。
ここまでは車でも来れるので、初めてのトレッキングの方にも富士見台はとてもいい山なのです。
本来は厚い雪に覆われているはずの車道も、今日はアスファルトがむき出しになるところもあるほどで、スノーシューイングは全くできない状況です。
萬岳荘から富士見台山頂までは30分程。
しかし、ここも雪はほどんどなし。
霧氷で真っ白になった木々、羊の放牧の光景も今日は全く見られませんでした。
稜線に到達して西側の展望が開けますが、今日は西側は雲が多く、伊吹山・白山・御嶽山・乗鞍岳・北アルプスの姿を見ることはできませんでした。
それでも、美しく冠雪した中央アルプス・南アルプスのパノラマは格別。
富士見台から見る中央アルプスが、一番格好良く見えると思うのは私だけかな…。
山頂のどこまでも深い青に澄み切った空も、愛しい人と見たかったのですが、残念ながら夢に終わったBlueTrainでした・・・。
食事が終わって、山頂に誰もいないので、ここぞとばかりにさだまさしの「空になる」とかコブクロの「あの太陽がこの世界を照らすように」(映画『岳』の主題歌)を熱唱していたら、いつの間にかカップルが登って来ているし…。
あー、恥ずかし…。
始めは晴れ渡っていた空も、どんどん雲が湧いてきて、山頂はガスガスになり、恵那山も見えなくなったので、撤収開始。
途中、神坂山に寄り道して帰りました。
帰りのブナコースは、急傾斜地をトラバースする区間があり、積雪してそれが凍結すると危険度が跳ね上がると思われます。
ブナコース下の林道も山側からの落石が頻発するようで、頭上にいつも神経をとがらせねばなりませんでした。
特にお子さん連れのハイカーは、カラマツコース往復とした方が無難かと思います。
萬岳荘から1時間半で神坂神社に戻り、温泉に入って帰途に就きました。
2016年登り初めは、自然の美しさに癒されたり学ばされたりした面もあり、美しい風景を見るも感動を共有できる人がいない寂しさにうちひちがれた面もあり、複雑な気分で終わった傷心登山でしたとさ。
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