冬富士最高の展望★【三ツ峠】
- GPS
- 07:30
- 距離
- 12.8km
- 登り
- 1,566m
- 下り
- 1,736m
コースタイム
- 山行
- 6:32
- 休憩
- 1:39
- 合計
- 8:11
天候 | 晴れときどき曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
東京方面→大月(中央線) 大月→三つ峠駅(富士急行) ■復路 三つ峠駅→大月(富士急行) 大月→東京方面(中央線) |
コース状況/ 危険箇所等 |
■登山ポスト 三つ峠駅にある。 ■雪 前日に降った雪のため、先行者はヒザ下ラッセルくらいあったようだが、電車だと出発が遅めになるのでトレースの跡を歩けた。 ちょっと気をつけなければならないのは屏風岩の手前にある急斜面のトラバース。しかも何箇所か通過するので注意が必要。 ■服装 天気も良かったので、3シーズン用の靴で行った。私は全く問題なかったが、相棒はチョットひんやりしたと言ってた。これは空気による断熱効果の違い。相棒はピッタリの靴だったのに対して、私は爪先部分にゆとりがある靴+夏用の靴下を履き、空気の層を靴の中に作ったので温かかったのだ。 チェーンアイゼンを持っていったが、アイゼンがよく効くような雪質ではなかった。 トラバース部についていたトレースが狭くて深かったので12本爪を履いて行く人は自分の足に爪を引っ掛けないように注意が必要かも。個人的には軽アイゼンがベストチョイス。 山頂直下の最後の15分は稜線に出るため、風があると激寒である。防寒対策はしっかりとしていったほうが良い。その日の天気予報だと風速18メートル(ただそんなに無かったと思う)。地吹雪がすごかった。 http://www.tenki.jp/past/2016/01/24/chart/ |
その他周辺情報 | グリーンセンターで日帰り温泉に入れる。 |
写真
装備
個人装備 |
ベースレイヤー
フリース
ソフトシェル
ハードシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
アウター手袋
予備手袋
インサレーション
ゲイター
ネックゲイター
ニット帽
靴
ザック
チェーンアイゼン
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
テルモス
地図
コンパス
計画書
ヘッドランプ
スマートフォンGPS
予備バッテリー
筆記用具
保険証
時計(高度計)
サングラス
ストック
カメラ
|
---|---|
共同装備 |
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
ツェルト
カップ
|
感想
「富士山は見る山だ」
高校時代のワンゲル部の顧問がそんな事を言っていたので、私の中の富士山は"見るための山"というイメージがこびりついてしまっている。
また、深田久弥の『日本百名山』では
「登山をしない者にとって日本を代表する山は富士山だが、登山を愛好する者にとってのそれは槍ヶ岳である」と書かれちゃっており、いまいち登る意欲が掻き立てられない。迷惑な話である。
そんなわけで、13年も登山をしてるくせに富士山には未だ一度も登ったことがない。我が家でも「一度くらい登ろうよ!」と何度か話に挙がるのだが、計画の最終段階になると「せっかくの休みなんだから、やっぱアルプス行こう!」となってしまうのだ。
SF映画でアンドロイドが主人に逆らおうとすると、保護回路が作動し「ゴシュジンサマニハサカラエマセン」となってしまうように、抑制回路が働いて登れないのである。
でも富士山を見る山に行こうとなると、心が素直になれる。
週末は天気が悪かったが、関東近辺は日曜なら晴れるという予報。「さあ!どこに行くか」となったとき、真っ先に思い浮かんだのは三ツ峠。今回で3回目となるが、また来てもいいと思えるくらい、なんかいい山なのだ。
三ツ峠の魅力は、何と言っても目の前に「ドッカーーン」とそびえる大迫力の富士山であろう。特に冬は良い。富士はやはり雪を被ってこそ見応えがあるし、空気も澄んでくるのでくっきりするからだ。
登山道の森の感じも好きだ。よく奥多摩で見られるような杉の植林は暗くあまり好きでない。でも三つ峠の森は自然の森で明るいタイプなので、歩いていて気持ちいい。
ところどころ森の切れ目から富士山がチラチラと見えるのだが、標高が上がるにつれその姿があらわになってゆく”ストーリー仕立て”なコースも憎い。展望のきくところには必ず休憩所があり、富士山を眺めながらコーヒーを飲むのは、最高の贅沢と言って良いだろう。
八十八大師や、屏風岩などの見どころもあり、イベント性が高いので、変化を楽しめるのもポイントである。
さらに、山頂の小屋で「ゴン」というサービス精神全開の甲斐犬と会える。これは動物好きにはたまらない。外見はなかなかのクールガイで、はじめは吠えてくるが、名前を呼ぶと一転し、大喜びでシッポはフリフリ、ペロペロ舐めてくる。すごく人懐っこいやつだ。
塔の岳の巨猫「塔くん」には餌をあげなかったのでシカトされたが、ゴンは名前さえ呼べば、無料でお相手してくれる。
とまあ、べた褒めしたのだが、本当は土曜に赤岳鉱泉のアイスキャンディでアイスクライミングをし、次の日に赤岳に登る予定だった。天候不順で中止したのだが、その時は「赤岳〜キャンディ〜」とブツブツ言いながらグレていたのである。
でもね、「やっぱり行ってよかったー」って思ったんだな。最近は本格的なアルパイン登山を求めてしまいがちなんだが、普通に歩いて登るっていうシンプルな山登りの中に、プリミティブな面白さがあると思う。山の面白さはそれぞれなんだなって改めて再認識した。
朝、御来光に照らされた富士山がピンク色に染まる光景はこの世のものとは思えないほど美しいらしいが、三ツ峠は絶好の展望台だ。そのうち山頂に泊まって見てみたいと思っている。
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