谷川岳


- GPS
- --:--
- 距離
- 6.6km
- 登り
- 900m
- 下り
- 900m
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
|
写真
感想
天神平(ロープウェイ山頂駅)8:43~オキノ耳11:46/12:00~山頂駅13:56
昨年は途中までしか行けなかった積雪期の谷川岳は今季の最大目標だったが、3月中のつもりが風邪をひいたりして、またスキー場営業最終週にずれ込んでしまった。4日の金曜日を狙っていたが天候の具合で土曜日に。混雑が予想されるが仕方ない。
関越道からも行く手に真っ白な谷川連峰を望み、気持ち良く山麓駅に到着。自動車では初めてで、駐車場内は薄暗く、寝るには良いのだろうが身支度はやりづらい。人出は少ないと思ったが、順調に天神平に上がると、出遅れただけで、ちゃんと?登りの行列ができていた。
その一員となり稜線を目指す。快晴に春の陽射しは強く暑いほどだ。アイゼンが団子になるのに悩まされながら辛抱の登りで稜線に飛び出せば、俎嵓山稜の険阻な姿が強烈に広がる。しばらくは気持ち良い稜線歩きだ。要注意の下降点は雪のステップになっており、危険は感じなかった。避難小屋はすっぽりと埋もれていて、昨年との違いに驚く。周辺で一息入れたが、大声でおしゃべりする上にラジオまでかけている女性パーティには閉口した。
いよいよ本格的な登りになるが、大展望のおかげで辛さは感じない。昨年の到達点である露岩のピークを越え、白一色の斜面を無心に登る。いつの間にか朝一集団がばらけて周囲も静かになり良かった。さすがに風も感じるようになるが、ちょうど良い体感だ。二、三か所雪の割れ目を渡る箇所があり、落ちるほどの幅ではないが要注意。右に西黒沢源頭の大斜面を見る頃には、やはりアイゼンや雪団子の重さのためか、脚の疲れが出てきた。
行く手に傾斜の強い段が近づいてきた。ストックでも行けそうだが、せっかく持ってきたので右手はピッケルに変える。手掛かりになり、アイゼンの雪落としにも良かった。ここを突破すると、不意に肩の小屋の赤い屋根が雪面の上に現れ、気分が盛り上がる。俎嵓や主脈の山々が同じ高さになり、苗場山から志賀の方にかけての白い山並みが遠く広がる。緩やかな大斜面を、人のたかっている頂上を目指して登っていく幸せなひと時だ。
標柱の出ているトマノ耳に着くと、まずは大きな雪庇を抱えたオキノ耳が意外に近く、目に飛び込んでくる。大勢の人が行き交ってもいる。計画書には入れていなかったのだが、もう一度あるか分からないチャンスだ。行くことにした。調子に乗ったはいいが、登りにかかると脚の裏が攣りそうになり、これが限界かと悲しくなる。オキノ耳からは鋭く尖ったトマノ耳が格好良い。苗場山の左奥には北アらしい白い峰が霞み、右下には関田山脈が見下ろせる。賑やかなので緊張感がなく春山ハイク気分だ。平日ならかなり違った体験になったかもしれないが、私のレベルには良かったかもしれない。
満足して帰途につく。トマノ耳からの斜面は広く、確かに視界が効かないと難しそうだ。もう雪はすっかり腐り、見下ろす天神平に向かって気楽に漫歩できる。陽射しの方向が変わったためか、周囲の山肌のシワが目立ち、春の昼下がりの雰囲気が漂う。余裕ができたので、周囲のブナ?や岳樺の風情も目に入るようになった。1550mから右に落ちる尾根は無木立でスキーには格好だ。これを降りて、いわお新道の尾根を登り返すのは良さそうに思える。天神平への最後のピークはトラバースして、後はすぐと思ったら意外に駅までの下りは標高差があった。ゲレンデ脇の林の中で名残りを惜しんでおやつタイムとし、充実した一日を振り返った。
〔総括〕
4月に入ったのでもう賞味期限切れかとも思ったが、今季の多雪と、前日までに少し新雪が降ったおかげで、きれいな雪面の冬景色を楽しむことができた。宿題を終えられたのは良いが、体力面ではぎりぎりで、今後の身の振り方には悩むところだ。アイゼンのプレートが傷だらけなので雪が付きやすかった。ワックスを塗るなど対策が必要だった。
〔時代の変化についての感想〕
・ヘルメットをかぶっている人が少なくないのに驚いた。滑落した時に頭を守るため? にしてはピッケルを使っていない。滑落を即座に止めることの方が重要に思うが。
・下半身が黒づくめ(黒パンツに黒スパッツ)の人も多い。雪面から足だけ出ている状態で発見されにくいと思うのだが。メーカーはどういう考えなのだろうか。ビーコンやココヘリを装着しているから構わないということ?
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する