剱岳 -早月尾根-
- GPS
- 07:12
- 距離
- 14.7km
- 登り
- 2,333m
- 下り
- 2,327m
コースタイム
1600m地点 7:07-7:12
早月小屋 8:09-8:14
劔岳山頂 9:36-10:30
早月小屋 11:36-11:41
馬場島無料P 13:12
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2010年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
早月小屋から山頂までは岩場・鎖場が犇めくので注意 普通に下りでも勾配はキツいので気が抜けないです |
写真
感想
前日に仕事を終わらせそのまま馬場島へ向かう。
R41を北上し富山市に入ると東の空に欠け始めた満月がみえました。
地図を見るのが面倒だったので月を頼りに車を走らせましたが意外といけるもんですね。
20時に馬場島に着きそのまま車中泊。明日は5時半に出発します。
翌朝はかなり冷え込み布団でも寒かったー!
目覚ましセットしたけど外が寒くて禁断の2度寝。
奇跡的に軽症の5時半に目が覚め慌てて準備をする。
辺りはすっかり明るく登山日和のようです。やる気も湧くってもんだ。
馬場島からは壁の様な山が邪魔して劔岳はみえないなー。(←本当は見えるけど気付かず^^;)
キリのいい6時にいよいよ登山開始です。
車道をテクテク歩くとすぐ「試練と憧れ」の石碑に到着。
まさかな〜とは思ったけど先程の壁の様な山へと道が続いている。
終始急登の続く尾根道だとは知ってたけどここ登ってくんですか?汗
標高差2200mで片道8,5kmならこんぐらいの勾配はこなさないかんか・・・。
やっぱ地図眺めてるだけじゃダメですね。
登り始めは体力もあるから思ったよりさくさく進む。
体温も上がってきてロンT1枚でも暑いぐらいだ。
1000m付近で1人のおじさんと話をしながら登る。
俺「この登山道きついですね〜」
おじさん「そりゃ三大急登だもの」
俺「・・・。」
えー!!何それ!?ここ三大急登の1つなの?知らなんだ!
甲斐駒は知ってたけどまさか早月尾根がそうだったとは。まさかのカミングアウトですよ。
恐ろしい場所にきてしまったようです。今日のザックは8kg程。知ってたらもっと軽くしたのに・・・。
やっぱ地図眺めてるだけじゃダメですね。part2
急登ですが一昨日の荒島岳と勾配が似ていたのでペースが掴みやすかった。何が幸いするやら。
早月小屋までは木の根が犇めき林で視界も開けないのでひたすらに登った。
得意の無我の境地も惜しげもなく活用(?)し挑んだ。
ただ途中からは「劔岳の2999mをどうにかして3000mに出来ないか」ばかり考えてた。
ケルンか岩で1m稼ぐのが最も現実的だろう。
地殻変動で増えるのが理想的ではあるが逆に崩れることもあるなぁ。
あれだ、国土交通省のお偉いさん抱き込んで改ざんもありだな。他には署名活動とか。
てなことを延々と考えた末に行き着いたのは「俺を人柱にする」です。
しかもピッタシ3000mにするために中腰の人柱。
さて、アホなことばっか考えてたらあっという間に早月小屋。
小休止をはさみ劔へと足を進めますが劔岳が全くみえない!!
いや、目の前に聳えてはいるんですが陽の光がモロ劔にかかってて邪魔をする。新手のイヂメですか?
周囲の猫又山や奥大日、富山湾はズバッと眺めれるんですが劔だけほんとダメ。
しかも進めば進むほど劔の懐に潜り込むため、見上げる形になりず〜〜〜〜っと見えなかった。
もう小1時間ずらせば大丈夫だったと思います。ここで寝坊がアダになるとは。下りに期待します。
山頂直下は疲れと鎖場や岩場のよじ登りの連続で思う様に進まない。
途中下ってきたトレランの方と話をすると3時間半で登ったとのこと。
時計を見ると9時ちょい過ぎ。ぬぬ!頑張れば行けるかも。
日陰には霜柱が佇み季節の移り変わりのはやさが伺える。岩も冷たく手がかじかむ。
風がないのが幸いで上着は羽織らなくても寒くなかった。
落石が起きても不思議でない岩場は先の登山者にも注意を向けて登る必要がある。
人を寄せつけない鋭い山容はまさに劔!帰ったら点の記が見たくなるはず。
ガレ場で埋め尽くされた立山との分岐のすぐ先に頂上は待っていました。
山頂は(ハイシーズン程では無いだろうが)賑わしく15人程の方がいました。
雲もなく南には立山をはじめ今年登りまくった北アの盟主達が望める。
東はまだ未踏の地なので詳しく分からないが白馬岳がひと際目立ってみえました。
天候に恵まれ彼方には富士山や白山も確認できお腹いっぱいです。
早月尾根を振り返るとどうやら馬場島の建物らしきものが確認できた。
ありゃりゃ、今朝駐車場から劔の頂が見えてたんですね(^^;
ややもすると多少南から風も吹き上げてきてグッと冷えてくる。
湯を沸かし味噌汁で暖まってましたが迂闊にも大切なMy箸を落とし足下の瓦礫の奥へと入っていってしまった。汗
是が非でも救わねばと山頂の隅っこでプチ救出活動に勤しむ男が一人・・・。
数個の瓦礫をどかした奥にキラリと光る木曽桧の漆塗り箸をはっけーん!よかった〜!
早月小屋あたりまでは足が生きてたのであわよくば立山も踏んで行こうと企んだがやっぱ無理だな〜。
1時間程景色を堪能して帰路につきました。
復路はいわずもがな。ヒヤリとする箇所が満載です。
滑落もそうですが落石を生まない様に神経をすり減らしながら下りました。
途中登りでは気付きませんでしたがボルトが足場用に埋め込まれた鎖場がありました。
登山道を整備されてる方々の苦労が伝わってきます。折角なので渡らせてもらいま〜す^^
途中往路で行き会った山ガールが登ってくる。ここを1人で日帰りピストンするらしい。勇ましい山ガールもいるもんだな〜。
振り返るとようやく陽を浴びた劔の姿が拝めました。ん〜改めて嶮しい山容だ!
飽きる程の下りをこなし馬場島付近まであと少し。
パンパンのザックでテントを担いで下ってるお兄さんにであう。
後で話を聞くとこの尾根道は水場がないらしく水4Lを備え計23kgほどのザックを担いで登ったらしい。
しかも涼しい顔して下ってました。何て根性だ。俺には到底無理す。
馬場島まで下ると劔はぶ厚い雲に覆われ頂を確認することはできなかった。残念。
さて、帰路につきますか〜!
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